NYで「PASSING STRANGE」を観る [舞台・ミュージカル]
NY滞在中に鑑賞した4つ目の作品は、
「Passing Strange」
これ、、、、ミュージカルと呼んでいいのかどうか。。。
NY出発前に探した割引チケットで、“New Musical”と書いてあったので
「なんか面白そうかな」という程度でチケットを購入し、
内容についてはまったく予習もせず劇場Belasco Theatreに向かいました。。。
私の作品の選び方、結構いい加減なもんです。(^_^.)
初めて来たBelasco Theatre、、、
これじゃ分かんないですな(ーー;)
劇場街から少し外れている感もあるのですが、
Will Call(事前にインターネットで予約して当日発券してもらうシステム)で
チケットをもらうものの、劇場入口がやたらと狭く、いつも来ているような劇場と違う雰囲気。。。
中に入って着席前にトイレ、、、と地下に下りると、
女性用トイレはたったの3つ。
普通は少なくとも10以上、多いところだと30くらいは設置してあるのに。。。。
更に、照明が暗くてトイレのカギも今にも壊れそうで洗面台も古いし。。。。
ブロードウェイの大箱劇場とは思えない上に、さほど並んでいないのが悲し~い。。
後で調べてわかったのですが、
この劇場は主に「ストレートプレイ」で使われる劇場で舞台前方にオーケストラピットがありません。
ブロードウェイではミュージカルだけでなくストレートプレイも沢山上演されているのですが、
私自身、言葉の問題もあるので今まで一度も見た事がありませんでした。。。
有名な俳優(映画俳優が期間限定で出ることもあるようです)が出演する作品でなければ
ロングランも難しいでしょうし、集客もミュージカルより大変なんでしょうね。。。
そんなことを考えると、質素なトイレもナンだか悲しく思えてしまい。。。
開演5分前、己の座席を探すと割引チケットなのに、
最前列の中央ブロック
割引でこんな良席が取れるって、、あまり人気無い作品なのかしら。。。。
そんな不安が頭の中をよぎります。
私の行った日は、水曜日のマチネとはいえ、
観客の入りは公演続行の最低ラインである5割、って感じでしたし。。
と年季の入った椅子に座りながら待っていると、14:05には開演。
話は1970年代のLAに住む若者が教会に行けとお小言を言う母親に反発し、
“REAL”を探しに(要は自分探しの旅?)アムステルダム、ベルリンを旅しながら
様々な人と出会い自分とは何かを見出してLAに戻っていく、、、という話。
この作品を製作し作詞作曲も担当しているSTEWが物語の進行役で
物語に沿って語ったり歌ったりします。
そして、舞台上の他のバンドメンバーも演奏し、歌い、
役を演じるキャストの皆さんも歌って踊って、、、というミュージカルで、
今までに観たことのないタイプの作品でした。
実際のステージは
こんな感じというか
バンドと役者の
コラボなんですが
今まで観たことないタイプで
結構面白いです
とはいえ、音楽がブルース中心な感じのノリノリな感じだったので
途中でウトウト、、、してしまったのですが (笑)
音楽中心に非常に楽しめました。(^^)
スタッフの皆さん
この人が中心のSTEW
私が観たときも面白いとは思いつつ、あまりの観客動員率の低さに心配したのですが、
その後、トニー賞のノミネートを受けたせいか観客動員も良かったようです。。
とはいえ、ミュージカルの定義、、でくくれない分、やはり賛否両論らしく
(私も音楽が心地よくて寝てしまったのですが、、、笑)
万人受けするような作品ではないのですが、
ソウルフルな音楽と眩いばかりのライティング、さまよい続けながら自分探しをする主役、、、と
観ていて非常に同感できる部分も多く私自身は楽しめました。。
CDもおススメです。。。。
と言う感じで、予想していた典型的なミュージカルでない分
いい意味で裏切られた感じではありましたが、
せっかくいい音楽で繰り広げられるのでもう少し公演が続くといいな、、、と思った
「Passing Strange」でありました。
(CRY-BABYにつづく)
途中、「(こんな寂しそうなところに来ちゃって)大丈夫なんだろうか・・・」と心配になりましたが、結果楽しめたようで良かったです(^^)
というか、あらためてうつぼさんの文章力はスゴイですね。気づかないうちに引き込まれて、自分がうつぼさんに連れて行ってもらった錯覚に陥りました。
そうですよね、せっかく本場NYに一週間も滞在されるのですから、たまには知らない作品にチャレンジするのも大事ですよね。たくさん作品観られていいなあ。
ドル安の今、NY行っておきたいな・・・(ドル安は会社的には笑い事ではないので、業務的には不謹慎発言ですが・・・)
by bonheur (2008-07-07 23:18)
ここでミュージカルをやることもありますよ。大コケしたけど、「ドラキュラ」が
たしか、この劇場でした。
私はここでデンゼル・ワシントン主演の「ジュリアス・シーザー」を観ました。
この劇場、ブロードウェイの劇場には珍しく三階席(バルコニー席)の入口が別になっています。ヨーロッパにはよくあるつくりですけどね。
Passing Strangeは、スパイク・リー監督で映像に収録するそうです。
by 通りすがり (2008-07-08 01:14)
bonheurさん、こんばんは。
滞在中毎日劇場に行くので、中には知らない作品があってもいいかな、と選ぶ性格ですが大はずれ、というのは今までなかったような。。
ただ、個人的に気に入っても興行的にうまくいかずあっという間にクローズ、、、という作品もあったりします。そのお陰で毎年色々な作品を観ることが出来るんですけどね。(^^)
ドル安は私の会社にも好ましくないのですが旅行するなら今ですよ。(笑)
by うつぼ (2008-07-08 20:28)
通りすがりさん、こんばんは。
ミュージカルも興行されるんですね。存じませんで失礼しました。
ドラキュラは、全く興味なく、、でしたが薄らぼんやり覚えています。。。
スパイク・リーの映像化はニュースで読みました。観客入り、無しで撮影するみたいですね。公開されたらゼヒ観にいってみようと思います。。
by うつぼ (2008-07-08 20:30)
ミュージカル、お好きなんですね^^
私は生まれてこのかた、キャッツとカルメンジョーンズしかみたことありません^^;興味がないわけではないのですが・・・。
本場で見られるっていいですね~^^感動の度合いが日本で見るのとでは何となく気分的に違いそうな感じがしますね
by Ballacki (2008-07-09 08:12)
Ballackiさん、こんばんは。
ミュージカル、幼い頃から母の影響で「ウェストサイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」「南太平洋」「王様と私」と見せられていた影響だと思います。(笑)
NYでも当時住んでいた従妹に連れて行ってもらってから観るようになりましたが、観客が日本人ばかりの場合よりノリがいいかもしれませんね。
年に一度、ドドドーッと沢山観てストレス発散しています。(^^)
by うつぼ (2008-07-09 23:18)
実はミュージカル、私も好きなんです。母の影響でしょうか、私も同じく「ウェストサイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」「南太平洋」「王様と私」よく見ました。歌もすばらしいですからね。「南太平洋」また見たいな。ロケ地は南太平洋でなくハワイのモロカイだったと聞きます。
by michael (2008-07-10 18:13)
michaelさん、おはようございます。
むかーし、同じようなミュージカルを観ていたとはビックリですが、南太平洋は私もロンドンと日本で2回舞台を見たことがあります。思わずバリハーイ♪と歌ってしまいたくなりました。。(笑)
因みに、南太平洋は今ブロードウェイでリバイバル中ですよ。来月あたりからきっとNY便も担当されるんですよね。機会があればゼヒゼヒ。
by うつぼ (2008-07-12 07:58)