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坐・高円寺2で白酒の「お化け長屋」 [落語・お笑い]

コロナウィルスが猛威を振るい、緊急事態宣言が発令された後、
寄席が閉鎖、落語会も軒並み中止、となりました。

私自身は2月下席の昼の主任だった寿輔師匠を観に行きましたが、
神田伯山襲名、真打昇進披露が夜の部で立ち席まで出るほどの満席、
大丈夫なのかと心配な時期でしたが、昼の部は入替ということもあり、
すかすかでしたので(笑)そんなに心配せずに見られましたが、
披露興行も新宿末廣亭、浅草演芸ホール、の後、池袋演芸場までは
なんとか続いて、その後の国立演芸場は中止となりました。
ま、国立ですからそうだろうな、って思っていましたが、
ネットオークションで高値でチケット買った人は泣いたでしょうね。

その後、落語会が中止になって仕事がないとぼやく一之輔さんが
YouTubeで落語配信をライブで行って、
私の在宅勤務期間中(まだ在宅勤務続いてますけど)の楽しみが出来ました。
たった20日間。というか、20日間も生で落語が聞ける楽しさに感謝しました。

で、前置きが長くなったのですが、緊急事態宣言解除後はじめての落語会。
酒友Yちゃんが店長として働く高円寺のHACOバーを経営するオーナーの聖子さんが
ノラや、ノラや寄席などいろいろ運営されていて、高円寺のホールでの落語会も
主催されているのですが、その落語会によかったらきませんかと声をかけて
くださったので喜んで参戦です。


高円寺.jfif昼の部の参加

同じく酒友のFちゃんと坐・高円寺2で待ち合わせて
ホール内に入ると、一人置きに、
IMG_6878.JPG 段ボールの人型が(笑)
前から見ると、ひとりずつ顏とかが違っていて、
なかにはウロコだらけの人もいて(笑)、演者さんが舞台から見ると
かなりシュールな光景だったようです。。
200名くらいの会場、一人置きに座って満席状態でした。(^-^)
(入場時の検温とマスク着用が条件での参加でした)

14時開演、開口一番は前座の神田松麻呂さん。(写真なし)
神田松鯉さんのお弟子さんというので伯山さんの弟弟子ってことですね。
講談のネタは「井伊直人」。

寛永御前試合というネタの一部だそうですが、
それが単独でもかけられるようになったとか。

(このサイトで丁寧に説明されていました) 
http://koudanfan.web.fc2.com/arasuji/03-14_onihuuhu.htm


奥さんのお貞の持参金まで賭け碁で使い尽くし、
自分に負けたら修行に出てくださいというお貞に負けた井伊直人が
修行して戻ってきて負けて再び修行、という展開に笑ってしまいましたが、
講談らしく、「この続きは明日」という美味しいところは言わないのー?的な
終わり方で寄席みたいだな、って思いました。

続いて登場したのが、

吉坊.jpg桂吉坊さん
(お写真は上方落語協会ホームページよりお借りしました)

プロ野球が始まったものの阪神が弱くて、、と嘆きながら、
無観客試合を少しでも自宅で楽しめるようにと、
甲子園セットなるものが販売されているという話から
(売店のおつまみなどがセットされているのだったかな、確か)
ネタの「馬の田楽」へ。

(味噌樽をつけた馬が逃げてしまう噺)http://www.tacto.jp/rakugo/kaisetsu/umano-dengaku.htm


初めて聞いた噺ですが、子供たちがいたずらをする割に大人に質問されると
言葉遣いが丁寧でそれがずる賢さの裏返しなのかなんなのか、
おそらくどうでもよいポイントが気になってしまったところで終了。


そして桃月庵白酒さん
(お写真は落語協会さんのホームページよりお借りしました)

古典落語なのにどこか毒気があってその毒で笑える大好きな噺家さん。
同じ古典でも演者さんによって面白さの振れ幅があるのですが、
面白さの感じ方は聞く側の面白基準にもよりますので、
私は面白くて大好きだと思う白酒さんも人によっては、、かもしれません。
古典はきちんと圓生のように、と仰る方には白酒さんは、どうなんだろう。(^-^;
落語もこう話すべきってことはないと思っているのですが、
過去の名人たちのように話さないと認めない、みたいな人って未だにいますよね。
(うちの親戚のおじさんにもそんな人います)

最初に、落語会が再開したことをうれしく思っていると話し始めたのですが、
このホールは杉並区が100名で開催可能と許可して今回の落語会ができたけれど
自治体によっては厳しいところがあって、たとえばB京区のSビックホールなどは
1000名入るホールで100名しかダメとかいうんですよ。(真偽は不明です)
そんな東京に吉坊さんは大阪からよく来たなと思っています。(笑)

そして、客席に置かれた段ボール人形を不気味とバッサリ斬った後、
都知事はスカイツリーや東京タワーを赤く染めようとして断られてレインボーブリッジを
赤く染めたのかもしれませんが、私は寄席を赤く染めてやります!と、
寄席を赤く染めるってどういうことなんだろうと思いましたが、
寄席再開も喜んでいらっしゃいました。
ただ、寄席も再開直後は観客が真剣に聞いていたのが、1週間もたつと、
居眠りしている人が増えて、いつも通りになったなと思ったそうです。(笑)

と、なんだかいろいろマクラで話した後のネタは「お化け長屋」。

(wikiがなかったのでこちらであらすじ見てね) http://sakamitisanpo.g.dgdg.jp/obakenagaya.html

空き家を物置がわりにつかっていた長屋の住民たちが大家さんに文句を言われ、
いつ使えなくなるか分からないから、借り手がつかないようにすればいいと、
借りたいという人がくる度、大家が遠方にいるので、私が、と杢兵衛さんが話をし、
怪談話をして(空き家が訳あり物件と説明)怖がらせていたものの、
やってきた男が怪談話を一向に怖がらず、
じゃあ、荷物もって引っ越してきますというので
長屋の住民で空き家にやってきた男をお化け屋敷のごとく怖がらせる、という噺。

まったく怖がらない男をなんとか怖がらせようとする杢兵衛さんが、
怖い話をするときに中尾彬の口調で話をするのがおかしくておかしくて、
すっかりツボにはまって50分の噺、爆笑で聞けました。

ここで仲入り。

の後は、再び白酒さん。
あんなに長くやったから2席目は短いだろうな(笑)と思っていたら
お化け長屋なんてそんなに長くやるネタじゃないんだけど、
2席目は短いです、このあとの吉坊さんがなんとかしてくれます、と
話し始めたのが「粗忽長屋」。

(うっかりな熊さんと八っつぁん) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B2%97%E5%BF%BD%E9%95%B7%E5%B1%8B

本当に短くて(笑)20分弱で終了。

行き倒れをイキダオーレ!と言い、それはなんだ、江戸前のフラメンコかと聞くやり取りが
個人的にはツボでしたが、やはり白酒さんの古典は楽しいです。(^-^)

続いて主任で吉坊さんが出てきて「口入屋」をやってくれたのですが、
白酒さんでエネルギーを使い尽くしてしまい(笑)寝てしまいました。。。。

今回期せずして落語会のお声かけをいただいて高円寺までまいりましたが、
やはりライブの落語はいいですね。
YouTubeでもたくさん落語を聴きましたが、やはりホールや寄席で聞く落語、
臨場感と演者との一体感を感じられることを改めて感じました。

というわけで、
久しぶりに聞く白酒さんの落語に大爆笑の高円寺特選演芸会でありました。




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