白鳥の「座席なき戦い」 [落語・お笑い]
年明けに何か落語会に行こうと思ってチケットを買って
東陽町駅近くの江東区文化センターに出かけました。
(住吉駅近くのティアラこうとうと勘違いしかけて違うことに気づき
開演にぎりぎり間に合いました。(汗))
東陽町駅近くの江東区文化センターに出かけました。
(住吉駅近くのティアラこうとうと勘違いしかけて違うことに気づき
開演にぎりぎり間に合いました。(汗))
さん喬さんと白鳥さんの組合せって。(笑)
4日前に記事をアップしたさん喬さんの落語記事のとおり、
久しぶりに聞いたさん喬さんの落語をまた聞きたかったのと、
どこまで弾けるか未知数(誉め言葉)の白鳥さんに、
古典なのに毒舌が楽しい白酒さんという組み合わせというだけで
行ってみたくなりました。
手指消毒のみで検温のないまま会場に入ると、
(文春落語とは違う主催者だからかな)
2人客は隣同士、1人客は両脇が空き、って感じで、
全体では半分も入っていない感じでした。
私もいい年のおばちゃんですが、それより年長ぽい人たちが8,9割。
(十分な年金をもらって楽しく過ごしているような元気そうなお年寄りの方々)
2人客は主にご夫婦ぽい組合せですが、近くにいた老夫婦の爺さんの方が、
始まる前、仲入り、と、マスクしているとはいえでかい声で喋っていて
開演前にお話は控えてくださいって言われていたのに聞いてないんでしょうね、
とにかく(落語大好きで自分は知識豊富と自慢したがる感じ)奥さんに
出演されている落語家さんのことを自慢げにあれこれと話していたのが
ウザかった。(V)o¥o(V)
座席は選べないので仕方ないとはいえ、どうして静かにできないのか。
うつぼおばさん、今回この爺にいらつき心中どついておりましたが、
反面教師にしないとですね。
と、暴騰いや冒頭からイラついた話を書いてしまいましたが、
落語自体はとても楽しめました。(^-^)
開口一番に、前座の三遊亭ごはんつぶさんが登場、
(三遊亭天どんさんのお弟子さんだそうですが、この名前(笑))
噺は「つる」。
(鶴の由来を隠居に聞く話)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A4%E3%82%8B_(%E8%90%BD%E8%AA%9E)
見た目、女子に見えなくもない雰囲気でしたがよく通る声できれいに話していました。
鼻づまりがち(花粉症の時期は特に)な師匠の天どんさんより聞きやすいかも。(笑)
続いて白酒さん
(お写真は落語協会さんのホームページよりお借りしました)
相変わらずマクラから毒づいたトーク全開で(笑)、
さん喬、白鳥、白酒の組合せの3人会を開催させてくれるのは江東区だけ、
と笑いをとりながら、こんな時期でいつもなら立ち見が出るような新春の寄席も
5割までしか入れない、となると出演者が多い新春寄席、木戸銭の半分は席亭が
とって、残りを均等に分配すると、、、なんて話していましたが、
出演者が多い分、持ち時間も少ないので、新年のご挨拶をしただけで、
「おあとはたっぷり」と言ってネタをやらない噺家もいるので
(というか5分じゃネタできないですよね)
初詣ついでに年に一度しか寄席に来ない人だったりすると、
そんな出演者に酷いといいながら1年経つうちにすっかり忘れ、
また初詣ついでに寄席にきてああ、去年もこんなだったと思い出す、
という話からマッチングアプリの話をした後の噺が「厩火事」。
(髪結いの亭主の噺)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%A9%E7%81%AB%E4%BA%8B
白酒さん、師匠の雲助さんで聞いたことがあるネタですが、今回も大爆笑。
ダンナが酷い態度で別れたいと仲人のところにやってきた髪結いのお崎に
仲人が孔子の話をするのですが、
「唐土の孔子(もろこしのこうし)」を「幻の子牛(まぼろしのこうし)」に
聞き間違えたお崎が「松坂?大田原」と聞く場面や、
「焼き物」を「焼き芋」に聞き間違える場面が
ツボにはまって笑ってしまったのですが、あらすじのところどころにこんな感じで
笑わせてくれるので、白酒さんの古典は聞いていて本当に楽しいです。(^-^)
続いて白鳥さん
(お写真は落語協会のホームページよりお借りしました)
今回は青ジャージ柄の羽織(家紋のところに白鳥マーク)で登場されていました。
前日もさん喬さん(と兼好さん)の3人会があったのが、
さん喬さんが夜の部主任だったので最初に登場して白鳥さんが落語会の主任、という
超イレギュラーだった話の後、かつて大腸検査で入院したときの話に入ったのですが、
屋上で喫煙できると聞いていったものの、屋上に出るのに少し階段があったので、
点滴棒から点滴を外してそれをもって屋上に出てベンチに座ってテディベアを抱くように
点滴をもってタバコを吸っていたら点滴袋に血液が逆流して真っ赤に染まっていた、
なんて話をした後に、鈴本演芸場に行くとき、よくいくアメ横の魚屋で鮪の頭をもらって
夕方の混雑する山手線に乗ってOLさんの背後から鮪の頭でつついてしまった話をした後、
この日のネタ「座席なき戦い」に入りました。
年明けのBS11でも聞いたネタだったので今年始まったばかりですが2回も聞いたネタ。
白鳥さんといえば、年に一度池袋演芸場で10日間、三題噺をやっているのですが、
その日に来場者からもらったネタを書いてもらって、くじ引きのように3つ引いて
その3つのネタで噺を作ってトリで披露するという大変そうな10日間、
そこで作られたネタのようです。
ちなみにお題は「5番アイアン」「鮪の頭」「山手線」です。
神田から新宿に戻るサラリーマンが中央線にのらず山手線で30分寝ようと思って
座席を探すものの優先席しか空いていないのでそこに座ってしまうと、
そこにやってきて座ってイヤホンカシャカシャ大音響の若者にいらつき、
その後やってきた2人組の婆さん2人が席を譲らせようとあれこれ企む姿に
いらつきながらも寝たふりをし続けるサラリーマンの悲哀というか笑いというか
白鳥ワールド全開のネタでした。
1人の婆さんがもう一人の婆さんに鮪の頭を半分分けてあげようと、
車内で無理矢理頭を引きちぎろうとする場面、結局無理で、
じゃあ、目玉だけでもと取り出して「おい、鬼太郎!」と物まねする場面、
途中で時間稼ぎに白酒さんの「厩火事」に話が脱線し、
「もろこしのこうし→まぼろしのこうし」とかよく分からないと言い出して、
「禁酒番屋でも、どっこいしょ、をドイツの将校と聞き間違えるなんてありえない」
「えーと、そそっかしい人が出てきて、ほら行き倒れが出てくるネタって」と
本気で思い出せないので客席に聞いて「粗忽長屋」と教えてもらって、
ありがとうございます!とお礼を言いながら
「行き倒れを、江戸前のフラメンコだって、何言ってんのかと思ったら、
イキダオーレ!とか、意味わかんないよね」と、
完全に時間延ばしだと本人も認めて白酒さんをいじった後、
山手線が新宿駅に到着するまでちゃんとやりきりました。(笑)
(イキダオーレ! 私も昨年夏に聞いてます)→ https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2020-07-07
テレビで見るより目の前で噺を聞いていると、くだらないと思いながら
うっかり引き込まれますね。大笑いしました。(^-^)
この後仲入りがあって、
さん喬さん
(お写真は落語協会ホームページよりお借りしました)
白酒さん、白鳥さんで燃え尽きかけていたところに
キッチンイナバ(4日前の記事でも書きましたが)さん喬さん。
ちょっとホッとして聞いた噺は「妾馬」でした。
(聞いたの、2回目くらいの噺です)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%BE%E9%A6%AC
町人のお鶴が殿様に嫁ぎお世継ぎを生んだということでお屋敷に呼ばれた兄の八五郎。
八五郎というのでちょっと抜けた感じが面白いのですが、
大家さんに言われたとおりの話し方で失礼がないようにと話しているのが
逆に不自然過ぎて何をいっているのか分からなかったり、
久しぶりに再会した鶴の姿に感極まり、歌でも、、と都都逸を歌うところが面白く、
さん喬さんの緩急のつけ方というか、八五郎、お鶴、お殿様、それぞれの演じ分けが
スーッと心に染みてくるのを感じてじっくり聞きながら楽しめました。
2時間ぴったりで終演。
近くの爺さんの態度にはイラつきましたが、3人それぞれ個性があって
今回は出演順も良い感じで(白鳥さんが主任でなくてよかった(笑))
じっくり楽しめた落語会でありました。
4日前に記事をアップしたさん喬さんの落語記事のとおり、
久しぶりに聞いたさん喬さんの落語をまた聞きたかったのと、
どこまで弾けるか未知数(誉め言葉)の白鳥さんに、
古典なのに毒舌が楽しい白酒さんという組み合わせというだけで
行ってみたくなりました。
手指消毒のみで検温のないまま会場に入ると、
(文春落語とは違う主催者だからかな)
2人客は隣同士、1人客は両脇が空き、って感じで、
全体では半分も入っていない感じでした。
私もいい年のおばちゃんですが、それより年長ぽい人たちが8,9割。
(十分な年金をもらって楽しく過ごしているような元気そうなお年寄りの方々)
2人客は主にご夫婦ぽい組合せですが、近くにいた老夫婦の爺さんの方が、
始まる前、仲入り、と、マスクしているとはいえでかい声で喋っていて
開演前にお話は控えてくださいって言われていたのに聞いてないんでしょうね、
とにかく(落語大好きで自分は知識豊富と自慢したがる感じ)奥さんに
出演されている落語家さんのことを自慢げにあれこれと話していたのが
ウザかった。(V)o¥o(V)
座席は選べないので仕方ないとはいえ、どうして静かにできないのか。
うつぼおばさん、今回この爺にいらつき心中どついておりましたが、
反面教師にしないとですね。
と、暴騰いや冒頭からイラついた話を書いてしまいましたが、
落語自体はとても楽しめました。(^-^)
開口一番に、前座の三遊亭ごはんつぶさんが登場、
(三遊亭天どんさんのお弟子さんだそうですが、この名前(笑))
噺は「つる」。
(鶴の由来を隠居に聞く話)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A4%E3%82%8B_(%E8%90%BD%E8%AA%9E)
見た目、女子に見えなくもない雰囲気でしたがよく通る声できれいに話していました。
鼻づまりがち(花粉症の時期は特に)な師匠の天どんさんより聞きやすいかも。(笑)
続いて白酒さん
(お写真は落語協会さんのホームページよりお借りしました)
相変わらずマクラから毒づいたトーク全開で(笑)、
さん喬、白鳥、白酒の組合せの3人会を開催させてくれるのは江東区だけ、
と笑いをとりながら、こんな時期でいつもなら立ち見が出るような新春の寄席も
5割までしか入れない、となると出演者が多い新春寄席、木戸銭の半分は席亭が
とって、残りを均等に分配すると、、、なんて話していましたが、
出演者が多い分、持ち時間も少ないので、新年のご挨拶をしただけで、
「おあとはたっぷり」と言ってネタをやらない噺家もいるので
(というか5分じゃネタできないですよね)
初詣ついでに年に一度しか寄席に来ない人だったりすると、
そんな出演者に酷いといいながら1年経つうちにすっかり忘れ、
また初詣ついでに寄席にきてああ、去年もこんなだったと思い出す、
という話からマッチングアプリの話をした後の噺が「厩火事」。
(髪結いの亭主の噺)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%A9%E7%81%AB%E4%BA%8B
白酒さん、師匠の雲助さんで聞いたことがあるネタですが、今回も大爆笑。
ダンナが酷い態度で別れたいと仲人のところにやってきた髪結いのお崎に
仲人が孔子の話をするのですが、
「唐土の孔子(もろこしのこうし)」を「幻の子牛(まぼろしのこうし)」に
聞き間違えたお崎が「松坂?大田原」と聞く場面や、
「焼き物」を「焼き芋」に聞き間違える場面が
ツボにはまって笑ってしまったのですが、あらすじのところどころにこんな感じで
笑わせてくれるので、白酒さんの古典は聞いていて本当に楽しいです。(^-^)
続いて白鳥さん
(お写真は落語協会のホームページよりお借りしました)
今回は青ジャージ柄の羽織(家紋のところに白鳥マーク)で登場されていました。
前日もさん喬さん(と兼好さん)の3人会があったのが、
さん喬さんが夜の部主任だったので最初に登場して白鳥さんが落語会の主任、という
超イレギュラーだった話の後、かつて大腸検査で入院したときの話に入ったのですが、
屋上で喫煙できると聞いていったものの、屋上に出るのに少し階段があったので、
点滴棒から点滴を外してそれをもって屋上に出てベンチに座ってテディベアを抱くように
点滴をもってタバコを吸っていたら点滴袋に血液が逆流して真っ赤に染まっていた、
なんて話をした後に、鈴本演芸場に行くとき、よくいくアメ横の魚屋で鮪の頭をもらって
夕方の混雑する山手線に乗ってOLさんの背後から鮪の頭でつついてしまった話をした後、
この日のネタ「座席なき戦い」に入りました。
年明けのBS11でも聞いたネタだったので今年始まったばかりですが2回も聞いたネタ。
白鳥さんといえば、年に一度池袋演芸場で10日間、三題噺をやっているのですが、
その日に来場者からもらったネタを書いてもらって、くじ引きのように3つ引いて
その3つのネタで噺を作ってトリで披露するという大変そうな10日間、
そこで作られたネタのようです。
ちなみにお題は「5番アイアン」「鮪の頭」「山手線」です。
神田から新宿に戻るサラリーマンが中央線にのらず山手線で30分寝ようと思って
座席を探すものの優先席しか空いていないのでそこに座ってしまうと、
そこにやってきて座ってイヤホンカシャカシャ大音響の若者にいらつき、
その後やってきた2人組の婆さん2人が席を譲らせようとあれこれ企む姿に
いらつきながらも寝たふりをし続けるサラリーマンの悲哀というか笑いというか
白鳥ワールド全開のネタでした。
1人の婆さんがもう一人の婆さんに鮪の頭を半分分けてあげようと、
車内で無理矢理頭を引きちぎろうとする場面、結局無理で、
じゃあ、目玉だけでもと取り出して「おい、鬼太郎!」と物まねする場面、
途中で時間稼ぎに白酒さんの「厩火事」に話が脱線し、
「もろこしのこうし→まぼろしのこうし」とかよく分からないと言い出して、
「禁酒番屋でも、どっこいしょ、をドイツの将校と聞き間違えるなんてありえない」
「えーと、そそっかしい人が出てきて、ほら行き倒れが出てくるネタって」と
本気で思い出せないので客席に聞いて「粗忽長屋」と教えてもらって、
ありがとうございます!とお礼を言いながら
「行き倒れを、江戸前のフラメンコだって、何言ってんのかと思ったら、
イキダオーレ!とか、意味わかんないよね」と、
完全に時間延ばしだと本人も認めて白酒さんをいじった後、
山手線が新宿駅に到着するまでちゃんとやりきりました。(笑)
(イキダオーレ! 私も昨年夏に聞いてます)→ https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/2020-07-07
テレビで見るより目の前で噺を聞いていると、くだらないと思いながら
うっかり引き込まれますね。大笑いしました。(^-^)
この後仲入りがあって、
さん喬さん
(お写真は落語協会ホームページよりお借りしました)
白酒さん、白鳥さんで燃え尽きかけていたところに
キッチンイナバ(4日前の記事でも書きましたが)さん喬さん。
ちょっとホッとして聞いた噺は「妾馬」でした。
(聞いたの、2回目くらいの噺です)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A6%BE%E9%A6%AC
町人のお鶴が殿様に嫁ぎお世継ぎを生んだということでお屋敷に呼ばれた兄の八五郎。
八五郎というのでちょっと抜けた感じが面白いのですが、
大家さんに言われたとおりの話し方で失礼がないようにと話しているのが
逆に不自然過ぎて何をいっているのか分からなかったり、
久しぶりに再会した鶴の姿に感極まり、歌でも、、と都都逸を歌うところが面白く、
さん喬さんの緩急のつけ方というか、八五郎、お鶴、お殿様、それぞれの演じ分けが
スーッと心に染みてくるのを感じてじっくり聞きながら楽しめました。
2時間ぴったりで終演。
近くの爺さんの態度にはイラつきましたが、3人それぞれ個性があって
今回は出演順も良い感じで(白鳥さんが主任でなくてよかった(笑))
じっくり楽しめた落語会でありました。
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