東京国際ギターコンクールで松田弦 [音楽・コンサート]
一昨年に会社のギター好きオジサンに教えてもらってから毎年鑑賞している
東京国際ギターコンクールの本選(決勝)を観に東京文化会館へ足を運びました。
(既に先週の話です(^_^;))
プログラムの表紙でつ
開演は11時なのですが、開会の挨拶とかがあるのでピッタリじゃなくてもいいか、と
11:10に到着すると「演奏が始まります!急いで中にお入りください!」と劇場の方に煽られ
慌てて走って場内へ。。。。 後方の端に着席。。。。。
間に合いましたが、来年はもっと早く来ようと思います。(奏者の方に失礼ですし。。。。)
※先に来ていた会社オジサンの話では、
これまで挨拶に来たことのなかった日本ギター連盟会長の与謝野馨本人が登場し
挨拶していたそうです。。いつも代理の方が挨拶していたのですが、
やはり野党になると積極的にこういう場にも登場するんでしょうかねぇ。。。 。。。
前日の第二次予選で勝ちぬいた6人が40分ずつ演奏するのですが、、
2人演奏し、1時間休憩、その後、4人が演奏し、終了するのが16時半過ぎ。。。
そして、審査結果が出て表彰式が始まるのが17時半で終了が18時過ぎ、と
最初から観ていると結構長丁場なコンクールではあるのですが、
演奏は全員分聴きたいし、結果もその場で聞きたいし、、なので、
結局最初から最後まで会場におりました。。。
本選での演奏曲目は、課題曲(現代曲)の
画像が出ない。。。。
吉松隆さんの「ギター作品集№2、風色ベクトル」と、
自由曲(20~30分以内)は3つの時代、
・ルネッサンス、バロック期の作品
・1750年頃より1920年ごろのオリジナル作品
・1920年頃以降のオリジナル作品
以上の時代を満たしたプログラム。。。
と、現代楽器のギターながら、幅広い年代の作品を弾きこなせないと優勝できません。
古典だけ上手でもダメ、現代曲だけ上手でもダメ、、ってことで、
聴く側からしても、課題曲の聴き比べ、自由曲の選曲、構成など、
素人の私でもそれなりに楽しめます。。。
昨年は、日本人奏者で本選に上がった人がいないのも残念だった上に、
「この人が絶対優勝する!」と思えるような(突出した)方がいらっしゃらなくて
自分の予想した人、、、でない人が優勝しちゃったのもあり、結局記事にはしませんでしたが、
今年は日本人が本選に4人も出場した上に(全部で6人が本選に出場します)
「この人!ゼッタイこの人が優勝する!」と思えた奏者が現れたのが印象的でした。。。
それがこの人、松田弦さん。
一番最後に登場したのですが、ボブ・マーリィのようなドレッドヘアにビックリ(@_@)。
が、どの曲も全て非常に丁寧に、力強く、でも繊細に弾く演奏に40分間があっという間で。
(普通、後半になってくると段々長く思えてくるのものですが。。。)
もっともっと聴いていたいと思うくらいでした。。
因みに弾いた曲は、
・プレリュード、ガリアルド、クーラント、プレリュード/J.ポラック
・椿姫の主題による幻想曲/J.アルカス
・課題曲(風色ベクトル)/吉松隆
・ソナタ/L.ブローウェル
会社オジサンによれば、「椿姫の主題・・・・」は最近ギター演奏が増えている
流行りの曲らしく、各時代からの選曲もよかったそうです。
(会社オジサン、、、時々上手な演奏を聞かせてくれる人なので間違いないかと。。。)
弾く前に両手甲を首筋に押し当ててから大きく呼吸して落ち着いてから演奏する、、、
というスタイルが非常に印象的でもあったのですが、
風貌から演奏から、、他の出場者から突出していたのは間違いなく優勝と聞いて
やっぱりなあ、、と思いました。
モチロン、他の出場者の方々も各々よかったのですが、
やはり緊張されてコチコチな感じに弾かれた方とか、度忘れしちゃった方とか、
なんらか演奏途中で気になるところもあったりしたので、
最初から最後まで問題なく弾ききった松田さんが優勝したのも納得で。。
ほんとはね、オットー・トローネンさんを応援していたのですが、
(昨年も本選に出場し3位だったので今年は優勝してほしいと思っておりました。。。。)
途中まで、、、途中までよかったのが最後の曲で度忘れ。。。。
来年もゼヒ出場してほしいものです。。。
で、観客について非常に気になったことが。。。。
全体的に咳(これはある程度仕方ないんだけど)する人が多かったのと、
演奏中にプログラムをめくったり落としたりする人が多くて
音響のよいホールで響いていたのが気になりました。
オーケストラじゃなくてギター一本での演奏ですし、静かに聴きましょうよ、と
観客に対してイラッとしてしまいました。。。
更に、ツワモノもいて、3番目に登場したトローネンさんの演奏時、
私の座る列の一番端のオジサンが、やたらと鼻をブーブー鳴らし足を組み替え
これまたイラッとイライラッとしたのですが、4番目の河野智美さん、5番目の福井浩気さん、
6番目の松田弦さんの演奏になったら鼻ブーブーはぴたっと止み、足組み替えもなく、
非常に静かに聴いていたオジサン、演奏が終われば立ち上がらんばかりの勢いで拍手。。。。
外人が嫌いなのか、日本人贔屓なのか、、、露骨な態度が感じ悪く、
ギターが好きな人だったらこういう鑑賞しちゃいけないよな、と思いました。
で、演奏が終わり、一時間の審査後、、、表彰式。。。
左側に出場者
荘村清志さんから授与される松田さん
金髪トローネンさんは二位でした。。。
優勝者ご挨拶
長い間、日本人が優勝していなかったのでどうしても優勝したかった、
優勝できて本当に嬉しいです!!!と松田さんが仰っていたのが印象的でした。
終了後、
採点表を眺め
(どの審査員が何点つけたのか分かります)
松田さんの優勝でよかったよかったと、清清しい気分で帰途に着いた
東京国際ギターコンクール本選でありました。
既にCDも発表されている松田さん、これは聴いてみないと、です。(^^)
松田弦さんの名前は本名でしょうか、それとも芸名でしょうか。
本名だったら素敵ですね♪
by Krause (2009-11-29 16:43)
本選ともなると、ひとりの持ち時間が40分もあるんですか。
それは聴きがいがありますね。
優勝した松田さん、ビジュアルも素敵でかっこいい!
近年、日本のギタリストのレベルはどんどん上がっているように
思いますけれど、また期待できる人がでてきましたね~。
余談ですが、そういえば以前、成田エクスプレスの中で
荘村清志先生を見かけたことを思い出しました。
by lucksun (2009-11-30 00:01)
クラシックギターの演奏はスゴイですよね。
とても指10本で弾いているとは思えません!
私も高校時代に挑戦しましたが、「禁じられた遊び」の最初で挫折しましたw
by へろーめ (2009-11-30 10:13)
Krauseさん、こんばんは。
本名だと思いますが、、、どうなんでしょう。。
いずれにしても素敵なお名前ですよね。(^^)
by うつぼ (2009-11-30 22:20)
lucksunさん、こんばんは。
二次予選までは持ち時間が短いようですが、
本選は40分もあるのでかなり聴き応えがあります。
日本はまだヨーロッパに比べると層が薄いのかもしれませんが
(大学で学科があるのは一つくらいしかありませんし)
今回の本選で今後への期待が高まりました。。。(^^)
>成田エクスプレスの中で荘村清志先生
一昨年、審査している荘村さんを見てビックリしたのですが、
コンクール会場にいると荘村さん、福田進一さんほか、現役のギタリストの
方々がうようよしていて、、、見慣れた感もあります。(^_^;)
by うつぼ (2009-11-30 22:27)
へろーめ兄さん、こんばんは。
兄さん、ギターをかじられたことがあるのですか。。。
私はピアノ派で、、同じ平面で弾くことしか出来ず、ギターのように左手で
弦を押さえ、右手で弾く、、という器用なことができないのですが、
チャレンジした兄さんに感服です。(^^)
今回生で観て、確かに指10本で弾いているとは思えませんでした。。(笑)
by うつぼ (2009-11-30 22:30)
ギターの申し子のような、お名前ですね^^
ルックス、すごく好みです~
>成田エクスプレス
マラソンの瀬古さんと、向かい合わせで座ったことがありますよ~w
「気づいてるんでしょ、話しかけていいんですよ、僕きさくですよ」
オーラ出しすぎで、かえってうっとうしく(笑)
わざと夫婦してスルーしちゃいました(笑)
いぢわる~~~^
by bluebird (2009-12-01 22:24)
bluebird姐さん、おはようございまっす。
日本のギター界も若手の方が続々と登場していますが、
松田さんはその中でも突出した感ありでした。
姐さんも、今後注目してくださいね♪
>いぢわる~~~^
私もスルーするでしょうねぇ。。。瀬古さん、ズレ過ぎだし。(^_^;)
by うつぼ (2009-12-02 06:39)