映画「レイチェルの結婚」を観る [映画(や・ら・わ行)]
なんとなく借りてみた作品です。
あらすじはAmazonさんより。
キムは過去10年、麻薬中毒者の更生施設の入退院を繰り返していた。
そんな折、姉レイチェルの結婚式に参加するため一時的実家に帰ってきた。
キムは自分の存在が家族のバランスを崩すことを痛いほど分かっていた。
しかし孤独感や消えない心の痛みのせいで、やはり今回も家族とぶつかってしまう。
結婚式という音楽と愛が満ち溢れる温かいムードの中、緊張で張り裂けそうになる一家。
そんな家族の1人1人をつないでいるのは、見えない家族の絆だった。
ドキュメンタリーのような映画でした。
最初は薬物依存症の施設から戻ってきたキム(アン・ハサウェイ)のダメさ加減を
これでもか、、、というくらい描いていて、話の流れも冗長な感じで見るの止めようかな、って感じで
見ていてただひたすらウンザリしてしまいました。
(だって、初めて会った男性といきなりイタしたり、、嘘はつくし常にイライラして態度悪いし。。。。)
一方、キムの姉レイチェルは真面目だし、、結婚式を控えてこんな妹が戻ってきて気の毒、、
自分の幸せを妹のせいで壊されてしまうのでは、と心配しているのではないかしら??
そんな気持ちになった中盤過ぎたあたりから、キムがどうしてそうなってしまったのか、、、
そんな展開に変わっていって、引き込まれていきました。。
単なる優等生の姉とダメな妹、という構図ではなく、そこに絡む家族の問題。
傍目には一見幸せそうに見える中流家庭の中に存在する問題というか、
弟の事故死で歯車が狂って壊れかけた家族がなんとか絆を取り戻そうとする、、、、
そんな映画なのかなと思いました。
とはいえ、綺麗事で済むような話でもなく、家族はお互いの抱える問題を理解し、
以前よりは壊れた家族の絆を取り戻し、、、たようには見えましたが、
キムは姉レイチェルの結婚式が終わった後、療養施設に戻っていきます。。。。
まだ、自分は家族と離れているべきだ、と判断して戻っていったのかな、と思いましたが、
キムが去っていくのを見て姉レイチェルは軽く飛び上がるのが印象的なエンディングでした。
多分、自分が姉の立場なら、厄介な妹と分かりあいたいけれど離れていた方がホッとするし、
妹だったら、自分がもう一度家族の輪の中に戻りたいと思うだろうし、、、
どちらの立場で見るかで、、見方も変わる映画かもしれません。
個人的には、久しぶりに見た母親役のデブラ・ウィンガーに「おぉ♪」と喜んだのはありますが、
きれいな家族ものの映画を見たい方にはお勧めできないかな。。。
とはいえ、アン・ハサウェイの演技力もよかったし、たまにはこういう映画もいいかな、と思った
「レイチェルの結婚」でありました。