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上海旅行記 ~夜遊び編~ [アジアの旅(中国)]

上海到着日、ホテルにチェックイン後、22時近くにホテルを出発しました。
まず、ホテルから程近い繁華街バンド(外灘)地区に移動して夜景鑑賞です。
歩いて10分もかからないはずなので歩こうと思ったら、
上海はタクシーが安いのでタクシーで移動しましょう、という
上海在住の知人「興さん」の言うとおりタクシーに乗ること数分。

上海のタクシーの初乗りは11元(約170円)、夜間でも14元(約210円)と
気軽に乗れますが、英語が殆ど通じないのが難点です。
今回は上海出身の興さんが上海語で行き先を伝えてくれて問題ありませんでしたが、
友人と2人だけだったら運転手さんと筆談しかないかも。

下車後、川岸に行く為に歩いた地下道が、物乞いやホームレスで溢れていて
少々怖いなあと思っている友人と私に対して興さんは全く気にしない様子。

川岸に立ってみた夜景は、

 ピンボケデジカメでこんな感じ。

左端でキラキラ輝くテレビ塔を見て、今度こそ上海に来たんだなあ、と
実感するのでありました。

興さん曰く、こういうところに地元の人は殆ど来ないそうで、
日本人、韓国人、中国の地方から観光でやってきた人達が多い、とのこと。
私もその一人ですが、日本に比べてライトアップに膨大な電力を使っているなあと
感じる夜景でありました。

 川沿いの屋台(焼きトウモロコシや焼き鳥を販売)
夜景で興奮したのが治まったところで近くの和平飯店(南京東路20号)に移動。

ここは、私の予習書「上海ベイビー」にも出てくるホテルです。。。

この和平飯店の北楼は、
上海の不動産王サッスーン財閥が1929年に建てたアールデコスタイルのビル。
当時は財閥のビルだけでなく5~10階まではキャセイホテルとして利用されていたとか。
現在もホテルとして利用されていますが、宿泊代は2万円程度の★★★★★ホテル。
ここで一番有名なのは、一階にある「爵士酒吧」というバー。
演奏しているメンバーの平均年齢が75歳超という老年ジャズバンドが有名で、
非常に人気が高く、予約も困難だとか。
友人は以前上海に来た時に演奏を見たことがあるのですが
「スウィングしないジャズなのに気になってみてしまう」そうです。
今回は突然行ったので入れるわけもなく、興さんが写真を撮るだけだからと
上海語でスタッフの人に交渉してくれたお陰で入口からぼんやり写真が撮れました。
 メンバー全員シルバーでした
 メンバーはこんな感じ(ホテルのHPより)
ちょうど「SING!SING!SING!」の演奏中でしたが、
確かにスウィングしないジャズという感じの演奏ながら、
おじいちゃん達がこうやってジャズを演奏するのも趣深いものがあります。

沢山の夜景と少々の老年ジャズを楽しんだ後は、
上海で最先端のエリア「新天地」へ移動です。(タクシーで10分ちょっと)
ここは地元の若者やビジネスマン、欧米系と思しき白人の人々が沢山いました。

そして、白人男性と現地中国人女性のカップルが多いのを見て、
「これも上海ベイビーに書いてある通りだ・・・」」などと妙に感心してしまったりして。
(主人公の中国人女性ココが妻子あるドイツ人ビジネスマンのマークと
イケナイ関係になってしまい、流行の場所へ2人で出かけたりする場面があるのです)

最初に入ったのは、
 ドイツビールが飲める「パウラナー(PAULANER)」
 上海に3店舗あるお店
店内満席で入れないと白人男性達が店員に断られているそばで、
興さんが上海語で店のお姉さんに何か話すと、お姉さんはこちらを見てどうぞ、
と言っているような雰囲気。
「一人ずつトイレに行くフリして入っちゃって下さい」と興さんが言うので、
ウソついていいのか、、と思いながら一人ずつ中に入ると、中は物凄い熱気。
 フィリピン人バンドによる大音響の演奏と

 ラテン系のノリで踊っている皆さん
日本と違うのは、ハゲタ中年男性が狂ったように踊っていたりしても
浮いていなくて何となくその場に溶け込んで見えるところ。
あまりの熱気に友人共々アゼンとしていると、
興さんが「演奏が見られる席に座りたい」と店員にお願いし、
1階席が空いていないので、2階席に案内してもらいました。
(入り口で言っていた「満席」ではなかった訳で、入れば座れてしまった次第です)

2階席から踊る人達を見ながら、
 カンパ~イ。
0.5㍑で50元のビールは、ラガー、ヴァイツェン(白濁したビール)、黒ビールと
品揃えもよく、味もたいへんウマーイッ、です。
因みに、1㍑サイズのジョッキもありましたが、かなり重そうでした。

生バンドの演奏(ドゥービーブラザースやリンダ・ロンシュタットなどの
70年代サウンドが中心でした)を聞きながらビールを飲んで寛いだ後は、
外に出てぶらぶら。

  夜の11時過ぎでも人がいっぱい。

ダンサーが(少々エロティックに)舞台で踊るのを見ながら飲めるバーや、
素敵なガラスの器で飲んだり食事できるレストランもあって、
(興さんが「中見るだけでも入っていいんですよ」と店員さんに一言断ってから
ズンズンと色々な店の中に入って見学だけさせてもらったのですが、
さすがに写真は撮れず・・) 
 台湾で有名な小籠包のお店「鼎泰豐(ディンタイホン)」も発見、
東京の近くに住んでいながら流行の場所に行かない私としては、
人の多さと、あまりのお洒落な雰囲気に少々メマイがしました。

一通り歩いて見てまわった後、0時過ぎでも開いているオープンエアのカフェで一服。
 友人の注文した紅茶はカップも大きくティーバッグも巨大
 私のホットコーヒーも生ビール(中)くらいの大きさでした

そんなこんなで私にしては夜更かししたのでホテルに戻って寝たのは2時、
となりました。


そして、翌日の上海滞在2日目、昼間あちこち観光し、上海蟹を食べた夜は、
まず高いところから夜景を見ようと、
パノラマシャンハイの天辺に上り夜景を楽しみました。
パノラマシャンハイ(The Panorama Shanghai)
上海市虹口区黄浦路53号

建物自体はホテルで(1泊2万円弱くらいで宿泊できるようです)、
最上階は以前ホテルのスポーツクラブだったところが、現在はバーになっています。
その名残か、ガラス窓が少々厚めで夜景は見づらいのが難点。
そして、最低100元分は注文しないといけないので、
(1階下のレストランは最低150元の注文が必要)

 ギネス(50元)を2本いただきました。
このギネス、本場アイルランド産ではなく、マレーシアで製造されたもので、
ちょっと味が薄めかな、って感じ。

ここの窓からは、黄浦江という川を挟んで両岸の景色が楽しめます。
 テレビ塔や国際会議場の景色と

 和平ホテルのあるバンド地区
このバーは、早い時間では(私達が行ったのは18時~20時くらいの間)
ガラガラというかお客さんが少ないので(私達一組だけでした)、
川の両岸の夜景を高いところから楽しみたい時はここは穴場スポットです。

夜景を高いところから楽しんだ後は、フランス租界に移動しました。
初日に行った新天地と違うのは、
租界時代の古い邸宅を利用したレストランやバーが多く、レトロな中にモダンあり、
という落ち着いた雰囲気を楽しめるところ。

最初に入ったのは、
 レストラン「AMBROSIA」 で夕食。
鉄板焼と天ぷらの日本料理店。
2階の席に行こうと思ったのですが、当日は結婚パーティが行なわれていて
終わったところで2階は営業終了とのことで1階の鉄板焼きコーナーへ。
昼の上海蟹(別記事でアップ予定です)の余韻が残っていたので
あまり沢山食べる気になれず、とはいえ折角鉄板焼きのお店に来たのだから、と、
神戸牛(200gでなんと1000元近くもします!!)を3人で分けて食べようと
いうことになりました。

注文に関係なく、前菜が出てくるのですが、
 アワビとキノコ野菜を和えた一品がとても美味。
 グラスワインもお手頃(量が多く50元くらい)辛口美味
 肉と一緒に注文したサラダもシャキシャキ美味
そして3人でシェアするといって注文した神戸牛、
 霜降りで柔らかくて口の中でとろけます。。。
お値段はビックリな上に日本でも食べたことがない神戸牛、
まさか上海で食べるとは思いませんでしたが本当に美味でした。
 食後のフルーツはキウィ、マンゴー、ドラゴンフルーツ
前菜とパン、フルーツはサービス料に含まれているので
これで一人当たり6000円くらい。ちょっとしたゼイタクですが、
上海滞在最終日(といっても2日目)に大変結構なものをいただきました。

食後は、同じ租界地区の、

  「大公館」という古めかしいバーへ。
興さん曰く、ここは上海マフィアのお屋敷だったところ、とか。
随分洒落た邸宅に住んでいたんだなあ、という渋いお屋敷です。

増築部分のサンルームのようなところに案内されたのですが、
お屋敷の中には、
鄧小平も利用したという部屋もあり、
見学させてもらいました。
照明が点いていなかったのでちょっと見辛いのですが、
 こんな感じのサロンのような部屋で、
葉巻も楽しめます。

私達は興さんがギネス、友人がウォッカトニック、私がベイリーズを注文し、
チビチビと飲みながら怒涛のような一日ちょっとを振り返りながら
あれこれと話し続けて気づけば0時。

タクシーでホテルに帰ったのは0時半、就寝1時となりましたが、
日本では体験できない夜遊びに楽しい気分になれました。

(日中ぶらぶら編につづく)

 


タグ:上海
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コメント 14

上海旅行記、ザザザッと読ませていただきました。
飛行機はなかなか大変そうですが、ホテルと夜遊びは楽しそうです。
その昔、今は亡き祖父が戦争時代上海に行っていたそうで、
「上海は良かった。」と母に言っていたそうです。
当時も夜景がとても綺麗だったそうです。
by (2006-11-11 01:05) 

kikuzou

上海でジャズにビールにカフェにグルメですか!
満喫されてますね。いいですね~雰囲気も良さそう。
ジョッキの中身ホントにコーヒーですか??黒ビールではないかと??
そういえば「SWING!SWING!SWING!」って筒井康隆の「ジャズ大名」の曲でしたっけ?
by kikuzou (2006-11-11 07:45) 

上海、すっかり堪能されていますね。
上海語でないと通じないところは辛いですね。
ドイツビールがいただけるなんて、ちょっと魅力的です。
by (2006-11-11 09:39) 

楽しそうというか、私ならすっかり夜中の夢のころに、美味しい料理に舌鼓うってらして、羨ましく思いました。
鄧小平がとまったという部屋の中の毛沢東の写真が印象的でした。鄧さん、毛さんの写真に何を思ったのでしょうかねぇ。
by (2006-11-11 10:24) 

こんばんわ。
夜景がとってもきれいですね~
楽しんで来られたようですね。つづきも楽しみです。
by (2006-11-11 18:04) 

Kayoko

すごーくおいしそうではありますが…何故上海で神戸牛?
で、カニはー?
まだ引っ張るのね!(笑)
by Kayoko (2006-11-11 21:25) 

堀越ヨッシー

先日は応援メッセージをありがとうございました!。
無事、終了しました。詳しくはブログにて。
...で、かにみそは....まだ?(苦笑)。
by 堀越ヨッシー (2006-11-12 13:53) 

うつぼ

浦島太郎さん、
今回は本当に駆け足のような日程でしたが十分に楽しんできました。
(そんなわけで記事の数が多くなってしまってます)
浦島太郎さんのおじい様が戦時中行かれたように、今の上海にも当時の雰囲気が残っているようです。(租界地区もそうです) その残り方が古くなく、今にうまく溶け込んでいる感じです。夜景は以前もきっと趣深かったと思いますが、最近更にライトアップされたようですね。直に見て驚きましたよ。
by うつぼ (2006-11-12 22:30) 

うつぼ

kikuzouさん、
上海でビールにジャズが楽しめると思いませんでした。
ジョッキの中身はホントにコーヒーです。湯気が見えませんか??(笑)
>「SWING!SWING!SWING!」
私の単純な勘違いでした。「SING,SING,SING」です。以前、「SWING!」という私の大好きなミュージカルでこの曲を聴いたときは「SWING!SWING!SWING!」にタイトルが変わっていたのでそれで覚えておりました。。ははは。
by うつぼ (2006-11-12 22:34) 

うつぼ

好(ハオ)くん、
上海、前回の出張時で何もかんじなかったのですが、今回楽しいところだと実感しました。上海語が出来ると一番よいのですが、北京語(中国の標準語)もOKですし困ったら漢字で筆談も可能ですよ。
>ドイツビールがいただけるなんて、ちょっと魅力的です。
私も意外でした。美味でしたよ。
by うつぼ (2006-11-12 22:39) 

うつぼ

cocoa051さん、
本当に夢のような2泊3日でした。(笑)
写真は毛沢東ですが、お店の人は鄧小平も来たと言ってました。そのほかにも有名人が来るサロンというのはよく分かりました。的でした。今はモダンな新しい店の方が人気があるようですが、こういうお店も渋くて私は気に入った次第です。
by うつぼ (2006-11-12 22:47) 

うつぼ

little_snowさん、
夜景はカメラより肉眼の方がずっとずっときれいなので、記事に載せた写真のインパクトの弱さが残念です。今回は短い滞在ながら楽しめましたので今後の記事も楽しみになさってください。
by うつぼ (2006-11-12 22:51) 

うつぼ

Mimikoさん、
>何故上海で神戸牛?
なぜでしょう。。私にもよく分かりません。(笑)
オージービーフより美味しそうだ、という理由だけで食べてしまいました。
蟹記事は明日アップできると思います。延ばしに延ばしてすみませぬ。
by うつぼ (2006-11-12 22:55) 

うつぼ

堀越ヨッシーさん、
舞台が無事終了して何よりです。(後ほどお邪魔します)
蟹みそが入っている食事は本日の記事にのっていますが、蟹自体の記事は明日をお楽しみに。引っ張るだけ引っ張ってゴメンナサーイ。
by うつぼ (2006-11-12 22:59) 

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