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映画「ランナウェイズ」を観る [映画(や・ら・わ行)]

これも劇場で見たかったのにタイミングを逸してしまった作品。
小学生の頃に来日したグループで、兄がシングル盤を持っていたのもあって
妙に記憶に残っていたりして、そのグループがどう誕生したのか気になってレンタル。

ランナウェイズ [DVD]

ランナウェイズ [DVD]

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • メディア: DVD



あらすじはamazonさんより。

1975年、ロサンゼルス。
ジョーン・ジェットは、ロックがやりたいと周囲に訴え続けるが誰にも相手にしてもらえない.。
そんなある日、敏腕プロデューサー、キム・フォーリーに出会い、
彼の協力のもとメンバー探しを始める。
一方、シェリー・カーリーは、好きな音楽を共有する友だちもいない退屈な毎日を送っていた。
ある日、親の目を盗み出かけたクラブでジョーンとシェリーは運命的な出会いを果たす。
男まさりな格好のジョーンや他のメンバーに女性らしいルックスのチェリー加わり、
最強のガールズバンド・ランナウェイズが結成される。
活動を始めた彼女たちは、男たちから差別を受けながらも着実に実力をつけ、
その人気は世界中に飛び火していく。
しかし、シェリーのルックスばかりに注目が集まり色物扱いされる苛立ちと、
嫉妬からバンド内に軋轢が生まれ始める…

 






映画を観て、本人たちが演じているのかと思うくらい似ていました。


ちなみに、本家はこちら。

(さすがに映像が古いわねぇ。。。。(^_^.))






デビッド・ボウイのメイクで口パクで歌い高校のイベントで優勝したシェリー、

Aladdin Sane

Aladdin Sane

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 1999/08/26
  • メディア: CD
(こんなメイクで歌ってました。)


そんなシェリーが、のちにプロデューサーとなるキム、バンドメンバーとなるジョーンなどと出会い
キムに客に受けるためにキワドイ歌詞を歌うように言われて最初は大きな抵抗があったものの、
プロになるため、と、思って歌うようになり、女性バンドに客が悪態ついてくるかもしれないから、
と缶を投げつけられるのをよける練習をしたり(時代が時代でそんなことも必要だったのかと)
全米のライブハウスをツアーで回りながら(メンバー全員で安モーテル一室に雑魚寝状態で)、
ついに大手レコード会社(マーキュリー)と契約し日本へ行くことに。。

飛行機のトイレでクスリをきめて(!)から着いた日本では大歓迎され、
見知らぬ国、日本で歓待されテンションが上がるシェリーは
下着(コルセット)姿でステージに上がると言い他のメンバーを驚かせます。
下着姿で歌うシェリーに日本のファンは大盛り上がりになるものの、
バンドで目立つのがシェリーばかり(雑誌に載っているのもシェリーばかり)という状況に
他のメンバーは不満が募り(特に怒るのがジョーン・ジェット)、
そのメンバーの怒りにシェリーは落胆します。


日本から戻ると、父の面倒を見ている双子の姉との確執、
更にはプロデューサーからの裏切り、メンバーとの不和、、シェリーは酒浸りに陥り、
バンドに亀裂が入り、色々なものが負の連鎖で悪い方向に進んでいきます。
シェリーは家族と話したい、人生を取り戻したいと思うようになり、バンドは空中分解状態。


そして、シェリーは映画に出演し、ジョーンはソロで進む道を選びますが、
シェリーは遂にアル中になってしまいます。(スーパーでもお酒を売ってもらえない状態に)
一方のジョーンはソロで発表した曲がヒットします。。。


 




その後、シェリーは普通の仕事についた後、現在はチェーンソー彫刻アーティスト、
ジョーンは今でも現役の歌手、だそうです。
(ドラムのサンディ・ウェストは病気で40代で亡くなったんですね)
私はてっきり「企画ものバンド」かと思っていたのですが、違っていて驚きました。
(ま、私が勝手に想像していただけなのですが(^_^.))


ランナウェイズが来日したときに「スター千一夜」に出演して、
(フジテレビで「クイズグランプリ」の後に放送されていた15分芸能番組)
コルセット姿のシェリーを観て、しかも彼女たちが未成年だということに驚いた記憶があります。


そして、今回映画を観て、代表曲「チェリー・ボンブ(←ってカタカナ表記だったよね)」の歌詞が
あんなにエロいことを知りました。
小さいころだし、サビの部分以外なんて適当に歌って、サビのところになったら

 ♪チチチチチチチチ チェリー ボーンブ♪

って歌ってたくらいです。(今考えるとひどすぎる私)



ダコタ・ファニング、いつの間にあんなに大きくなっていたのかしら、と驚くほどの成長ぶり。
すっかりオネエサンになっていたんですねぇ。。


インターネットもない頃、世の反感を理解しつつも地道にライブハウス修行して
やっとメジャーデビューしたものの、
自分たちの求めるものと、レコード会社やプロデューサーが求めるものに隔たりがあって
しかもアルコールやドラッグ、男、、、どっぷり染まっていく様子は、若さ故といっても
見ていて切ないものがございました。

あとは、彼女たちが当時クールだと思っていた女性ロック歌手が、

グレイテスト・ヒッツ

グレイテスト・ヒッツ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/06/23
  • メディア: CD
スージー・クアトロ、というのも個人的にはツボにはまりました。
当時ウィスキーかブランデーのCMで「ロキシー・ローラー」という曲で彼女が登場していたのを
覚えていたので(実家にシングル盤がありました)そんなところも懐かしく。


今の若い世代(って言い方はホントはイヤなんですけどね(笑))の方々が見ても
多分どうってことない話かもしれませんが、私の世代以上でロックや洋楽が好きだった人には
懐かしく切ない気分で見られると思います。

というわけで、
見た後「チチチチチチチ チェリー ボーンブ」とサビが頭の中をぐるぐるしてしまった
「ランナウェイズ」でありました。

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