映画「裸足になって」を観る [映画(は行)]
予告編を観て気になっていた作品です。
あらすじは映画.comさんより。
内戦の傷跡が残る北アフリカのイスラム国家アルジェリア。
バレエダンサーを夢見る少女フーリアは、男に階段から突き落とされて大ケガを負い、
踊ることも声を出すこともできなくなってしまう。
失意の底にいた彼女がリハビリ施設で出会ったのは、
それぞれ心に傷を抱えるろう者の女性たちだった。
フーリアは彼女たちにダンスを教えることで、生きる情熱を取り戻していく。
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日々不安を抱えながら祖国で暮らすことの辛さ、日本にいると理解しづらいものの
世界のどこかでこういうことがある、ということを知る機会をいただいた映画です。
アルジェリア内戦やテロの傷跡が残るアルジェリアという国、
イスラム教で女性が非常に暮らしづらく見えてしまったのですが、
主人公のフーリア(⇐自由、の意)を暴行する男、
かつてテロで逮捕されたのに短期間の服役で出所している上に、
警察にこの男がフーリアに大けがをさせたと訴えても全く動かない、
お金や権力でしか動かない不正まみれの社会、しかも女性で社会的地位が低い、
その中で強く生きてしていこうとするフーリアを描くことで明るい未来を描きたい、
監督はそう思って作った映画なのかなと思いました。
フーリアを演じたリナ・クードリ、
あらすじは映画.comさんより。
内戦の傷跡が残る北アフリカのイスラム国家アルジェリア。
バレエダンサーを夢見る少女フーリアは、男に階段から突き落とされて大ケガを負い、
踊ることも声を出すこともできなくなってしまう。
失意の底にいた彼女がリハビリ施設で出会ったのは、
それぞれ心に傷を抱えるろう者の女性たちだった。
フーリアは彼女たちにダンスを教えることで、生きる情熱を取り戻していく。
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日々不安を抱えながら祖国で暮らすことの辛さ、日本にいると理解しづらいものの
世界のどこかでこういうことがある、ということを知る機会をいただいた映画です。
アルジェリア内戦やテロの傷跡が残るアルジェリアという国、
イスラム教で女性が非常に暮らしづらく見えてしまったのですが、
主人公のフーリア(⇐自由、の意)を暴行する男、
かつてテロで逮捕されたのに短期間の服役で出所している上に、
警察にこの男がフーリアに大けがをさせたと訴えても全く動かない、
お金や権力でしか動かない不正まみれの社会、しかも女性で社会的地位が低い、
その中で強く生きてしていこうとするフーリアを描くことで明るい未来を描きたい、
監督はそう思って作った映画なのかなと思いました。
フーリアを演じたリナ・クードリ、
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2022/04/27
- メディア: Blu-ray
どこか不思議な世界を描いたこの作品でキュートな姿を見て彼女の存在を知り、
映画「ガガーリン」では、移民が住む団地に暮らす少女を演じているのを見て、
前作と全く違う姿に驚いた、そして今作。
彼女自身、アルジェリアの移民二世かと思っていたのですが、調べてみたら、
幼い頃、内戦の影響でアルジェリアからフランスに移住したということを知りました。
その彼女だから今のアルジェリアを描く映画に出てその表現力を発揮して
アルジェリアについて知らない人への発信も行えるのかなと思いました。
フーリアが出会うリハビリ施設の人々も色々な障害や事情を抱えているのですが、
アルジェリア内戦でバスが爆破され子供を失っていた女性ヘレナが特に印象的でした。
今でも子供が生きていると思っている姿が切ないのですが、フーリアと出会うことで
踊ることで心を開いていき、表情が明るくなっていくのを見て、傷めた心を少しでも
癒していく(フーリアが会った時は現実に背を背けている感じ)ために人の優しさや
触れあいが大切なんだな、と自分の骨折の時のふさぎがちだった時に外を向くように
したことを思い出しました。
フーリアがバレリーナの道を断たれた後の再生を軸に描いていくる作品で
みんなハッピーになれるわけではないのですが、実際のアルジェリアでも起きているのか、
手配者に依頼して密航しスペインに渡る、内戦の影響が残るアルジェリアから安心して
暮らせるヨーロッパに密航する、明るい未来に向けて船に乗ったフーリアの友人セレナ、
彼女は不幸な結末を迎えてしまう、きれいなことばかりではなく、辛く悲しいことも
描く女性監督のムニア・メドゥールさんの気持ちがこういうところにもこめられている
のかと思いました。
アフリカというと、エジプト、モロッコ、エチオピア、ナイジェリア、スーダン、南ア、
ぱっと思い出せるのがこのくらいしかなく、どうしても中央から南のイメージが強い
のが北アフリカのアルジェリアについてもほんの一部ながら知る機会が出来たこと、
実在する人物ではないもののフーリアのような女性が実際いるのだろうと思い浮かべ
アルジェリアについてもっと知ってみたいと思った「裸足になって」でありました。
映画「ガガーリン」では、移民が住む団地に暮らす少女を演じているのを見て、
前作と全く違う姿に驚いた、そして今作。
彼女自身、アルジェリアの移民二世かと思っていたのですが、調べてみたら、
幼い頃、内戦の影響でアルジェリアからフランスに移住したということを知りました。
その彼女だから今のアルジェリアを描く映画に出てその表現力を発揮して
アルジェリアについて知らない人への発信も行えるのかなと思いました。
フーリアが出会うリハビリ施設の人々も色々な障害や事情を抱えているのですが、
アルジェリア内戦でバスが爆破され子供を失っていた女性ヘレナが特に印象的でした。
今でも子供が生きていると思っている姿が切ないのですが、フーリアと出会うことで
踊ることで心を開いていき、表情が明るくなっていくのを見て、傷めた心を少しでも
癒していく(フーリアが会った時は現実に背を背けている感じ)ために人の優しさや
触れあいが大切なんだな、と自分の骨折の時のふさぎがちだった時に外を向くように
したことを思い出しました。
フーリアがバレリーナの道を断たれた後の再生を軸に描いていくる作品で
みんなハッピーになれるわけではないのですが、実際のアルジェリアでも起きているのか、
手配者に依頼して密航しスペインに渡る、内戦の影響が残るアルジェリアから安心して
暮らせるヨーロッパに密航する、明るい未来に向けて船に乗ったフーリアの友人セレナ、
彼女は不幸な結末を迎えてしまう、きれいなことばかりではなく、辛く悲しいことも
描く女性監督のムニア・メドゥールさんの気持ちがこういうところにもこめられている
のかと思いました。
アフリカというと、エジプト、モロッコ、エチオピア、ナイジェリア、スーダン、南ア、
ぱっと思い出せるのがこのくらいしかなく、どうしても中央から南のイメージが強い
のが北アフリカのアルジェリアについてもほんの一部ながら知る機会が出来たこと、
実在する人物ではないもののフーリアのような女性が実際いるのだろうと思い浮かべ
アルジェリアについてもっと知ってみたいと思った「裸足になって」でありました。