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「愛を読むひと」を観る [映画(あ行)]

映画「愛を読むひと」を観ました。

tr4.jpg スティーヴン・ダルドリー監督作品

とはいえ、観たのはJALの機内です。。。 (劇場ではございませんで)



1958年、第二次世界大戦後のドイツ。
15歳のミヒャエル(映画では英語読みでマイケル)は具合の悪いところを中年女性に助けられる。
助けてくれたのはミヒャエルより21歳年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)。
最初はお礼に行っただけのミヒャエルだったが、ハンナの存在が気になり、
ハンナの家に足を運んでいる内に男女の関係になってしまう。。。
ミヒャエルはハンナの家に毎日通い、ミヒャエルが本が好きなことを知ったハンナは
朗読を頼むようになる。

tr5.jpg こんなところで朗読するだけでなく
tr1.jpg こんなところでも
tr2.jpg こんなところでも朗読しちゃうんだな。

ハンナが熱心に聞き入る姿を嬉しく思ったミヒャエルは
様々な本をハンナに読み聞かせるのだった。。。

また、歳の差もあって他人の目が気になるものの
tr6.jpg 夏には2人でサイクリング旅行にも出かけ、
ミヒャエルが朗読し、ハンナがそれを聞き、そして愛し合う日々が続いた。。。

だがある日突然、ハンナはミヒャエルの前から姿を消してしまう。。。

ハンナが自分の許を去った理由が分からぬまま8年の時が経ち、、、1966年。
ミヒャエルは法科習生として勉強していたが、
ある日、強制収容所裁判ゼミの授業の一環としてナチス関連の裁判を傍聴する。

その被告席の一つに座っていたのは紛れもないハンナの姿。

看守の一人としてユダヤ人達を収容所からガス室へ送り出した容疑で
裁判にかけられていたのだった。
ガス室送りを指示する書面にサインしたと他の被告達に指摘されるハンナ。
筆跡が同じか鑑定するので文字を書くように、と言われたハンナは、
「ここで書くまでもなく私がやりましたした。」と、罪を認めてしまう。

ハンナに下った判決は無期懲役。

それから10年経った1976年、弁護士になったミヒャエルは、
結婚して娘を一人もうけたものの離婚し、一人暮していた。。

ハンナが裁判で罪を認めたのは自らが抱える秘密を知られたくなかったから。
そのことに裁判で気付いたミヒャエルは、そのことを誰にも言えず苦しんでいた。。

そして、ハンナの為に出来ることは何か考えたミヒャエルは、
本を朗読してテープに録音し、ハンナに送り続けるのだった。

ミヒャエルの朗読を聞き続けるハンナ。。。

そして数十年後、ハンナに恩赦が出て、出所する日がやってきた。
ミヒャエルは身寄りの無いハンナの為に住む所を用意し、ハンナが出てくるのを待ったが。


(;O;)(;O;)(;O;)(;O;)(;O;)(;O;)


「レスラー」でも泣きましたが最近涙腺がユルイのか今作でも泣いてしまいました。。。
しかも着陸間近の明るい機内でチッチャイモニターを観ながらです。(ーー;)

朗読者 (新潮文庫)

朗読者 (新潮文庫)

  • 作者: ベルンハルト シュリンク
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/05
  • メディア: 文庫

映画を見た後、原作を読みましたが、「天使と悪魔」とは違って大体内容は同じでした。
ただ、原作の方がずっと重いです。。。

最初は、年下男を好きになった年上女の行く末を勝手に想像して
「彼女が幸せになれるわけがないよ。。。」と既に涙ぐみながら観ていたら
そこから戦争での出来事も絡めて、、、と想像していなかった展開になっていき、、、
そこで、ミヒャエルがハンナの為に朗読し続けていく、、それを聴きながらハンナ自身が
自分の抱える秘密(問題)を克服していこうとする姿に涙涙で。。。。

映画ではtr3.png老婆になるまでケイト・ウィンスレットが好演していましたが
原作で読んだイメージだと、メリル・ストリープとかグレン・クローズがもっと若ければ
演じてほしかったかな、、と思いました。

配役については、ケイト・ウィンスレットが他の作品と撮影が重なって一旦降板した後、
ニコール・キッドマンで、、、となったものの、彼女が妊娠して降板したので、
ケイト・ウィンスレットが再び出演することになったとか。。。

ニコール・キッドマンじゃなくてよかった、、、と思います。。。 だってキレイすぎるもん。

ケイト・ウィンスレットも十分きれいなんですが(脱ぎっぷりもすごかった)
ミヒャエルと一緒の時の無邪気に喜ぶ表情から裁判での凍った表情まで、
何とも素晴らしく演じていたのでアカデミー賞主演女優賞を受賞されたのも納得。。。

ただ、ミヒャエル役が。。。。
 
若い頃のダフィット・クロスで(ハンサム、ではないもののそれが逆に良い感じ)
大人になったらレイフ・ファインズ。。

tr9.jpg ケイト・ウィンスレットを挟んでミヒャエル役2人。。

似てないし。(笑)

レイフ・ファインズ、、、シェークスピア俳優(?)らしく、朗読シーンはとてもステキなんですが、
如何せん去年か一昨年だかの某○ンタス航空乗務員と機内でオイタ事件のイメージが強く。
(もうすぐ公開されるハリポタでもヴォルデモートを見ながら失笑してしまうのでは、、と
 心配しているくらいで。(ーー;))
 
邦題もトホホだし、日本の劇場公開版にくっついている平井堅の歌も要らないのですが
(他作品でもたまにありますが、なんでわざわざ歌をくっつけちゃうのか疑問)
普段、殺伐とした気持ちで過ごすことが多い(ような気がする)私も、
人を大切に思う気持ちをちゃんともたないと、、、と思った「愛を読むひと」でありました。

(2009.7.16追記)
 先週、公開終了しそうだったので劇場へ観に行きました。
 60人くらいのミニシアター(シネコンで一番小さい)で女性3人貸切上映。。
 私だけでなくほかの2名の女性からも鼻をすする音が中盤から聞こえ始め、
 私も何だか安心してグスグスンと涙しながら鑑賞しました。。。
 ただ、、、機内でボンヤリ映っていた若い頃のマイケルの下半身(照)
 劇場公開版では見事カットされていました。 そりゃそうだよね。(^_^.)


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Bonheur

この映画、昨日観てきました。
重かったです・・・原作はもっと重いのか・・・
当時、迫害されたユダヤ人の識字率が高くて、看守役だったハンナが文盲だったというのは皮肉ですね。。
そういえば、平井堅の曲は流れていなかったですよ。
ケイト、熱演に拍手。マイケル役の男の子も良かったです。
ドイツ語でやってくれればもっと良かったな~、と思いました。
by Bonheur (2009-06-28 18:15) 

ばん

少し興味をそそられました。
by ばん (2009-06-28 21:17) 

cocoa051

うつぼさんのレビューのうまさもあるのでしょうが・・・泣きました。いまも目に涙です。
実際に観ればもっと泣くでしょう。
by cocoa051 (2009-06-29 07:23) 

Krause

ちょっと興味が湧いてきたので、早速アマゾンでチェックしました。
by Krause (2009-06-29 07:23) 

bluebird

この作品は、観たいと思っています(田舎でも上映ありますしw)
ケイト・ウィンスレット、いい顔の女優さんになりましたね!
若いピチピチの頃より好きです。
by bluebird (2009-06-29 08:42) 

snorita

題名がねえ....これだけで、ドン引いちゃいます。
誰がつけるんでしょうね、っつーか、どの層をねらったプロモートなのか
わかりませんけど、いい加減にしろって感じ、しません?
まずは本を読んでみたいと思います。
by snorita (2009-06-29 09:02) 

hideyuki2007y

観たくなってしまいました。ケイト・ウィンスレットはタイタニックのイメージが強烈です。これでイメージが変わるかもしれません。
by hideyuki2007y (2009-06-29 18:20) 

Mimiko

だいたい内容は同じ…そうかー、やっぱり先に原作を読むことにします。
というわけで、今回の記事はナナメ読みです、ごめんあそばせ~
by Mimiko (2009-06-29 21:21) 

マヌカン☆

タイトルでどうも・・・・皆さんと同じです^^
だけど、とても良さそうな映画なので見に行こうかな と思いました。
やはりレスラーで泣いてしまった私なので、この作品でも泣いてしまうかも。
by マヌカン☆ (2009-06-29 22:02) 

うつぼ

Bonheurさん、おはようございます。
重たい映画ですが、観てよかった、、と思えました。
戦争が絡む話はなかなか実感が湧かないのですがハンナがひた隠すのも
原作では詳しく書かれていてなるほどなあ、と思いました。
平井堅、、、流れてないのですか。じゃ、劇場に行こうかな。(^^)
by うつぼ (2009-06-30 06:53) 

うつぼ

ばんさん、おはようございます。
男性向きの映画、、ではないかもしれませんが、
機会があれば一度ご覧になってください。。。 (^^)
by うつぼ (2009-06-30 06:54) 

うつぼ

cocoa051さん、おはようございます。
記事を書きながら思い出してウルルル~だったのですが、
観て楽しい映画ばかりではなくこういう映画もたまには観ないと、、、
なんて思いました。
by うつぼ (2009-06-30 06:55) 

うつぼ

Krauseさん、おはようございます。
映画はドイツが舞台なのに英語なのでちょっと違和感はありますが、
原作はドイツの雰囲気が感じられるのでゼヒご一読を。(^^)
by うつぼ (2009-06-30 06:56) 

うつぼ

bluebird姐さん、おはようございます。
これは上映あるんですね♪
ご主人が観るか、、想像できないのですが、、、ゼヒ劇場で。(^^)
by うつぼ (2009-06-30 06:57) 

うつぼ

snorita姐さん、おはようす。
邦題、、、センス悪いの多いですよね。
これも失笑レベルですが、ムリに邦題つけるならそのままにしてくれれば
いいのに、なんて思います。
原作は読みやすいと思いますのでゼヒゼヒ。(^^)
by うつぼ (2009-06-30 06:58) 

うつぼ

hideyuki2007yさん、おはようございます。
タイタニック、、、確かに。。
ケイト・ウィンスレットってそんな映画に出てたっけ、、、という感じで、
年とともに色々な役柄を自然に演じているように見えますね。
by うつぼ (2009-06-30 06:59) 

うつぼ

Mimikoさん、おはよう♪
原作、、、、ゼヒ読んでください。。 泣けると思います。。。
その後、よろしければ映画もあわせてどうぞ。(^^)
by うつぼ (2009-06-30 07:00) 

うつぼ

マヌカン☆さん、おはようございます。
邦題、、むりにつけないでほしいですね。
レスラーとは違う泣きのツボかと思いますが、私は中年女の視点で泣いて
しまったかも。。。(^_^.)  でもおススメです♪
by うつぼ (2009-06-30 07:02) 

satokot

ポスターなどで映画の存在は知っていましたが邦題からしてイマイチっぽいなーと勝手に思ってました(^_^;)
戦争が絡むと重たい作品になるのでなかなか腰があがらないんですが、この頃映画館にも行ってないしたまには見に行きたいものだなーと思いました。
by satokot (2009-06-30 11:27) 

うつぼ

satokotさん、おはようございます。
邦題、、、センス悪いと観る気しないですよね。(^_^.)
普段は明るい映画ばかり観ているのですが、たまにはこういう重ための
映画もいいですね。。。
by うつぼ (2009-07-01 06:42) 

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