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新書「上品な人、下品な人」を読む [本・ゲーム・テレビ]

たまには本の記事も、、と思うのですが映画見てばかりであまり本を読むことがなく
何冊も平行して読んでいるのでなかなか読み終らないという事実。(-.-)

で、やっと読み終ったというか、今年読んだ1冊目の本です。

上品な人、下品な人 (PHP新書)

上品な人、下品な人 (PHP新書)

  • 作者: 山崎 武也
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 新書


内容についてはAmazonさんより。

集合写真では、いつもちゃっかり中央にいる。
タクシーに同乗しても、料金は一切負担しない。
仕事の責任は逃れて、手柄だけはしっかり奪う。
会社の利益ばかり強調する。
「自慢じゃないが……」と言って自慢する。
「ちょっとだけ……」と言って平気でプライバシーを侵害する。
偉い人に挨拶をする姿を周囲に見せつける。
電車やレストランなど、人前で化粧をする。
異性をジロジロみる。
若者に説教をしたがる。
取ってつけたような一点豪華主義ファッション。
試食の「はしご」をする。
フランス料理店で「おしぼり」を注文する。
目一杯おしゃれをしても、足下で「はしたなさ」が露呈する。
品よく振る舞っていても、つい、いつもの癖が出て、傍からは下品に映ってしまう。
あなたの周りにもそんな「裸の王様」がいるだろう。
本書は、ビジネスから恋愛まで、巷にあふれる無作法の実例を挙げつつ、
気品ある振る舞い方を考察。人のふり見て我がふり直すための気品学。


読んでいて笑ってしまいました。「こういう人、いるいる!」って。

以前の勤務先にこの本に書いてある内容を半分以上やっちゃっている人がいたのですが
その人のことを思い浮かべながら読んでいたらもうおかしくておかしくて。。。。

本人は全然そんな気がないのですが、やっていることは品がないというか。

「集合写真で場所取り(真ん中が大好き)」
「詮索好き(とにかく人のことを聞きたがる)」
「大口を叩く(世界を飛び回り年間数十億のビジネスをしていると自慢する)」
「忙しがる(移動が多いこと=仕事をしていると思い込んでいる)」
「責任を回避する(手柄は自分、責任は部下)」
「机の上を散らかし放題にする(ホントに机が汚い)」
「虚勢を張って傲慢(やたらと肩書きで威張る)」
「店員を召使扱い(常に上から目線)」
「親戚や友人の自慢(他人の親戚や友人より優れているという目線で話す)」
「男尊女卑(会社の女性社員をうちの女の子、と言う)」
「自分勝手な料理の注文(御馳走される側でも遠慮なく高い料理を注文する)」
「見下した言葉づかい」
「説教をしたがる(特に年下には経験者として、、みたいな態度をとる)」
「評論家を演ずる」
「昔語りをする(今の若い奴はなってない、と嘆く)」
「有名人と一緒の写真(友達かのように自慢する)」
「郷に入っても我を通す」


その人に該当する項目をざっと書き出したのですが、結構ありました。(^_^.)

役職で見栄を張っているというかなんというか、の人だったのですが、
本の中で海外のことわざに「ライオンの皮をかぶったロバ」というのがあり、
「虎の威を借る狐」のような意味らしく、

「ライオンの皮=役職、自分自身=ロバ」であることを自覚しなければ、

人間、役職が高いと「オレはライオンだ!」みたいな人になってしまう、という記述に妙に納得。


勿論、謙遜ばかりしていたらいけないとは思いますが、
会社を辞めたり肩書きがなくなっても「以前◎◎(大手企業)で△△(役職)だった」と
いつまでたってもそういわないと自分を表現できないような人にはなりたくないものですね。
(って、私はちゃんとした肩書きをもらったことがないので威張ることもないけれど(笑))

以前の勤務先の取引先の方々で、役員や幹部職でも威張らず奢らず、、、という方々と
沢山出会ったのですが、これらの一部の方とは、これまでとは全く以前と違う業界で
働くことになった私も純粋に名前で呼び合えるおつきあいが続けられそうです。(^_^)


こういうことをやってしまう人って無意識にやっているので悪気はないのでしょうが、
迷惑といえば迷惑ですし、反面教師といえば反面教師にはなるので、
さほど近づかなければこういう人が自分の生活圏に一人くらいはいてもいいかな、
なんて思いますが、自分もこういうことやってないかな、なんて考えてしまいましたね。


私が檀家のお寺で法事に行く度にご住職が「他力本願」について話をするのですが、
世間でよく使われている「他人任せ」という意味ではなく(浄土真宗だからかも)、
自分がやってほしくないことは他人にしない、自分がやってほしいことは他人にもする、
そんな感じの意味で日々過ごしてください、という内容で、
私もそうしようと心がけてはいます。

ま、人間なので、品の無いことを思わずやらかしてしまっていることはあるでしょうけど
そういうことを減らして、品よく過ごしたいなと思った「上品な人、下品な人」でありました。


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