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映画「Tommy」を観る [映画(た行)]

ミュージカル「Tommy」を観にいく前に、予習に映画版「Tommy」を観る。                                                以前ビデオで観たので今回2度目。

 1975年ケン・ラッセル監督作品

1969年、ザ・フー(THE WHO)が製作したロックオペラの映画化。
 
第二次世界大戦の終わり頃、ウォーカー大佐(ロバート・パウウェル)と                                            ノラ(アン・マーグレット)が出会い結婚し、ノラが妊娠するが、                                                                   ウォーカー大佐は戦地に召集され、その後ノラに夫が亡くなった通知が届く。                                      憔悴したノラだったが、終戦の日に息子トミーを生む。                                          
その後、夏のキャンプで出会ったフランク(オリヴァー・リード)と再婚したある日、                                                                                                                               顔に火傷を負って元夫のウォーカー大佐が突如現れ、取り乱したフランクは                           
ウォーカー大佐を殴り殺してしまう。 それを見ていたトミー。
 
フランクとノラに「お前は何も見なかったし、聞かなかったんだ」と                                                                                    きつく口止めされた幼いトミーは、自ら心を閉ざしてしまい、                                                                  何も見えず、聞こえず、口がきけず自分の世界に閉じこもったまま成長する。 
成長したトミーを演じるロジャー・ダルトリー。           
そんなトミーの姿を見て心配したノラとフランクは、トミーを治そうと、                                                         様々なところに連れていく。
 
マリリン・モンローを崇める新興宗教モンロー教の教祖の元に連れて行ったり、
ギターを弾きながら説法する教祖様はエリック・クラプトン
 
エロティックな夢を見せようと「麻薬の女王」のところに連れて行ったり、
アシッド・クイーンのティナ・ターナー
 
無数の麻薬注射が刺さったロボットの作りに(笑)
と、試みるが、トミーの心は開かれない。
 
ある日、変質的な従兄ケビンに預けられたトミーが従兄の虐待に遭いながら、                                      鏡に映る自分の姿を見て追いかけると、たどり着いた廃車置き場の中から                                                       古びたピンボール台を見つける。ピンボールに取り付かれたトミーは、
「ピンボールの魔術師」エルトン・ジョンに勝利。
 
このシーンで、ピート・タウンゼントがバックでギターを弾きながらジャンプし、                        
ギターを破壊するのは、やはりお約束。
 
一躍有名になり巨万の富を得るトミーだったが、心は閉ざされたまま。                             
精神科医(ジャック・ニコルソン)に治療してもらっても治らない。
治療シーンを見て「時計仕掛けのオレンジ」を思い出しました。
 
絶望の中、ノラがトミーを鏡の中に突き飛ばしたら、
トミーは正気に戻りました。
 
奇跡的に正気に戻ったトミーの元に大勢の信者が集まり、                                        
フランクとノラは信者達から金を毟り取り、                                            
トミーが内面の境地を説いて実践させていると、信者達が暴徒化し。。。。
 
 
 
差別的な内容も入っている為、テレビ放送が始まる時、                                      
「人種・差別表現が入っておりますが製作当時の時代背景を考慮し                              
原作のまま放送致します」というテロップが流れていました。                                               
30年前の作品だから今より規制がなかったということでしょうか。
 
また、幼いトミーが叔父(故キース・ムーン)に犯されるシーンがあったはずが、              
テレビ放送ではカットされていたみたいで、放送したテレビ朝日の配慮が                                
垣間見えた気分です。
 
話自体はかなり荒唐無稽でエキセントリックながら音楽を十分に楽しめて、
アン・マーグレットの八面六臂の演技に感心。
おまけに、ザ・フーに加えて、エリック・クラプトン、エルトン・ジョン、                                  
ティナ・ターナー、更にはジャック・ニコルソン(劇中で歌ってました)が                           
同じ作品に出演しているのはお得感たっぷりです。
 
映画と一緒に、
Tommy

Tommy

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polydor
  • 発売日: 2000/10/30
  • メディア: CD
CDも聴くと楽しさ倍増。
 
映画で予習も十分できたので、いざミュージカルへ。
 

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コメント 4

bone-shaker

ザ・フーは結構好きなのですが、この「Tommy」は気になりつつもまだ見ていない作品の一つです。何と言っても出演陣が豪華ですよね。utsubohanさんのこの記事でDVD見ないといかんな~と改めて思わされましたよ。
by bone-shaker (2006-03-17 01:34) 

うつぼ

bone-shakerさん、こちらにもnice&コメントありがとうございます。
映画は既に30年経ってますから、若干古い感じもするのですが、出演者がとにかく豪華なだけでも必見だと思います。是非観て下さいね。
by うつぼ (2006-03-18 10:25) 

KANAchanMaMa

Wao~♪ 『Movin' Out』の記事で 『Tommy』と 書いてあるのを 見て、
「もしや~?! 」と 思って やって来たら、懐かしの 「THE WHO」が~っ!(*^^)v
映画 観ましたよん♪ 高校時代に 好きな友人が居て、すっかり感化されて!
この『Tommy』の舞台を 上映してたのですか~(・・? 知らんかった。。。
これは、“ビリー・ジョエルもの”みたいな入りには ならんでしょ~!
私が ブログ記事に 『RENT』の映画感想を書いた時なんて、「ミュージカルは
苦手で~!」コメントを 散々(!?)書かれてしまいましたもの。(+_+;)
懐かしい映画の写真を 見られて、とっても 嬉しかったデス♪
少々興奮気味なこと、お許し下さいマセ!m(__)m
by KANAchanMaMa (2006-09-05 01:13) 

うつぼ

KANAchanMaMaさんもこの映画ご覧になったんですね。
映画版は公開当時かなりセンセーショナルだったんじゃないかなと思ったのですが(私が最初に見たのはNYで舞台版を観た後なので13年くらい前)これを観てから舞台版を観た方が分かりやすいと思います。
ミュージカルは好き嫌いが分かれますよね。でもこの映画はロックミュージカルですし、THE WHOが好きなミュージカル嫌いの人にも堪らない作品でしょうね。
by うつぼ (2006-09-06 06:34) 

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