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映画「9人の翻訳家」を観る [映画(か行)]

予告編で気になっていた作品です。


9人の翻訳家.jpg


あらすじはYahoo!映画さんより。

ミステリー小説「デダリュス」完結編を世界で同時に発売するため、
洋館の地下室に9か国の翻訳家が集められる。彼らは外部との接触を禁止され、
毎日20ページだけ渡される原稿の翻訳作業に没頭していた。
ある夜、出版社の社長(ランベール・ウィルソン)のもとに、「デダリュス」の冒頭を
インターネットに公開したというメールが届く。
そこには、指定時間内に金を支払わなければ次の100ページ、
要求を拒めば全てのページを流出させると書かれていた。




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オリエント急行殺人事件とは違ってた。(笑)



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このリバイバル作品でがっかりしたので、まさか全員犯人ではないだろうと、
誰が密室の中で犯罪を起こしたのか、と、全員が犯人というわけではなく、
単独、または一部の複数人が犯人であろう、とぼんやり思いながら観ておりました。
作品の主人公になりきっているロシア語翻訳家を演じるオルガ・キュリレンコ、
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この作品で不発な中でも健闘されていたので期待していたのですが、
(彼女が犯人とは思えないが大事な役割を演じているのかと期待)
翻訳する作品の登場人物を意識した身振り手振りがいいのか悪いのか、
期待していたほどのパンチのある役柄ではなく、おまけに雰囲気が
キャサリン・ゼタ・ジョーンズに似ていなくもないような、
そういうどうでもいいことばかり気になっていたらまさかの事態に。
(ネタばれになってしまうので記載は自粛)

時間軸が行ったり来たりしているうちに、犯人がなぜ原稿を流出させたのか、
ぼんやり誰が犯人か推測しながら観ていてそれは当たったのですが、
動機や伏線を張った部分の回収まで、私自身あまりミステリーは観ないので、
普通に製作側の演出にはまり、何度もドキッとしながら観終わりました。

犯人の動機に賛同する仲間となる翻訳家数人と、かつては文学を愛していたのに、
すっかり金の亡者になってしまった出版社社長の人を人と思わない態度に辟易した側近、
犯人が側近がそうなるように仕向けているのも社長自身の傲慢な態度、
金のためなら的な視野の狭い人間になってしまったことが招いた自業自得的な展開、
そういう印象を受けました。

ジャンルはミステリーというかサスペンスというか、だと思いますが、
社長が本性をむき出しにしていく展開、それを仕掛ける犯人、
心理戦が繰り広げられる中で、こういう社長は反面教師にしないといけないな、と
思った「9人の翻訳家」でありました。






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