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「コーラスライン」を観る [舞台・ミュージカル]

HMVで溜まったポイントでDVD「コーラスライン」を購入。 

 1985年リチャード・アッテンボロー作品

今週末(というか明日)からNYへ行くのですが、
ブロードウェイでリバイバル公演が始まった舞台版を観ることにしたので
久しぶりに内容を思い出そうと、予習も兼ねてDVDを購入しました。

舞台はニューヨーク、
ブロードウェイの劇場で行われているコーラスダンサーのオーディション会場。
(コーラスダンサー・・・後ろで群舞等で踊るその他大勢ダンサーのこと)
厳しい審査で次々に振り落とされるダンサー達。
最終選考の16人が選ばれたところに現れたのがキャシー(アリソン・リード)。
元ミュージカルトップダンサーで演出家ザック(マイケル・ダグラス)の元恋人のキャシーは、
ハリウッドに行って映画に出演していたが、最近仕事がふるわなくなった自分を振り返り、
自分の原点だったダンスの仕事を再び始めたいと、
ザックが演出するミュージカルのコーラスダンサーのオーディションを受けにきたのだった。
そんなキャシーを冷淡に追い返すザックは、最終選考に選ばれた16人に対して、
自分について、誇りに思うこと、恥に思うことを言うように指示する。

イタリア系移民のマイク(チャールズ・マクゴワン)は、
姉がダンス教室を日ずる休みした日、代わりに姉のダンスシューズを履いて踊ってから
ずっとダンスに魅了されている。

ボビー(マット・ウェスト)は、一見上流家庭に育った子女に見えるものの
父はアル中、母はギャンブル好きと家庭の中は崩壊寸前、一時期自殺も考えたが、
そういう生活のままではいけないとダンスを始めるようになり今に至っている。

もうすぐ30歳のシーラ(ビッキー・フレデリック)は、幼い頃、映画「赤い靴」を観てバレエを始めたが
父が浮気で家を出てしまったりと、幸せではない家庭の中で育ったが、
そんな状況を唯一忘れさせてくれたのがバレエだった。

ビビ(ミシェル・ジョンストン)は、普段は容姿にコンプレックスを持っているが
踊っている時だけは楽しくて自分に自信がもてるという。

マギー(パム・クリンガー)は、両親の仲が悪く家庭不和だったが、
バレエを踊っている時だけは楽しく、バレエに心を奪われた。

クリスティン(ニコール・フォッシー)は小さい頃からダンスが好きで、
レッスンの勧誘を受けてからきちんとした練習をするようになり、
一緒にオーディンションを受けに来たアル(トニー・フィールズ)と結婚したばかり。

マーク(マイケル・ブレビンズ)は、12歳になると異性に興味を持ち医学書を読み漁り、
グレッグ(ジャスティン・ロス)は、女の子と過ごしてもその気になれず自分がゲイだと自覚した。
一方、リチー(グレッグ・バージ)は、好きな女の子との初めての経験に驚き感動した。
 ※この時リチーが歌うのが“サプライズ”というタイトルなんですが、
  初めての時、余りに気持ちよくてビックリした、という仰天歌詞の割に
  弾けたように明るく歌っているので全くイヤラシサはありません。。。
  因みにこの歌では群舞があるのですが、かなり見ごたえあります。。。。

コニー(ジャン・ガン・ボイド)は中国系で顔が幼く23歳の今でも14歳の役しかもらえないと嘆く。
コニーと同じ演劇学校に通っていたモラレス(ヤミール・ボージェス)は、
椅子やボブスレーを演じろと無茶を言う演技指導のカープ先生の授業が嫌だったが、
あんな先生も授業も最低だから違うところに行けばいいという神の声で目が覚めて今ここにいる。

ドン(ブレイン・サベージ)は、ウェイターの仕事をしながら妻と子供2人を養っているが
履歴書の職業欄には「ダンサー」と書いている自分がいる。

バレリー(オードリー・ランダース)は、小さい頃からロケットダンサーになりたかった。
田舎からNYに出てオーディションを受けると自信のあるダンスを評価されなかったので諦め
ブロードウェイミュージカルのオーディションを受けるようになったが
ダンスが10点でもルックスは3点、これじゃ仕事はもらえないと思って美容整形外科へ。
胸にシリコンを入れて顔を整形したら、それから人生が変わった。

ポール(キャメロン・イングリッシュ)は、ダンス始めたのは遅い、というだけで
家族や他のことは話したくないという。

と、全員の話が終わったところで休憩に入ると、
諦めきれないキャシーが再びザックにオーディションを受けさせてほしいと訴える。
たかがコーラスダンサーの仕事を元トップダンサーがすることはないと言い切るザックに
一年間映画の仕事がないこと、自分はやはりダンサーであること、を熱く訴えるキャシーを見て
ザックは渋々オーディションを受けることを了承する。

そして始まった最終選考は、歌いながら踊るオーディション。
受かるのは男女4人ずつ、という難関に受かるのは誰か。。。。。



この映画、ロードショウ公開時、高校生だった私は友人と映画館まで観にいったのですが、
 映画公開時のポスターは非常に楽しそうに見えた
主役の後ろで踊るダンサー達でもここまで厳しいのがブロードウェイなんだなーと思ったのを
覚えています。

ステイン・アライブ

ステイン・アライブ

  • 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/08/19
  • メディア: DVD

ジョン・トラボルタ主演の映画「ステイン・アライブ」でもブロードウェイの厳しさを描いていましたが、
彼が出ている時点で結末が見え見えというか、
ジョン・トラボルタが主役の座を勝ち取らないと意味無しなので、今作の方がリアル感たっぷりです。

今回20年以上経って改めて観たのですが、ダンスや出演者の服装、髪型等が少々古いかな、
というのは差し引いても、なかなか私は良い作品だと思います。

とはいえ、ミュージカルが苦手という人には積極的にはオススメできませんが。。。。

映画の最後の場面で、
結果発表で名前を呼ばれて喜んで一歩前に出るダンサー達に「お疲れ様」と告げるザックに
「残酷ねぇ」と思いながらも、
受かって喜ぶダンサー達の表情を観て「頑張れば報われるのねぇ」としみじみ思いながら
最後に全員がシルクハットを被って踊るシーンに圧倒されて、
 この群舞が非常に壮観でした
映画館を出てからも♪One, singular sensation...♪ と
当時、友人と歌いながら帰ったのを思い出しました。。。。(若い時って単純。。。)

唯一、ピンとこなかったのが、    
 ザック役のマイケル・ダグラス(若い)
ダンサー達が全て現役ダンサーの方々でしっくりきていただけに、
マイケル・ダグラスだけが浮き上がっていたような印象。

で、折角なので公開当時に買ったプログラムを引っ張り出してみたのですが、
山田邦子がコメント書いてました。 当時人気あったんですね、山田邦子って。

と、時代を感じつつも、十分な予習が出来たと満足の「コーラス・ライン」でありました。


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コメント 6

週末からアメリカですか。いいナァ~。
とりあえずお気をつけて行ってらっしゃいませ。楽しいお話、楽しみにして待ってます。
・・・ひょっとして来週は上野かと思ってたんですよ。たまたま知ったのですが、1日から上野の末広亭で寿輔師匠の出番があるようなので・・・。
by (2007-04-27 21:27) 

うつぼ

cocoa051さん、おはようございます。
実家に帰るのもちと寂しいので(笑)、本日から行ってまいりまーす! 
寿輔師匠はここのところすっかりご無沙汰してますが来月は会いにいこうと思っています。禁断症状が出そうですし。。。(笑) 
by うつぼ (2007-04-28 07:31) 

堀越ヨッシー

最近のミュージカル映画(レント、オペラ座の怪人、シカゴ、etc..)は苦手なオイラですが、この「コーラスライン」だけはめっちゃ好きな作品なんですよね。ま、オイラがマイケル・ダグラス好きだって事もありますが。おそらく最初に見たのはテレビだったと思いますが(九州の田舎者)、とっても感動した記憶があります。
オイラにとってミュージカル映画は突然歌になるのがどうも苦手なのですが、この「コーラスライン」は歌への移行が自然で違和感がないですよね。ダンスも見応えがあるし、何よりドラマがきちんと描かれてるところもポイント高し!です。
それにしても、つくづく思うのはやっぱり本場のダンサーはレベルが違うなあ..って事ですね。久々に映画も見たくなってきました。とりあえずサントラを引っ張りだしてきて聴いてみようかな?。
by 堀越ヨッシー (2007-04-29 07:43) 

YaCoHa

こんにちは。
「コーラスライン」、なつかしいですね。。。
by YaCoHa (2007-04-29 19:51) 

うつぼ

堀越ヨッシーさん、こんばんは。
ミュージカル、苦手なんですかぁ。。NYで色々観てきたので記事にしようかと思っているのですが、じゃあ、きっとダメですね。。。。(悲)
この映画の出演者はブロードウェイでなくても米国内のツアーなどで活躍していた人たちばかりなので見応えありますよね。リッチー役のグレッグ・バージは当時現役バリバリのダンサーでしたし。クリスティン役のニコール・フォッシーはブロードウェイで影響が大きかった振付師ボブ・フォッシーの娘とか、そういう観点から見ても私には楽しい映画でしたよ。
by うつぼ (2007-05-04 18:53) 

うつぼ

Yakohaさん、こんばんは。
はじめまして、のようで、はじめましてじゃありませんね。(笑)
アイコンのイラストと名前ですぐ分かりました。
これからもどうぞよろしくお願いします。
この作品、既に20年以上経っているのですが、色褪せないで久しぶりに観てジーンとしました。
by うつぼ (2007-05-04 18:55) 

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