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迷い犬 [いろいろ②]

映画は観ているのですが外呑みのネタがないので本日はちょっと映画記事一段落、
代わりに珍記事です。
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このブログでも書いておりますが、婆1号(うつぼ母)、数えで米寿と高齢ですが、
9年前に父が亡くなった後は介護がなくなり(介護100⇒0)のんびりと一人で
暮らしています。

埼玉の兄宅に引っ越すなどの話も以前はあったのですが、引っ越したところで
土地勘が全くなく知り合いもいないところでの暮らしは母にとってストレスでしかなく
(兄嫁と表面上穏やかな関係ですが毎日一緒に過ごしていたら嫌だと思う)
本人が望む通り実家での生活を続けているので、私も頑張って運転して
昨年のペーパードライバー講習から進歩がないと先日婆1号に言われました(笑))
近所のスーパーや美容院(この2ヶ所のみ)に婆1号をつれていっています。

月に3回くらいは実家に帰っていますが(兄も月1回くらい)、
婆1号も近所のコンビニ(田舎なので野菜やお米も売っている)にコロコロを引いて
買い物に行ったり、生協から食料品を調達したり、とりあえず食べるものには困って
いないのですが、この先あとどのくらい婆1号と話せるのか、美味しいご飯を作って
もらえるのか(⇐こんなこと還暦近い私が言うのもなんですが(^^;)あと数年かな、
そんな感じで今のところ過ごしています。

婆1号よりいくつか年下の近所のおばあちゃんが、今年の夏、婆1号と何年ぶりかで
近所のコンビニで会って話をしたことを私も当日夜に婆1号との電話で聞いて、
「おばちゃん、元気だったんだ、よかったねぇ」と話したその2日後、
おばあちゃんが自宅でお亡くなりになったということがありました。
それを聞いた婆1号は、おばあちゃんの娘さん(同じエリアに住んでいる)のところへ
お悔みの挨拶に行って本当に突然のことだと聞いたそうですが、
自分もそんな形でぽっくり逝ければいいな、という思いが強くなり、
自宅での生活を強く望むようになりました。
本人の気持ちを尊重し、物理的にどうしても難しくなればその時の選択肢もあるよ、
ということを理解してもらっていますが、お世話になった婆1号の望むことを
なるべく叶えてあげられればと思っています。

と、婆1号の話が長くなってしまったのですが、本日は迷い犬の話です。

いつものように実家最寄り駅から実家に向かって歩いていたのですが、
ピクミンブルームで花のエキスをもらえるスポット(小学校同級生の家の近く)を
歩いていると、遠くの方に小さい物体がゆらゆら動いているのが見えました。

(。´・ω・)?

度の強い遠近両用のメガネも焦点が合づらくぼんやりと遠くに見える物体、
近づいてみるとおじいちゃんの柴犬が住宅街の細い道の真ん中にいて
いまにも倒れそうな感じでゆらゆらと立っていました。

迷い犬?と思いながら犬に近づいて、「どこから来たの?」と話しかけたら、

ルルルルルルルルルルルル

迷い犬に警戒というか威嚇されました。(^^;
とはいえ、威嚇する声にも力なく、よろよろしながら歩く犬を見守るしかない私、
しばらくすると、道路の端まで移動した迷い犬は力尽きたようにぱったり倒れました。
IMG_9043.JPG現場です
触ろうとすると再びルルルルルルルルルルルルと唸るので、
首輪していて鑑札もついているみたいだからおまわりさんにきてもらうか、
でも交番遠いし(現場から歩いて10分以上)こういうとき110番しちゃっていいのかな、
私もしゃがみ込んで犬を観ていたら、軽自動車が近くでとまり、30代くらいのお兄さんが
走ってきました。

どうされましたか?

お兄さんには巨漢のおばちゃんがうずくまっているように見えたのだと思います。(笑)
そんな困った状況が見えてもスルーせず車を降りてかけよってきてくれたことに、
世の中悪いことばかりでもないな、と思いながら、

「この犬が道端をよろよろ歩いていて、ここに倒れこんじゃったんですけど、
 首輪をしていてどこかの飼い犬みたいで、でもどこのお家の犬か分からなくて、
 こういう時、どうしたらよいのか?おまわりさんに来てもらうのがいいのか、
 良くわからなくて。。」とお兄さんに言うと、

「そうですね、110番してみましょうか。
 でも、ご近所さんが通るかもしれないですし、ちょっと待ってみましょうか。」
とお兄さん。

「そうですねぇ、夕方で犬のお散歩する人もいるかもしれませんし、
 おそらくそんなに遠い距離を歩けるとも思えないのでこのお近くだと思いますけど
 ちょっと待ってみましょうか。」

そんなわけでお兄さんと犬にちらちら視線を送りながら待つこと5分。

と、運よくチワワを連れて散歩中のおばあちゃんが通りかかりました。

「すみません!
 このわんちゃん、道端をよろよろ歩いた後、ここに座り込んじゃったんですが
 どちらのお家の犬かご存じでしょうか?」と聞いてみたら、

「ああ、ここの●●さんちの▲たろ▲君よ。
 家から抜け出しちゃったのねえ。見た通りおじいちゃんでしょ。
 呆けちゃってるみたいで徘徊しちゃったのかしらね」とおばあちゃん即答。

犬が座り込んでいる家の向かいの家というので、やっぱりというかあまりにも至近距離、
徘徊してしまったとはいえ遠くの距離でなくてよかったと安心しつつ、
インターフォンを押したものの不在。

車庫の奥には「▲たろ▲」と名札の書かれた犬小屋と、ブロックでコの字に囲まれた
スペース。このスペースから抜けだして、道路まで出てきてしまったようでした。

「●●さんいないみたいだから、▲たろ▲君、もどしちゃいましょう。
 夜、●●さんが帰ってきたら事情を説明しておくから。」というおばあちゃんに、

●●さんの家の駐車場のアコーディオン式の門を開けると、
おばあちゃんが慣れた手つきで▲たろ▲君を抱き上げて、犬小屋に戻してくれました。

「ありがとうございます。通りかかってくれたお陰でお家に戻れてよかったです。」
とお兄さんと私とでおばあちゃんにお礼を言うと、

「いやあ、あなたたちだって歩いていたらいきなりよぼよぼのおじいさん犬がいて
 びっくりしちゃったでしょう。
 大丈夫ですよ、ちゃんとお家の人には話しておきますから。
 こちらこそありがとうございました。」とお礼を言われてしまいました。

お兄さんとは「よかったですね、ありがとうございました」とお礼を言い合い、
別れましたが、翌日、実家から帰る時におじいちゃん犬の様子が気になって、
●●さん家の前を通って駐車場億を遠くからのぞいてみると、
▲たろ▲君、コの字ブロック(紐で縛って崩れないように強化されていた)の中で
横になってぐーすか寝ていました。一安心。

大きな道路ではないので車に轢かれたのではないだろうというのはすぐ分かりましたが、
いきなり道の真ん中によぼよぼの犬がいたら慌てますよね。
今回は通りかかったおばあちゃんのお陰であっと言う間に問題解決しましたが、
こういうことがあったら今回のようにすんなりいかないこともあるでしょうし、

https://wankonowa.com/column/communication/vol-18/#:~:text=%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E3%81%97%E3%81%9F%E7%8A%AC%E3%81%8C%E9%A6%96%E8%BC%AA,%E3%82%92%E9%80%9A%E5%A0%B1%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84%E3%80%82

保健所と交番に連絡しよう、と思った今回の迷い犬の一件でありました。



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