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寿輔師匠と新蕎麦を楽しむ会① [落語・お笑い]

あのような記事を昨日アップした後に、なにをアップしたらよいんだろう、、、


悩みました。(-.-)


悩んで悩んで、、、思い浮かべたのが

  師匠♪


そうだ、師匠の記事なら気持をくるっと切り替えられる。

 

なので、今日は師匠の記事。(強引)

 




9月に年に一度の独演会に行った際、後援会のオジちゃんから
「うつぼさんがお蕎麦好きなら、師匠の落語を聞いた後に手打ちそばでもどう?」
と誘ってもらった落語会です。

台風がやってくると言われていた土曜日。
少々反れてくれたお陰もあって無事都内某所の落語会会場へ。。。


物凄い狭いところに40人近くいます。(-.-)ギュウギュウ


開演ぎりぎりに到着したので空いていたのが最前列。

写真 1.JPG高座
座布団の柄が寄席と違うなあと思いながら斜め前をいう絶好のポジションに着席。

会場の後方では師匠がお召し替えしている光景が見えました。。。ラッキー♪

で、今回はアマガエル色。
中はオレンジじゃなくて水色だったけどね。


最近、私も名前と顔を覚えていただいたんで、最前列で(無言)アピール。(笑)


寄席以外だと客いじりもマイルドな師匠。

噺家がネタに入る前のマクラについて話されたのですが、
あれも誰かが作ってよくできているものだったと知りました。

老人ホームへ慰問したときの話とか、、寿司屋の大将の話とか、、
あれって作り話なんだあ、、と今頃気づかされたのですが、
どんな内容か知りたかったら、寄席で三遊亭遊三さんに会えれば、
きっとどちらかは聞けるはず。(^_^.)

ちなみに、寿輔師匠のマクラはオリジナルだそうです。確かに他で聞いたことないし。
というか最近の若い噺家さんはオリジナルが多いでしょうけど。。。


数日前に体調を崩されて咳が止まらかったのがやっとよくなったけれど、
もし、今日咳が出たら途中で5分間「咳休憩」します、と言って(笑)をとった後に
かけたネタは「お見立て」。


師匠のひとり会で聞いたこともありますし、
これまで他の噺家さんでも師匠でも何度か聞いたことがあるネタです。


吉原でも人気のある花魁“喜瀬川”のところに使用人の喜助がやってきて
久しぶりに千葉の房州から杢兵衛お大尽がやってきたという。
金は持っているものの嫌いで顔も見たくないという喜瀬川、
「患って床に伏せている、といって帰ってもらって」と喜助に追い返すように言う。
仕方なくその通りに杢兵衛に伝えると、
「夫婦の約束を交わした仲だ、見舞いたいから部屋に連れていけ」と言い出した。
そのまま杢兵衛の言葉を喜瀬川に伝える喜助だったが、それを聞いた喜瀬川、
夫婦の約束を交わしたのは暮れにお金に困っていたから言っただけで
そんな気はサラサラないんだから「喜瀬川は死んだ」と言いなさい、
上手く追い返したらお前の好きなもの何でも御馳走するから、と喜助に命じる。

仕方なく「実は、喜瀬川は前回旦那と会ってから旦那のことを思い続けていたが、
旦那がその後全然来てくれなかったので恋患いで死んでしまった」と杢兵衛に言うと、
自分を思って死んでしまったと聞いた杢兵衛、
「ならばお墓参りにいきたいから連れて行け、墓はどこだ?」と聞き、
「は、墓は谷中です」と慌てて答える喜助。

急いで喜瀬川のところに戻って墓参りしたいと杢兵衛が言っていること
墓が谷中にあると答えてしまった、と報告する喜助に
「馬鹿だねえ、なんでそんな近くに墓あるなんて言っちまったんだよ」と怒る喜瀬川は、
「どこかの寺で適当のお墓を見繕って案内しなさい、
 大きな花束と線香の煙で墓を隠しちゃえば分からないでしょ」と喜助に杢兵衛の案内をさせる。

渋々、杢兵衛を谷中に案内する喜助。
「どこの寺だ?」と聞く杢兵衛に「ど・れ・に・し・よ・う・か・な」と適当に寺を選び、
適当に墓を選んで花を生け線香のモウモウと立ち上る煙で誰の墓か見えないようにしてから
杢兵衛を案内するが、ナムアミダブツナムアミダブツと唱えながら
「喜瀬川・・・・」と悲しい表情をしながら花をよけて墓碑名を見て、「天保3年・・・」。
違うじゃねーか、という杢兵衛に、「あ、すみませんでした隣でした。。。」と案内すると
今度は戒名が「・・・・童女」。 「子供じゃねーか」と怒る杢兵衛。
「本当の喜瀬川の墓はどれだ?」と聞く杢兵衛に喜助が一言。

「へい、よろしいところをお見立てを願います」と言ってサゲ。

 

という噺。

 

 

久しぶりに聞きましたが(師匠、咳でちょっと苦しそうでした)
相変わらずの杢兵衛さんの訛っぷり(千葉ってああいう訛じゃないと思うんだけど)に
大爆笑いたしました。。。

 

ああ、腹の底から笑うっていいわぁ。。。。(^_^)

 


と、1席聞いた後は、新蕎麦をいただいながら宴会です♪

 

 

 

 

 

 

 


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高田世界館で白鳥さん2013~シンデレラ伝説編~ [落語・お笑い]

ランチビールで心地よく寝てしまった天どんさん、の後に、目が覚めて大爆笑した白鳥さん。

で、仲入りの後は、天どんさんの真打披露口上。

寄席だとずらっと黒紋付きの噺家さんが並んで口上を述べるのですが、
今回は3人。

舞台左手から、岸田君、天どんさん、白鳥さん。 超シンプル。(笑)

白鳥さんも結構適当な感じの口上で(一応褒めてたけど)、
岸田君に至っては噺家でもない普通の人が真打披露口上に並ぶという異例の事態。
「頭数が足りずに私が。。。」と説明していましたが、太いストライプのスーツが微妙です。
(岸田君、いつもはTシャツ短パン姿だそうです)

「いや、こういう場で口上を述べるので死んだジイサンのネクタイに死んだオヤジの背広で。。」と
説明してましたが、めでたい席で死んだジイサンの、、って。(爆)
さらに、「天どん君は、交通費込で3万円という仕事を白鳥が断っても代わりに引き受けてくれる」と
褒めているのかなんだか、みたいな話をして場内の笑いをとっていました。。

異例は続いて、真打昇進の本人(天どん)も一言ご挨拶。
(通常は本人は頭を下げ続けて挨拶などはしないのですが)

折角の真打披露なのに死んだジイサンとか、そういうこと言うなんて、、、とぶつぶつ。
と言いながらも「高田は落語会でよく呼んでいただいてますし、第二の故郷です!」と
きれいにまとめ(笑)3本締めで盛り上がりました。

白鳥サン.jpg口上の後は白鳥さんからスタート。
「さっき長く話し過ぎたと天どん君に怒られたので短めに」と言いながら話したのが
「シンデレラ伝説」。

↑の写真のCDにも入っている作品です。(このCDに入っているもう1席は「流山任侠動物園」)

youtubeで前座時代の白鳥さん(当時は新潟という名前)の動画が見つかったのでとりあえず↓ 

白鳥さん、、、若い。。。

当然のことながらこの動画の白鳥さんより今の白鳥さんの方がウン百倍も面白い。
テンポもいいですし、もっと練って完成度が高くなっています。

大筋は同じですけどね。(^_^.)

本筋には関係ないところでまたもや笑ってしまいましたが、例えば、

「アリババと7人の朝青龍」

「ジョッキと枝豆(ジャックと豆の木だろ、という即突っ込みで場内大爆笑)」

「よいくにつくろう鎌倉幕府、だから4192年!」

などなど。

シンデレラの話のはずが、オネエサンがブルーシートや段ボールでお家を作って、
でもシンデレラは通信教育で土木建築2級の資格を取ってツーバイフォーのお家を建てて、
オオカミに食べられずに済んだので、オオカミに食べられたオネエサンを助けようと
大きなはさみでオオカミのお腹をジョキジョキ切り開くと、
あぁ、出てきたのは胃液でドロドロになったオネエサン。

せめても、、と思って泉の近くのレンゲの花の上にオネエサンを横たえようと運んでいたら
つまづいて泉の中にオネエサンじゃブーン。

そして泉から女神様が現れて、「お前が投げ入れたのはこの金のオネエサンか?」
シンデレラ「いえ、ちがいます」、女神「ではこの銀のオネエサンか?」、
シンデレラ「いえ、違います」、女神「では、この胃液でドロドロになったオネエサンか?」、
シンデレラ「そうです、このドロドロのオネエサンです!」。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 もう白鳥ワールド全開です。

正直なシンデレラに女神は金のオネエサン、銀のオネエサン、どろどろのオネエサンを渡して、
シンデレラは東京スカイツリーの初代蝋人形館館長になりましたとさ、という噺ですが、
こういう噺、結構好きだったりします。(^_^)

 

てなわけで、ものすごい短時間で終わった後、 

prof_sanyuutei-tendon.jpg トリは天どんさん。

噺は「芝浜」。

(こんな噺)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8A%9D%E6%B5%9C

こんなに長く話しているのを聞いたのは初めてですが、、
きれいに話し過ぎて(それは白鳥さんの破天荒な落語の直後だったので尚更)
うとうとしていました、、私。

個人的には、白鳥さんの「千葉浜」、談笑さんの「シャブ浜」みたいな改作の方が
面白いかなと思ったりします。。。ま、元の話があるから改作があるんですけどねぇ。。。


(一応貼っとくけど、結構ヤバ目です「シャブ浜」)→ http://lakugo.seesaa.net/article/305344648.html

 

てなわけで、真打昇進披露なので天どんさんが主役のはずなのですが、
普通だと楽しめない体質になっている私にはちょと物足りない感じもあったかな。

とはいえ、白鳥さんでドッカンドッカン笑ったので大満足。

 

楽しい時間はあっという間です。。帰る時間となりました。。。

 

(つづく)


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高田世界館で白鳥さん2013~「隅田川母娘」~ [落語・お笑い]

毎年楽しみにしている高田世界館での白鳥さん落語会。

初めて参加した時は、モロ師岡さん、翌年は林家ペーさん、昨年は桃月庵白酒さんとの
2人会だったのですが、今回は白鳥さんの弟弟子、天どんさんの真打披露会。

で、いつもはbluebirdさんに地元でチケットを購入してもらっていたのですが、
今年は地元で販売されていない、、、、みたい、、、、で、
白鳥さんの問い合わせメールに「どうやって購入できますか?」とメールを送ったら、
5分くらいでご本人から返事があり御礼とともに「岸田に聞いてください」と
白鳥さんの落語のマクラで登場する同級生「岸田君」の電話番号を教えてくれました。

で、さっそく「岸田君」の携帯に電話して「千葉からなんですが是非参加したくて」と申し込むと
「え、千葉ですか?」ビックリされました。。

そんな感じで無事予約して、高田世界館に向かいまして。。

RIMG8306.JPGここをまっすぐ歩きます。
RIMG8307.JPGこの教室も定点観測地点。
RIMG8308.JPG高田小町の向かいが高田世界館

RIMG8309.JPG 今年もまいりましたよ♪
RIMG8310.JPG 渋いです。。
木戸銭2000円を支払い中に入って。
RIMG8312.JPG 16時~開演

岸田君のご挨拶の後、最初に登場したのが、 
prof_sanyuutei-tendon.jpg天どんさん

円丈さんのお弟子さん、なので、白鳥さんの弟弟子ですが、
白鳥さんや寿輔師匠が私の中ではすっかりスタンダードになっているせいか、
なんだか普通に見えました。(笑)

名前は、円丈師匠がその時食べたかったのが天丼だから、というシンプルな理由だそうで、
真打昇進に合わせて名前を変えることもなく、このままいくそうです。。
白鳥さんもそうですが、円丈師匠のお弟子さんは名前がユニーク。。。。。


で、ランチビール(少々飲み過ぎ)のせいか、、、爆睡。。。。
創作落語だったみたいですが、どんな噺だったのか、、、覚えておりません。。

ごめんなさい、天どんさん。。。。

 

で、気を取り直して(コラ)
白鳥サン.jpg白鳥さん。

高田での落語会なので、毎回マクラは地元ネタ。
中途半端に地元で有名なのもどうなんだろう、という話で、
七福の湯で会った泥酔ジイサンに「笑点でこんぺいの後はお前だろう」と言われたり。
(それって単なる新潟つながりじゃん、と言ってました(笑))


ネタは「隅田川母娘」。

赤坂に住む小学生のアイコちゃん&そのお母さんのお話です。

だから、細かいことは書けません。(-_-;)

ま、ローマの休日のようなあらすじで、
なかなか外出できないアイコちゃんがなんとか日本橋まで出ることに成功して、
そこから東日本橋まで行って隅田川を上流に向かって歩き(走り)、
両国~蔵前~浅草まで冒険して優しい人たちに出会い楽しい経験をします。

それを家に帰ったアイコちゃんがお母さんに報告すると、
お母さんも外に出てみたくなりアイコちゃんに連れられ浅草へ。。。。。。

という噺。(笑) こういうネタと思いつくあたりが白鳥さんらしいというか。


一歩間違うとキケンなネタだと思いますが、実に温かい雰囲気に仕上がっていました。

浅草まで向かう途中で出会う定食屋のオバちゃんの優しさとか。
アイコちゃんに3本線の入った黄色い体操着(浅草小学校キムラカズコと書いてある)を
貸してあげるのですが、
アイコちゃんが「御礼に文化勲章、要りますか?」と真顔で聞いてしまったり。(笑)

また、浅草六区のホッピー通りで出会う優しいオジイチャン2人。
どうして昼から呑んでいるのかしら?そうか園遊会なんだわ!!と思ったアイコちゃんは、
オジイチャンに奢ってもらってやきとんとホッピーを楽しみます。
オジイチャン達に何か問題はありませんか?と聞くアイコちゃんに、
オジイチャン「孫が少年院にいるんだよ」、アイコ「恩赦にしましょう」なんてやりとり。


アイコちゃんのお母さんが浅草に行くとき、身元がばれてはいけないと、
ユニクロと上越の白木屋(というのがあるの?bluebird姐さん?)で安い洋服を買って
途中の定食屋のオバちゃんから割烹着と三角巾を借りて変装します。
割烹着を貸してくれたオバちゃんに、

お母さん「お誕生日はいつですか?」
オバちゃん「9月12日ですけど」
お母さん「では、国民の休日にしましょう!」

なんてやりとり。(笑)

 
アイコちゃんとお母さんはホッピー通りで再びオジイチャン達と会い、
キンミヤ焼酎で作ったホッピーを楽しむお母さん。。。

 

そして、2人で「今度はお父さんも連れてこようね」。

 

お父さんって。(笑)

 

本筋には関係ないのですが、白鳥さんならではの観客参加型噺というか、観客全員で

「アイコチャーン!」

呼ぶと、白鳥さんが「ハーイ!」と元気なアイコちゃんを演じていました。(笑)


他に思わず笑ってしまったのが、

・新潟競馬
・上越タイムズ
・週刊文春
・仲町のキャバ嬢も持っているグッチのトートバッグ

ま、このあたりは寄席で直に聴いていただくのがよろしいかと。

 

天どんさんではすっかり寝てしまった私も思わず爆笑しまくりで目が覚めていました。(^_^.)

 

と、ここで仲入り。

 

(つづく)

 


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寿輔ひとり会で「藪入り」 [落語・お笑い]

2年ぶりの師匠独演会なので、興奮して2回に分けて記事にしておりますが、
多分、みなさんにしてみると呆れているんではないかしらね。(笑)

でも、いいの。 師匠の記事、滅多に書かないから。

 師匠~[揺れるハート]

仲入り後の後半、普段なら色物があって師匠、、なのですが、
今回は師匠のみ。

プログラムにの隅っこに

(おわび 今回は色物さんが入っておりませんが、たのむのを忘れただけです)

って書いてありました。 師匠らしい。(笑)


で、後半は師匠だけなのですが、今いちさんを呼んで一緒に高座に上げて
2人並んでインタビュー形式で今いちさんの宣伝。

今回はなした「新聞記事」、寿輔師匠に稽古をつけてもらったとか。
師匠も久しぶりなので色々思い出したりなんだりしながら稽古をつけたそうですが、
唯一の弟子の今輔さんのところに入ったお弟子さんなのでとてもかわいがっているみたいです。
そんな雰囲気が滲むような師匠の話ぶりに萌えました、私。

で、今いちさんが楽屋に戻った後、師匠がまくらもなく話し始めたのが「藪入り」。

(あらすじ)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%AA%E5%85%A5%E3%82%8A_(%E8%90%BD%E8%AA%9E)

はじめて聞きました。 内容はぼんやり知っていましたが聞いたのは本当に初めて。

おまけに師匠がこのネタをやるなんて思っていなかったので(@_@)っていうかなんというか。。。

所謂人情話ですが、久しぶりにかえってくる息子の為に、
奥さんにあれこれ用意するように言う父親の姿がもう笑えるしジンとくるし。。。
おまけに帰ってきた息子が言葉づかいも丁寧に立派に育っている姿を見て親が戸惑い驚きながら、
嬉しくもなる様子なんて、師匠らしい話ぶりに私も心温まりました。。

噺が終わったところで師匠がみなさんにご挨拶。
前半のゲホゲホをどうしても取り返したかったようです。


で、無事今年は見られてホッとして、、なんてところで、
何度かお話ししたことのある長年のファンのIさんにご挨拶し、後援会のオジサンにも挨拶して
急遽打ち上げにも参加させていただきました。


師匠にも御礼をいいつつ、「そんなに伊勢屋のおいなりさんって美味しいんですね!」というと、
差し入れで余ったおいなりさんを「はい、うつぼさん!」と分けてくれて。。。

写真 1.JPG うまかった。 
でも、4つ食べたら食べ過ぎですよ、師匠。(^_^.)


なかなか最近寄席に行けずにすみません、なんて感じで挨拶したら
「いいんですよ、来られるときに来てくださいね(^_^)」と師匠に言われて
せめて春夏秋冬、4回は最低でも寄席に行きたいと本気で思いましたねぇ。。


毎年プログラムに師匠の「噺家の寝言」というコーナーがあって、
師匠が前日までに考えたことを書いていらっしゃるのですが、今年も面白かったので一部披露。


・最高でも自分 最低でも自分

・本物の芸はマネ出来ない
   そうはいっても私も1/100位はマネしてる
   これくらいだとマネが判りづらい

・笑ってもらおうとしなければ
     落語家ほど幸福な商売はない!!

 

自分は名人でもないし名人にもなれないし、なんて話をよくされるのですが、
派手な着物と違って芸事に対しては本当に真面目な方だなあと毎回思います。。


というわけで、昨年は参加できずに残念だったのですが、
今年はその分も取り返すくらい笑って楽しめた師匠のひとり会でありました。
 

 

 


タグ:寿輔 藪入り
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寿輔ひとり会で「老人天国」 [落語・お笑い]

昨年、先輩の御通夜と重なり参加できなかった寿輔師匠のひとり会に参加しました♪

 師匠[ハートたち(複数ハート)]

ひとり会の前日、師匠からお電話をいただき
「うつぼさん、ご都合つくようでしたらいらっしゃいませんか?」と声をかけていただきました。

師匠、、、、、大好き♪ (^^♪

そんな訳で、これは絶対遅れちゃいかん、といつもは遅くまで働く私も定時で上がり
急いで上野広小路亭へ。。。。。


木戸銭を払って3階の会場に入り、2列目の左寄りに着席。


師匠の落語会で毎回お見かけするマエカワさんという女性が目の前にいました。

そして、ひとり会でお見かけするのが楽しみになっている、
これまた長年のファンのミウラさんというオバアチャンの御姿も最前列で確認。


師匠に会うだけではなくて、ミウラさんの御姿を観るのもこの会の楽しみの一つだったりします。(^_^)

 

で、18時半開場。

 

開口一番で登場したのは、今いち.png 前座の今いちさん。

師匠のお弟子さんの古今亭今輔さんのお弟子さんなので、師匠の孫弟子、という関係ですね。


っていうか、今輔さんにお弟子さんができたことにまず驚いてしまいました、私。(@_@)

 

ネタは「新聞記事」。

新聞を読んでいない男に、近所の殺人事件の話をすると、それを聞いた男が
近所で同じように話そうとするけれど、、、というネタで、聞くのは2度目ですが、
インターネットが普及したりと情報伝達方法も変わってきている今だとなんだかほのぼのとした話。

創作落語ばかりの今輔さんのお弟子さんなのに古典(というか古めの新作落語)なんだ、、
とある意味(@_@)しましたが、とても丁寧で聞きやすい落語というか、これからどんどん伸びてほしいな、
と思う今いちさんでした。


で、次に登場したのが、べん橋.jpg春風亭べん橋さん。


実物は歌舞伎の橋之助に似ているかな、って感じです。かなり大柄で細身のお兄さん。
北海道出身であることを面白おかしく話した後のネタは「幇間腹」。 

道楽者の若旦那、やることやり尽して、することがなくなってしまった。
次は何をしようと考えて、道楽で人生終えるのもどうかと思うし、
人の助けになるようなことをしてみようと、鍼灸を習ってみようと思い立つ。
早速弟子入りしてみるものの、なかなか実践でさせてもらえないので
家に帰ってから実際に鍼を打ちたくなった若旦那。
猫に鍼を打とうと思ったら逃げられてしまったし、
他に誰か練習台になってくれる者はいないかと、
考えてみて思い浮かんだのがタイコモチ(幇間)の一八。
五両もやれば文句は言わないだろうと早速一八の家に出掛けると、
若旦那を見た途端、相変わらず調子の良い一八。
「何百人も芸人とつき合ったが頼りになるのはお前一人」と若旦那におだてられ、
調子に乗って「若旦那の為なら命も惜しくない」と口走ったのが運の尽き。
若旦那の「一生の頼み」と聞いて仰天したが後の祭りで、
しぶしぶ1本2000円で「鍼の実験台」を引き受けさせられてモー大変。。。という噺。

結構寄席で聞くネタですが、一八のよいしょぶりが他の噺家さんの時より面白く、
ガハハハハって感じで大笑い。。。


噺の後、最近習っているという踊りをひとしきり見たのですが、
途中から、観客に拍手指導している内に曲が終わって。。。 
これもネタのようでしたが、かなり笑えました。(^_^)

 

 で、師匠登場。 最近はずっと黄色です。

先に登場していたべん橋さんの様子を楽屋で聞いていた師匠、

「ああいう元気な人はいいですね。
 私も聞いていたんですけど、元気を吸い取られたというか、へそから空気が抜けちゃった。」とぼそり。

独演会の時は客いじりもマイルドなのですが、
今回は師匠登場後にお手洗いから戻ってきた女性を観てひとしきりいじって笑いをとりつつ、
いつものようにご自分の衣装のことで自虐ネタ。

「元気が無い分、衣装でバランスとってるんですけどね、
 何度も話している通り、この衣装、100%化繊ですから、夏暑く冬寒いんです。
 あ、そんなわけですみませんけど脱がせていただいて(羽織を脱ぐ師匠)、、
 これを脱ぐだけで3度くらい違うんですよねぇ」

なんて話した後のネタは「老人天国」。 

師匠が15年くらい前に作った落語ですがその頃と今はだいぶ違ってきたので
内容を変えてるんですけどねといいながら話し始めたのですが。

(老人天国のおおまかなあらすじ)

この前、浅草の新仲見世でばったりあった同級生に誘われて六本木に行ったら
夜中も賑やかだし周りは若者ばっかりで高齢化社会なんてウソだと思ったけど
今日この会場を見ると「ああ、やっぱり高齢化社会だ」と思いましたよ。
長生きはいいことだといったって、ボケてしまっては仕方ない。
その点、噺家っていうのはボケた人が一人もいない、、、と思ったら
「生まれつきボケているんじゃないの?」と指摘され返す言葉もありません。。。。
2020年には国の4人に1人が65歳以上と予測される高齢化社会の日本だったのが、
もう今年そうなっちゃいましたよね。。
このままでは日本はおかしくなってしまうから、対策をしなければならない。

平均年齢未満で亡くなった方には、天皇陛下から勲四等旭日短命章を授与、
平均年齢以上生きちゃった人は、市中引き回し、そして島流し。
もし、100歳以上生きちゃった人は、打ち首獄門。。。

化粧品会社のCMで「美しく老いる」なんてフレーズがあるけれど
何かのオイルかと思いましたよ。
美しく老いる訳ないでしょう。老いるのは自然の流れなんです。
年なりに老いる、、それが正しい。
老いた時、美人とブスはどちらが得か?
断然ブスがお得です。 美人は若い時と老いた時の落差が大きいし、
美人は3日見たら飽きるけど、ブスは3日見たら慣れるから。。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

て感じの噺なんですが、師匠、、途中で急にむせてしまい。 ゲホッゲホゲホ。。。。

ご贔屓さんから差し入れでいただいた伊勢屋のおいなりさんが美味しくて、
ついつい4つも食べちゃって、、それがのどまで戻ってきちゃった、と師匠。

今いちさんにお水を持ってきてもらったもののゲホゲホなかなか治らず苦しそう、、、
しかもどこまで話したか分からなくなってしまい、観客にどこまで話していたか教えてもらって
戻るものの、噺の流れが一旦切れると戻りづらいみたいで。。。

「みなさんに半額返します」なんてションボリしていましたが、
なんとか話に戻って最後まで話し切り場内大拍手。。。


更に、後援会の方が教えてくれた歌を舞台前に出てきてマイク片手に歌ってました。


ちょっと替え歌っぽく歌ってましたが、要は寄席にきて笑えばぼけない、ってことかな。(笑)

 

というわけで、師匠の噺は後半あと1席あります♪

 

(つづく)

 

 

 

 


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寿輔の「天狗裁き」 [落語・お笑い]

久しぶりの寄席ネタです。

海外住まいの長い友人が落語を聞きたいというので
寄席の番組スケジュールを調べたら、昼の主任が 

  なんと師匠♪
これは何か神様のお導き、、、と友人を連れていそいそと新宿末廣亭へ。

RIMG6511.JPGこんなに大きなのぼりが飾ってありました♪

末廣亭がいいな、と思うのは、
花番さん(結構若い女性が多いかな)が席まで案内してくれること。
左右のお座敷席なら、と言われて、友人はちょっと抵抗があったようでしたが、
(海外生活が長いと靴を脱ぐのも抵抗あるのかな、なんて思った)
椅子席だとバラバラだし、、てな感じで友人を説得して靴脱いで座敷席へ。

入ったところで最初に観たのは、
up_ph_b77.jpg 伸乃介さん 噺は「真田小僧」。
父親に遊びに行けと言われた金坊は小遣いをくれと父親に頼むがもらえないので
悪知恵を働かせ「おとっつぁんの留守中、おっかさんの所に男が来てた」と父親を動揺させ、
詳しい話は小遣いくれないと話さないよ、と小遣いをせびる。
男が一体誰なのか気になって仕方ない父親は金坊に小遣いを渡して話を聞くと、、、という噺。
女房と一緒にいた男が誰なのかさんざん心配したというのに、
男の正体が分かって「なーんだ」とガッカリする父親に対して、
まんまと小遣いをせしめた金坊の悪知恵の働かせぶりが対照的で何度聞いても面白い噺。

続いて、東京丸・京平の漫才 
写真はだいぶ若いですが今は60過ぎてるかな。
相変わらず私とは波長の合わない漫才で寝そうになってしまいました。(^_^;)

で、続いて夢太朗さん。噺は「替り目」の途中まで。
酔っ払って家まで帰った亭主が家でも呑みたいと女房に言うと、                                                                                                                              外で呑んできたのだから寝るようにと言う女房。                                                                                                              それでも酒が呑みたいと粘る亭主に押し切られて女房が酒を出すと、                                                                                                               今度はツマミが欲しいと言い出す亭主に「全部いただきました」と答える女房。 
・・・・・・・・・・・。
本当はこの後、仕方なく女房が外へおでんを買いに行っている間に
うどん屋を呼びとめて酒の燗を頼んで、、、、と続くのですが、
おでんを買いに行く前に時間切れ。  もちょっと先まで聞きたかったかな。

で、夢太朗さんも本当はこの順番ではないので、???と思っていたら、

もっと後半に登場するはずの米丸さんが登場。 
白いスーツで立って漫談みたいな噺をひとしきり。。
膝が悪くて正座できないそうですが、何を話しているのか全然聞こえず
途中で寝てしまったのはナイショです。

で、小天華さんのベタな寄席奇術。 
相変わらずネタが同じで、うーん。。。(-.-)

で、南なんさんが出てきて「幇間腹」
道楽者の若旦那、やることやり尽して、することがなくなってしまった。
次は何をしようと考えて、道楽で人生終えるのもどうかと思うし、
人の助けになるようなことをしてみようと、鍼灸を習ってみようと思い立つ。
早速弟子入りしてみるものの、なかなか実践でさせてもらえないので
家に帰ってから実際に鍼を打ちたくなった若旦那。
猫に鍼を打とうと思ったら逃げられてしまったし、
他に誰か練習台になってくれる者はいないかと、
考えてみて思い浮かんだのがタイコモチ(幇間)の一八。
五両もやれば文句は言わないだろうと早速一八の家に出掛けると、
若旦那を見た途端、相変わらず調子の良い一八。
「何百人も芸人とつき合ったが頼りになるのはお前一人」と若旦那におだてられ、
調子に乗って「若旦那の為なら命も惜しくない」と口走ったのが運の尽き。
若旦那の「一生の頼み」と聞いて仰天したが後の祭りで、
しぶしぶ五両で「鍼の実験台」を引き受けさせられてモー大変。。。という噺。

調子のいいタイコもちの一八の様子が面白くて大爆笑。。。

したところで仲入り。 
友人も私も洗手間にいってスッキリしたところで登場したのが、

寿輔師匠の唯一のお弟子さんの今輔さん。
大好きな中華十八番のマクラの後の噺は「飽食の城」。
多分、今輔さんのネタで一番聞いているかもしれません。

話の舞台は戦国時代の天正10年。
羽柴秀吉に城を包囲され兵糧攻めに合う、とあるお城、。
このままだど落城してしまう、、、と心配した殿様他一同で城をお菓子の城にしてしまう。
柱はカロリーメイト、床はフカフカのカステラ、壁はグリコのキャラメル、
ビスケットに、クッキー、せんべい、食べっこどうぶつ、スニッカーズ、小枝にぺロティ
とんがりコーン、チョコボールは手で溶けずにお口で溶けるm&m。。。。
城中がお菓子で出来た、正に「お菓子の城」は、お腹が空いたら城を構成するお菓子を食べて、、、
を繰り返し兵糧攻めに耐えること1年。。
いつまで経っても落城しない相手軍をおかしいと感じた羽柴秀吉だったが、
突然城が燃え出したのを観て驚く。火がついたかと思ったらたったの5分で城は全焼。。。
敵はみな餓死寸前かと思いきやどいつもコイツもデブと糖尿病ばっかりで。。。。。 という話。

この噺、何度聞いても笑えます。。

 続いて出てきたのが茶楽さん。噺は「紙入れ」。
世話になっている旦那の女房に誘われて間男に行った新吉が、
突然旦那が帰って来たので慌てて逃げ出し、 
女房から貰った恋文の入った紙入れを忘れて慌てる噺。
間抜けな間男とそれに気づかないダンナのやり取りが面白い噺です。

大好きなWモアモアで大爆笑し、

ジャグリングのような神楽系 ボンボンブラザーズ、
ちょっぴり内容リニューアルしていてビックリ。

そして、寿輔師匠。 噺は「天狗裁き」でした。 

えっと、内容はこちらで(手抜き)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%8B%97%E8%A3%81%


不景気な熊公、
ご近所さんが夢を見たらその後羽振りがよくなったときいた女房のお光に
何か夢でも見るように言われて寝たものの、夢も見ない内に女房に起こされ、
何の夢を見たのか問い質されるものの、見ていないと答えても信じてもらえず、
見たでしょ、見てないで大ゲンカ。

そこにやってきたのがお隣さん。
最初は夫婦喧嘩をなだめていたはずが熊公の夢が気になり「何を見たんだ?」と問い質し、
見ただろ、見てないで大ゲンカ。

今度は大家さんがやってきて。
お隣さんの仲裁に入っておさめたつもりが、「私には何を見たかいいなさい」と問い質し。
見ていないものは言えない、と大家に言うと怒った大家に連れられお白洲へ。。

お奉行様に無罪といわれてほっとしたものの、
誰もいなくなったところで「この奉行には何を見たのか言えるだろう」と問い質され。。。
「いや、何も見ていないんです」と答えたものの、怒った奉行に縄でグルグル巻きにされて
松の木に縛り付けられた熊公。

血のめぐりが悪くなって気が遠くなった熊公のところに風が吹き、
気づいたら山奥に連れてこられていたりして。

目の前にいたのは天狗。
私は他の者とはちがってオマエの夢を問い質したりはしないが、
どうしても話したいというなら聞いてやってもいいと言い出した。
いえ、本当に何にも見ていないですと必死に答える熊公の態度に怒った天狗に
ぐりぐりされて、あーたすけてー、、、と思ったところで目が覚めて。

あー、夢だった。 という噺。

 

師匠で聞くのは初めてかと思ったら2年前の独演会でも聞いていたネタですが、
ぐいぐい引き込まれて大笑いした私。


ああ、やっぱり師匠は素敵♪ 


途中イマイチな演目もありましたが、やっぱり寄席は楽しいし、
寿輔師匠を拝むと元気が出ます。(^_^)

一緒に行った友人も海外では経験できない寄席に大満足だったし、
師匠を拝めて私も大満足の末廣亭で「天狗裁き」でありました。

 

 

 

 

 


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浅草で「大須演芸場 浅草支店」を聴く② [落語・お笑い]

馬るこさんの「転失気」で馬鹿笑いしてウォーミングアップも十分できたところで、
登場したのが色物で「めおと楽団ジキジキ」さん。

(めおと楽団ジキジキのサイト)→  http://www.hotcola.com/zigizigi/

巨乳の奥さん(ブラック師匠がQカップと言ってました)でカオルコさんと、
ギター弾きのダンナ、世田谷キヨシさんの夫婦楽団で、
なんとなく最初はイマイチノリについていけず「うーん。。。。。。(-.-)」て感じでしたが、
最後にカオルコさんがおでこでピアニカを弾いたのを見てスンゲー(@_@)と思いつつ、
ノリについていけました。。。

実際のネタは笑点に出演されたときと大体同じでしたので見てくださいませ。↓



多分、黒鍵だけをおでこにうまく当てて弾いているんだと思いますが、
3曲くらい弾いたので終わったころにはおでこが真っ赤で。。。。。 
こういう芸を見たのは初めてですが、結構面白いですね。(^_^)


と、驚いたところで登場したのが、「大須の歌姫」坂井千春さん。

(坂井千春さんのブログ)→ http://ameblo.jp/chiharunouta/

岐阜(大垣)のご出身で、2007年にデビューした後、色々事情があって途中お休みしたり、
で、数年前からまた活動再開されている、らしいです。
東京でこういうちゃんとした場で歌うのが初めてでとても緊張されているご様子でしたが
やはりプロは声量があるしうまいなあ、と思いましたねぇ。。。

まだ持ち歌は発売されている「冬海峡」とカップリング曲の柳ケ瀬なんとか、という2曲らしく、
他の人をカバーされて歌っていらしたたのですが、
その中でも「演歌娘」というポップな演歌が結構ツボにはまりました。

(こちらね)→ http://youtu.be/ALx0X08IBJo

サビのところで千春さんが言う通りにみんなで腕を上に上げたり振ったり、、、なんてのが
意外に楽しくて楽しくて。。。(周りは私みたいな中年ばっかりなんだけど(^_^.))

で、最後に「冬海峡」を歌ってくれました。

冬海峡

冬海峡

  • アーティスト: 坂井千春,河村曲保,松井タツオ
  • 出版社/メーカー: 徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 発売日: 2007/04/04
  • メディア: CD

密林でも発売中。 
演歌は普段ほとんど聞きませんが、千春さんは今後も注目していこうかと思ってます。

と、おでこでピアニカ、演歌と続いた後に登場したのが、
ブラック.jpg ブラック師匠

一度しか聞いたことがないネタがとてもここには書けないようなネタだったので、
今回どんなネタかと思ったら、「道具屋」という噺を師匠らしくアレンジしていました。

ま、出てくるのがケンちゃんとか、チャイルドプレイ、とか、赤い縄とか、、そういうネタなので、
私のブログには書けません。(笑)

周りのブラック師匠ファンは大爆笑していましたので、私もそれに乗って大笑いしてました。

私としたことが。。。。。(^_^.)

とはいえ、普通の落語会より何だか濃密で楽しかったので、
また機会があれば見てみたいし、本場の大須演芸場にも行きたい、と思った
「大須演芸場 浅草支店」でありました。


(おまけ)

当日の様子が紹介されているサイトを見つけました。

(こちら)→ http://ameblo.jp/higashiokitama/entry-11495058864.html


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浅草で「大須演芸場 浅草支店」を聴く① [落語・お笑い]

というわけで、時間つぶしした後はメインのお楽しみでヨーロー堂さんへ。

RIMG4311.JPG 到着。

14時ちょうどくらいに着いたのですが開場が遅れているようで店の前には人だかり。
落語、しかも登場するのが快楽亭ブラック師匠だからなのかな、
ちょっとマニアっぽい男性がほとんどです。(^_^.)

と、人が集まっているのを見ると
有名人がくるのではないかと心ざわざわする観光客のオバちゃんがいるもんで、
「誰かくるんですか?」と何度も聞かれました。

「落語会の開場待ちです」とだけ答えると「ダレ?ダレが来るの?有名人?」とオバちゃん。
「出演者、店の前に貼ってありますよ」とだけ答えました。

多分、ブラック師匠とか馬るこさん、とか答えてもオバちゃん知らないし。

こんなやりとり、待っている間に4~5回繰り返しました。
どのオバちゃんも落語と聞いて「演歌の人じゃないんだ」と落胆していましたが、
落語をバカにしちゃいけないよ。(V)o¥o(V)

で、14:10くらいに開場。整理券の順番で中に入れてくれました。
お店の右手の階段から上に上がって最前列の右端に着席。

RIMG4312.JPG 渋いステージ。
季節がら、造花の桜がたくさん飾ってありました。
演歌の人が歌う機会が多いからだと思いますが、ミラーボールもありました。

14時半の開演までずっと流れていた曲が気になったのですが、
ヨーロー堂四代目のオジサンがしきりに宣伝していて私も非常に印象に残りました。

インディーズらしいのですが、アコーディオン(小春さん)とボーカル(ももさん)が
絡み合うサウンドが非常に印象的でした。ちなみに、密林でも販売されています。

ただ、それだけ。

ただ、それだけ。

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: バウンディ
  • 発売日: 2010/08/25
  • メディア: CD

もちろん、ヨーロー堂さんでも販売されています。買ってみようかな、と思っています、私。



で、14時半に開演。 最初に登場したのが馬るこ.jpg馬るこさん

最初に話したのが大須演芸場の話。
今回の落語会のタイトル(大須演芸場 浅草支店)にもなっている名古屋の定席寄席です。

私も名古屋に寄席があるのを知ったのは馬るこさんの落語を聴いてからですが、
イメージ的には老朽化でぼろくて客が少なくて(いつも6~7人くらいらしいです)
たまに快楽亭ブラック師匠や馬るこさんも出演している演芸場、です。

大須演芸場に来たことがある方?と聴くと半分近くの人が手を挙げる会場。。
多分、そういう濃いファンの方が多い落語会なんだなあ、と思いました。
ああ、そうですか、と、馬るこさんは驚きながら、
これだけたくさんの方に来ていただいているのにいつもは6~7人くらいなんですよね、
なんて感じで会場を笑わせながら、大須演芸場の足立席亭についてひとしきり。
大阪の不動産業を営んでいた足立さんが大須演芸場の席亭を引き継いでからのご苦労を
色々と話していたのですが、演芸場の木戸銭収入より、今の演芸場の稼ぎ頭といえば、
演芸場に置かれた5台の自販機(出演者は自販機を師匠と呼んでいるらしいです(笑))
足立席亭の席亭としてのご苦労を語る講演会収入らしい、という話を聴いて、
私もいつか名古屋の大須演芸場に足を運ばないと、なんて気持ちになりました。(^_^.)

で、馬るこんさんの噺は「転失気」。
ああ、たまに寄席でも聴く噺だなあ、と思って聞いていたら、これがまたすごくて。。

(ふつうに聴く転失気のあらすじ)→ http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/08/post_7edf.html

転失気の意味が分からない坊さんが、寺の珍念に意味を調べさせる、って噺なのですが、
転失気=おなら、ということが分かった珍念が坊さんにちょっと意地悪するってのが普通のあらすじで、
でも、馬るこさんがそんな噺で終わるわけなくて(笑)珍念が立腹して「宗旨替え」して
坊さんにひどいというかクサイやり方で復讐する、って展開になっていきます。

大汗ふきふき語る馬るこさんに大笑いしました。

特に、坊さんが「てんしき(転失気)」ってなんだろう、、と考える件で、

・やってよかった、くもんしき(公文式) とか

・知っててよかった、おぎのしき なんて テンポよく言うのでツボにハマって大笑い。

初っ端からここまで笑えるなんて楽しい落語会だわ、と思ったところで、
次に出てきた色物がこれまた凄い内容でした。

(つづく)



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高田の旅2012~高田世界館で「Wホワイト」編④~ [落語・お笑い]

今回で落語記事は終了します。安心して読んでください。(笑)



白酒.jpg  主任は白酒さん

白鳥さんの落語会なのに主任が白鳥さんでないというのも「らしい」と思いますが、
実は翌日の池袋演芸場出演に備えてすでに帰っていたりして、、なんて。(笑)


「白鳥さん、素晴らしい。やっつけ仕事で。
 前売りが30枚と聞いた白鳥さんが私に『稽古のつもりでね』と言ったんですけど、
 今日の前半に出たら『今日は良いお客さんだよ!』って言ってきて、
 帰りの新幹線で天狗になりますよ!」と出てくるなり白鳥さん天狗話。

色々な土地に行くときは、その土地のことを知ることが大事ですよね、
新潟だったら田中さんの悪口は言わないとか。みなさん、今さっと引きましたね。(笑)

彦いちさんも私と同じ鹿児島出身ですけど、鹿児島って勝手に戦争したり万博に出たり、
薩摩を日本やイギリスと同列に考えていたんですねぇ。。。

と、(笑)をとった後、廓(くるわ)の話になり。
風俗以外に歌や着物、化粧など流行の発信地としての役割もあったそうです。

ここから始まった噺が「お見立て」。
寿輔師匠の5年前のひとり会で聞いたネタです。


吉原でも人気のある花魁“喜瀬川”のところに使用人の喜助がやってきて
久しぶりに千葉の房州から杢兵衛お大尽がやってきたという。
金は持っているものの嫌いで顔も見たくないという喜瀬川、
「患って床に伏せている、といって帰ってもらって」と喜助に追い返すように言う。
仕方なくその通りに杢兵衛に伝えると、
「夫婦の約束を交わした仲だ、見舞いたいから部屋に連れていけ」と言い出した。
そのまま杢兵衛の言葉を喜瀬川に伝える喜助だったが、それを聞いた喜瀬川、
夫婦の約束を交わしたのは暮れにお金に困っていたから言っただけで
そんな気はサラサラないんだから「喜瀬川は死んだ」と言いなさい、
上手く追い返したらお前の好きなもの何でも御馳走するから、と喜助に命じる。

仕方なく「実は、喜瀬川は前回旦那と会ってから旦那のことを思い続けていたが、
旦那がその後全然来てくれなかったので恋患いで死んでしまった」と杢兵衛に言うと、
自分を思って死んでしまったと聞いた杢兵衛、
「ならばお墓参りにいきたいから連れて行け、墓はどこだ?」と聞き、
「は、墓は谷中です」と慌てて答える喜助。

急いで喜瀬川のところに戻って墓参りしたいと杢兵衛が言っていること
墓が谷中にあると答えてしまった、と報告する喜助に
「馬鹿だねえ、なんでそんな近くに墓あるなんて言っちまったんだよ」と怒る喜瀬川は、
「どこかの寺で適当のお墓を見繕って案内しなさい、
 大きな花束と線香の煙で墓を隠しちゃえば分からないでしょ」と喜助に杢兵衛の案内をさせる。

渋々、杢兵衛を谷中に案内する喜助。
「どこの寺だ?」と聞く杢兵衛に「ど・れ・に・し・よ・う・か・な」と適当に寺を選び、
適当に墓を選んで花を生け線香のモウモウと立ち上る煙で誰の墓か見えないようにしてから
杢兵衛を案内するが、ナムアミダブツナムアミダブツと唱えながら
「喜瀬川・・・・」と悲しい表情をしながら花をよけて墓碑名を見て、「天保3年・・・」。
違うじゃねーか、という杢兵衛に、「あ、すみませんでした隣でした。。。」と案内すると
今度は戒名が「・・・・童女」。 「子供じゃねーか」と怒る杢兵衛。
「本当の喜瀬川の墓はどれだ?」と聞く杢兵衛に喜助が一言。

「へい、よろしいところをお見立てを願います」と言ってサゲ。


今まで聞いた中では寿輔師匠のお見立てが一番好きだったのですが、
白酒さんのお見立てもおかしくておかしくて。。。


松明のように束ねたお線香にむせる杢兵衛の様子に場内大爆笑、
私もお腹の底から笑いました。


やっぱり笑うのって元気が出ますね。(^_^)

高田までやってきてこんなに笑って大満足。ですが、夜の部もございます♪



(つづく)
 


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高田の旅2012~高田世界館で「Wホワイト」編③~ [落語・お笑い]

閲覧数少なくて引きの悪い落語記事なのですが、本人は楽しく書いておりますので、
ずるずる書いていても温かい目で見てくださいね。(^_^)



ホワイトW.jpg Wホワイト後半戦


白鳥サン.jpg 白鳥さんからスタート

登場するなり、前半の白酒さんの落語について、
「白酒、うまいなあ、よく口がまわるなあ」と感心していました。
「岸田君(白鳥さんの地元の同級生でこの落語会の席亭)が、
 『初めて本当の落語を聞かせてもらいました』って言ってたよ~。」とも言ってました。(笑)

確かに、私も見ていてほれぼれするくらい白酒さんの滑舌がよかったので
白鳥さんのコメントに頷いてしまいました。。 白鳥さん、時折噛むもんね。。。

昨年も話題になっていた三題噺ですが、
この落語会が開催された頃にも池袋演芸場でやっていました。
ただ、昨年1人で10日間できつかったせいか、今年は喬太郎さん、彦いちさんと3人の交代制。
最終日(10/10)は3人でやるというのであの狭い池袋演芸場もギュウギュウに人が入りそう。。。

初日は白鳥さんが担当で、客席からもらったお題が「台風、靭帯、高校教師」。
台風は前日台風がきていたから、靭帯は白鳥さんが最近痛めたから、で、なんで高校教師?
と思いながら、高校教師を「孝行教師」とかけて噺をつくって高座にかけてみたものの、
終わったあと拍手もまばらで。。

どんな噺だったかというというと(内容は白鳥さんのホームページで確認しました)、
靭帯、、じんたい、深大寺?深大寺そばの由来の話にしようとしたらしいです。
中学の体育教師鬼塚と不良でも心優しい生徒の吉田君、と彼が学校の屋上に作った白鳥小屋、
そこに襲い掛かる台風、白鳥を守ろうとした吉田君を助けた為に鬼塚は靭帯を伸ばしてしまい
教師の道を諦めて実家の寺に帰り、強い足腰で踏んで作った蕎麦が評判になり、
靭帯伸びて寺で評判のそば、じんたい寺そば、、深大寺そば、と呼ばれるようになりました。。。
(この苦しい由来話に以前きいた「萩の月の由来」を思いだしました)

って噺だそうですが、中学の先生だった為に高校教師じゃないでしょ、と観客が思って
実家に帰って孝行した孝行教師、、、と理解してもらえず、
拍手もまばらで「2題噺のインチキ」だと思われちゃったらしいです。。。残念。。。


で、次に話したのが師匠の話。

師匠でも優しい人もいれば怖い人もいる中で、白鳥さんの師匠の円丈さんは、変わっていて
稽古のときに「死んだお母さんに聞こえるように遠い海から叫べ」と言ったりしたそうです。
白鳥さんのお母さん、まだご存命なのに。。。

また、立川談春さんは師匠の談志さんに言われて築地の呼び込みバイトをやったそうで、
落語に何の関係もなさそうなのに、そういう経験が落語に生きてくる、という話で、
白鳥さんも一時期放送作家のバイトをやったりした経験が落語に生きてるらしい。

というまくらの後にかけたネタが「牛丼晴れ舞台」。(タイトルは後で知りました)


牛丼の老舗有名店「牛野家(うしのや)」に板前修業に行った男。
素性を聞かれて、僕、落語家なんです、自分では面白いと思ってるんですけど笑ってもらえず、
人間国宝(笑)の白鳥師匠に修行してこい、と言われてきました、と答えて修行する、、という話。
(白鳥が師匠と聞いた店主が、昔金がないのにうちで食べて払ってないんだよ、と愚痴る場面に(笑))

牛野家は、明治天皇も召し上がり「うしのやの牛丼うまい、モー大変」と詠んだほどの、
牛丼界の暴れん坊将軍的存在、とか、

胡瓜漬けに鷹の爪を隠し味で入れたと男を叱る店主が、
「隠し味は山村紅葉を見習え、山村美沙の2時間ドラマにかならず出てくるが、
セリフは下手、化粧はけばい、あんなにくどくても2時間たったら記憶に残らない、それが隠し味」
と男にトンデモないたとえをぶつとか、

巨大卵にビックリした男が「ダチョウの卵ですか?」と尋ねると、
店主が「違う、それは遺伝子操作したうずらの卵」と答えたり、とか、

北の人が作った胡瓜漬けは格段と(核弾頭)うまい、テポ丼もつくれます、とか、


一つ一つがツボにはまり大笑い。


店主が巨大卵で作った牛丼ドリンクの見た目に男がドン引きしながら呑んでみるとこれが美味、
「ハーモニーが大事なんだ」という店主に「そうだ、客先とのハーモニーが大事なんだ」と思う男。
落語でも役立つんだ、、、と男が本気で思うのですが、牛丼ドリンクって発想があり得ないし。(笑)


途中、スピーカーなのかなんなのかものごい大きな音がして「演出?」と思ったら違ったらしく
白鳥さんが本気で驚いたりした姿も結構面白かったりしましたが、下げはフツウだったかな。(^_^.)



こういう発想とか展開、って白鳥さんならではだなあ、と改めて思うようなネタでした。。。

というわけで、長くなったので。

(つづく)



 


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