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映画「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」 [映画(や・ら・わ行)]

みなさま、メリークリスマス。[ぴかぴか(新しい)]


今年のクリスマスは休みだったりして一人でいるのもなー、、、なんて思ったら
「渡りに船」みないな話があったので(勝手にそう思ってるだけなんだけど(笑))
今頃、北の地に向かって[飛行機][飛行機][飛行機][飛行機][飛行機]ぴゅーんと飛行機で移動中。


私は日本酒を浴びるほど呑みながらの楽しいクリスマスになりそうですが(^_^)
みなさんもどうぞ楽しいクリスマスを♪




で、今回は北まで日本酒を飲みにくような私にふさわしい映画です。



原作を読んでいたので映画化したらどうなるんだろう、と思って借りました。

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 [DVD]

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 [DVD]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: DVD





内容はamazonさんより。

アルコール依存症をのり越えた戦場カメラマン鴨志田穣と別れた妻・西原理恵子。
家族の絆がつむぎだす“大きな愛の物語”。
浅野忠信と永作博美を迎え「監督として最高に幸せ」、主題歌は忌野清志郎。

酔いがさめたら、うちに帰ろう。

酔いがさめたら、うちに帰ろう。

  • 作者: 鴨志田 穣
  • 出版社/メーカー: スターツ出版
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 単行本



原作者はサイバラの夫、鴨ちゃんこと鴨志田穣です。


本の内容もamazonさんより。

アルコール依存症で離婚。10回の吐血。再飲酒。
ついにアルコール病棟に入院することになった、元戦場カメラマンの「僕」。
そこで出会った個性的な面々との生活が、僕を変えた。うちに帰りたい―。
依存症を克服し、愛する元妻、子供たちとの時間を取り戻したが、そこには悲しい現実が…。
笑って泣ける私小説。





カメラマンの塚原(モデルは鴨ちゃん、演じているのは浅野忠信)は、
居酒屋で大量飲酒した後、酒を買って実家に戻り、さらに呑み、
実家のトイレで大量吐血し病院に運ばれます。

3日間後に意識を戻った塚原は、生きているのが不思議と言われるほどの肝機能、
見舞いにきた元妻のユキ(←サイバラがモデル)に退院したら断酒しよう、と言われます。

アルコール依存症、という病気は、世の中の誰も同情してくれない病気、
時に医者さえもが同情しない病気、それを家族や本人が理解しないと治せない。


どうして別れた夫のことをそんなに心配するのかと医師に聞かれたユキは、
別れても塚原は子供たち2人の親に変わりないし、
一度好きになった人を嫌いになれない、と答えます。


一方、塚原は無事退院し、断酒しようと決断するのですが、
仕事があるからと入院せず通院で治療しようとして、それが上手くいくわけもなく。
寿司屋で食べた奈良漬のアルコールが引き金になり、
帰り道のコンビニでビールを買って呑み、更に焼酎を買って呑んでしまう塚原。
帰ろうと立ち上がろうとするのに立ち上がれず、倒れて頭を打ち、血を流し、、反省。。。


結局、精神病院に入院して断酒することに。


自分の父親もアルコール依存症で父親と同じことをしたくないのにしてしまったこと、
入院して反省し、二度と酒は飲まないと誓います。

病院では当然のことながらアルコール抜きの生活が続きますが、
出される食事がいつまで経っても少量の粥と少しのおかず、
怒って看護師に文句を言うものの、胃腸も弱っているからです、と言われるだけ。

その後、アルコール専門病棟の病室に空きが出たので移ってみると
女性病棟は別で為、周囲はオッサン患者ばかり。


オッサンばかりの病棟なので、色々と揉め事があったりしながら何とか依存症を克服したものの
今度はガンが発見されます。


それでも家に戻りたい気持ちで、残された僅かな時間を元妻と子供たちと過ごしますが。。。



最近、こういう映画を見るとどこでサイバラが出てくるのか探すのが楽しみなのですが、
今回は精神病院の患者の一人として出ていました。(^_^.)




個人的には原作本の方が好きですが、映画版もなかなか良い出来でした。



浅野忠信演じる塚原(鴨ちゃん)のダメダメな呑みっぷりから
家族の元に戻りたいという強い気持ちで懸命に治療する姿とか、
永作博美演じるユキ(サイバラ)のサバサバした表情とか
(病院で塚原の導尿菅からつながっている袋を持ち上げて逆流させようと
 子供にやらせる姿とかがサイバラらしいな、とか)
実際も鴨ちゃんとサイバラはこうだったのかなあ、なんて想像しながら見ました。

たかがビールだから大丈夫、、と思う気持ちで呑んでしまう、
こういう気持ち、私は分かりますからね。
画面で見ているとついつい「うん、分かる分かる」なんて思ってしまうのですが、
症状が重くなれば、他の病気と違って、時には医師からも同情されない病気ですものね。

今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

  • 作者: 中島 らも
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1994/03/04
  • メディア: 文庫



この作品でも中島らもが自らの入院体験をつづっていますが、
ここで描かれているアルコール依存症患者の幻覚はかなり凄まじくて
ああ、絶対こうなりたくない、と思いましたが、
今回見た作品ではそんなに凄まじい描写はなく(一人大荒れするオジサンが出てきたけど)
ちょっと物足りなさもあったかな。


原作者の鴨志田さんは精神病院を退院して、
束の間家族の元に戻り穏やかで楽しい時間を過ごすことができました。
その後、ガンと闘ったものの亡くなってしまいましたが、
鴨ちゃん、アルコール依存症を克服できてよかったね、とウルウルし、
(どうしても本人達と重ね合わせてみてしまいますね)
やっぱり家族っていいわね、とないものねだり的な観点からも見てしまった(笑)
「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」でありました。

 


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