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「迷い婚」を観る [映画(ま行)]

レンタルDVDで「迷い婚」を鑑賞する。 

 2005年ロブ・ライナー監督作品
原題は“Rumor Has It(噂によれば)”なのですが、
何を間違って「迷い婚~全ての迷える女性たちへ~」などという邦題をつけちゃったのか、
私など、邦題見た途端「このタイトル(サブタイトル含む)って、ケンカ売ってる?」と
パッケージに突っ込み入れそうになりました。。(笑)

配給会社の皆さん、もう少しよく考えてから邦題つけてくださいね。


映画の最初に「実際の噂に基づく」という文字が流れた後の場面は1962年。

彼が21歳、彼女が42歳(既婚)という歳の差カップル、
付き合って半年後に彼は他の女性と寝てしまい、2人は破局。 
破局のきっかけをつくった女性はナント年上彼女の一人娘(!)で、
そのまま彼とくっつくと思いきや、一人娘は3日後には他の男と結婚してしまった。。。。

その翌春、彼らのことを書いた本が出版されて話題に。。。。
町中で本の登場人物が誰なのか噂になったがいつしか消えていった。小説の力はその程度。
しかし、1967年に映画化された途端、噂が巨大化してしまう。。。。。

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なぜかというと、その映画は「卒業」だったから。
誰がベン・ブラドッグで誰がロビンソン夫人なのか、巷では大きな噂で持ちきり。。。

それから30年が経ち、、、1997年。

妹の結婚式で付添い人をする為、婚約中の弁護士ジェフとパサディナに向かった
 新聞記者のサラ(ジェニファー・アニストン)。
新聞記者といっても担当は訃報記事。 
仕事の先行きが明るいとは思えないサラはジェフ(マーク・ラファロ)との結婚に踏ん切りがつかない。
久しぶりに会った、
 祖母キャサリン(シャーリーン・マクレーン)からは
私は妊娠したから結婚したけれど、あなた(サラ)は情があるだけマシ、
結婚したければする、イヤならやめる、
失敗したら離婚する、一回は結婚を経験すべきよ、と言われてしまう。
そして、亡くなった母(祖母にとっては娘)が結婚式1週間前に失踪したこと、
自分が結婚から8ヶ月とちょっとで生まれたことを聞いたサラは、
もしかしたら自分が母と浮気相手との間に生まれたのではと疑心暗鬼にかられ
母の友人ミッツィーおばさん(キャシー・ベイツ)のところへ真相を聞きに行く。
母の浮気相手の名前はボー・バローズで、その友人がチャーリー・ウェブと聞いて、
サラの頭に思い浮かんだのは。。

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「卒業」の原作者がチャーリー・ウェブだということ。
ジェフに借りてきてもらって「卒業」のビデオを早回しで見て、
この話の登場人物は祖母であり母であると確信したサラは、
祖母キャサリンに「あなたがアン・バンクロフトでしょ、ロビンソン夫人?」と聞いてしまう。
(アン・バンクロフト=映画で夫人を演じたメル・ブルックスご令室。一昨年亡くなりましたね)

孫娘の質問に凍りつく祖母を見て、
祖母や母と付合っていたボー・バローズがもしかして自分の父親かもしれないと思ったサラは、
ボーの居場所を探し、サンフランシスコで講演することを知り早速現地へ。
講演終了後のパーティで来客と歓談するボーが一人になったところをつかまえて
「自分はルーシー・リシリュー(サラの母)の娘です」と伝えた後、
30年前に母と祖母とボーの間に何があったのか、本も映画のことも知っている」と言うと、
自分は大学を卒業していないけれど「中退」じゃタイトルにならないし、
花嫁も逃げていないけれど、本や映画の内容はほぼ正しい、とボーは答えるのだった。

更に「失踪した母と一緒に過ごしたということは私の父親はあなたかもしれない」と問うサラに
自分は39年前にサッカー(のキーパー)で急所を蹴られて不妊性精巣障害になったから
今は無精子症で子供は作れない、だから君の父親にはなり得ないよ、と答えるボー。
自分の父親が実の父親と分かってほっとしてボーに礼を言って立ち去るサラだったが、
祖母と母が映画のモデルだったと知り、さらにその彼(ボー)に会ったショックは大きく
帰ろうとしながらも道端で呆然としているところにボーが話しかけてきた。
自分が探していた父親の答えは出たけれど、仕事は先の見込みがないし、
結婚するはずの彼はいるけれど結婚に踏み切れない、、と思わず泣き出したサラを
ボーは気分転換にチャイナタウンへ食事に連れて行く。
自分も若い頃は将来に不安があって失敗したこともあったけれど、
今を生きろ、と友人に言われてからそう思うようになった、と
 ボーがサラを慰めている内に酔いも回り、
2軒目のバーで踊り始めた二人。
失踪したサラの母と過ごした3日間は人生で最高に幸福だった、というボーに
思わずサラが抱きついてキスしてしまい、、、 あぁ~~れぇ~~。。。

(祖母、母、サラ、女3代が同じ男と床を共にしてしまった訳でございます。)

翌朝、自己嫌悪に陥るサラだったが、
不思議な感覚だけれど君が好きになったから少し一緒に居てほしいというボーの言葉に
思わず惹かれてしまうサラ。 ジェフの電話にも出ずボーと楽しい時間を過ごしてしまう。。

(ワインを飲もうと言って自家用ジェットを飛ばすボーの態度はちょっと鼻につくかなー)

2人で大自然の中で過ごした後、チャリティの舞踏会にも一緒に行ったサラは
婚約者ジェフよりもボーにすっかり惹かれていた。
そこにやってきたのが恋人が電話に全くでないのを心配してボーの所在を調べてやってきたジェフ。
サラがボーとキスするところを目撃してカッとなったジェフは2人の前に現れ、
結婚するのが怖いといってはずっと踏み切れないサラに落胆して去っていく。。。

ジェフが去って落ち込んだサラはジェフの元を黙って去って祖母の家に行く。
ボーとの一件を話すと「あの女たらしは女と寝ることしか考えないゲス野郎よ」と祖母は怒り心頭に。
そこにサラと会いたい一心でやってきたボー。
それを見た祖母は更に怒り、私や娘を破滅させたのはあなただ、と責めるが
誘ってきたのはサラのママやあなた(祖母)、サラも自分から誘ってきたんだと答えるジェフ。 
それを聞いた祖母は(自分から誘ったというのは図星、、と思いながらも)
あなたに若い娘(=自分の娘)に乗り換えられた時、自分が年を感じて惨めだったと
言いながらボーを追い返してしまう。
追い返され帰ろうとするボーのところに近寄って、黙って帰ったことを詫びるサラに
会えてよかったといいながら去っていくボーであった。。。。

もう結婚を怖がったりしないと思ったサラはジェフの元に行くが何を言ってもダメだと断られる。
結婚の約束をしておきながら途中で他の男を味見するなんていけないことだ、
あなた無しでは生きられないと言わなければ結婚できないというジェフに
私はあなた無しでも生きられるけれどそうしたくない、と答えるサラ。(←女は強い)
何も答えないジェフを見て拒まれたと思ったサラはジェフの元を去っていくが。。。。。。


こういう映画なので最後はジェフとサラはめでたしめでたしなんですが、
途中のやりとりが少々まどろっこしくて「くっつくなら早くくっついてしまえ!」と
短気な私は見てました。(笑)

映画「卒業」のモデルは誰か、というのを前半随分長々と描いていたので、
これってロブ・ライナー監督の趣味?なのかとも思ったのですが、
私は「卒業」を知っている分面白いものの、知らない方々には「何のこっちゃ」かもしれません。
出演者では、
 主役ジェニファー・アニストンはこういう役柄を演じると上手い
ケヴィン・コスナーはクタビレタオジサンという感じで、

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このあたりのイメージしかないので(好んで観たいと思う俳優さんではないもので・・・)、
今作の老けぶりには驚き半分、苦笑半分、という感じでした。

私自身は、
 祖母役のシャーリー・マクレーンが面白かった
酒は飲むわタバコは吸うわ言いたいことはズバズバ言うわの毒舌演技が笑えました。

話自体は見ていて安心のストーリーなので途中の山あり谷ありがあっても規定路線というか
がっかりさせられることはありませんが、レンタルで十分かな。
とはいえ、笑ってほろっとして(特にサラと父親の何気ない会話)、
温かい気持ちになれた「迷い婚」でありました。


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まみりん

おはようございます。
シャーリー・マクレーン、よかったですよね。毒舌さ加減が面白かった~。
男女の間って、時々波が立った方が絆が強まるんでしょうかね?でもそれは愛情あってのことであるから・・・・・やっぱ波は無いにこしたことないですね~(苦笑)
by まみりん (2007-06-27 05:06) 

うつぼ

まみりんさん、こんばんは。
ジェニファー・アニストンが予想通りだった分、シャーリー・マクレーンの怪演が光りましたね。(笑)
婚約者のジェフがちょっと地味でしたが、あの普通な感じが逆に良いのかもしれませんね。波は無いに越したことはないのですが、波がないと映画になりませんしね。(笑)
by うつぼ (2007-06-27 21:35) 

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