上海旅行記 ~上海蟹編~ [アジアの旅(中国)]
だいぶ引っ張ってしまいましたが本日はやっと「上海蟹」編です。
今回の旅行の一番の目的は、上海蟹ですが、
上海蟹というのは通称で、本当は「中国藻屑蟹」という名前。
中国では「大閘蟹」と呼ばれることが多いようです。
一番有名なのは江蘇省蘇州市の陽澄湖で獲れる蟹で、値段も高いので偽物も多く、
蟹のはさみにタグを付けたり、甲羅にレーザー光線でマークを焼いたりして区別し、
殆どが香港や台湾などに輸出され上海に出回る比率はかなり低いとか。
ある意味、陽澄湖産の蟹は、関さば、関あじみたいなブランドのようですね。
というわけで、今回はそういう高級なブランド蟹にめぐり合えないとは思いますが、
上海蟹、、とにかく初体験なので食べる前からもー、ドキドキです。
食べたのは上海滞在2日目、外灘(バンド)~豫園~上海野生動物園と廻った後、
タクシーで普陀区へ(町の中心のちょっと北西方向)移動しました。
興さん曰く、普陀区は地元の人達が上海蟹を食べに来るエリアで、
日本人観光客は殆ど来ないとか。
そんなところに来て食べられるとは感激も一入です。。。。
タクシーを降りると、
お手頃値段レストランが並ぶ通りと
もう少し奮発価格のレストランが並ぶ通りがあって
私たちは後者の通りにある、
「真如海鮮城」というレストランに入りました。
今が旬の上海蟹を食べにくるお客さんが沢山いるので、
お昼と夜は大変混んでいるそうですが、私たちがお店に入ったのは午後2時半過ぎ、
ということで、お客さんは他には1組だけと非常にゆったりした雰囲気でした。
店に入ってまず行うのは「蟹選び」。
小ぶりな蟹は一杯18元(270円)と超格安ですが、
興さん曰く、小さい分、食べ辛い、ということで、
私たちは蟹(小)の3倍くらいの大きさの蟹を選びました。
お値段も3倍くらいで一杯58元(870円)ですが、これは調理代込の価格。
日本で食べたら2~3000円もするのに、こりゃ安い。。。。。。
選んだ蟹は、蒸す時暴れないようにと、お店の人がヒモで縛ってくれます。
他にアサリを少々と、
野菜を選んで店の人に注文したら、テーブルに着席。
いただいたおしぼりは店名入り
バニラのような香りの布製おしぼりでした
青島ビール(「純生」というブランド)でカンパイした後は、上海紹興酒。
前回出張時にしこたま飲んだ上海で人気の紹興酒です。
味はちょっと甘めですがとても飲み易く、結構グビグビ飲めてしまう感じ。
でも、まだまだ昼下がり。
日が沈む前からヘベレケになっちゃうのもよろしくないのでほどほどに。
最初にテーブルに出てきたのは、
アサリ炒め
あっさりした味付けに生姜が利いていて美味。ビールに合う一品です。
続いて、
豆苗炒めと
青梗菜炒め
あっさり塩味で美味です。
そして、そしてそして、メインの登場です。
うひょーっ。 鮮やかな柿色に蒸し上がっています。
友人、興さん、私の3人とも、オス・メス一匹ずついただきました。
こちらがメス
こちらがオス お腹の雰囲気が違います
最初にメスからいただきま~す。
お腹をぱかっと開いてちょっぴり付いているミソをいただいた後は、
甲羅をガバッっと外します。
ミソがびっしり。
何も付けずにミソをいただくと、
「濃厚でアマイッ!!ウマイッ!!!」。
これが上海蟹といふものなんですね。。。。。。
感動しながら今度は黒酢につけていただくと少しさっぱりした感じになって
またまたウマイ!
この黒酢、生姜や砂糖の入ったタレ(お店によって調合の割合は違うらしい)に
付けて食べるんですが、タレだけ食べると食べ慣れない不思議な味なのに、
蟹と合わせるとこれがピッタリ合うので不思議です。
後は、蟹の身についている灰色の肺を外して、
(蟹は食べると体が冷える食べ物ですが、肺は特に冷えるとか)
バキッと2つに割り、黒酢につけてミソをチューチューと吸った後は、
身と足、爪の肉を地道にいただきます。
足などは奥歯でバリバリ噛んで割りながら身を食べるのですがちょっと大変。
興さんは、既に今シーズン何度も食べにきている上に、元々が食べ慣れている人なので、
難なくテンポよく食べているのですが、初めて食べる私は四苦八苦。
でも、ホントに美味。。。
残念ながら両手を使って蟹を無心に食べた為、この間の写真はありませぬ。
オス・メス1杯ずつ、計2杯を満喫した後が、
こんな感じ。蟹の殻が山積みです。
〆に、
ぱらぱら美味の炒飯をいただき、
デザートのスイカ
は~、満腹満足。
ミソはメス、身はオスが美味しいかな、と思ったものの、
いずれも本当に美味でした。
これでお会計は3人で1万円弱。日本では考えられないお値段です。
今回連れてきてくれた興さんは、
地元の取引先を10名くらい自宅に招き、100杯の上海蟹を蒸して、
皆で食べながら歓談し、麻雀し、というイベントを毎年行なっているそうで、
こういう話を聞くと上海ではごく一般的な季節の風物詩なんだなあ、と思いました。
日本でももう少し手軽に食べられればいいのにな。。。
蟹ミソがこれほど濃厚で甘くて美味だとは思わなかった、
今回上海に来て良かったよ、、、と嬉し涙の上海蟹でありました。
(お買い物編につづく)
ついに真打ち登場ってとこですね。見るからに美味しそうに茹で上がって、思わず手が伸びてしまいそうです。これで1万円とは安い!来年あたりトライしてみようかナ。
by (2006-11-14 03:24)
上海ガニ、キターーーーーー!!!!
しかも、写真...デカッ!!、カニ、バンザーーイ!!
あぁ...金色に輝く、神々しいそのお姿...と言っても蒸されてる訳ですが(苦笑)。
いいなー、美味そうだなー、...キショー!、羨ましいぜ、コノヤロー!!...ハッ!?
...興奮してつい言葉使いが汚くなってしまいました...失礼しました。
それにしても、上海ガニを堪能しつつ、一方で一生懸命写真を撮ってるうつぼさんの姿を想像して、ちょっと笑ってしまいました。
「あたしゃ、手は2本しかないんだよ〜」
との、愚痴が聞こえてきそうです(苦笑)。
しかし、罪作りな記事ですよ、これは。読んでるこっちはヨダレだらだらですもん!。
さあ、次は買い物編ですね!。
by 堀越ヨッシー (2006-11-14 08:42)
↑あはははは!
たしかに、蟹食べながら写真とるのは並大抵ではなさそうですね。
あー、2匹とは言わない、ミソだけでも食べたい!!
by Kayoko (2006-11-14 16:36)
cocoa051さん、
はい、やっと真打登場です。本当に美味でした。(今でも余韻が・・)
お店のオネエサンに英語が通じず、興さんだけが頼り、、という感じでしたが、
筆談でも何とかいけそうですよ。私のように二泊三日で十分楽しめますし(移動時間も3時間弱ですし)、ゼヒ来年トライしてみてください!
by うつぼ (2006-11-14 22:21)
堀越ヨッシーさん、
>上海ガニを堪能しつつ、一方で一生懸命写真を撮ってるうつぼさん
他の場所では一緒にあれこれ写真を撮ってくれた知人の興さんですが、蟹の時だけは食べ方の実演を私と友人に見せた後、写真も撮らずひたすら蟹に集中してしまったので、自分で撮らざるを得ず、兎に角カニミソのところまでは記録しないと、、、と何とかカメラに収めました。その後は無我夢中な上に、手が大変なことになってしまい、とてもカメラを構える状況ではありませんでした。。。(笑)
ホント、手は2本しかないんですよねぇ。
千手観音じゃ怖いですけどカメラ用の手が欲しかった。。。。
by うつぼ (2006-11-14 22:27)
Mimikoさん、
ホントに並大抵じゃありませんです。カニミソ写真、ぼけてますし。。。。
メスはミソのほかに卵もあるので、オスより濃厚で美味でしたが、食べるの大変で2杯が限界デス。。
でもでも、、Mimikoさんの住む北陸だってこれから蟹の季節で羨ましいですよー。
by うつぼ (2006-11-14 22:30)
蟹味噌の濃厚さが伝わってくる写真ですね。
本当にお安い。香港でも高級品なので、上海本場で食べるのが良さそうですね。行きたくなってきましたよ。
by (2006-11-15 20:00)
好(ハオ)くん、
地元の人が行く店は値段もお手頃のようですね。産地によって値段が違うようですし、今回食べた蟹の産地は聞きませんでしたが、私は初めて食べるミソの美味しさに驚きました。上海、おススメですよ!
by うつぼ (2006-11-15 21:49)
上海蟹旨そうですね。私の知人も先日上海に食べに行きました。天然ものは地元でも数千円したと言ってました。白酒と一緒に食べまくりたいです。
by michael (2006-11-16 10:17)
michaelさん、
もちろん天然物を食べてみたい気持ちはありますが、今までまったく食べたことのない私としては養殖でも十分なんでしょうね。地元民の店なので産地にこだわりはなかったと思いますが、蒸し立ては本当に美味でしたよ。
by うつぼ (2006-11-16 23:48)