SSブログ

映画「リバー、流れないでよ」を観る [映画(や・ら・わ行)]

以前観た映画で2回目の鑑賞となりますが、初回ですっかりはまってしまい、
その後、制作されている劇団「ヨーロッパ企画」さんの舞台を観に行き、
更に今年の夏休み旅行in京都で映画に登場した貴船の旅館「ふじや」さんへ行って
(旅行記事は今月下旬くらいから書き始めようと思います)
川床料理を楽しみ、その2日後、田端のチュプキさんに観に行ってしまいました。
リバー.jfif
再び、ですが、あらすじは映画.comさんより。

京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」で仲居として働くミコトは、
別館裏の貴船川のほとりにたたずんでいたところを女将に呼ばれ、仕事へと戻る。
だが2分後、なぜか先ほどと同じ場所に立っていた。
そしてミコトだけでなく、番頭や仲居、料理人、宿泊客たちもみな、
同じ時間がループしていることに気づく。
2分経つと時間が巻き戻り、全員元にいた場所に戻ってしまうが、
それぞれの記憶は引き継がれるのだ。
人々は力をあわせてタイムループの原因究明に乗り出すが、
ミコトはひとり複雑な思いを抱えていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

爆笑!

2回目なので最初から細かいところにも目が届いて見られるのと、
結末が分かっていてもドキドキ感は変わらないというか、更に楽しめました。
2分って短そうで長い、意識が繋がっていて時間がひたすらループする、
人間そんな状況に置かれたらどうなるのか、落ち着こうといいながら、
言い合いになったりするのは人間だから、なのですが、
今回もちょっとしたツボというか面白かったのは、連載のミステリー小説が
書けずに行き詰っている作家(近藤芳正さんが演じている)が、どうせ時間が
戻るんだからと、缶詰にされている貴船の旅館の部屋の障子に指で穴をあける、
それを咎める仲居達にも勧めてやらせてしまう、背徳感を感じるといいながら
楽しそうに障子に穴をあけるの、私もやってみたくなりました。
(やりたいだけでやってはいけないのは分かっています(笑))

ループから脱出するために最後の2分で旅館の仲居さんや板さん、
ミステリー作家に他のお客さんたちも一丸となって貴船神社の石段をのぼる、
2回目も(結果が分かっているのに)ハラハラしながら観ましたが、
最後はハッピーエンドでほっとして観終わった後、
今回は運よく(そういうイベントがあると知らずに予約したのですが)
監督の山口淳太さんとオンラインのトークイベントがありました。
IMG_8985.JPG山口淳太監督
河瀨直美監督の「光」にメイキングディレクターとして参加した山口さん、
光 スペシャル・エディション Blu-ray【2枚組】

光 スペシャル・エディション Blu-ray【2枚組】

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2017/12/06
  • メディア: Blu-ray
音声ガイドと字幕が作品をより掘り下げると感じたそうです。
そして、前作(ヨーロッパ企画初の長編映画)の


「ドロステのはてで僕ら」Blu-ray

「ドロステのはてで僕ら」Blu-ray

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2023/09/20
  • メディア: Blu-ray

この作品のブルーレイにバリアフリー字幕音声ガイドをつけ、
今作「リバー、流れないでよ」では字幕の他にバリアフリー用の音声ガイドを
つけて、私が鑑賞した日が初お披露目だったそうです。

田端のチュプキさんではどの作品にも字幕と音声ガイドがついているので
私は何の疑問もなくこの時もイヤホンで音声ガイドを聞いていたのですが、
大量のセリフの中に(セリフを邪魔しないように)音声ガイドを入れることで
視覚障碍者の方にもより分かりやすくなっている作品になったと仰っていました。
12/20発売予定のブルーレイにも字幕と音声ガイドが収録されるそうなので
私も買ってみようかなと思います。(^-^)

質疑応答では私も手を挙げて雪の中、仲居役のミコトをはじめ演者のみなさんが
転ばなかったのか心配になったと聞いてみたのですが、転んだのは山口監督だけで
俳優さんたちは転ぶことなく撮影に臨んでいらっしゃったとのこと。
(役者さんて凄いなと思ってしまいました)
IMG_8986.JPG最後に宣伝
時をかけるな.jpgTVerでも見られます
ヨーロッパ企画の上田誠さんが脚本、山口監督も何話か演出、監督されて
いるそうです。
私も観ましたが、上田誠さんらしい展開が楽しいドラマ、最近まったくテレビを
見なくなった私もこのドラマはハマっています。(^-^)

また、既に東京公演は終わってしまい現在西日本に行ってしまったのですが、
9月下旬に下北沢の本多劇場で観たヨーロッパ企画さんの新作舞台。
切り裂かないけれど攫うジャック」というタイトルのコメディミステリー、
映画と同様にテンポよく繰り広げられる展開と笑いで心の底から楽しめました。
ジャック.jpg
というわけで、特に気にせず観た映画ですが、その後、舞台や京都、
更に音声ガイドまで自分の興味が広がって追いかけてしまっている
ヨーロッパ企画さんの映画「リバー、流れないでよ」でありました。


https://www.europe-kikaku.com/e42/



nice!(7)  コメント(4) 
共通テーマ:映画