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映画「クロッカーズ」を観る [映画(か行)]

スパイク・リーの作品を久しぶりに借りました。


クロッカーズ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • メディア: DVD

あらすじはYAHOO!映画より。

M・スコセッシとS・リーが手を組み、
麻薬社会の実情とそこで生きる黒人達の現状を描いた問題作。
ニューヨーク、ブルックリンの共同住宅で生まれ育ったダンハム兄弟は善と悪、
全く別の道を歩んでいた。
ビクターは家族を持ち、2つの仕事をこなす働き者で尊敬される暮らしぶり。
一方弟のストライクは、部下にクラック・コカインを売らせ、利益を上げていた。
そんなある日、ストライクのライバルのコカイン・ディーラーが殺されるという事件が起こる。
驚くことに、この殺人を告白したのはビクターだった……。



タイトルのClockersはドラッグ売人の意のようですが、
20年前の作品とはいえ、この状況がどのくらい改善されているのかと考えると 
多少よくなっているかもしれませんが、根本的な解決になっているのかどうか、、、
公開から時間が経っているにも関わらず、、、考えさせられる映画でした。

スパイク・リーはNYのブルックリン育ちですが、
黒人社会、銃社会について描く作品ばかりです。

セレブの種 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ
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これはちょっとテイスト違いますけれど。

(一応見て記事書いてます)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2007-04-16-1

小さい頃から犯罪に満ちた環境で育ち、いけないと思いながら違法ドラッグの売人として稼ぎ、
そこからちょっとしたきっかけで足抜け出来ない状況に落ちていく主人公ストライク。

使う人がいるから売る、のですが、ボスに言われて売り続け、警察には追われ、
若いストライクにはものすごい精神的な重圧、いつもチョコレートドリンクを飲んでは吐き、
時に吐血までるする、、、というのはストレス以外の何物ではなく、いつかここから脱して
違う世界に、と思うのは理解できます。

若いストライクの未来が、ボスや自己中な人達に振り回され、、
一方、ストライクの兄ビクターは真面目に働き、家族を養うという真逆の状況。

エリアの犯罪を追う白人刑事(これがハーヴェイ・カイテルとジョン・タトゥーロ)も
なんとか状況を改善していきたい気持はあるものの、コミュニティに入っていくのは難しいのか、
根本的なところまではもちろん踏み込んでいけないのは、
それほど悪が蔓延しているということなのか、と見ながら思いました。。

冒頭の残忍な画面を見続けてから本編に入るので、ある程度覚悟はできていますが、
やはりこういう作品というのは考えてしまいますね。

黒人コミュニティを一方的に責めるわけではなく、それを管理しようとする白人たちの傲慢、
そういうものも描いているように思える映画でした。

ずっとダークで切ない場面が続いた後に、ストライクがあてもなくどこか違う地に
旅立って行こうとする姿を見て少しほっとしましたが、
実際はそういうことは製作時は難しいことだったのかもしれませんね。

日本に住んでいるとこういう話は理解しがたい部分はあるのですが、
人種差別も含め、スパイクリーの相変わらずのテーマを感じた「クロッカーズ」でありました。


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