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父の詫び状② [いろいろ②]

父が旅立つのも近い、、と思い始めた頃、というか、それ以前から、
お葬式はセレモニーホールみたいなところにしようね、と母と話していたのですが
(昔は自宅で執り行うのが一般的なエリアですが、、自宅だとあれこれ大変だし)
母に待合室で聞いてみたら「駅前のセレモニーホールの会員に入ってるから」と即答。


私の父よりもっと以前から同じ病気に罹っていたおじさんが近所にいて、
2年くらい前に父より先に旅立っていったのですが、その奥さんからセレモニーホールの話を聞き、
施設見学会にも参加して「ここならお父さんを送るのにいいかな」と思って入会していた母。


相談できる人が近所にいるのは知っていましたし、
私もその奥さんとはよくお話ししていたのですが、そこまで相談して決めていたとは。。。


とはいえ、そういうことなら、段取りもしやすいというものです。


父が解剖されている間、遺族控室でセレモニーホールに電話。
そして、病院から自宅へ父を運んでもらうのをまず依頼。
そのあと、檀家の寺に電話して、坊守に日程を相談して。


それでも解剖が4時間かかったので、父の嫌な思い出話やらなやら。


「お父さんが嫌いなはわかるけれど、もう旅だっていくんだし、水に流してあげれば?」


友人にそう言われていたので、
亡くなる前は「父よ、もう嫌な思い出は忘れてあげるから」なんて思っていたのが、
再び、総決算状態になっておりました。(^_^.)


解剖が終わり、、、霊安室に安置された父は脳も解剖した為、頭にネットを被っていて。
転んで頭から血を出して処置してもらってネット被って、、、みたいな姿に見えました。
不謹慎なんですが。


担当してくださったICUの先生が、母から見るとイケメンだったようで、
(私にはイケメンというよりは優しい表情の先生に見えたんですけどね)
「お母さん、大丈夫ですか?ちゃんと休めましたか?」と毎回会うたび母に聞いてくれたので、
「あの人が独身なら、うつぼと結婚してくれればいいのに。。」真顔で言っていたのですが、
霊安室でお線香をあげて、父を乗せた車をずっと見送ってくださった姿に、


「うつぼの婿になってくれたら、お母さん、本当に嬉しいのに。。。」


ストレッチャーにのせられて車に乗る父の隣でマジ顔で何度もつぶやいていました。。


先生は10歳も下だし、こういう人はちゃんと奥さんも子供もいるんだから、
そういう無茶苦茶な妄想はしないように、、、、、母に釘を刺しました。(笑)


父を乗せた車が病院を出た時は、ぽつぽつと降り始めた雨が、
自宅に到着したら豪雨滝雨。


セレモニーホール(葬儀屋さん)のおじさん2人がびしょ濡れになりながら、
狭い玄関を何度も切り返しながら父を運びこんでくれました。


その後、布団の上に寝かして整えてくださった後、
今度は営業担当と思しき若いオニイチャンが登場し、、、通夜葬儀の打ち合わせ。



こんな若いのに、しっかりしてるわねぇ。。。 と母。



おくりびと、の影響もあるのかしらね、その後も、若い社員の方々におあいしましたので、
今は若い人にも働いてみたいと思われる業界なのかな、、、、なんてふと思いました。



オニイチャンとの打ち合わせ、、、とても丁寧だったのですが、、
母が決めかねている項目などで私がくちを挟むと
「おふくろが決めるんだからお前は黙ってろ!」とその時だけ、兄、発言。



今までのお仕事経験上、私の方がこの手の話はなれているので、
私がリードして話を進めていたのが兄は面白くなかったんでしょうね。。。
でも、話が長引けば長引くほど、母も疲れが増すだけなので、、
とにかくちゃちゃっと済ませたかったので、
母が判断しやすい方に話をもっていって3時間弱で終了。



お見積りをみて「お葬式って高いねぇ」、、、、母と驚きましたが、
殆どが生のお花の代金なんですよね。
音響演出代13万円ってのに驚いて、「これはなんですか?」って聞いたら
シンセサイザーの生演奏で今は主流です、って説明でシブシブ承諾したのですが、
実際の演奏などを聞くと、これはボッタ栗ぽいかな、っていうのが正直な感想でした。。。


で、見積もり見て花が高い!と思いましたが、母が父を花で囲みたいっていうし、で
ま、仕方ないわね、って感じで納得して、その日は終了。



翌日から親戚(ものすごく多い)に連絡して、
遠方からやってくる親戚用に近所の宿泊を手配して。


これがまた大変だったりしました。。。



(つづく)





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