SSブログ

林家たい平の「お見立て」 [落語・お笑い]

お取引先から「落語会あるけど、どう?」とお誘いを受けて都心の某ホテルへ。。。。
会場に到着して知ったのですが、お取引先主催のプライベート落語会でございまして。

うちの会社もこういう落語会を開催して寿輔師匠なんて呼んでくれると嬉しいのにな、
と思いながら木戸銭2000円をお支払いして着席。


今回の落語会に登場するのは、

taihei.jpeg 林家たい平

笑点で師匠こん平が病気でお休みした代わりに登場した噺家さんですが、
大喜利での話しぶりを見ていると「ちゃんとした落語、できるのかしら」、、ちょと不安です。

会場ですが、オサレな小宴会場に長いテーブルが並び、、その先には特設の高座が。
ちょっと薄めの座布団が笑えますが(寄席の座布団はかなり分厚い)
最初セッティングされた高座の高さが低かったらしく、リハーサルで下見した林家たい平さんが
「もっと高くしてくださいね、高座というくらいですし」とリクエストして急いで高くしたので
ちょっとぐらぐらしているらしいです。(笑)

とはいえ、こういう会場で落語が聴けるのね、と思ったらゼイタクな気分になりました。


定刻に登場した林家たい平さん、、、

最初に、たい平は芸名ですが本名は山田隆夫なんですよ、、、と言って笑いをとり、
笑うということは健康によいですね、薬ののみ過ぎはダメでも笑い過ぎは過ぎてもいいですから、
と笑いの効用などについて話すこと20分。。。

ちょっとマクラが長いかな~、ちゃんとネタやるのかな~と思い始めたころにやっと噺に入り。

出し物は「お見立て」。

舞台は吉原。。

吉原でも人気のある花魁“喜瀬川”のところに使用人の喜助がやってきて
久しぶりに千葉の房州から杢兵衛お大尽がやってきたという。
金は持っているものの嫌いで顔も見たくないという喜瀬川、
「患って床に伏せている、といって帰ってもらって」と喜助に追い返すように言う。
仕方なくその通りに杢兵衛に伝えると、
「夫婦の約束を交わした仲だ、見舞いたいから部屋に連れていけ」と言い出した。
そのまま杢兵衛の言葉を喜瀬川に伝える喜助だったが、それを聞いた喜瀬川、
夫婦の約束を交わしたのは暮れにお金に困っていたから言っただけで
そんな気はサラサラないんだから「喜瀬川は死んだ」と言いなさい、
上手く追い返したらお前の好きなもの何でも御馳走するから、と喜助に命じる。

仕方なく「実は、喜瀬川は前回旦那と会ってから旦那のことを思い続けていたが、
旦那がその後全然来てくれなかったので恋患いで死んでしまった」と杢兵衛に言うと、
自分を思って死んでしまったと聞いた杢兵衛、
「ならばお墓参りにいきたいから連れて行け、墓はどこだ?」と聞き、
「は、墓は谷中です」と慌てて答える喜助。

急いで喜瀬川のところに戻って墓参りしたいと杢兵衛が言っていること
墓が谷中にあると答えてしまった、と報告する喜助に
「馬鹿だねえ、なんでそんな近くに墓あるなんて言っちまったんだよ」と怒る喜瀬川は、
「どこかの寺で適当のお墓を見繕って案内しなさい、
 大きな花束と線香の煙で墓を隠しちゃえば分からないでしょ」と喜助に杢兵衛の案内をさせる。

渋々、杢兵衛を谷中に案内する喜助。
「どこの寺だ?」と聞く杢兵衛に「ど・れ・に・し・よ・う・か・な」と適当に寺を選び、
適当に墓を選んで花を生け線香のモウモウと立ち上る煙で誰の墓か見えないようにしてから
杢兵衛を案内するが、ナムアミダブツナムアミダブツと唱えながら
「喜瀬川・・・・」と悲しい表情をしながら花をよけて墓碑名を見て、「天保3年・・・」。
違うじゃねーか、という杢兵衛に、「あ、すみませんでした隣でした。。。」と案内すると
今度は戒名が「・・・・童女」。 「子供じゃねーか」と怒る杢兵衛。
「本当の喜瀬川の墓はどれだ?」と聞く杢兵衛に喜助が一言。

「へい、よろしいところをお見立てを願います」と言ってサゲ。

(お見立てというのは、張り見世で格子内にズラリと居並んだ花魁を吟味し選ぶことです)


たい平さんが普通に古典落語を話すと思っていなかったので(創作落語かと思い込んでいた)
ちょっと意外でしたが、非常に丁寧な話しぶりで好感がもてました。

とはいえ、同じ噺を以前寿輔師匠がやった時の方が断然いいのですが。
杢兵衛の訛った話しぶりが寿輔師匠の方が気に入ったというか。。。

ま、完全にエコヒイキで言ってるんですけどね。(笑)


まくら20分+噺20分、計40分の一席でたい平さんの落語はオワリ。

その後は、たい平さんも交えての食事会。

木戸銭2000円では申し訳ないような豪華ホテル料理とお酒呑み放題に感激しながら
(時間が1時間もなかったのが唯一残念、、、笑)
たい平さんとの写真撮影ではヒールをはいた私より小さいのを見て
「意外と小柄なんですね」と暴言を吐いて、たい平さんを苦笑させてしまった私。。。

反省しております。。。

思わず「いやいや、私が大柄なんでしょうね」とフォローしたのですが時既に遅し。

汗汗でした。。。

たい平さんのサイン本、色紙があたる抽選会の後、落語会は終了。。。

取引先の落語会担当のおじさんに「うつぼさんは他にどんな落語家にご興味ありますか?」と聞かれ、
「古今亭寿輔とか三遊亭白鳥とか。。」と素直に答えたのですが、
次回の落語会で呼んでいただけるのかどうか。。。
呼んでいただければこれ以上の幸せはないのですが。。(^^)

笑点に出ている人はそのイメージが強いせいか古典落語を聴いてもぴんとこないのですが、
丁寧に話す姿に他の噺も聴いてみたいと思いつつ、
まだお若い方なので、今後に期待したいなあ、と思った落語会でありました。


nice!(3)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

nice! 3

コメント 8

堀越ヨッシー

NHK教育でもちらほら見かけるたい平師匠ですが、オイラも一度高座を見てみたいですね。それにしてもホテルで落語とは...贅沢な催し物ですね。...そういえば、雑誌「一個人」でしたっけ?落語特集が載ってましたね。表紙だけしか見てないですけど...(^皿^)。
by 堀越ヨッシー (2008-04-17 06:35) 

bonheur

うつぼさん、おはようございます♪

面白いお話ですね、「お見立て」。
うつぼさんはすでにたくさんのお話をご存知なんでしょうね~。

>>思わず「いやいや、私が大柄なんでしょうね」とフォローしたのですが時既に遅し。

笑笑。うっかり言ってしまうこと、ありますよね~。でも、↑の発言は無理ありますよ。うつぼさん大柄ではないですもん、小柄でキュート。

それにしましても、落語家さんとお話できる機会があるなんて凄いですね。
by bonheur (2008-04-17 09:20) 

恭

どもども うつぼさん♪

暫く 我が家のPCはダウンしてまして でも 昨日から 久しぶりにうつぼさんのところに遊びに来れて 感激中で でも 落語を 観た(?)ことがなくて どうコメントを入れたらよいのか わかんなくって でも コメントを入れたいので とりあえず♡ σ(^ー^*)
by (2008-04-18 11:54) 

うつぼ

ヨッシーさん、こんにちは。
取引先から落語好きと認識されているので優先的に声をかけてもらったようで「役得」でした。
笑点に出ている落語家の方は大喜利のイメージがあるので普通に落語を話している姿が逆に意外だったりしますね。
「一個人」、、今度本屋で見てみます。情報ありがとうございまっす♪
by うつぼ (2008-04-20 17:54) 

うつぼ

bonheurさん、こんにちは。
落語家とお話、、、といえば、私が一番好きな寿輔師匠などは独演会の時入口で挨拶できたりしますから、超メジャーな噺家さんでなければ可能性は高いのかもしれませんね。
寄席や落語会にあれこれ行ったりしているので結構ネタは覚えていますが、まだまだ、まだまだです。(^_^.)
by うつぼ (2008-04-20 17:56) 

うつぼ

恭さん、どもどもこんにちは♪
PC、、大変ですね。私も接続会社が変わってなかなか繋がらなくて今日やっと繋がってほっとしています。(^_^.)
落語はきっかけがないとなかなか聴きませんねえ。とはいえ最近はインターネットでipod用の音源としてダウンロードできたりしますから、機会があればゼヒ聞いてみてくださいませませ。

by うつぼ (2008-04-20 17:58) 

南雲しのぶ

昔、地元で「林家こん平落語会」があった時に一緒にいらしたのを覚えています。
当時は無名でどんな噺をしたか覚えていないのですが、伝手もあってサインをしていただきました。
今ではウチにあるサインの中で値上がり率最高かも知れません(笑)。
by 南雲しのぶ (2008-04-21 14:21) 

うつぼ

南雲さん、こんばんは。
サイン、持ってらっしゃるんですか。。私は落語会の案内を噺家さん直筆でいただくことがありますが、いつも捨ててました。(笑) もっと気を遣わないといけないかもしれませんね。
林家一門、実はあまり好きではないのですが、たい平さんの話しぶりは感心したというか楽しめました。でも、私がいつも寄席に行って観る噺家さんの協会と違う団体に所属されているので、もう観ることもないかもしれません。。。

by うつぼ (2008-04-21 22:14) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0