蔵元居酒屋「清龍」で飲む

ウェンディ・ニールセンのコンサートを堪能した後、関東バスに乗って吉祥寺まで移動し
雨が降っていたからという理由で駅のすぐ近くで発見した「蔵元居酒屋 清龍」に入りました。
吉祥寺は殆ど行かないのでよく場所が分からないのですが、
同僚によれば、お店のあるのはダイヤ街だそうです。

埼玉県蓮田市の「清龍酒造」直営店で、池袋や上野、新宿など都内に１０店舗あるとか。

お店に着いたのは夜９時半近く。　
地下１階に降りて入口で「２名です」と伝えると、
「ここ（地下１階）は只今満席で、一つ下の席（地下２階）は空いているんですが、
１０時から学生の団体予約が入っていてかなりウルサイですからそれでもよろしければ・・・・」
と店員さん、何だか消極的な雰囲気。

「いいですよ、大して長居しませんから下の席でも」と答えると案内してくれたのですが、
なんだか嫌な予感です。

　まずはビールでカンパイ。良い音楽の後のお酒は格別。
生ビール(中）が３９０円というのが驚きなのですが、枝豆もこれで180円とお手頃価格。
枝豆は枝が付いているのですが、味は冷凍っぽい感じ。というか、冷凍物だと思うけれど。。

枝豆の後に出てきたのが、
 付出しのひじき煮（左）とピリ辛砂肝（右）
ひじきはごく普通の味ですが、
砂肝が全然辛くなくて（というか甘い）結局七味を大量に振っていただきました。

　長芋わさび＆わさび漬
長芋は軽く塩気があるものの、わさびの味は全然しませんで。何故？
それより、わさび漬がチューブから搾り出した感じで（天辺の尖り具合）、笑ってしまった。

  じゃがバター
写真からは分かりませんが、完全に「あれー？」っていう一品でした。
推測するに、焼き目をつけるところまで下準備して冷凍（冷蔵）したものをチンした感じで、
しかも温め方が足りなかったらしくテーブルにきた直後でも熱々からほど遠く。
どうりで「鉄板が熱くなってますからお気をつけ下さい」とか言わないはず。（笑）

とはいえ、ビールも飲み終わったので日本酒へスイッチ。（同僚はウーロンハイ）
　純米原酒　３００ml.で５３０円　バカ安
原酒は度数が18.5度と高いので、15.5度の「純米辛口」と注文したのですが、
店員さんが少なくて忙しいせいかきちんと聞き取らなかったらしく原酒がきちゃいました。
ま、きたものはしょーがないから、と飲み始めると、やっぱり「濃い」です、原酒って。
本当は水をチェイサーにしながら飲むと急激に酔ったり悪酔いしづらいのですが、
こういう格安居酒屋では何となく「水下さい」とは頼み辛く、
結局、水無しで（グビグビ+チビチビ）÷２、くらいのスピードで飲みました。
味は、普通というか可もなく不可もなくという感じ。酒蔵さんには申し訳ないのですが。。。
多分、お店の対応とアレレ？な料理で気持ちが少しマイナスに振れているのも原因かと。
個人的には、埼玉のお酒だったら「神亀」の方が相性よいかも。。。。。

と少し悲しい気分になってきたところに登場したのが、　
　呑兵衛のお供　イカの一夜干し
イカ料理で「激しく不味い」ということはまず有り得ないので、これは安心の味でしたが、
これも出来たて熱々、という感じではなくて、最初に箸をつけた時点で冷めていたのが残念。
何故かマヨネーズよりおろし生姜の量が多かったのが印象的でした。

と、急に騒がしくなった店内。　時計を見ると１０時５分。
最初に店員さんが警告してくれた「学生の団体」が現れた模様。
かなり離れたところに座っているはずなのですが、２０人くらいはいるのでしょうか、

すっげーウルサイ。

全員による拍手＆掛け声が続くのですが、
参加者全員が一人ずつ一気飲みでもしているような、そんな雰囲気。
想像するに、誰かが飲んでいる時に拍手のスピードが上がり、
一段落した頃に大拍手＆歓声が上がる、そんな様子が繰り返されています。
その調子で１５分くらいずっと騒いでたので、参加者は２０人、いやもっといるかもしれません。

急性アル中が社会的に問題になって一気飲みなど今や過去の産物かと思っていたのですが、
今でもあるみたいですね。オバちゃん、ビックリしましたよ。

団体が騒ぎ出してから目の前に座る同僚の話し声がよく聞き取れなくなったので、
早々に引き上げようと〆の２品を注文。　

　おしんこ盛合せ
これは程よい塩気で美味でした。これで日本酒飲めばよかったかなあ、と思ったりして。

　焼おにぎり
注文後、５分くらいでテーブルに届いたのですが、これも冷凍したものをチンした感じで、
「中が冷たかった」よ。。。。(:_;)

学生の騒ぎの中でこれ以上飲んだり食べたりする気も起きず、
焼おにぎりにもガッカリしたのでお会計を頼むと１人２０００円ちょっとでした。　安くてビックリ。

酒造会社直営の店というのは最近よく見かけるのですが、
このお店は「蔵元居酒屋」と名乗っているものの、あまりそういう感じがしませんでした。
蔵元直営の店というと、一般的には大人（中年以上かな）を対象に
自社商品のアンテナショップ的な店として日本酒に合う料理を取り揃えている、
というイメージなのですが、ここは料理もチェーン店居酒屋のようなメニューが多くて
揚げ物が多い上に、デザートも色々あったりして、？？？という感じでした。
また、お酒は価格が非常に安くて良いのですが（笑）
売り込むべき自社商品よりもカクテルやら何やら、これまたチェーン店のような品揃えで、
これも個人的にはしっくりきませんで。

学生相手に安さで勝負、みたいな店なら他にも沢山あるでしょうし、
このお店がどの方向に進みたいのかよく分からなかっただけに、
そういうイメージが逆に商品の日本酒のイメージダウンにつながったりしないのかな、と
老婆心ながら心配してしまった「清龍」でありました。

タグ：吉祥寺 清龍

コメント 4

(笑)
学生の大騒ぎは、私の短大時代と、そう変わっていないと思います。いくら急アルで死んだっていうニュースが流れても、当の本人達には、何処吹く風ですから。学生はバカですからね。
と、今になって思う事ですけど(笑)
蓮田の蔵元とあったので、(我が家に)近いじゃ～ん、なんて思っていたら・・・格安店は有名チェーン店の方が無難かもしれませんね。安いですが、たまにヒット作があったりして、それでも３０００円くらいで済んだりして。そりゃ、サワーやカクテルは薄いし、料理もたいした事ありませんが、最近は銘のある日本酒や焼酎をいくつかは置いているので(時代の流れですね)、それなりに楽しめますから。
つい語ってしまいましたが、先週の日月と、飲みすぎ食べすぎにて、胃腸が本調子でないLICCAでした。
by Catcat44 (2007-04-27 15:29) 

LICCAさん、こんばんは！
確かに私が中学生の頃から暴走族が同じように存在するのを思うと、こういうのも変わらないのかもしれませんね。(笑）
普段あまりチェーン店にいかないので今回かなりびっくりしたのですが、
たまには社会勉強かもしれません。。。
兎にも角にもLICCAさん、ご自愛下さいね。（笑）
by うつぼ (2007-04-27 21:19) 

なんでもチーンは嫌ですね。料理ってちょっとだけでも心のぬくもりを感じさせてくれないと食べた気がしないですよね。
by (2007-04-28 04:45) 

cocoa051さん、こんばんは。
お酒を造る会社のお店ですから、こういう姿勢で料理を出すとお酒も丁寧にに作ってないのでは？と穿った見方をしてしまったりして。（笑）
効率や価格ばかり気にせずに丁寧に作ってほしいものです。
by うつぼ (2007-04-28 07:36)