SSブログ
落語・お笑い ブログトップ
前の10件 | 次の10件

高田の旅2012~高田世界館で「Wホワイト」編②~ [落語・お笑い]

白鳥さんの「人体革命」で笑った後は、白酒さんの古典です。
新作と古典が交互に聞ける落語会って、ありそうで意外に少ないような気もしますので
非常に楽しみ。(^_^)

白酒.jpg 白酒さん
名前は知っていましたが、噺を聞くのは今回初めて。
チラシを見て「さぁ~んぺいです」と左右に体を揺らしながら、、、を連想したのはナイショ。(^_^.)


座布団の上に座って開口一番、「四捨五入すると満席」。

確かに。(笑)

高田はトンデモナイ田舎と白鳥さんから聞いていましたが、都会ですね、信号いっぱいあるから。
白鳥さんは自分を蔑むんですよね。
私は鹿児島根占町の出身ですけど、根占町には信号は一つだけ。
それも都会に行ったときに慣れる為の信号で。(笑)

今回、三連休にこんな薄暗いところで落語すると思いませんでしたが、
今日は頸城100㌔マラソンでしたっけ?どうしてそんな体に悪いことするんでしょうね?
最近、皇居の周りをジョギングするのが流行ってますけど、
排ガスで空気悪いし、足元アスファルトだし体に悪いですよね。
とはいえ、頸城マラソンなかったら、ここが満席になるのかっていうのも疑わしいですけど。(笑)

映画館で落語、白鳥と白酒というのも非生産的ですが、
私は古典、白鳥さんは新作落語をやってますけど、新作は嘘くさい。
白鳥さんはさっきの人体革命でもあんなに勉強しているのに嘘くさいんですよね。(場内大爆笑)
最近、お子さんを連れてくる方もいますけど、落語なんて、勉強になることは話しませんからね。
子供の為になる話なんてしません。
だって、落語って「呑む打つ買う」どれか、もしくは3つとも、ですし、
ま、小さいころから教えるのもいいですけど。(笑)

寄席にも格がありますから、場所によってかけるネタも変えたりしています。

寄席でも一番の格の鈴本演芸場だったらあたりさわりのない噺、
端席の池袋演芸場(確かに場所が結構すごいところにあったりする)だったら、
来たやつが悪いってわざと子供の前でエタ◎ニン、女郎、梅毒なんて、、、、話したりして。

見た目で想像していたより結構エグイまくらだなあ、なんて聞いていましたが
(この後も、落語協会分裂騒動の話とかもしてました)
落語にはバカが出てくる、、、といいながらかけたネタが「松曳き」。

初めて聞いたネタです。

(内容はこちらをどうぞ)→ http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/62757/60017/3628335


かいつまんだ内容は「落語の蔵」さんから転載しますと、

江戸詰のさる殿様が家臣の田中三太夫を呼び出すのが噺の幕開き。
この殿様と三太夫、物忘れが激しいうえに粗忽者。
二人の言動はいつも周囲の混乱を招いてばかり。
殿様は庭の築山横にある赤松を泉水べりへ移そうと提案するが、
三太夫は先代の植えた松が、万が一枯れるようなことがあってはいけないと直言。
「餅は餅屋と申します」と本職の植木職人に移植が可能かどうか訊ねることにするが、
なぜか「餅屋!これ餅屋!」と餅屋を呼びに行ってしまう。
やっと呼び出された植木職人が殿様と対面し、松の移植について言上するが、
三太夫に「言葉は丁寧に。あたまに”御”、おしまいには”奉る”の言葉をつけるように」と
アドバイスされたのがあだとなり、滅茶苦茶な会話になる。
そうこうするうち、三太夫に国表(故郷・地元)から書面が届く。書面に目を通した三太夫は顔色を変え・・・。


粗忽も粗忽で「ざっくばらん」を「ザックジャパン?」と聞き間違いするところで
ワタシはすっかりツボにはまりました。
植木屋さんが丁寧に話そう思うあまりトンデモない話し方になってしまったり、なのですが、
↑に書いた内容で書状が届いてからの件がまた面白くて。。。。


古典も話し手によって好みだったり好みでなかったり、、なのですが、
私は白酒さんの話ぶりにすっかりハマってしまいました。。。


ここで仲入り。。


開演前に注意事項を説明した運営スタッフの女性が、10/14の上越名人会の宣伝。
「3500円のところが、本日ここで買っていただくと3500円、うそです、3000円」
と(笑)をとっていましたが、柳家花禄や柳亭市馬や藤間流などが出て結構豪華みたいですね。
って、私もそんなにしょっちゅう新潟にいけませんけど。。。(^_^.)


とぼんやりしていたら後半の部がスタート、、、ですが。長くなったので。

(つづく)


nice!(8)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

高田の旅2012~高田世界館で「Wホワイト」編①~ [落語・お笑い]

今回の旅行の目的はベアトラック兄さん、bluebird姐さんとの再会はもちろんですが、
もう一つの目的が白鳥さん。

ホワイトW.jpg この落語会です

一昨年はモロ師岡さんと、昨年はペーさんとの競演でしたが、
(昨年)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2011-10-03-1
(一昨年)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2010-10-08-1

今年は、白酒.jpg桃月庵白酒さん。

白鳥さん、白酒さんの2人なので「Wホワイト」という名前なのですが、
下北沢でこのWホワイト、ちょくちょく落語会を催しているそうです。。。
都内でこの2人の落語会ならチケットとりづらいだろうなあ、と思いながら
高田世界館に到着。。。


って、今、このチラシ見て気づいたんですが、昨年のペーさんとの競演より500円高い。(笑)
ペーさんの方がギャラ安い?

RIMG4192.JPG わくわく。
RIMG4193.JPG  お久しぶり♪

数日前の白鳥さんのホームページには前売りが30枚しか売れていない、
それもこれも頸城100㌔マラソンに沢山人が駆り出されたりしたからで、
そんな日に企画した自分と岸田君(白鳥さんの同級生)が悪かった、、、
みたいなことが書いてあったのですが中に入ると昨年とは同じくらいの人の入り。
(白鳥さんによれば80人入っていたそうです(^_^.))

沢山入っていてよかった、、、ま、満席になっているのはまだ経験したことないけれど、
30人だったら落語ブーム前の浅草演芸ホール並(平日夜)だもんね。(笑)

寄席でも好きな前の方の右端に座り開演を待っていると、
運営スタッフの女性がマイクで諸事項説明。(昨年一昨年はなかったのですが)

頸城マラソンが開催されている日にも関わらず落語会に足を運んでくださった皆さん、
5分前にはきちんと着席もされていて5分前行動が出来る、さすが日本人ですね、、、とか、
携帯電話は電源を切ってくださいね、やり方が分からない人は周りの人に聞いてください、とか、
字面にすると大したことないんですが、言い方が面白くて、観客くすくす笑い。。。。


ウォーミングアップみたいなものですね。。。 私も携帯の電源を切っていると、開演。



最初に登場したのは、
白鳥サン.jpg 白鳥さん
最近足を痛めて正座するのも大変、、、とホームページに書いていた白鳥さんですが、
普通に正座しているように、、、見えました。

白酒さんとのWホワイト、、、下北沢のタウンホール(300名くらい入る)でチケットを売ると
即日完売になるのに、数日前でも予約30枚で、岸田君(地元の同級生で落語会の席亭)が
これじゃ白鳥さんのギャラ出せないよー、って言ってたんです、と(笑)をとった後は、
相変わらず大爆笑のまくら。

・高田世界館も今はこんなにきれいになりましたが、何年か前には半分くらい椅子が壊れてて、
 おまけに楽屋がないからいつも後方から通路歩いて舞台に上がってたんですけど、
 最近舞台袖の出入り口が見つかって今回は袖から出てくることが出来ましたよ。
 探せばこの劇場の秘密がまだ見つかるかもしれませんね。。

・私は新作落語をやってますけど、困ることはお客さんを選べないってことなんですよね。
 新作落語は嫌われがちというか。。。
 ある日、鈴本演芸場で夜の主任の林家たい平さんの代バネ(代役)で主任をつとめたんですよ、
 夜の部の主任は、相撲に例えればその日の寄席の一番最後に出てくるので横綱みたいなもの、
 そんな主任で出来てきて、かけたネタが人間の内臓がしゃべる、、みたいな噺で、
 途中で中年の男性が高座まで近づいてきて「キミはいつから古典をやるんだ!」と怒ってきて。
 私に芝浜とか火焔太鼓やれっていうんでしょうか。(←有名な古典、、白鳥さんがやる訳ない)
 男性は怒って帰ってしまったわけですが、
 今度はオバアチャンが「がんばれ~!つまらなくても最後まで聞くよ!」と声をかけてくれて。。
 と、違うオバちゃんが「電車の時間だから帰る」お大きな声であいさつしたら、場内大拍手。。。
 前座さんが拍手を噺が終わったと勘違いしてしまい、噺の途中なのに追い出し太鼓を叩きだし、
 緞帳がおりてしまったんですよね。。。

というわけで、本日はその時に高座でかけた「内臓が話す噺」をやりまーす。

と、話し始めたネタは「人体革命」。(後で調べて知ったタイトルです(^_^.))


足を怪我して病院に行ったら手術か痩せるかの二択と言われて糖質制限ダイエットを始めたら
豆腐とか沢山食べるようになったら確かに痩せるんですけど、ある日、焼酎をしこたま呑んだら
寝てしまい、気づいたときには両手におにぎりを持っていて。とか、
奥さんも昔は麻丘めぐみだったのが、今は長州小力くらいになってしまい、痩せなくちゃと
ビリーブートキャンプをやっていたのはいいけれど、終わった後にロールケーキを食べたりして
人間ってどうして体に悪いことをするんでしょうね。
欲望のままに動いてしまうって、ナゼなんでしょう??

(ここからネタ)
高校の同窓会から戻ってきたお父さん、もちろん酒を呑んで酔っ払い。
奥さんにラーメン食べたい、江戸っ子だから醤油ラーメンが食べたいと作ってもらう間に
外のビールと家のビールは別腹、とビールを呑んでいると、
お父さん、目が黄色いわよ、と奥さん。みかんの食べ過ぎ?と答えるお父さんに、
ローンあるし子供もちっちゃいんだからお父さんがお酒で死んだら困るわよ、
10億稼いだら死んでいいけど、と奥さん。

お金を稼いでも自由に使えないなら、大きくなったら大人にならないで赤ちゃんのままがいいな、
と奥さんに言いながら、ラーメンをすするお父さんの体の中では内臓たちが愚痴をこぼしていて。。。
(ラーメンをすする動作をしながら 「蕎麦食べてるのかい?って??ラーメンと蕎麦の違いが出来たら新作なんてやってないよ、
 このファジーな感じがいいんだよ」と一人ノリ突っ込みしている白鳥さんでした(笑))

心臓:「全然休めないなあ。2~3日休んで温泉にでもいってお湯につかったらマッサージして、
      これがホントの心臓マッサージ(笑)」

胃:「痛いよ~。ラーメンの下に焼き鳥と豆腐が入っていて、シミがあるって?これは癌だよ!」

肝臓ねーさん:「体が真っ黒だって?って、それは肝細胞が死んでるんだよ!
   顔は白く化粧してるって?それは脂肪肝で、熱海にあるのはヒホーカン(秘宝館)。
   林家内臓一門の弟たち(腎臓、膵臓)に悪いよ。このままだと体を壊して死ぬよ。
   なんでそんなに呑むんだろう?
   人間の欲望を操作しているのは頭蓋骨の中に入っている白子みたいなもの、それは脳みそ?
   欲望のままに動くなんてまるで極道、このままじゃ死んじゃうから脳のいう通りに働かない!」

と怒った内臓たちは、脳みそ一家と対決することに。

脳みそ一家から最初に出てきたのはタコ焼き大の丸いやつ、それは間脳。
ドーパミンをつかさどる間脳に下っ端じゃダメ、という内臓たちの前に現れたのが親分、前頭葉。
(登場するときに講談をやりながら出てくるのは、名前が神田前頭葉(陽)という設定だから(笑))


人体革命だ!脳みそに逆らう内臓たちに、「表に出ろ」と言う前頭葉。


というわけで、頭の上に勢ぞろいして(この展開がすでに無茶ぶり)闘うことに。

間脳が肝臓を刺そうとするものの硬くて刺せず(だって肝硬変だからね、と答える肝臓ねーさん)、
じゃあ、とドーパミンを送ると、胃は痙攣をおこし、内臓たちは動けなくなってしまったところに、
前頭葉に「ヒミツホルモンを出せ」と言われた脳下垂体が自己再生ホルモンを分泌すると
お父さんはみるみる内に髪が生えてどんどん若返り。。。。


奥さんに起こされたお父さん、おんぎゃーと泣いていると、奥さんが一言、
「よかったね、お父さん、夢が叶って」。

って噺。


あり得ない、と思ってしまったらまったく面白くなくなってしまいますが、
これぞ荒唐無稽の白鳥ワールドだなあ、と聴きながら大爆笑しつつ、お酒、、気を付けないと、
と我が身を思わず振り返ってしまいました。。。。



次は、白酒さんですが、長くなったので。

(つづく)


nice!(7)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

馬るこさん「東北落語ボランティア出前ツアー報告会」② [落語・お笑い]

第一部で、ボランティアツアーの5日間についてご報告を受けた後、
第二部は馬るこさんの落語会です。(^_^)



馬るこさんの説明だと、今回参加している人の殆どは発起人の根本さんの関係らしく、
私のように落語好き♪という視点から参加している人は少ないようでした。。。

マクラは先日の「トンデモ落語会」でも聞いたのですが、
江の島で某マクドナルドのチーズバーガーを買って食べようと思ったら
空からトンビが接近してにチーズバーガーをとられた、という話。
この地区ではよくあるそうですが、自分がされたらスゲーコワイだろうなあ。。

あとは、最近、日本でも外国語表記が増えましたね、、なんて話題で
ハングル語っぽく聞こえる日本語、、みたいな話をし始めたので、
「今日は『ハングル寿限無』かな?」と思ったら『真田小僧』でした。
 (寿限無のハングル語版の噺ですが、とても面白いネタです)

(真田小僧)→ http://homepage2.nifty.com/8tagarasu/sanadakozou.html

真田三代記の件まで聞いたことがないのですが、
(女房が聞きたがるところまで、、、しか寄席や落語会で聞いたことがなく)
今回も途中まで、、、だったのですが、、、子供が父親に金を払わせて、
母親が昼間から男を家に連れ込んで、、なんてところの馬るこさんがエロくて爆笑。
今まで観たなかで一番エロかった真田小僧でした。。
(このネタは、ボランティアツアーでUストリームで中継しているときに観ましたが、
 オバアチャン達がエロいところでドッカンドッカン受けていて、それを観て私も笑いました)


二席目は、「東北の宿」。 

youtubeで見つかったので貼っておきます。(^_^)

高級旅館のノウハウを学んだつもりが、
うろ覚えのまま山奥の自分の旅館に戻ってしまった老夫婦。
バスを間違って降りてしまった男がその旅館に泊ろうとすると、
老夫婦のもてなしぶりが、全然高級旅館とは思えない凄さで、、、という噺。

以前、昔昔亭桃太郎さんの落語会で聞いた「春雨宿」みたいな雰囲気だなあと思いましたが
これは馬るこさんの創作落語なのかしら。

よぼよぼのジイチャンとバアチャンの勘違いなもてなしぶりに私も思わず爆笑。(^_^)


更に三席目。 今度は『新・牛ほめ』。

(本当の『牛ほめ』のあらすじ)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%9B%E3%81%BB%E3%82%81

「新」がつくので、もともとの噺をアレンジしているのですが、
家の素材などを褒めまくる元の噺と違って置いてあるものなどの言い間違いが面白く。。


二十歳にもなって抜けてる与太郎が、叔父さんの新築の家を褒めに行くんですが、
デザイナーハウスを、「デリバリーハウス」、
玄関のシャンデリアを、「サイゼリア(290円のミラノ風ドリアにも言及(笑))」、
カッシーナの肌触りのよいソファを、「アッキーナ」、
備後の五分縁(びんごのごぶべり)(畳-ここは古典のまま)を、「ビンラディンのコスプレ」、
ウォークインクローゼットを、「ポークイングラタンコロッケ」、
アルマーニ、シャネル、グッチ、、を、「アディダス、しまむら、ゆにくろ、無印良品」、
と、ことごとく言い間違えます。

この間合いがとてもよく、みんな大爆笑。。

秋葉様のお札を貼る件は、古典の通りですが、その後の牛のところまで話が進んで。。。


1時間で3席聞いて、お腹一杯になるくらい笑いました。(^_^)


まだ若い2つ目さんですが、改作、新作も話の練り方がツボにはまるというか、
聞いている人の客層なども考えながら笑わせるのがうまいというか、
とても頭の良い人なんだろうな、、と感心感心でした。


今回ボランティア活動の支援、ということで、微力ながら参加させてもらいましたが、
被災地のみなさんも馬るこさんの落語でお腹の底から笑ったんだろうな、と思って
とても温かい気持ちになれました。

私自身も思い切り笑ったし。(^_^)


ということで、私自身も思い切り笑って免疫力アップになった、
馬るこさんの東北落語ボランティア出前ツアー報告会でありました。


明日から、またNY旅行記に戻ります♪


 


nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

馬るこさん「東北落語ボランティア出前ツアー報告会」① [落語・お笑い]

予定であれば、昨日帰ってきているので、今日はふらふら会社に行ってるはずです、私。
今日、木曜日だし、明日も会社なんだよねー。。。 ちっ。 (-.-)



 

震災から1年経ったときにちょこっと書いた話ですが、
先日やっと落語会に参加できた鈴々舎馬るこさんの
東北の仮設住宅を中心に落語会を開催するツアー(ボランティア活動)に
少額ながら寄付をしたところ(レディフォーというクラウドファンディングで)
その報告会&馬るこさん落語会のご案内を頂戴し、参加しました。

場所は北青山。

人生でも両手で足りるくらいしか行ったことのない都会にビビりながら
表参道駅からキョロキョロと目印のみずほ銀行を探し、見つけてからは意外とあっさり到着。

18:30~スタートだったので18:20ちょい前くらいに到着すると、会場設営中。
会場の隅っこに馬るこさんがいらしたので間違っていないのは確認できたのですが、
馬るこ.jpg この方が鈴々舎馬るこさん
皆さんなんだかお忙しそうで声をかけづらく。。。

「あ、あの~。。。。。」 と声をかけてみたら、
「あ、どうぞお好きなところにお掛け下さい」と主催者の根本さんが仰るので着席。。。。

その後、ぱらぱらと参加者が集まり(全部で14人)18時半にスタートしました。



第一部は、今回のボランティアツアーを計画した根本さんからご挨拶と報告会。

最初に、今回のツアーの数字を並べて画面に表示されていました。

       0.2 μSv/h  

         3 sponsors   

         5 days

         8 cities

        12 places

       336 people

      1467 km

    621,000 yen


0.2μSv/hは、ツアー中に計測した放射線数値(平均だったかな)で決して高くなかったこと、

スポンサーは、30社くらいホームページから問い合わせをしたところ
無回答だったり個別対応はしていませんというお断りが殆どで、
唯一活動趣旨に賛同してくれたのがカルビーさん1社、
500人分くらい、とお願いしたら1000人分、お菓子を提供してくださったそうです。
他にもスタッフの移動や食事を提供してくれたアーツテックさん
印刷物をすべて無料で提供してくれたピクトさん、この3社が活動趣旨に賛同してくれました。

活動日数は5日、8市町村の12か所をまわり、合計336人の方が落語を聞きにきてくれました。
移動距離は1467㌔、集まった寄付金額は621000円、これが活動に関する数字。




この後、実際の活動の様子が写真とともにスライドショーで映し出されました。


福島(三春町2箇所--葛尾村から放射能で避難している村民が暮らす仮設住宅)、
宮城(岩沼市、山元町2箇所、女川町、石巻市、登米市、気仙沼市2箇所)、
岩手(大船渡市2箇所)、3県の12か所を5日間で回った様子が映し出されましたが、
今回の活動を申し出ても、どこもが歓迎、ということはなく、
申し出が多い地区では「結構です」なんて感じの反応だったそうです。

多分、これが笑点に出ているような落語家だと「是非!」なんて反応かも。(^_^.)
笑点以外の噺家さんのほうがよっぽど多いのですが、
世間一般のイメージだと、落語=笑点、なんでしょうし。。。


宿泊したのは、仮設住宅の集会所(馬るこさんやボランティアの方々が雑魚寝)とか、
リゾート、と名がつくものの大学の体育系の合宿所のようなところとか、
そういうところを4日間泊まりながら、車で移動して会場をまわったそうです。

仮設住宅の集会所はかなり家から会場まで至近なので集客がよいものの、
体育館(女川町総合体育館や気仙沼市の燦さん館とか)などの広い会場だと
声をかけても足が必要でなかなか集まらず、
400人も入る会場で17人、なんてこともあったそうです。

一方で、その400人入る会場に仮設住宅の自治会長さんに「うちでもやってください」と
お願いされ、そのまま向かって追加で開催してみたら、
仮設住宅の部屋の一室(8畳一間)が会場で、そこに24人集まった、なんてエピソードも。。


移動中の風景も写真で紹介してもらったのですが、
未だにがれきの山(悪臭がすごいそうです)や、津波で2階のガラスまで割れたまま
撤去解体されないままのビルなど、一年経ってもまだまだ手つかずのところが多い話や、
岩手県大船渡市の崎浜部落では、津波が手前の小島に当たって跳ね返っていたので
波が町を襲うことなく水位がみるみる上がっていって水没していった話、
宮城県岩沼市では、高速道路が防波堤になって、高速道路から山側は被害がなかったものの
3日間停電していた為まったく情報が入らず、津波がきたことも知らなかった人がいた話など
(乗ったタクシーの運転手さんから聞いた話だそうです)
テレビの映像だけで知っていた自分の情報の偏りぶりを実感しました。。。


こういう中、落語会で話しまくった馬るこさんからは、
「師匠(馬風さん)から『東北の人はスケベだから』と言われていたので下ネタを混ぜて話したら
 とにかく笑ってもらってよかった」というコメントがありました。

ただ、下ネタたっぷりの噺だったので、せっかく撮影した映像も放送できない、とか。(笑)

スカパーやドコモ(スマホのコンテンツ)から映像を使いたいという申し出が来ているそうですが、
下ネタばっかりじゃ、使える映像が少ないのではないかしら、なんて思ったり。。。(^_^.)


という感じで、写真を観ながらツアーの報告を受けた後は、
馬るこさんの落語です♪

(つづく)



 


タグ:馬るこ
nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

「渋谷に福来るSPECIAL~落語フェスティバル的な~改作魂」で富Q [落語・お笑い]

そろそろ呆れられそうなので、落語のネタはこのあたりで一旦終了します。(笑)




先月はじめ、渋谷まで落語会に行ってきました。
毎日新聞の落語会で(今回初めて知りました)、
3/2-4の3日間開催されたのですが、一番行きたかった3/3の「円丈ゲノム」が売り切れ、、
じゃあ、翌日3/4の「改作魂
」のチケットを購入。
どちらも白鳥さんが出るので、ま、いっか(笑)、って感じで渋谷へ。。






渋谷なんてオーチャードホールに来るときくらいしか下車しない駅だし、
しかもオーチャードホールとは反対側に降りた方だし、、なんて感じで、
適当に迷いながらなんとか、渋谷区総合文化センターに到着。


入口で談笑さんを見かけましたが、寿輔師匠と違って特に知り合いでもないので
(私が一方的に談笑さんを知ってるだけだし)声もかけずにホール内に入って着席。


比較的前の方の左端。 舞台、、もうちょっと近いとよかったかな、って距離です。

昼の落語会にしても早い開演で12時過ぎに開演。(まるで寄席の昼席みたい)
隣のオッサンが開演ぎりぎりに走ってきて暑くて汗をかいたらしく、
上着脱いでプログラムでせっせと扇いでいるのが鬱陶しいというか、暑くない私には「寒い」。
やだなあ、こんな人が隣で、、と思ったのですが、隣は選べないので仕方なし。。。(-.-)





開演後、最初に開口一番で前座さんでも出てくるかな、と思ったら、
最初は出演者によるトークショーでした。

が、登場したのは立川談笑さんと立川こしらさんの2人。
こしら.jpg この人が、こしらさん。

談笑.jpg こちらが談笑さん。

こしらさん、なんだか黒いんだけど光沢のある羽織だなあ、と思っていたら、
「合皮です」「自分でミシンで縫いました」「直線縫いなので簡単ですよ」とサラリ。

同じ立川流なのですが、談笑さんとこしらさん、全然違うタイプというか、
談笑さんが、こしらさんに絡みづらそうな雰囲気。

最初に3人出てこなかったのは、白鳥さんまで一緒に出てきたら談笑さんがさばけないから?
そんなことまで考えてしまいましたが、こしらさん、至ってマイペースな感じで、
談笑さんのことを「金のニオイがする」などと表現して、場内大爆笑。

ここに、サンダル履き(靴だったかも)の白鳥さんが登場し、
改作落語の会でこんな大きなホール、いいんんだろうか、といいながら、
地元の高田に住む友人の岸田君(この人の名前はしょっちゅう出てくる)が
談笑さんの「ジーンズ屋ゆうこりん」は元の噺「紺屋高尾」を超えたと言ってたくらいだし、
「壺算」って聞いてもよく話が分からなかったんだけど、談笑さんの改作「薄型テレビ算」で
やっとどんな話か分かった、とガンガン喋りまくる白鳥さんに談笑さん苦笑。。。

こんなに絡みづらくてやりづらそうな談笑さんを観たの初めてだけど、なんだか面白い。(笑)


と、3人がイマイチ絡まないもののなんだか面白かったトークが終わり、
一旦舞台右手に3人が下がっていき。。。


その後、出囃子とともに、こしらさんが舞台左手から慌てて登場。
右手に下がったので急いで走って反対側から登場したようです。(笑)

こしら.jpg 志らくさんの御弟子さん
改作のつもりはないんですが落語のつもりもない(笑)といいながら始めたネタは「火炎太鼓」。
(普通のあらすじはこちら)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E7%82%8E%E5%A4%AA%E9%BC%93

私の中では、火炎太鼓というと、

柳家権太楼4「幾代餅」「火焔太鼓」-「朝日名人会」ライヴシリーズ40

柳家権太楼4「幾代餅」「火焔太鼓」-「朝日名人会」ライヴシリーズ40

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2007/02/21
  • メディア: CD

「狸のキンは八畳」のフレーズですっかりはまってしまった権太楼師匠なのですが、
今回のこしらさん、話の流れは普通に火炎太鼓でありながら、どこが改作かといえば
女房の妄想シーンがふんだんに盛り込まれているところ、などでした。

美形の隠密が登場して(東雲、とか朱雀とかいう名前)「時雨」という名前の隠密が、
自分のことを好きになってしまい、ああ、そんな、、、的な妄想が繰り広げられたり、
「10万ペソ」とか「ドル換算したら」などの海外通貨が登場したり、
「300金」と言われた店の主人が「え、300禁って、300才以上限定?」と勘違いしたり
「300両」と言われて「山手線に足りるかな」と電車の車両と勘違いしたり、かと思ったら、

高速落語 R-30 vol.1 3分×30席!~これで古典落語がざっくりわかる~

高速落語 R-30 vol.1 3分×30席!~これで古典落語がざっくりわかる~

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: avex trax
  • 発売日: 2011/11/30
  • メディア: CD



最近発売した自分の落語CDの宣伝をちゃっかり途中で入れてみたり。
(30席の噺が入っているのですが、1席あたり2分くらいという高速落語です)
おまけに、コンパクトサイズのツボ押し器みたいなものまで宣伝してました。(^_^.)

途中で火炎太鼓の由来をわざとなのか本当なのか忘れたみたいで
どうなるかと思っていたら、ちゃんと普通にサゲまでつながっていきました。。

改作っていうか、自由奔放な話しぶりに圧倒された感じです。。。。



で、続いて登場したのが、
談笑.jpg 談笑さん
こしらさんとのトークから、こしらさんの落語、と続いてすっかりペースが乱れているご様子。

マクラは、寄席と立川流のような落語会の比較の話。
寄席は銭湯のようなもので、落語会は特殊浴場みたいなもの、と(笑)をとっていたのですが、
分かりやすい噺、と思ったのか「イラサリマケー」で、わーい、と思ったらあっという間に終了。
CDになってないネタをやってくださいと主催者に言われていたのを思い出したらしく、
もう1席「無精歯科」。 「無精床」の改作。
聞いてていて笑いづらいっていうか、いやだ、こんな歯医者が本当にいたら、と思うばかりで
イマイチ私は面白く思えないネタでした。。。

っていうか、談笑さん、完全にペースを崩されてしまったんでしょうね。(^_^.)


で、ここで仲入り。 

隣のオッサンは見ている途中でもメガネケースを出したりしまったり
汗が引いて寒くなったのか一旦脱いだセーターを着たり忙しなくてイラットします。(V)o¥o(V)
仲入りで外に出てくれたからホッとしたけれど、戻ってきてまたやるんだろうか、と不安に。



で、仲入り後は、
白鳥サン.jpg 高田が生んだスター 白鳥さん

自分とシンクロする話、、と話し始めたのが、池袋のビックリガード、、、だったので、
「あれ、黄金餅?」と昨年の新春談笑ショーで聞いた噺を思い出したら、
(昨年聞いた黄金餅)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2011-01-20

Q蔵(きゅうぞう)が新作落語ばかり高座にかけるのであちこちで出入り止めをくらい
唯一高座に上がらせてくれていた池袋演芸場の席亭に酒席で暴言吐いてしまった為に
ついに出入り止めを食らい、生活の為にみずほ銀行で宝くじを売るバイトをして、、と
話が違う方向に進んで行ったので、なんだろうと聞いていたら、「富久」の改作でした。

(富久)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AF%8C%E4%B9%85

銀行の課長に宝くじを買ってくれ、と余った一枚を買わされたQ蔵の手にした宝くじは
「49組(死(4)ぬまで苦(9)労する)の3725(皆(37)不幸(25)」という番号。
黒紋付の羽織をかけた衣文かけにひっかけた提灯に宝くじを入れたQ蔵、
もう落語はやめようかな、と思いながら、ケロリンの洗面器で酒をあおっていると
(涙でケロリンの文字が揺れるぜ、、みたいなことを言って場内大爆笑でした)
池袋演芸場が燃えているの知り助けに行き、大事なものを運び出すのですが、
「一番儲かるものを運ぶ」と言ってQ蔵が運ぼうとしたのが自販機。(笑)
火も手前でおさまり、席亭にも礼を言われてアパートに戻ろうとしたら、アパート燃えてるし!!
ぼろな木造で全焼してしまったアパート。茫然とするQ蔵。
すると池袋演芸場の席亭が、寄席の観客席の一番後ろで生活しなさいと言ってくれて
暫くの間、寄席で寝泊まりさせてもらうが(寄席は空いているので全然問題ない、という設定)
その後、宝くじの当選発表を観ると、自分の買った宝くじがまさかの大当たり!

あ、でも、宝くじも燃えちゃったんだ、、、落胆するQ蔵の前に現れたのが、
アパートの隣の部屋に住んでいた北朝鮮出身のバアサン。
よく見ると、バアサンが着ているのはQ蔵の黒紋付きを短く切ったもの。
焼けてしまう前にバアサンが運び出していたことを知り、
宝くじを入れた提灯は???とバアサンに尋ねると。。。 という噺。


白鳥さんの売れないころとオーバーラップするような噺なのでしょう、
もう聞いていて面白くて面白くて。。(笑)


トークがあったとはいえ、3人でもたっぷり2時間の落語会、
談笑さんは調子がくるってイマイチな感じもしましたが、
自由奔放なこしらさん、と、相変わらずツボにはまりまくりの白鳥さん、
ばりばり基本に忠実な古典も悪くはありませんが、こういう改作も楽しい!と思った
「渋谷に福来るSPECIAL~落語フェスティバル的な~改作魂」でありました。

終演後に張り出される当日の演目。
(たまに写真に撮る程度ですが、今回は撮影したので掲載(^_^))
RIMG0329.JPG 沢山笑いました!


(ちなみに、前半うるさかった隣のオッサン、、後半は気になりませんでした。
         多分、白鳥さんが面白過ぎたから気づかなかったのかと。。)


nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

新春談笑ショー’12で「時そば」 [落語・お笑い]

もうちょっと頑張って続けます、呑み記事と落語記事の交互アップ。


 

昨年に続き、今年も談笑さんの「新春談笑ショー」に参戦いたしました。
(今頃新春の話なんて書くなよ、って突っ込みは一切聞こえません!!)

新春談笑ショー.jpeg こちらね。

(ご参考まで、昨年の記事)→  http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2011-01-13




昨年が13時だか14時からだったのでそのつもりでチケットを買って
そのまま手帳に挟んでおいて開演時刻などすっかり忘れてチケットを確認した公演前日。

あれー、開演19:30って書いてある。。

なんでそんなに遅いのー? 中野って遠いんですけどー。。。

土曜日、遠方でそんな遅くから落語かあ、と思いながら中野zeroホールへ。
(時間がたっぷりあったので、西武線というか中井をぶらぶらした次第です)

今回は前から5列目のちょっと左寄り。
早めに気づいて購入したのでなかなか良い席です。(^_^)




19:30開演。(落語会は時間きっちり始まるのがいいですね)

開口一番で登場したのは、談笑さんのお弟子さんの吉笑さん。

(吉笑さんのブログ)→ http://tatekawakisshou.seesaa.net/

噺は「狸の恩返しすぎ」。

しすぎ、って一体??と思ったら、「狸の札」の改作、みたいです。
命を助けられた狸が礼にやって来たので、札に化けさせて借金を払う噺なのですが、
もういい、と言われても何度も何度も恩返しにやってくる、、という噺への改作。
恩返し、、いつまで続くのかしら、ちょっとしつこいかも、なんて思いましたが
なかなか聞いていて嫌味のない、さらっとした感じの喋り口は好感持てました。

で、続いて登場したのが、
だるま食堂.jpg だるま食堂さん
(彼女たちのサイト)→  http://darumashokudou.com/

もう見た目のインパクトが凄くて(初めて観ました)ひたすら吃驚。(@_@)
胸とお尻にかなり詰め物をしてデフォルメしているのですが、
女による女装」という表現に思わず爆笑してしまいました。
短いコントを次々と繰り広げるのですが、クスッと笑ったり爆笑したり。

ワタクシ的にはマンボ№5のリズムで歌う

 「あ・か・さ・た・な!

    は・ま・や・ら・わ! 

                んっ!」

ってのが一番ツボにはまりました。

(Youtubeで発見)


実際見るともっとおかしくて笑えます。やっぱりライブで観るのが一番ですね。
これからもちょくちょく見にいきたい。。。



と、物凄いインパクトのだるま食堂さんの余韻が残る中、登場したのが談笑さん。


昨年亡くなった師匠(談志)の話をした後のネタは「堀の内」。
そそっかしい男が堀の内の御祖師様に御参りに行こうとする話。

(念の為、簡単なあらすじ)→ http://mengjian.blog104.fc2.com/blog-entry-148.html


この男、家を出る段階から、本当にそそっかしいのですが、
風呂敷だと思って首に巻いたのが女房の腰巻、
風呂敷で包んだと思っていたお弁当は良く観ると枕、
賽銭を入れようと財布を出したら、賽銭が手元に残って財布ごと賽銭箱へ。。
おまけに聞いた端から忘れていくので、道を聞いても進めなかったり、
着いたと思ったら相撲部屋だったり立正◎成会だったり。。で、東京中をぐるぐる。。

なんて感じで非常にテンポよく、ずっと笑いながら聞いておりました。
今までなんどか聞いたことのある噺ですが、談笑さんが一番面白かったかな。



ここで仲入り。。。。。



仲入り後は、スタンダップ・コメディの松元ヒロさん。

(松元ヒロさんのサイト)→ http://www.winterdesign.net/hiropon/

原発や民主党についてかなり過激にマシンガントーク。
内容は、、とてもブログには書けません。。(ーー;)
原発がそんなに安全っていうなら都内の某所に作ればいい、って話なんて、
聞いていてヒヤヒヤしましたし。。
(某所がどこか、、皆様のご想像にお任せします)


こういう落語会の一部で聴く分には問題ないのですが、
トークショーでずっと聞くとなると私にはきついかな、、って感じです。ゴメンナサイ。



で、再び談笑さんが登場して鉄分たっぷりの息子さんの話をひとしきり。
(子供なんで「子鉄」と呼んでました)

ネタは「時そば」。これは私も寄席などでよく聞く噺です。

(一応wikipeia)→  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E3%81%9D%E3%81%B0

夜鳴き蕎麦の屋台で、褒めまくりながら一文ごまかして勘定した男を見て
自分も同じように振舞って一文ごまかそうとするんだけど、、、って噺ですが、
談笑さんらしく笑いのツボが満載でした。

中野駅北口ロータリーに実在する立ち食い蕎麦屋を引き合いに出したり
(まずい店として実名を挙げていて、CD化もされているそうです。。。(^_^.))
ちくわ、、、が出てくる場面で、某小三治師匠の演出はどう思う??なんて言ったり。

昨年の「イラサリマケー(「居酒屋」の改作)」に比べるとマイルドですが、
古典の中に談笑さんらしさが詰まっていて、大爆笑でございました。

同じ噺でも演じ手と聞き手の相性があると思うのですが、
(バリバリきちんとした古典が好きって人もいらっしゃるでしょうし)
私の場合、古典を古典らしく、でも演じ手らしさをふんだんに盛り込んで、
というタイプが好きなので、談笑さんの落語は改作も古典そのままでも楽しいです。

という訳で、中野まで遠出した甲斐あり、の新春談笑ショー'12でありました。


nice!(6)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

お江戸日本橋亭で「トンデモ落語の会」② [落語・お笑い]

うだうだ書いておりますが、つづき。
(シリーズものなので、落語記事が2つ続いてしまいますが我慢して読んでね!)




白鳥さんの「さだまさし」、ブラックさんの「ファンタジードール」、
鯉朝さんの「××××(自主規制)」に驚きながらの前半が終了し、仲入り、、
になったかと思ったら、私服姿の談之助さんが登場し、
「談志が亡くなっても物販はやります!」と言って、本やらCDやらの販売。
同人誌(談之助さんが作っている談志さんの写真などが掲載されている小冊子)が300円で、
これが常連のお客さんの間では大人気らしく大行列。。。早々に売り切れていました。

へぇぇ、、仲入りで物販。。確かに他の落語会では見たことがないのでびっくり。

馬るこ.jpg で、仲入り後は、鈴々舎馬るこさん。

(馬るこさんのサイト)→ http://reireisyamaruko.blog.players.tv/

鈴々舎馬風さんの御弟子さんで、最近存在を知って今回の落語会で初めて聞いたのですが、

「初めて見るのは、普通の落語会にしておけばよかったかな」

この落語会の序盤の様子に、そんな気持ちになっておりました。(^_^.)


で、馬るこさんの師匠の馬風さんにも思い出があって。


私が初めて生で観た落語家、といえば、小学生の頃。
当時近所(といっても電車で4つ乗ったところ)では一番大きなスーパーにやってきたのが
鈴々舎馬風さんでした。

(一応、馬風さんもwikipediaで)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E3%80%85%E8%88%8E%E9%A6%AC%E9%A2%A8

落語をやったのか何をしゃべったのかは全然記憶がなく、
(一緒に来ていた紙切り芸のオジサンの素晴らしいハサミさばきは覚えてるんだけど)
あの独特の風貌(ガマが◎るみたいな感じ)だけが脳裏に残ったまま、
寄席で落語を聞くこともなく40年近くが過ぎ。。。

ツイッタで落語家さんを手当たり次第に検索して
楽しそうな方をフォローさせてもらった中の一人が馬るこさん。
私がフォローしたらすぐフォロー返ししてくださったので、「この人はいい人だ」と決めつけ(笑)
落語会スケジュールやら動画をチェックして今回の落語会に申し込みました。

と、前置きが長くなりましたが、もう一つ。
馬るこさんが東日本大震災の仮設住宅を中心に落語会を行うというのを知り、
この落語会に行く前に私も参加したのですが、

(こちら)→ https://readyfor.jp/projects/demaerakugo

こういう姿勢にも好感が持てました。


肝心のネタですが、師匠にOKをもらって「ネタおろし」となるそうなのですが、
まだ師匠のOKをもらってないので「もどき」とか「改」としてください、と言いながら
話したネタが「鮑のし・改」。

(あらすじ)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AE%91%E3%81%AE%E3%81%97

大家の倅の婚礼祝いに尾頭付の鯛を持っていこうとするものの高くて買えず、
鮑を持って行くと「鮑の片思い」で縁起が悪い」と突き返される噺です。

どこか「・改」となるかというと、
かつてト◎コ風呂と呼ばれた泡の国とか、
チャン・グンソク、パク・ヨンハなどの韓国スターをオカズに・・・とか、
ますおさん、とあなごさんが、・・・とか、まあ、下ネタが出てきた後に、
大家さんが、アワビのカルトクイズを鮑を持ってきた甚兵衛さんに出すのですが、
だんだんエロくなっていったり、、、なんて感じで。 もう、、、爆笑。(笑)

師匠が許可したらこのまま寄席にかける、、のかしら。
でも、すんごい面白いネタでした。(^_^)


で、最後に登場したのが、仲入りで物販をしていた談之助さん。
蛍光色(ピンク)の羽織で登場したので、寿輔師匠以外にもこんな人がいるのか!と驚いたら
普段は、談之助.jpgこういうキャラクターつきが多いらしいです。(笑)


ネタは昨年の震災と原発ネタ、、でしたが、ちょっと合わなかったかなあ。。。

客席に同意を求めるように、右手を前に出して床を何度もたたく仕草が気になって。。。
ま、こういうネタで笑う人もいるので何とも言いづらいのですが、
鯉朝さん同様、、、どうしてもどこか引っかかってしまいがちなネタなので
トンデモ落語といっても、ちょっと笑えなかった私でした。。。


とはいえ、ブラックさんの超下ネタに、馬るこさんのエロネタと
白鳥さんが超ノーマルに思えるくらいの衝撃もあったりして、
できたらまた参戦してみたいな、と思った、トンデモ落語の会、でありました。(^_^)


nice!(6)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

お江戸日本橋亭で「トンデモ落語の会」① [落語・お笑い]

予想通り、先日アップした落語記事の閲覧数が面白いくらい少なくて
「やっぱり私の書き方が悪いのかしら。引きが超悪いし(ーー;)」なんて思いましたが
それにもめげずに、今日は頑張って落語ネタです!!




ベアトラック兄さんとbluebird姐さんがお住まいの
上越市(高田)が生んだスーパー落語家(^_^.)三遊亭白鳥さんが出演すると知り、
不思議な落語会の名前、と思いながら参加しました。

ちなみに申し込み先は、出演する立川談之助さんの携帯。
いいのかな、と思いながらかけたら「はーい、お申込みありがとうございまーす!」と
非常に明るいリアクションでした。。。

で、今回の落語会、行ってみてから知ったのですが、
寄席などでは到底かけられない激しいネタを噺家さんがぶつけあう落語会です。

ネットで行った人の記事をいくつか見たところ、今回はマイルドだったようですが
それでもお初の私にはかなり衝撃的でした。



こういう落語会だから?、噺家さんの名前のかかれた「めくり」もありません。(@_@)


で、最初に登場したのが、
白鳥サン.jpg白鳥さん

え、開口一番って前座じゃないの?と思いましたが、
この落語会で前座さんは登場しないようですし、
白鳥さんがツイッタで一番に出る、と予告していたので知っていたもののやっぱり吃驚。

この日、白鳥さんは新宿末廣亭で主任(トリ)なので一番最初にしてもらった、
末広亭で15人(笑)の客を前に落語をやらなければいけないんです!と
ひとしきり笑いをとったとった後にかけたネタが、「品川心中・改」。


品川心中という噺、誰からも稽古をつけてもらったことはないものの、
ああいう結末で終わっちゃうのってどうなの、と思ったので続編を作りました、と仰ってましたが
元々は上下あったのが、最近高座では(上)の部分しかかけられないので、
白鳥さんが続きを改作して話したようです。

(品川心中・wikipedia)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%93%81%E5%B7%9D%E5%BF%83%E4%B8%AD

私も高座で聞いたことがないのでボンヤリしか分からず今回調べましたが、

「紋日を前にして金の工面が付かない宿場女郎のお染は心中を企てて
 貸本屋のキンゾウを相手に選んで品川の海へ飛び込もうとするものの
 キンゾウを海に落とした後、自分は飛び込まずに店に戻ってしまい。。。
 たまたま遠浅の海だったので助かったキンゾウは親方の元にかけつける。」

ここまでが(上)らしいです。

で、(下)となると、

「自分をだましたお染に仕返しをしようと親方に相談するキンゾウ、
 じゃ、キンゾウが幽霊でお染の前に現れた、という設定で驚かせよう、とお染を呼びつけ
 布団に(キンゾウの)位牌を忍ばせたりしてお染を怖がらせる。。。」

なんて展開になります。

確かに(下)までいったほうが面白いのですが、長いのかしらね。

白鳥さんは、キンゾウが幽霊になって現れて、、さだまさしの「精霊ながし」を歌ったり、と
驚かせようとする方向が白鳥さんらしい演出になっていました。

♪きょーねんのー あーなたのー おーもいでがー♪

私はこのあたりが一番ツボにはまりましたが、この次の仕事もあるせいかかなり駆け足で
25分くらいで終了。


白鳥さん、、中盤か後半がよかったなあ、、、なんてしみじみ思っていたら、
次に登場したのが、
ブラック.jpg快楽亭ブラックさん

ブラックさんはこれから映画館のレイトショーに行くので2番目にしてもらったそうです。
こんな緩い感じに順番を決めるというのも他の落語会ではあり得ないので面白いですね。

ブラックさんというと、談志から破門されたとか、借金とか、病気で倒れたとか、
そういうニュースは知っていたものの噺を聞くのは今回初めて。

しかもこんなトンデモ落語の会、という。(笑)


(一応wikipedia)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%AB%E6%A5%BD%E4%BA%AD%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF


噺の内容はあまりにすさまじくて、、、さすがの私も書けません。。


マクラからして、玉子の話がいつの間にか下ネタにつながっていったりと、
ある程度覚悟はしておりましたが。。。

ネタ自体は、所謂ファンタジードールの噺です。

実話なのかなんなのか、実話でもブラックさんならありそうな話かもしれないな、とか
受け入れきれない中で妙に納得して聞いてしまった感あり。

多分、私にはそういう噺に対する耐性ってか免疫があるんだと思うんですが。(笑)



いやいや、トンデモ落語ってこういう意味なのか、、、とか思っていると、
続いて登場したのが、
鯉朝.jpg瀧川鯉朝さん。

この落語会が明日、だと思っていたら今日だ!と気づいたのが夕方で、
ネタ自体は1時間45分で作った、と言ってましたが。


いいのか、こんな噺やっちゃって。。。。でした。


ブラックさんとはまた違う方向性でトンデモナイ噺でしたが、
一歩間違うと右翼の街宣車に毎日自宅前までこられちゃうよ、って感じの噺。

普通にエロいネタの方がまだ素直に聴けるような気がする。。。


前半ですでにこんな調子の落語会でしたが。。。

長くなってしまったので。

(つづく) 


nice!(7)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

浜松町かもめ亭で寿輔の「竜宮」 [落語・お笑い]

落語ネタ、、下書きが沢山あるのですが、
「書くのに時間がかかる(自分の書いたメモを観ながらネタの内容チェック)」
そして、「閲覧数が滅茶苦茶少ない」という引きの弱さで、
どうしても書いてアップする優先順位が下がってしまうのですが、
備忘録でブログを書いているので、ここで頑張っていくつかアップする予定です。
(さすがに全部はもう無理なので一部だけでも)

で、落語ネタばかり毎日アップすると私は楽しいのですが、
皆さんが永遠に私のブログから去ってしまいそうなので(笑)
落語ネタ、の次の日は、呑み記事、でアップしてみます。




新春の寄席は入替制で滅茶苦茶混んでいるので近づかないのですが、
その後、白鳥さんや談笑さんの落語会にちょくちょく行っていたものの、
寿輔師匠の落語会にはなかなか行く機会なく、3月の終わりにやっと足を運びました。


 師匠、久しぶり♪


場所は浜松町の文化放送メディアプラスセンター。 
浜松町なんて普段モノレールの乗り換えでしか降りない駅で、
駅の外なんて出たこと殆どないもんで、かなり「迷」。

おまけに、このホールの入り口がビルの2階でなかなか見つからず、
思わずビルを2周してしまったアフォは私。




背広姿の男性が沢山立って案内してくれたので、建物内では迷わず12階のホールへ。

フリースペースのホールらしく、椅子は折りたたみ。
150人くらいは入れそうなホールの1列目の右寄りの席だったのですが、
座って驚きました。

隣の女性が、寿輔師匠の落語会やら寄席やらに行くと必ずお会いする方で。
初めて師匠の独演会に行った時に覚えたミウラさんという長年のファンの女性のほかに
熱狂的な寿輔ファンの方をここ数年で覚えたのが、このマエカワさん。

でも、向こうは私のことなどご存じないので、ご挨拶もせず黙っておりました。。。

いずれ何かの折にご挨拶させてもらえれば、と思うのですが、
師匠の落語会に年に数回しか足を運ばない私など、恥ずかしくてご挨拶なんてできない。。。


今回は文化放送が開催している「浜松町かもめ亭」という落語会の5周年とかで、
大正製薬も協賛しているのでお帰りの際にリポビタンDを差し上げます、なんてアナウンスの後、
19時に開演。 お囃子がテープではなく本当に衝立の向こうで演奏しているので(@_@)。
(結構ちっちゃいところだとテープのことが多いので)

最初に登場したのが、瀧川鯉○(こいまる)さん。

瀧川鯉昇のお弟子さんで、前座の鯉○さんのネタは「新聞記事」。
新聞を読んでいない男に、近所の殺人事件の話をすると、それを聞いた男が
近所で同じように話そうとするけれど、、、というネタで、聞くのは初めてでしたが、
インターネット普及の今となってはちょと厳しいかな、って感じ。面白いんだけどね。
とも思えてしまようなネタでした。 緊張気味の鯉○さん、とても聞き取りやすい話ぶりで
好感持てました。これからも頑張ってほしいものです。


で、続いて登場したのが、
きつつき.gif 三遊亭きつつきさん
写真よりも白髪が多くて髪がぼさっとした感じの噺家さんでしたが、
初めて聞くお名前だったので??と思ったら円楽一門だとか。

大学時代、授業をさぼって雀荘に入りびたりの同級生にこんな感じの人がいたなあ、
と妙な親近感を感じてしまいましたが、話っぷりはとても個性的で面白く、
ネタの「長短」もちょっとデフォルメし過ぎかな、って気がしなくもなかったのですが、
(長さんが一歩間違うと頭のおかしなオッサンに見えかけてしまいました(笑))
まくら(加藤登紀子に似た人をみた話、トイレでなかなかモノが出せない泥酔オッサンの話、
巣鴨の喫茶店にでトゲヌキ地蔵をホネヌキ地蔵と言っているオバアサンの話などなど)も面白く
機会があれば、また聞いてみたい噺家さんでした。


普通の落語会だと思ったら、今日はちょっと変化球系の噺家さんが多いのかしら、
それってやっぱり寿輔師匠が出るから? と思ったりして。(^_^.)


次に登場したのが、
兼好.jpg三遊亭兼好さん この方も円楽一門
きつつきさんのことを「秘密兵器」と呼び、「そのまま一生秘密にしておきたかった」と言って
客席から(笑)を取った後、落語家のギャラなどの話をひとしきり、、、した後は「長屋の花見」。
貧乏長屋の店子たちが大家に呼ばれ、店賃の督促かとおそるおそる行ってみると
花見に行こうと誘われるのだが、、、、って話。

貧乏長屋の大家だけに、用意したのが酒に見立てた薄い番茶、かまぼこかと思ったら大根、
玉子焼きかと思ったらたくわん、と、それを酒やかまぼこだと思って食べたり呑んだりする店子、
その様子がとてもおかしかったのですが、ちょっと長かったかな。

きつつきさんとは全くタイプが違う噺家さんで、円楽一門と言ってもいろいろなのね、
なんて思ったところで、仲入り。



10分の仲入り後は、
宮治.jpg 二つ目に昇進した宮治さん。
寿輔師匠の独演会でも何度か前座で登場した宮治さんですが、今回二つ目に昇進したとか。
二つ目になれば紋付羽織が着られるので、前座時代と雰囲気が違うのですが、
ちょっとテンションあがっていたというか、緊張しているというか、、なんというか、
汗かきまくりでちょっと違和感を感じました。
前座時代と違ってこそ二つ目なんでしょうが、二つ目になって気持ちが大きくなったみたいな、
いいんだか悪いんだか、以前の話ぶりを観たことがあるだけにあまり楽しくなかったかも。

ちなみにネタは「幇間腹」でした。

で、ここでやっと「シャボン玉とんだ」の出囃子とともに登場したのが、
 師匠。 今回も黄色のお召し物でした。(眩)


見台という上方落語ではおいてある台を置いての一席。
(釈台かと思っていたら違うんですね。ぐらぐらしやすいらしいです。)
また、小さい拍子木みたいな「小拍子」というものを用意していましたが、
これも上方落語では使うらしいですね。(ネットで2個340円で買ったと仰ってました)


ひとしきり客いじりをかました後(今回は少々おとなしめでしたが(笑))
昨年、放送作家の方にやってみませんかと言われたのが今回の演目「小倉船」で、
もともと上方落語で米朝さんが得意としているそうですが、関東ではかける人もいないので、
7割くらいアレンジして「竜宮」という名前で最近高座にかけているそうです。

7割もアレンジしちゃったんで、元の噺を知っている方には???かもしれませんが、
米朝さんのような人間国宝には人間国宝の「小倉船」、
あたし(師匠)のようなちんどん屋にはちんどん屋なりの「小倉船」があるんです、
と相変わらず師匠らしいお言葉とともにネタスタート。

元の小倉船のあらすじは、
 「小倉船から三十両落とした男が、フラスコに入って海中へ拾いに行くと、
  金は見つかったのだが手が出せないのでフラスコを割る。」って感じで、
その後、竜宮城にたどり着いて、、なんてところまでは大体同じなのですが、

竜宮城の風景が、寿輔師匠らしくて笑えました。
「地獄めぐり」のように次々と竜宮城で観るものを描写するのですが、
私が一番受けたのは、竜宮でたばこ屋を営んでいるのがサメ。
サメには殿方のナニが2つあるので、2個チン、ニコチン、、、でタバコ屋。

私の場合、隣に大ファンのマエカワさんがいらっしゃったので、
私が笑う前に、ネタを知っているマエカワさんが早めに大声で笑ってくれたりして、
それもあって、つられて妙に笑ってしまいましたが、
他のお客さん、、師匠を観るのが初めてなのか、あまり見たことがないのか、
ちょっと反応が遅めでした。(^_^.)

実は、昨年の暮れ、今輔さん(師匠のお弟子さん)が浅草演芸ホールで主任をつとめて、
師匠もそのちょっと前に高座に上がると聞いたので寄席に行った私、
師匠と少しお話をさせてもらったのですが、その時に小倉船を来年高座でやろうと思うんですよ、
仰っていたので、今回やっとそれが聞けて感激。


そして、もうちょっと落語会でも寄席でも足を運ばないと、、と改めて思った、
師匠の「竜宮」でありました。


nice!(9)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い

上越の旅2011~高田世界館で「ピンクと白の異色寄席」編④~ [落語・お笑い]

うだうだ書いておりましたが、寄席の話は今回で終わります。(^_^.)




ペーさんの思わぬパフォーマンスで大笑いした後は、
白鳥サン.jpg 白鳥さんの登場です

2席目は水色の羽織に着替えて登場された白鳥さん、
漫談のペーさんのあとに登場したので、座布団持参(笑)で舞台へ。

ペーさんの話、とても面白かったのですが、楽屋でも同じ話をしていました、と言った後は、
地元の話。

去年も話をしていた上越ケーブルテレビの「妙高一番」のギャラが安い話で、
たった15分の番組なのに収録で9時間かかった話を披露。
7時に家を出て、飯山?の用水路の話を聞くはずが、インタビューしたジイチャンに連れられ妙高へ
そして再び飯山に戻って、用水路の話を聞こうと思ったらオジイチャンに知らないといわれたり、
二俣で見かけたおばあちゃんに「二俣のいいところは?」とインタビューしてみたら
「いいとこなんてないよ、若いもんは東京に行っちゃうし」と意図に反した答えが返ってきたり、
やっと番組が終わってほっとしてるんですよ、なんて言ってました。

また、現在住んでいる池袋で平日の朝、区民プールに泳ぎに行く白鳥さん、
周りはジイサンバアサンが佃煮状態だそうで、、、
中には泳がないでプールサイドでペットボトルから何やら呑んでいるオジイチャンとか、
スタイルに自信があるのかビキニパンツのオジイチャンとか、イロイロな人がいる、、
なんて話のあとに、ネタに入りました。



噺は「ギンギラボーイ」。(笑) 



 

新宿亭砥寄席 その参

新宿亭砥寄席 その参

  • アーティスト: 三遊亭白鳥,春風亭傳枝
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2011/09/07
  • メディア: CD

ビックリ。CDも出ているネタなんですね。(@_@)




さびれた商店街の一角にある薬屋のジイサンとバアサンが、
最近のドラッグストアのせいで客が来なくなったと嘆いていた。
(薬のあおき、薬のたしろまさし、薬のさかいのりこ、薬のしみずけんたろう、
 いやいや、その薬じゃなくて、、というフレーズに場内大爆笑)


どうやったらお客さんがくるんだろうか。

居酒屋チェーン、、村さ来、笑笑、日本海庄や、白木屋、うおたみ、、、、どこも同じ、
それじゃダメだろうし、独自の料理を出すから客がくる、そんな居酒屋みたいに、
うちも、そうしよう、オリ、オリ、オリエンタル、いや、オリジナルの薬を作って売ろう。
いや、それじゃ確実に薬事法違反で捕まっちゃうから、民間療法と称して薬をつくって売ろう。
かりん酒やまむし酒みたいに自分の為といって作ればいいんだ。

そこで、どんな薬を作ろうかと相談するジイサンとバアサン。

どんなことでも叶うなら「若返りの薬」がいい、若返って新しい人生を送りたいというバアサン。
一方、ジイサンは「惚れ薬」を作りたいと言い出した。

惚れ薬を売れば結婚して子供を産む人が増える、そうすれば私たちの年金を払ってくれる!


とジイサンは、戦時中にバアサンと出会ったことを思い出した。


戦時中、B29のから逃げるためにマンホールに入っていたらバアサンも入ってきて、
そこでなぞかけをやって、
(マンホールとかけて若い娘ととく、そのこころは、穴があったら入りたい、とか言ってた(笑))
B29の変態、いや編隊の絨毯爆撃から逃げるために、バアサンを背負って走って逃げたっけ、
それでどさくさにまぎれてベーゼを交わしたっけ、、なんてことを思い出しながら薬づくり。

まずは養命酒、体にいいからって飲むんだけど半分飲んであとはのこっちゃんだよね、
タフマン、ユンケル、栄養ドリンク、虫よけ、キンカン、
恋の痛みに耐えられるように湿布、サロンパスをちぎって入れて、傷には赤チン、イソジン、
心臓に毛が生えた方がいいから毛生え薬。


そうだ、女性用も作ろう。

秘伝惚れ薬、男性用は「ギンギラボーイ」、
         女性用は「ラブラブガール」。

あなたも長谷川一夫(古)のようにモテモテ!

と、店にあった薬をあれこれ混ぜて作った薬を販売することになったジイサンとバアサン。


さっそく、ヨシムラという男が薬屋にやってきた。

受付のミドリが好きだけれど言えないヨシムラ、薬屋で惚れ薬を見て買おうと
値段を聞くと「300万円!」とジイサン。
今もってるのが2800円というと「よし売った!」とあっさり値引きするジイサンに支払って
ギンギラボーイを買うヨシムラ。
(これを浅草着物商法というんですよ、以前浅草の伝法院通りで着物を買おうとした白鳥さん、
 店員に「これは正絹だから20万円」と言われて「今3000円しか持ってない」と答えると、
 「売った!」と言われて買ったものの正絹じゃないしメイド・イン・チャイナって書いてあったりして、
 あ、これは白鳥さんの実話ね、なんてエピソードを披露してました。(笑))


本当に効くのかな、、と不審に思いながらギンギラボーイの説明書を読むヨシムラ。


ギンギラボーイを飲んでマンホールに入ると空襲警報でB29編隊がやってきて、
好きな子が飛び込んできたら謎かけをやって、プロポーズして熱いキスを交わす、
そんな説明書きにだまされた、、と思いながら会社に行くヨシムラ。
そして、ギンギラボーイのふたをあけるとキンカンの臭い。(笑)
白いもの(サロンパス)が沈んだり浮かんだり、、、見て嗅いで不安にかられるものの、
いやいや、ミドリちゃんが抱きしめてくれるかも、と思って薬をググーッと飲んでみたら。。


ウーウー大音響が響いて。え、空襲警報?と思ったら、練習用の避難警報。
どこかに隠れようと近くの段ボールに隠れると、そこに後から入ってきたのがミドリちゃん。
お、これは効いてるぞ、ギンギラボーイ、と思いながらここで謎かけ。
段ボールとかけてミドリちゃんととく、そのこころは箱入り娘、と謎かけしていると、
ヨシムラに向けて物をバンバン落としてくるニシムラ部長。

ニシムラ部長はデブでニクムラって呼ばれているんだったっけ、
ニクムラ、、、29むら?あ、ニクムラ部長はB29?
説明書きの通りにことが進むことに気づくヨシムラ。
そんなヨシムラに気づかず、「俺はヘンタイだ!絨毯爆撃だ!」と物を落としてくるニシムラ。
ヨシムラは落ちてくる物体からミドリちゃんを助けようと、ミドリちゃんを背負って走り逃げる。。。

そんなヨシムラを潤んだ目で見つめるミドリちゃん。

思わず「結婚してください!」と言ってしまったヨシムラがキスしようとすると、
いきなりなんですか!とミドリちゃんにひっぱたかれた。。。。

やっぱりダメだったよ、ギンギラボーイ。と思うヨシムラ。

一方のミドリちゃん、家に帰って部屋で独り言。

「びっくりした、ヨシムラさんにプロポーズされちゃった。
      やっぱり効くんだ、【ラブラブガール】!」


くだらない惚れ薬、、と思っていたら最後にこんなオチがついていて。(^_^.)



いやいや、今回も楽しく心底笑えました。(^_^)

サイン会などは今回もなくてちょっと残念ではありましたが、
ペーさんと白鳥さん、、東京では決して見られないのではないかしら、
やっぱり高田まで足を運んでよかったな、と思ったピンクと白の異色寄席、でありました。

さ~、この後は楽しい夜の部♪

(つづく)


nice!(7)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:お笑い
前の10件 | 次の10件 落語・お笑い ブログトップ