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「ハッピーフィート」を観る [映画(は行)]

先行上映で「ハッピーフィート」を観る。

一般上映で観ようかと思ったのですが、ちょいと早く観るのもよいかと劇場へ。
最近レディースデーで1000円鑑賞が当たり前だった私が
久しぶりに正規料金1800円也を払って300名収容の劇場内に入ると、
観客は1割程度で、あれれれ?と拍子抜け。
多分、昼2回の日本語吹替版は親子鑑賞が多かったと思うのですが、
私が行ったのは字幕スーパー版。という訳で子連れはゼロでした。


一般上映前に色々書くのもどうかと思ったのですが、
この先、かなりネタバレしていますので、これから先入観なく観たいという方は
どうぞスルーしてくださいませ。




話の舞台は南極大陸、皇帝ペンギンのエンペラー王国。
歌の上手なメンフィス(ヒュー・ジャックマン)とノーマ・ジーン(ニコール・キッドマン)は
歌で心を通じ合わせて惹かれ合い、その結晶に一個の卵が産まれる。


メンフィスとノーマ・ジーンという名前で分かる通り、
メンフィス=エルビス・プレスリー、ノーマ・ジーン=マリリン・モンロー、というのが
観ただけ(聴いただけ)ですぐ分かって笑えます。



卵が孵化するまで温めるのは夫メンフィスの役目、
その間、ノーマ・ジーンは他のメスと共に魚を獲りに海へ行ってしまう。
他のオスと共に身を寄せ合いながら寒風吹きすさぶ中、
歌いながら卵を温めるメンフィスだったが、ちょっとした油断で卵を手放してしまう。
慌てて自分の元に戻したものの、ノーマ・ジーンが帰ってくる孵化の時期に
なかなか卵が孵らない。中から音がしないからもうダメか、と諦めたその時、
先に孵化した女の子のグロリア(ブリタニー・マーフィ)が卵をつつくと、
足から殻を破ってそのままの状態で転がり続け、やっとのことで産まれたのが、
 男の子のペンギン(イライジャ・ウッド)
男の子は、足だけ出た状態を見たグロリアが呼んだ通り「マンブル」と名づけられる。

注)マンブル(mumble)の意味は「ぶつぶつ言う」って感じなのですが、
  ヨチヨチと歩く姿を見てグロリアはそう呼んでいました。。。。。

パタパタと足を動かすマンブルを見て「普通のペンギンじゃない」と思っていた
 メンフィスとノーマ・ジーンの心配が的中し、
歌で心を通じ合わせるエンペラー帝国で生まれたにも関わらず
マンブルは形容し難いレベルで「歌が下手」だった。
ペンギンの学校に通い始めても先生がさじを投げるほどの歌下手で
幼馴染のグロリアが首席で卒業というのにマンブルは卒業もままならず。。。

卒業式でグロリアが高らかに歌うのに合わせて
マンブルはステップ踏み踏み奇声を上げると(←本人歌っているつもり)
他のペンギンから向こうに行けと邪険にされ所在無く流氷に乗っていると
凶暴なセイウチ(アザラシ?)に襲われかけて海を泳いで逃げまくり
たどり着いたのがアデレードペンギンが住むアデレード王国。
そして出会ったのが
 ラテンノリノリの5人組アミーゴス
ラモン(ロビン・ウィリアムズ)、ネスター(カルロス・アラズラキ)、
ラウル(ロンバルド・ボイヤー)、ロンバルド(ジョニー・A・サンチェス)、
リナルド(ジェフリー・ガルシア)のアミーゴスは、
流れ着いてきたマンブルのダンスを観て感心する。
ダンスで心を伝えるアデレード国ではマンブルも心置きなく踊れるのだった。

5人組と雪原を滑っている時に奇妙な機械(ブルドーザー)を見たマンブルは、
以前自分を襲いかけた鳥がエイリアンに捕まって黄色い足輪をつけられた、
と話していたのを思い出し、何でも知っているという怪しい教祖様、
 イワトビペンギンのラヴレイス(ロビン・ウィリアムズ)に
エイリアンについて聞きに行くが、ヘンな輪っかをクビに巻いているラヴレイスは
まともに答えてくれない。
(ラヴレイスが首に巻いているのは、日本にもあるのか分からないのですが、
アメリカなどで缶ジュースやビールを6本束ねるのに使うプラスチックの輪っか)

マンブルがアミーゴスと一緒にエンペラー帝国に帰ると、
大事な食料の魚が減ったのは歌が歌えずヘンな踊りをするお前のせいだと
長老ノア(ヒューゴ・ウィーヴィング)に言われエンペラー帝国を追われてしまう。
魚が減ったのは自分ではなくエイリアンが原因だと言うマンブルだったが、
長老達を説得できず、グロリアと別れてエンペラー帝国から再びアデレード帝国へ。
輪で首が絞まり窒息寸前のラヴレイスに輪をどこで見つけたのか問い質し、
アミーゴス、ラヴレイスと共に輪を捨てたエイリアンの住むところまで急ぐ。
そこは人間が住むところ、エイリアンは人間だったことを知るマンブル達。
シャチに襲われそうになった間にラヴレイスの輪が取れたのは良かったが、
人間が大きな船で海の魚を大量に捕獲する様子を見たマンブルは、
人間に立ち向かおうとするが。。。。。。


と書くのはこの辺までにしておきますが、なかなか面白い作品でした。
ただ、過剰に期待して行ったせいか、前半のイケイケな勢い十分の展開に比べて
後半の展開にはちょっと「あれ?」という感じがしなくもなく。

テーマが愛なのか、環境なのか、道徳的要素もあるような、ないような、
人間がああも都合よくペンギン側に立って動くかどうか、などと
普段の邪悪な心がムクムクと現れて、ついつい否定的に考えてしまったり。

とはいえ、CGは凄いな~と思いました。普段あまり観ないせいかもしれませんが、
←ペンギンたちが海へダイブするシーンや
海の中で泳ぐシーンなど(まるで飛行ショーのようでした)、
観ていて童心に返ってワクワクしてしまいました。

また、音楽もなかなか良くて、

Happy Feet

Happy Feet

  • アーティスト: Original Soundtrack
  • 出版社/メーカー: Warner Sunset/Atlantic
  • 発売日: 2006/10/31
  • メディア: CD

赤ちゃんマンブルがタップを踏む時の「I Wish(邦題は多分“回想”)」とか
ブリタニー・マーフィーのクイーン「愛に全てを」、EW&F「ブギー・ワンダーランド」、
ニコール・キッドマンとヒュー・ジャックマンのプリンス「KISS」、
芸達者ロビン・ウィリアムズの「マイ・ウェイ」などなど、
音楽だけでも心躍るくらいの高得点です。(このサントラは“買い”です)

更に、マンブル他ペンギン達のタップの振付が予想していた通り、
 セヴィアン・グローヴァーで

自分が浮き足立つほど納得満足、と、非常にようございました。
セヴィアン・グローヴァーは1980年代、故グレゴリー・ハインズが見い出し、

 ←競演もしてます
“Tap Dance Kid”ブロードウェイのショーに出演して一躍有名になったダンサー。
その後1996年にブロードウェイでタップとミュージカルを融合させたショー、

Bring In 'Da Noise, Bring In 'Da Funk (1996 Original Broadway Cast)

Bring In 'Da Noise, Bring In 'Da Funk (1996 Original Broadway Cast)

  • アーティスト: Original Cast
  • 出版社/メーカー: RCA
  • 発売日: 1996/07/30
  • メディア: CD


“Bring n 'Da Noise, Bring in 'Da Funk”で振付、出演しトニー賞を受賞。
私もこのショーは2度ほど観た事があるのですが、背筋ゾクゾクものだったので、
今回のマンブル達の軽快なタップの振付にも音楽同様心躍りました。。。。

というわけで、
全体的にはストーリーが☆2つ、セヴィアン・グローバーの振付で☆1つ、
ヒュー・ジャックマン、ロビン・ウィリアムズとブリタニー・マーフィーの歌に☆1つ、
合計☆☆☆☆4つ、次回日本語吹替でも観たい「ハッピー・フィート」でありました。


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Catcat44

こんばんわ!
まだこれから見に行くのに、結局いつも通り読んでしまいました(笑)
私もCGアニメあまり見ないのですが、これだけはあまりの可愛さに・・・と言った具合いです~。
by Catcat44 (2007-03-12 21:53) 

うつぼ

LICCAさん、こんばんわ!!
読まれたんですね。。。。。 スルーして下さいね、と書いてあると見たくなるもんでしょうか。鶴の恩返しみたいに。。(笑)
「オープンシーズン」でアチャーという感じだったのですが、この作品は私の中では及第点でした。マンブルの可愛さとアミーゴスの陽気さで合格、という感じです。LICCAさんの記事も楽しみにしちょります。
by うつぼ (2007-03-12 22:05) 

堀越ヨッシー

おー!、うつぼさんとLICCAさんが交流してる!(笑)。
ストーリーはともかく、音楽はなかなか良かったでしょ?。オイラは毎日サントラを聴いてますよ(苦笑)。とりあえず、来週中には見たいなと思っとります。子供時代のマンブルは“ふわふわ”で可愛すぎですね!。
by 堀越ヨッシー (2007-03-13 07:34) 

noric

テレビの予告で気になってました。
by noric (2007-03-13 18:15) 

今回もうつぼさんのコメントを読んで終わるかも。ペンギンのダイブは見てみたいですね。
by (2007-03-13 21:32) 

うつぼ

堀越ヨッシーさん、こんばんは。
LICCAさんとはヨッシーさんのお陰で交流できるようになりまして。多謝です。
ストーリーも悪いということはありませんが、タップと音楽の方が格段に良かったですね。早くサントラを買ってマンブル気分に浸りたいものです。
子供時代のマンブルは本当に反則かと思うくらい可愛いですね。
by うつぼ (2007-03-14 21:22) 

うつぼ

noricさん、こんばんは。
今週末からロードショーなので今テレビで沢山宣伝してますね。
大画面で見るペンギンには心温まり心躍りました。
noricさんもお時間がありましたら是非劇場大画面でご覧下さいませ。
by うつぼ (2007-03-14 21:25) 

うつぼ

cocoa051さん、こんばんは。
アニメは普段全然観ないのですが、これは本当に良くできた映画だと思いますよ。ご多忙のようですが大画面で観るペンギンダイブは本当に凄いので、機会がありましたらゼヒ。
by うつぼ (2007-03-14 21:27) 

私もこれは気になっていました・・・ので斜め読みしました。
といいながら、なかなか映画館に行けないのですけど・・・ね。
ペンギンは子どもたちも好きだから、
吹き替えバージョンで連れて行ってみようかな・・・。
映画初心者としては、やはりドラえもんからなのでしょうかね・・・。
1人で見に行こうかな・・・。
by (2007-03-19 12:54) 

うつぼ

浦島太郎さん、こんばんは。
今回先行上映に行った日、入場待ちの長蛇の列を見て?と思ったら前日から始まっていた「ドラえもん」の列でした。やっぱり人気あるんですね。
吹替え版なら字幕を気にせず楽しめてよいかもしれませんね。主人公のマンブルの愛らしさはお子様達も気に入ってくれると思いますよ。
by うつぼ (2007-03-19 22:03) 

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