映画「人生に乾杯!」を観る [映画(さ行)]
あらすじはYahoo!映画さんより。
運命的な出会いを経て結婚し、
今や81歳となったエミル(エミル・ケレシュ)と70歳のヘディ(テリ・フェルディ)の老夫婦。
恋に落ちていた頃のことなどすっかり忘れた二人は、年金だけでは暮らしていけず、
借金取りに追われる毎日の中、出会いのきっかけだった思い出のダイヤのイヤリングも
借金のカタに取られてしまう。
思わず、
お年寄りのボニー&クライド、みたいな。(笑)
おまけにラストは、
テルマ&ルイーズ的に。(笑)
ハンガリー映画だそうです。
なかなか観る機会がありませんが、とても面白い映画でした。
日本でもそうですが、普通につましく暮らしてリタイアしたお年寄り、
年金だけで生活するのは苦しいと思います。
私でさえ、年金もらえんのか、その前に死んじゃうんじゃないか、
もしかして支給開始70歳とかなったりして、、そんなことを考える今日この頃、
映画に出てくるエミルとヘディの行動もなんとなくわかる気持ちでした。
もちろん、銀行強盗は犯罪ですからやってはいけないんですが、
80過ぎのエミルがスーパーで強奪(というには超スロー)したり、
銀行で金を出せとやる姿には、背に腹は代えられないところもあるのかなと思ったり。
で、銀行強盗を始めたエミルを止めるかと思いきや、ついていく奥さんのヘディ、
この夫婦、警察に追われて逃げるのですが、全然そんな感じに見えないまま(笑)
ラストまで突っ走っていきます。
ちなみに、超高速で突っ走るのはエミルが運転する年代物のソ連車。
愛称 チャイカ
この車も意外と見どころの一つかもしれません。 私は完全にこの車がツボでした。(^_^)
銀行強盗犯の老夫婦をテレビも大々的に報道するのですが、
それを観て、年金生活の苦しさを日頃から感じていた年寄りたちが
エミルとヘディを擁護する運動を始めたりする、、、そんな展開になっていき、
それが政府も動かしていく、、、そんな流れだったのもあって、
この老夫婦が衝動的だったかもしれないのですが、起こした行動というのは、
何かしら国民の気持を動かしたのかもしれません。
といっても、この映画、フィクション(笑)ですからね。
最後のシーンは、本当にそうなったのか、老夫婦を追いかけ続けた警察官の妄想なのか、
そのあたりは観る人に委ねるような造りになっていましたが、
私は本当にそうなったのではないかな、それでいいのではないのかな、
夫の行動を理解して、最後までついていこうとうしたヘディの優しさとか夫への信頼とか、
そういうものを観ながら、年食ってもこんな夫婦ならいいな、なんて思いながら観終わりました。
て、わたし結婚してないんだった。(笑)
とはいえ、素朴に地味に、でも、時にワイルドに、、、展開していく映画です。
信頼とか愛情とか、大切に持てる相手のいることの幸せみたいなものをしみじみと感じた
「人生に乾杯!」でありました。
それしても、邦題、、、、なんなんだろうね。(-.-)
原題はKonyec、終りって意味らしいので、相変わらずの配給会社のセンスに疑問。
面白そう!っていうか好きそう。
でも、確かにこの邦題だけなら、、観ないかも。
タイトルって大事なのにね~~。
by lovin (2015-03-28 10:59)
lovin姐さん、こんにちは。
この邦題、ひどいでしょう!
話はとても面白くて笑えます。 是非是非!
by うつぼ (2015-03-29 16:02)