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フランス旅行記07~ルーヴル美術館編~ [アート・美術館(海外)]

プチ鉄子の私にとって楽しい電車の旅でパリにやってきた後は地下鉄に乗り継ぎ、
「Paris Royal Musee du Louvre」下車、
改札を出てからそのままルーヴル美術館と記された方向に進むと、
 逆さピラミッドがあります。
ここで9時の開館まで並んで待ちます。
勿論、地上からの入口もあるようですがその辺りは不明です。
というのも前回ルーヴル美術館を訪れてから20年近く経っている上に(笑)、
大改装してピラミッドまで出来てしまったので同じ場所とは思えませんでした。。。。
開館まで待っている間、後ろには関西弁のオバチャン3人が並んでいたのですが

ダ・ヴィンチ・コード デラックス・コレクターズ・エディション

ダ・ヴィンチ・コード デラックス・コレクターズ・エディション

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2006/11/03
  • メディア: DVD

映画「ダ・ヴィンチ・コード」のあらすじを一生懸命3人で思い出していました。
最初にルーヴル美術館の館長さんが殺されちゃうでしょ、
その孫(オドレイ・トトゥ演じるソフィー)がダ・ヴィンチの子孫だったのよね、
そうそう確かそうだったわよ、とおさらいしているオバチャンたちの姿に心の中で(笑)。
といっても、私も同じような理由で来たんですけどね。
9時に開館するとまずは手荷物検査と自分もX線のゲートを通ります。
昨今物騒な事件が多いからでしょうか。以前はこんな物々しくなかったのでビックリ。

  更に進んで券売機でチケット(€8.5)を購入
クレジットカードでちゃちゃっと買えるので並ぶこともなく非常に便利です。
 因みにチケットを買うところがピラミッドの下です
 地上はこんな感じ
手前に写る東洋系の方々は全員韓国人ツアー客の皆様です。
今回、韓国人や中国人観光客の多さには本当にビックリしました。
勿論、日本人もそこそこいるのですが、以前よりも目立たなくなってしまったというか、
それよりも韓国・中国からの観光客の方が圧倒的に多い印象を受けるので
「時代も随分変わりましたねぇ・・・」と何だかシンミリ。

チケットを手に「リシリュー翼」、「シュリー翼」、「ドノン翼」と三方に分かれる方向から、
 ドノン翼(DENON)方向に進みます。
そして、最初にお目にかかったのが、
 サモトラケのニケ
 横からはこんな感じ
紀元前190年頃、エーゲ海サモトラケ島で発見されたヘレニズム彫刻の傑作。
ギリシア神話に登場する海の勝利を表す女神で
軍の先頭で翼を羽ばたかせて飛び立つ瞬間を表現した作品。 とても雄大な作品です。
 以前来た時のことを思い出しながら前進
 更に前進すると
 レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」 意外と小さいです
以前は雑然と様々な絵画が並ぶ一角にガラスケースで厳重に守られて展示してあったのが
(大分レイアウトが変わった模様です)
今回行ったら絵の前にV字にロープが張ってあって間近でみることは出来ませんでした。
以前に増して管理が厳重になっていたことに驚きながら、
 絵に群がる人たちをパチリ
やはりこの作品には他よりも多くの人が集まっているのが印象的でした。

この近くにあって面白かったのが、
 Giuseppe Arcimboldoの “L'Ete”
野菜を組み合わせて人の顔にしているのですが同じような作品が3つ並んでいました。
 ドラクロワ「民衆を率いる自由の女神」
 ジェリコー「メデューズ号の筏」
学生時代に観た時、友人と「難破船」と呼んでいた作品。(私も友人も失礼千万ですな)
今回やっと作品名を知りました。
ダビッド「ナポレオン1世の戴冠式」
非常に巨大な絵でヴェルサイユにも同じ構図の絵があったはず。
因みに左下に移る日本人のオネエサンはこの絵の前で

嗚呼 花の応援団 3 (3)

嗚呼 花の応援団 3 (3)

  • 作者: どおくまん
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1994/12
  • メディア: コミック

「嗚呼!!花の応援団」みたいなポーズで写真撮ってました。あ~あ。


 

ここまで記事を書いていて気づいたのですが、
私が撮った絵画の写真、全て曲がって写っていますね。
自分の下手さ加減に少々ガッカリですが、皆さんは適当に受け流してください。(笑)


 


ここで2階から1つ下に下りて1階へ移動します。
 ミロの「ヴィーナス」
1820年エーゲ海のメロス島で発見された紀元前2世紀末ヘレニズム美術の傑作といわれる作品。
 折角なので後姿もね

ここから奥の方に進んでエジプトコーナー。
フランス語が読めないので詳しいことは分かりません。悪しからず。
 左の男性の顔がちょっと気弱そう。
 石版 レプリカだと思いますが。。
  雰囲気だけで写真を撮った感あり
  如何にもファラオ時代のエジプト
 唯一これだけは分かりました
NYのメトロポリタン博物館のマスコットにもなっている「カバ」。
メトロポリタン博物館では何故か「ウィリアム」という愛称です。
古代エジプト第12王朝のもので、カバ=来世の怪物に対して力を与えてくれる動物、
と信じられていたのでカバの置物を身分の高い人の墓に埋める習慣があったそうです。

早朝出発した上に荷物での気苦労や時差ぼけなのか、このあたりでかなりグッタリ。。。
しかし、時間に余裕がない私、あともう一息、と3階へ移動しました。。。
(そんなに頑張らなくてもいいのにね、笑)

 J.A.ヴァットー「ピエロ」
 J.S.CHARDIN“La raie” (という名前だったと思う)
個人的には人物画よりこういう食べ物の絵にどうしても惹かれてしまうようです。(笑)
この絵も真ん中に吊るされたエイ、というちょっとしたシュールさに写真をパチリ。
 窓から中庭を見て更に進み、
 J.A.D.アングル「トルコの浴場」
 G.ド・ラ・トゥール「いかさま師」
左の男性が後ろにまわした手にカードを隠しています。
ルーベンスホール
 J.フェルメール「レースを編む女」
 これもフェルメールの吊るした牛。何となくこういう絵が好き
とこの辺りでルーヴル鑑賞を終了し、次のポイントに移動する前に
 2階のカフェ・リシリューでちょっと休憩
 テーブルに店名のプレートが埋め込んであります
 ピラミッドチョコケーキとエスプレッソ(ダブル)
これで2000円弱くらいですが(!)、二度と入らないかもしれないので記念に。(笑)
 天辺から崩しにくくて下からいただきましたが、
 結局ピラミッド崩壊。。。。。。
チョコは思っていたより甘さ控えめでしたが、中に入っている洋酒漬けのスポンジが激甘。

と、非常に駆け足での鑑賞となりましたが、
全体的には宗教画の割合が多く、無宗教の私にはなかなか理解できない作品もありましたが、
久方ぶりに観た数々の彫刻、絵画など、ちょっぴり気持ちが豊かになったような気がした
ルーヴル美術館でありました。

(「オルセー美術館編」につづく)

 


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コメント 20

こんばんは。とても細かく写真を撮られていますね。
デジタル紙芝居(というかテレビ)みたいな臨場感があります。
ここ、笑いました。
>>「嗚呼!!花の応援団」みたいなポーズで写真撮ってました。
(漫画の表紙もUpしてる点にウケル)

自分も7月にパリその他フランスを廻り、色んな方のフランス旅行記を拝見したのですが、十人十色で、色んな見方があって面白いなと思います。
私も「プチ・鉄子」です。
旅好き同士、今後とも宜しくお願いします。
by (2007-08-21 00:49) 

kikuzou

さすがルーブル!
ケーキまでピラミッドとは・・・
しかし、フランスのケーキってすっごく甘いですよね~
歯が浮きませんでしたか??
あ、今回はワンカップで一杯は無いんですね?
by kikuzou (2007-08-21 04:32) 

堀越ヨッシー

絵画ももちろん好きですが、彫刻系が大好きなオイラとしてはしょっぱなのニケ像で圧倒されてしまいました。実に素晴らしい一品です。
記事を見ながらふと思ったんですが...海外の美術館って写真OKなんですか?。それってなんだかすごく羨ましいです。日本もそうなればいいのに...。あと広さのせいもあるでしょうが、海外の美術館ってたまに模写してる人とかがいますよね?。ああいう環境がとっても羨ましいです。
 
それにしてもケーキとエスプレッソで2000円とは...海外って怖いダスなー。崩壊した図に何故だかホッとするオイラ(苦笑)。
食べ物の絵画にウットリするうつぼ姉さんにナイスを♪。
by 堀越ヨッシー (2007-08-21 06:49) 

kou

学校の美術の時間に見た絵が続々と出てきますね。
ミロの「ヴィーナス」後姿から見る・撮る人が少なくて、やはり前姿を見る・撮る人が多いようで。この写真を見ると結構混んでいたようですが、ゆったりと周れるような感じなのでしょうか。
堀越ヨッシーさんも書かれていましたが、写真OKというのは日本では珍しく、私もその点驚きました。日本だと、近代美術系はそこそこ写真OKというところがありますが、歴史のある絵画系は大体NGですよね。フラッシュをたくお馬鹿さんがいるからでしょうけど…。
by kou (2007-08-21 07:14) 

南雲しのぶ

ガイド本などには無い視点の記事に読み入ってしまいました。
特に「ナポレオン1世の戴冠式」などその大きさが十分に伝わって来ました。
まさか、この「オネエサン」が「うつぼ」さん、なんてことは無いんですよね・・・。
ルーブルって不思議なところなんですね。
by 南雲しのぶ (2007-08-21 07:53) 

三番煎じになってしまいますが、この記事を読んでいちばんびっくりしたのは写真です。日本の美術館は大方が撮影禁止になってますので、どこの美術館もおなじだろうと思っていたのです。
観るだけでも価値はありますが、レジューするのには写真があったほうがいいですね。ミロの「ヴィーナス」の後姿なんてどこでも観られませんよね。
by (2007-08-21 13:54) 

うつぼ

bonheurさん、こんばんは。
>デジタル紙芝居
お褒めいただき光栄です。(笑)
他の方々の旅行記はもっと整理整頓されていて写真もきれいで、、、と思うのですが私が書くとどうしてもこうなってしまうようですね。。。。
>私も「プチ・鉄子」です。旅好き同士、今後とも宜しくお願いします。
こちらこそどうぞ宜しくお願いしまっす!
by うつぼ (2007-08-21 21:48) 

うつぼ

kikuzouさん、こんばんは。
ピラミッドケーキは受け狙いなんでしょうかね。実際注文する私みたいな奴、結構いると思いますよ。(笑)
海外でケーキを食べると日本よりは甘く感じることが多いですね。このケーキは外側が大して甘くなかったものの、中身がとにかく甘くて参りました。
>歯が浮きませんでしたか??
そんな感じそんな感じ♪
ワンカップはさすがにゲージツに失礼かと思ってしまっておきましたよ。
by うつぼ (2007-08-21 21:50) 

うつぼ

堀越ヨッシーさん、こんばんは。
そうでした、ヨッシーさんはゲージツカ肌でしたね。いやゲージツカかな。
サモトラケのニケは実際見るとかなり威圧感ありますよ。
ご質問の写真ですが基本的にフラッシュ禁止ということですが、写真を撮ってもよいようです。ってさっきルーヴルのガイドを見たらドノン翼の2階の一部は撮影禁止のようです。(汗汗) ただ、ドノン翼エリアで写真を撮っても職員の方々は何の注意もしていませんでしたので気づかなかったというか。。。
>食べ物の絵画にウットリするうつぼ姉さんにナイスを♪
これは本能なんでしょう。お酒があれば尚更いいですねぇ。(笑)
by うつぼ (2007-08-21 21:56) 

うつぼ

kouさん、こんばんは。
>学校の美術の時間に見た絵
その辺りを中心に載せました。(笑)
ミロのヴィーナスだけでなく彫刻を見ると必ず後ろから見たくなる性格です。この辺りまでは比較的混んでいましたが、後半の3階になると殆ど人がいなくて逆にビックリしました。
写真については上述の通りですが、アメリカの美術館でも大体同じで、日本が厳しいのはナゼでしょうね。ビデオ撮影している人も結構いましたよ。
by うつぼ (2007-08-21 21:59) 

うつぼ

南雲さん、こんばんは、
ガイドブックは観ますが、やはり自分の目で感じることが大事なんでしょうね。有名でなくても自分が良いと思える作品は見つかると思いますよ。
>この「オネエサン」が「うつぼ」さん、
さすがにいい年こいて“くえ~っつ!”なんて格好出来ませんよ。(笑)
by うつぼ (2007-08-21 22:02) 

うつぼ

cocoa051さん、こんばんは。
フラッシュをたいている人が一部いてさすがにビックリしましたが、それでも職員の人はあまり注意していなかったような。学生時代に行った時はバカチョンカメラのフラッシュ禁止でとりましたが薄ぼんやりした写真しか撮れなかったのを考えると今のデジカメの進歩は隔世の感ありですねぇ。。。。
by うつぼ (2007-08-21 22:07) 

Catcat44

うつぼさん、こんばんわ!
知識がないので分からない事が多いですが、あの逆さピラミッドは、やはり「ダ・ヴィンチ コード」しかないですね。ラングドンの気持ちになって、あそこに立ってみたいかもです。
そういえば、ウィリアム、妹が持ってました。あ、ウィリアムのヌイグルミを。
by Catcat44 (2007-08-22 00:50) 

polo

ピラミッド崩壊に笑ってしまいました!
あと、戴冠式の絵はヴェルサイユ宮殿にもあるのです。
(私も今回はじめて知りました)
http://blog.so-net.ne.jp/cornet/2007-07-11
by polo (2007-08-22 01:01) 

michael

モナリザは撮影禁止ではなかったですか?昔は禁止と書かれたボード前でみんな写真とってました。
by michael (2007-08-23 18:20) 

私もルーブルに行きました。すごく感動しました。
モナリザなんて、人+人+人&ジプシーでモナリザの枠すら見えなくて、掻き分けて最前列まで行きました。
うつぼさんはあまり混んでいなかったのでしょうか?

サモトラケのニケなんて、韓国からの団体で写真を撮るのがやっとで、汗だくでした。今度はゆっくり見たいものです。
by (2007-08-23 23:42) 

うつぼ

LICCAさん、こんばんは!
ピラミッドが出来たのは最近の記憶、私自身は初めてみましたが異様といえば異様だしフランスといえばフランスっぽい、そんな感じでした。
映画の雰囲気も感じたいと思ったのですが、人の多さに「無理」と感じました。
ウィリアムはNYのメトロポリタンで様々なグッズで販売されているのでぬいぐるみもあるのでしょうか。一瞬LICCAさんが本当にカバでも飼っているのかと思いましたよ。(ウソ)
by うつぼ (2007-08-23 23:47) 

うつぼ

poloさん、こんばんは。
ピラミッドは途中からやはり崩すなら天辺からかな、と思ってスプーンでグシャッと崩してみましたよ。(笑)
>あと、戴冠式の絵はヴェルサイユ宮殿にもあるのです。
今から20年前くらいに観た記憶はほんのり残っています。
電車でヴェルサイユに行って、一日がかりでプチトリアノン、田舎家も観て、庭園までぐるぐる回ったのですが、今回は行くなら同じだけ観たかったのでパスしました。次回(いつか分かりませんが)行くことがあれば観たいですね。
by うつぼ (2007-08-23 23:51) 

うつぼ

michaelさん、こんばんは。
>モナリザは撮影禁止では
かもしれませんが、側に立っていた職員は何も注意せず、中にはフラッシュたいている人もいました。20年近く前に初めていったときはフラッシュなしであれば撮影可ということで一生懸命バカチョンで撮ったのですが現像したら暗くてぼんやりした写真ばかりでガッカリしました。。。(笑)
by うつぼ (2007-08-23 23:53) 

うつぼ

好(ハオ)くんさん、こんばんは。
私自身は体調悪くて感動するほど余裕がなかったのですが(笑)、沢山集めたなあという感じですね。私はルーヴルの方がオルセーより混むと思って朝一番に行きましたから混雑も予想範囲内でした。3階などは殆ど人がいなかったくらいですしね。
たとえ混んでいるといっても、日本の美術館(特に○○展のような特別展)の混雑と比較すると考えられないくらいゆったり観られるのは良いですね。
by うつぼ (2007-08-24 00:06) 

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