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はじめての入院 [いろいろ②]

といっても、私が入院したわけではなく、婆1号こと、うつぼ母の入院話です。

このブログでなんとなく人気があるらしい四婆シリーズで核となるのが
うつぼ母こと婆1号なのですが、今年に入ってちょっと入院しました。

私自身も入院したことがありますが、
幼稚園の頃にしょう紅熱で日赤の小児隔離病棟に入院した後は、
三十路過ぎた後に胆石で入院し、
このブログでも回顧録のように「石と闘う」というタイトルで、
己の入院記を備忘録で書いております。

(もう20年近く前の経験ですけどね)→ https://utsubohan.blog.ss-blog.jp/search/?keyword=%E7%9F%B3%E3%81%A8%E9%97%98%E3%81%86


で、今回の入院は、私ではなく母の婆1号なのですが、
2月の初め(平日)、「時間があったら電話ください」というメールが入っていて、
それに気づかずにいたら、兄からの電話が鳴るので出てみたら(職場で)
婆1号本人がちょっとおかしいかな、というのですぐ病院にいけといって、
本人、タクシーを呼んで病院にいって入院するという電話。

すぐ婆1号に電話しなかったことを反省しながら、
会社を出て自宅に寄ってしばらく実家でも生活できるようにと準備してから
実家に向かっている途中で、うつぼ兄から電話があって
「本人しっかりしているから今日は来なくていいよ」って。

実家まで向かう途中(多分半分くらい)で言われてテンションが下がったまま帰宅して、
翌日改めて実家に寄って婆1号が探してもってきてという保険証を勧で探して
(母が言っていたところとは全然違うところから出てきたので我ながらGJ)
それから実家の車で自宅に帰って再びやってきた兄と合流して
適当に対応していたらやっと病院に到着。

最初に入院手続きを行ったのですが、いまって保証人、2人いるんですね。

連帯保証人って書いてあって、なんだか、借金みたいなイメージでいやだな、
なんて思いながら署名したのですが、ハンコを押してくださいと言われて、
うつぼ兄が、あ、俺もってきてなかった、とか言い出して。(V)o¥o(V)

おまえ(←うつぼ兄)、前日ハンコ持って来いって自分で言ってただろ、というと、
担当のお姉さんがそんなやり取りにプッと笑いながら、
「あ、大丈夫ですよ、患者さんも、保証人もみなさん同じ苗字なので
 ハンコ1個で全部押しちゃいますから」って。(^_^;)

私が嫁いでいなかったおかげで、ハンコ一個で手続き済みました。(笑)

で、この日から病院の方針(コロナウィルス感染予防)で家族以外の面談は禁止、
家族もマスク着用と書いてあったので、

入口の自販機で1枚100円のマスクを買ってICUにいる婆1号と面会。

自分で電話してタクシーで急患で入った婆1号なので、
ICUに入っていたものの落ち着いていて、隣の人のいびきがひどくて眠れなかった
とか普通に話していましたが、病院のベッドに寝る姿はいつも見る母に比べたら
やはり老けた病人に見えて私もじわっとしてしまいました。
とはいえ、普段から聴いているクラシックを聴きたいだろうと実家から持ってきた
CDプレイヤーとCDは「病院でそんな余裕はないからいらない」と拒否。( 一一)
買ってこいと言われたパズルの本はそのまま受け取ってくれましたが、
No Music, No Lifeじゃないのかよ!
心中、婆1号に突っ込みいれました。(笑) (結局CDプレーヤーやCDは実家に持ち帰り)

なんて感じの会話も1時間くらいでお互い(婆1号&婆3号&うつぼ兄)飽きるもんで、
もう帰っていいからと言われて、婆1号の寂しい昼食(病院食)を見届けて、
途中で兄妹ランチをした後、実家に帰って、兄だけ帰っていったのですが。

入院でいろいろとスケジュール変更せざるを得ない婆1号の代わりに電話すると、
整形外科の先生は普段予約をキャンセルしないのにどうされましたか?と心配され、
近所の頼りになるおばちゃんも、生ごみ捨てるなら持ってきなさいって言ってくれたり、
でしたが、一番近所の向かいのおばちゃんだけは、インターフォンを押しても反応なく、
3時間経ってもいなさそうだし、と帰ろうとすると、私の携帯に電話がありました。
いきなりインターフォンにうつぼちゃんの顔が映って突然で怖くて出られなくて、
でも何があったか気になったから電話したけど何?

はあ? (V)o¥o(V)

私の顔がコワかったのか、私の顔が突然映ってコワくなったのか、わかりませんが、

おばちゃん、私が行ったら居留守かよって思いながら、
母が入院したので一緒に通っているイベントに欠席しますけど、大したことはないので
心配しないでくださ。って伝えたら、他のメンバーには話さないからね、って返答。
もともと噂好きのオバちゃんで好きではないので、おそらく話しまくるだろうと
容易に推測できたりして、その旨、婆1号にメールで報告しました。
悪気はなくても、人の噂だけで生きているような人、このオバちゃんはそんな人。
本気で心配する前に噂のネタみたいな感じで知りたがるような人なので、
私もざっくり話して終了。

で、家の中を掃除したり洗濯したり、雨戸をあけて風を通したりして、
本当は実家で泊まって翌日(日曜日)も病院に行こうと思ったのですが、
母がいると楽しい実家も自分一人でいると静かで広くて寂しいだけの空間。
(北向き和室に私の雛人形と北海道の木彫りの鮭熊があるのもある意味ホラー(笑))
ああ、自分の家って今は狭くて汚くて大したことなくても今住んでいるところなのかな、
そんな気持ちになった途端、実家でいつもの部屋で泊まるのも寂しくなってしまい、
実家から県内ながら1時間半の旅で自宅に戻って、翌朝早起きして再び病院へ。

と、チキンで自宅に帰ったことは伏せて、婆1号に、持っていくものあるかな?と聞いたら
下着以外は借りるけど、持ってきた下着が少ないから家からあるだけ持ってきて、
そんなメールが返ってきて。

パンツありったけ。(笑)

それならと、実家最寄駅についてから実家経由で病院に行くことにして、
駅からタクシーを使おうと思いましたが(タクシーないと物理的に移動不可)
実家最寄駅が超田舎なので、駅前にタクシーがとまっているだけで御の字、
なので、タクシーは一台、しかもシートを倒して昼寝している運転手の爺ちゃん、、
起こされてから、シートを起こしてくれましたが、
よろしくお願いしますと、乗った車内は爺ちゃん臭漂うなんともいえない空気。( 一一)

実家経由で病院に行ってください、とお願いすると、
運転手のオジイチャンは、誰か入院しているの?誰?しつこい(V)o¥o(V)

とはいえ、切れるのも大人気ないので、ええ、母がちょっと病気で入院したので、
入院に必要なものを自宅で探してもっていくんです、と返事をしたのですが、
お母さんって何歳?ああ80代なんだ、それじゃあ大変だよね、
80代になったら体調がくっとくるからさあ、って、言っている爺さん自体が
どうみても70代後半で、いやいや爺さんも他人のこといえねーだろ、って。(*_*)

取り合えず爺ちゃんの割に急発進急ブレーキと真逆の超安全運転だったのだけが
有難かったなあ、とタクシーを降りて、一般病棟に移動した婆1号を訪問すると、
コロナウィルスの関係で病室以外に出るのも難しく、
狭いベッドの一角にいるしかないのが、膝が痛いといいながらあちこち出掛けて
いた母には不便そうでした。

1時間くらいの見舞いで、病院から田舎らしく田んぼ道を歩いて実家に戻り、
婆1号が欲する下着(ありったけもってこいと言われた)を実家でピックアップして、
やはり実家に一人で泊まる勇気もなく、そのまま帰宅。

その後、平日は仕事もあるので朝晩のメールで連絡していましたが、
週末土日に見舞いした翌々週の平日、退院できるというので再び病院に行きました。
主治医の先生と話す予定が急患でサブの先生になったので、
データを観ながらの中途半端なお話になった感もありましたが、
今回の病気(脳疾患)が発症24時間以内に診療できて、発症箇所と規模が微細で
後遺症もないことなども説明があったのですが(リハビリも不要だし)、
高齢ということでの心配も先生から説明があったのですが、
介護認定をとるような状態ではなく、自宅でこれまでどおり一人で生活することを
希望する婆1号と話したことは、一人でどうしても無理だなと思ったら
ぎりぎりまで我慢せずに話してほしいこと(私も気づけるようにしたい)をお願いしました。

うつぼ兄は、心配性ですぐにでも自分の自宅近くにって思っているのですが、
環境が変わることで余計具合が悪くなったりボケたりするかもしれないし、
住み慣れたところで本人が希望する限りはそれを尊重するのがいいのではないかな、と
今回改めて思いました。

婆1号がよく話しているのは、私が突然自宅で死んでしまっても驚かないで、って、
そんな内容なのですが、自宅でぽっくりのほうがいいのかな、なんて思っています。
近所の未亡人コミュニティでは、雨戸が3日間開かない場合は、互いの子供に電話する、
そんな取り決めをしているようですし、連絡がとれないことを相談すると、
近所のおばちゃんが見にいってくれるような環境が今のところはあるので、
本人が自活できる間に、そうならなくなった場合の準備をしておければな、なんて
思った、今回の婆1号の入院でありました。






タグ:婆1号 珍事
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