NYで「ヤング・フラケンシュタイン」 [舞台・ミュージカル]
NY滞在中3つ目の鑑賞作品は、、
「ヤング・フランケンシュタイン」
今回一番観たかった作品です。
それは、
メル・ブルックスの作品だから。
メル・ブルックスというと、、、、
このあたりの作品が個人的には結構ツボにはまっているのですが、、、
ブロードウェイでは、
プロデューサーズ (ユニバーサル・セレクション2008年第7弾) 【初回生産限定】
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この映画をミュージカル化して大ヒット、トニー賞を12部門受賞した後、
更にもう一度
映画化されたり、、、というメル・ブルックスの
この映画のミュージカル化が今作です。
一見怖そうに見えがちなパッケージですが、メル・ブルックスなので完全に「コメディ」です。(笑)
公演が行なわれているのは、
Hilton Theatre
劇場街で一番賑やかな42丁目にある劇場ですが、この劇場では、、、
一昨年は“Hot Feet”
昨年は“Pirate Queen” を観ているのですが、
毎年同じ劇場に行っているのに作品が違う、、というのは
まさかロングラン作品が出づらい劇場なのかも、、、そんなことを不安に思う私。。。
ブロードウェイの劇場の中でも内装が新しくて綺麗なHilton Theatreの
かなり左寄りに着席。
とはいえ、舞台全体はちゃんと見える席でした。。(^^)
話は一部異なるものの、映画とほぼ全て同じ。
時代は1930年代。。。
モンスターを作り出したヴィクター・フランケンシュタイン博士が亡くなり、その家督を継ぐ為、
アメリカのNYからトランシルヴァニア(ルーマニアの歴史的地名?)にやってきたのが、
城に行くのにこんな馬車で移動。
博士の孫で脳医学者のフレデリック・フランケンシュタイン(ロバート・バート)。
祖父の行なったことは自分とは関係ないと自らを「フロンコンスティーン」と呼ぶフレデリックだったが
祖父が残したモンスターに関する文書を読んでいるうちに脳医学者の血が騒ぎ
祖父と同じくモンスターを作り出してしまうが、
モンスター完成間際の図
完成後のお披露目の図
映画版で同じ場面
フレデリックの思惑に反してモンスターが暴れだして
逃げてしまい
それで町は大騒動になってしまい。。。。
大筋はこの程度の話ですが、主役のフレデリックはもちろん、
この話にいろいろ楽しいキャラクターが絡んでくるのが面白いのです。
特に、この右の人。
(左)のフレデリック・フランケンシュタインがトランシルヴァニアにやってきたとき
迎えにやってきた博士の城の使用人、アイゴール(クリストファー・フィッツジェラルド)。
背中に大きく乗っているコブが劇中、いつの間にか右、真ん中、左と移動したり、
フレデリックに指示されてモンスターを作るのに使う天才の脳味噌を持っていくはずが
研究室から運んだ天才脳味噌を思わず落として踏んでしまい、
天才脳味噌を落しちゃう直前の図
じゃ、他のやつ、と「ABNORMAL(アブノーマル)」と記された脳味噌を持っていってしまう役。
次にフレデリックの婚約者のエリザベス(ミーガン・ムラリー)。
高ビーな女性なのですが
彼女が歌う歌がとにかくシモネタばかりで劇場馬鹿受け。。。
もう1人が博士の城で働く使用人のブルッハー(アンドレア・マーティン)。
このオバサン。
実は亡くなった博士の愛人だった、、、と言う設定なのですが、
それを本人が告白するときの歌があまりに下らない内容で場内馬鹿受け。
上の写真がその場面ですが、明らかに「フラッシュダンス」「キャバレー」をパクってます。(笑)
更に、フレデリックの助手としてやってきたインガ(サットン・フォスター)。
お色気ムンムン
面白いキャラクターとはいえ、他のキャラクターの方が笑える上に出番が少なく
この役をトニー賞で主演女優賞をとったことのあるサットン・フォスターが演じていたのが不思議でした。
とはいえ、
群舞も迫力あって楽しくて
メル・ブルックスらしく、
豪華でショボクて面白い 作品なので、
劇中ずっと笑いっぱなしで楽しめたのですが、
今年のトニー賞には助演男優賞・女優賞(アイゴールとブルッハー役の2人)くらいしか
ノミネートされず、肝心の作品賞や主演などにはノミネートがなかったのが不思議。。。
もしかしたら歌詞が結構シモネタなのが選考委員に敬遠されたのか、
「プロデューサーズ」と同じような製作陣でつくりが似てしまったのか、
特に歌はメル・ブルックス自身が作っていて結構似ていたからなのか、、、かもしれませんが、
ミュージカルの王道、といってもよい作品なのでロングランしてほしいです。。。。。
トニー賞に引っ掛からないとロングランしづらいのですが(例外はマンマ・ミーアくらいかも)
来年も観たいので何とか公演続きますように、と思った「ヤング・フランケンシュタイン」でありました。
(「Passing Strange」につづく)
うつぼさん、こんにちは。
劇場でうつぼさんお笑いが止まらなかったというこの作品、うつぼさんの記事で私は笑いが止まりません(笑笑)
「天才脳味噌を落しちゃう直前の図」の顔は瞬間だと思いますが、吹き出しますね。
シリアスなお話ももちろんいいのですが、こういった、笑って笑って気分爽快という作品、大好きです。やっぱりNYに行くしかないな。
by bonheur (2008-07-05 11:30)
「ヤング・フランケンシュタイン」の名は知っているのですが、未見なのですよ〜。「スペース・ボール」は昔よくテレビでやってたので見たことあるのですが...(リック・モラニス最高!)。
このミュージカル版も記事を読む限りすんごく面白そうですね(^皿^)。基本的にくだらないの好きなので(苦笑)、オイラでも楽しめそうな作品です。アイゴール(日本的にはイゴール!?)のコブが移動するなんてバカナカしぎる!(笑)。
by 堀越ヨッシー (2008-07-06 06:56)
夜のNYをたくさん楽しまれたようで、うらやましいです。
by hideyuki2007y (2008-07-06 09:11)
bonheurさん、こんにちは。
元々メル・ブルックスのショボイ感じの笑いが好きなのでこの作品も楽しめましたがお下劣ネタが苦手な人にはちょっと・・・・かも。(^_^;)
脳味噌を落としてしまうアイゴール役はとにかく面白いキャラクターでした。
この人を見るだけでもこの作品は面白いかも。ただ、いつまで公演が続くのかな、、、それだけが心配で。。
by うつぼ (2008-07-06 18:33)
ヨッシーさん、こんちは。
スペース・ボールが好きならこの作品も面白いと思えるはず。(^^)
アイゴールは、フレデリックに「イゴール?」と聞かれて「いや、私の名前はアイゴール!」と言い張るヘンなコダワリキャラで、一幕、二幕、ラストでコブの位置が移動していて場内盛り上がりました。。。多分、日本での公演はないと思われますので(-_-;)、ゼヒ映画を観てくださいませませ。
by うつぼ (2008-07-06 18:36)
hideyuki2007yさん、こんにちは。
NYに初めて行った頃は1作品しか観ませんでしたが、年々エスカレートしてしまい。。(笑) 一人で旅行する場合、ジャズクラブなどには行き辛いのでこういう劇場で落ち着いて観てしまいますね。毎年色々な作品が公演されていて毎年行っても飽きませんね。(^^)
by うつぼ (2008-07-06 18:37)