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映画「私たちの声」を観る [映画(や・ら・わ行)]

出演者を観て鑑賞した作品です。
私たちの声.jpg

内容は映画.comさんより。

女優タラジ・P・ヘンソンが監督を務め、ジェニファー・ハドソンがドラッグ依存と
多重人格を克服しようと闘う女性を演じた「ペプシとキム」、
「トワイライト 初恋」のキャサリン・ハードウィック監督がマーシャ・ゲイ・ハーデン
とカーラ・デルビーニュの共演で、コロナ禍のロサンゼルスで出会った医師とホームレス
の交流を描く「無限の思いやり」、
アルゼンチンのルシア・プエンソ監督がエバ・ロンゴリアを主演に迎え、
亡き妹が遺した幼い娘との人生を考えるキャリアウーマンを描いた「帰郷」、
「きみはいい子」の呉美保監督が杏とタッグを組み、育児と仕事に翻弄されるシングル
マザーの多忙な日常をつづった「私の一週間」、
イタリアのルチア・ブルゲローニ監督&シルビア・カロッビオ監督による
アニメーション作品「アリア」などを収録。
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7人の女性監督によるオムニバス映画ですが、
オムニバスはどうしても入りやすい話と入りづらい話が混在しているような印象で、
今回も作品によって自分の気持ちの入り具合に温度差がある中で、
一番共感できたのは、呉美保監督、杏主演の「私の一週間」でした。

シングルマザーの母、子供と朝ごはんをつくって一緒に食べ、掃除洗濯、
子供たちを支度させて娘を小学校に、息子を幼稚園に送った後は、
勤め先のカフェにいって仕事、終わったら買い物して帰宅して夕食づくり、
その毎日。学校に行く前に髪の毛を編んでほしいとお願いしても時間がないと断る母、
仕方ないと思いながらも寂しい娘、この3人家族に何が起きるのか、オムニバスなので
1話15分~20分くらいという短さなので展開が早く、ハッピーエンドにホッとします。
ネタバレになってしまうのですが、冒頭、ティッシュの箱をいくつも開けてしまう
子供たちに母親が怒る場面、掃除機を毎日せっせと朝かける母親、これが最後にうまく
つながって時間に余裕が出来た母親に髪の毛を編んでもらう娘の嬉しそうな笑顔で
私もほっとしながら観終わりました。

この作品はどこかほんわかした話ですが、それ以外の海外作品はちょっと重ためのものが
多い印象でした。

1話目の「ペプシとキム」は、
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この映画でアカデミー賞を受賞したジェニファー・ハドソン主演、
ドラッグ依存症(が原因で罪を犯し服役中)による多重人格に悩みながら、
離れて暮らす子供と再び暮らせるようにと努力する姿、実話に基づいているそうですが
実在の人物も最後に映り、その後、ドラッグ依存症患者を支援する団体を設立して
いるという記述に社会から脱落しても這い上がるその力強さを感じました。
(ジェニファー・ハドソンの鬼気迫る演技が素晴らしかったです)

続く、マーシャ・ゲイ・ハーデン主演の「無限の思いやり」も、コロナ禍で
ホームレスで精神不安定になってしまった若い女性の交流が、
途中ハラハラしましたが結果的にはホッとして観終わりました。
ホームレスになったことで人への警戒心が増えたことから物凄い重ね着で自分の鎧に
しているように見えたのもアメリカ(LAという大都市)で性犯罪の危険もある中で、
その警戒心が強くなってしまったのかと思うと、こういう問題は日本でもあるのでは、
そういう気持になりました。

あと一つ、イタリアの作品で、娘と映画を観る約束を忘れてしまい、家族に詫びながら
夜勤シフトに入った女性の獣医がケガをした犬を連れてきた夫婦の妻の異変に気付き、
犬の治療を行いながら女性の状況を探り救おうと試みる話。
(要はDV夫から逃げるために犬のケガを装って病院にやってきたのに気づいて救う)

この4作品は比較的理解しやすかったのですが、他の3作品は分かるような気もするけれど
結局のところ分かりづらいかなあ、という感じで観終わりました。

オムニバス映画なので、一作品が短め、終わったら次の作品に気持ちを切り替えるのが
少々大変な感じもしましたが、ジェンダーフリーによって社会が良いものになっていく、
そう願って作られた作品を観る機会があってよかったと思えた「私たちの声」でありました。

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