両国「ほそ川」の蕎麦 [呑んだり食べたり(日本そば)]
昨年末の柏の「竹やぶ」から始まった「蕎麦の会(会員3名)」で両国「ほそ川」へ。
dancyuだけが頼りの会員達、今回もdancyuよりお店を選定。
大江戸線両国駅A3出口から徒歩1分。
細い裏道にひっそり佇む渋い店構え。
「小学生以下はお断り」とは、大人の店ですね。
ほそ川:墨田区亀沢1-6-5 (03-3626-1125)
「ほそ川」は、前回行った銀座「成冨」のご主人 成冨雅明さんが修行したお店で、
ご主人の細川貴志さんは葛飾出身、3年前に埼玉県吉川市から両国に移転したとか。
表紙が木の手作り感溢れるメニュー
残念ながらメニューには板わさがなく、
注文しようと思った焼そらまめ、水茄子、山葵の醤油漬けは品切れでした。
乾杯は「大七」をぬる燗で飲みながら
そば豆腐
あっさりした味で、程よい歯ごたえと山葵がぴったり
焼味噌
意外に薄味で柚子の香りが効いてます。周りの岩塩も酒のつまみにピッタリ。
大七に続き、磯自慢を冷で
玉子焼き
甘さ超控えめながら、出汁の味たっぷりで舌触りもよく美味美味。
品揃えが少ないかな、と思っていたつまみはどれも美味。
続く天ぷらは(メニュー以外で松茸天ぷらもありましたが値段分からずパス)、
穴子天ぷら
いんげん、生姜、ペコロス、ミニトマト付。 穴子ホコホコ、衣サクサク。
ごぼう天ぷら
成冨より幅広でほっこり。 1人前3個なので4人で来ると揉めそうです。
帆立天ぷら
付け合せは、いんげん、生姜、ペコロス、ミニトマト、貝ひも。
どれも美味しいのですが、
大粒帆立がふっくら、中はレア!
一人前の量が少なめですが、内容は非常に充実しています。
つまみに満足した後は、お目当てのお蕎麦。
友人①はかけそば
非常にさっぱりした味だと言ってました。
私と友人②は、
せいろ
細くてもしっかりした歯応え。 産地を聞きませんでしたが、香り高い蕎麦です。
お代わりには、
田舎せいろ
太打ちです
薄削りの鰹節、干し椎茸、昆布でとった出汁は、
しっかりした味乍らすっきりして、でも深い味。
蕎麦湯はどろっとポタージュ系
お店は大きいテーブルでゆったりできる雰囲気は非常に良いのですが、
メニューに品切れが多いこと、
店員さんの要領が悪く、飲み物を頼んでもなかなか出ないこと、
七味の容器が空で指摘して新たに持ってきてもらったこと、などなど、
改善してほしい点もありました。
が、
とにかく、蕎麦は香り高く、こしが強くて美味。 (ちょっとお値段高めですが)
「ああ、今日はお蕎麦を食べたなあ」と実感できるほそ川でありました。
銀座「成冨」で一杯 [呑んだり食べたり(日本そば)]
以前、dancyuの蕎麦特集で見つけた柏「竹やぶ」 、築地「布恒更科」、四谷「蕎麦善」と 美味しい手打ち蕎麦と酒を楽しんだ友人2人と今回は銀座の「成冨」へ。
成冨:中央区銀座8-18-6 二葉ビル1F (03-5565-0055)
「成冨」は両国「ほそ川」で修行した成冨雅明さんが開いた十割蕎麦を出すお店。
東銀座から新橋に向かって徒歩5分くらい
店先の看板
最初はビール、といつもなら頼むところですがお酒の種類が豊富なので、 期待も大きく最初から日本酒、長野の香月(純米吟醸)でカンパーイ。
コクがありつつキリっとしたお酒。美味。
おつまみは、
山口県のかまぼこを使った「板わさ」は歯応えプリプリ
「蕎麦豆腐」はサッパリとした味わい
「鴨ローストビネガー仕立」は柔らかくて脂の乗った鴨がお酢でさっぱり
「蕎麦がき」はプリプリで口当たり滑らか、焼き海苔で巻いても美味
「夏野菜の天ぷら」 ズッキーニ、茗荷、紫蘇、アスパラ、万願寺唐辛子がさくっと揚がってます。
この後、出汁の味が利いた甘さ控えめの美味な卵焼きも食べたのですが すっかり写真を撮り忘れ。
お酒は、香月の他に、奈良の「往馬(純米--コクがあって辛口)」、 山形の「山法師(純米--コクがあって甘口)」、 福井の「早瀬浦(純米--すっきり辛口)」をいただきましたが、どれも美味。
お酒は片口に入って出されるのですが、お代わりするたびに形が変わり、
なかなかユニーク
〆のお蕎麦は、友人①が「夏野菜の冷やしそば」
サクサク天ぷらに冷たい蕎麦がぴったり
友人②は、温かい「ごぼう天そば」
太めに切ったごぼうが美味
私は、「ごぼう天せいろ」
温かいごぼう天そばより薄くて幅広に切られたごぼう天はサックリホコホコ。 一枚目のせいろは、北海道産で、蕎麦の香りが非常に食欲を誘う味。 つるつるっと食べ終わり、もう少し食べたいと、お代わりしたせいろは茨城産。 産地を変えて出してくれる心遣いに感心しながらいただいた茨城産は、 香りは北海道産ほどではないものの、喉越しは非常に良く、 これまたあっという間に完食。
香り高いお蕎麦と天ぷらのサクサク感、蕎麦がきのもっちり感、日本酒の品揃えなど、 非常に満足した「成冨」でありました。
「布恒更科」で一杯 [呑んだり食べたり(日本そば)]
dancyuの蕎麦特集を見て昨年12月に行った柏の「竹やぶ」に続き、 同じメンツで今回は築地の「布恒更科」へ。
「竹やぶ」に行った時の記事→ http://blog.so-net.ne.jp/utsubohan/2005-12-07
予習したところ、布恒更科は、昭和38年創業の大森が本店で、 ここ築地店は本店店主伊島節さんの息子(始さん)が一昨年に開店した支店。 石臼で挽いた自家製粉と、豊富な種類の蕎麦とおつまみが有名らしい。
場所は、都営浅草線東銀座駅から築地方向に向かって徒歩3分。 築地植むらの向かいで、以前は銀座更科だった場所とか。
店に入ると明るい声で若女将が「いらっしゃいませ」と迎えてくれる。 感じの良い店。
店内は、テーブル席が6つとこじんまり。 まずはビール(友人2人は蕎麦茶)でカンパイ。つきだしは松前漬け。
注文した料理が非常にテンポよくテーブルに並ぶ。
まずは「板わさ」。 かまぼこの歯応えがプリプリ
続いて「おぼろ豆腐」。 大根葉と昆布の付合せが豆腐にぴったり
ここで日本酒にスイッチ。 岩手の純米酒「南部美人」を熱燗でイタダキマス。
「だし巻き玉子」 ほわ~っとした食感で甘さ控え目
「鴨のくわ焼」 分厚い鴨肉の肉汁がじゅわ~っ
おいしいつまみで日本酒が進み、お銚子が空になったので、 次は、秋田の純米吟醸「刈穂」を冷やでいただきます。キリッとした味。
「本まぐろの漬け」 白醤油で漬けてあって色が鮮やか
「かき揚げ」 芝海老と牛蒡でサクサクサクッ
先日の竹やぶに比べ、ボリュームが多いので、既にお腹も八分目。 〆に蕎麦を注文。
友人①は、本日の変わりそば「伊予柑切り」 柑橘系の香りが心地よい
友人②は、「牡蠣蕎麦」 牡蠣がプリプリ
私は、「生粉打ち蕎麦」 するするっと完食
蕎麦だけで比較すれば、先日の竹やぶの方が香り高く上品な感じですが、 値段がお手頃でメニューも豊富、更に一人前のボリュームが多いので、 ここならちょくちょく来られそうです。
と、蕎麦もつまみも日本酒もお手頃で美味しい布恒更科でありました。
「竹やぶ」で一杯 [呑んだり食べたり(日本そば)]
友人が先月のdancyuを見て行きたくなったというので、柏の蕎麦屋「竹やぶ」へ。
前日、予約の電話をすると、「席の予約は出来ますが食事代の10%を頂戴してますので、 予約なさらずいらっしゃったらいかがですか?夜は予約無しでも座れますから」と店の方が言う。
親切な店だ。
柏駅からタクシーで6分(1000円前後)。 手賀沼が近い住宅街の一角にある店。 木戸を開け、ちょっとした空間を通って更に木戸を開ける。 古い木造家屋のようで新しいデザインも入っているような不思議空間。
半円形の火鉢が置いてある。
小上がり席に座って、メニューを拝見。和紙のメニューは分厚くて、一冊一冊が手作り。 中に描かれているイラストも各々違っていて、手が込んでいる。
私は生ビール、友人①はウーロン茶、友人②は菊姫のにごり酒でカンパイ。 外の寒さから暖かい室内に入り一息ついて飲む冷たいビールはウマーイ。
つまみは、玉子焼き、湯葉のせ豆腐、板わさを2つずつと、にしん、ぜんまいを1つずつ注文。
玉子焼きは、薄味がついていて焼きたてふっくら。
豆腐は、歯応えのある豆腐に柔らかい生湯葉と山葵を合せて美味。
板わさは、笹かまのような焼き色がついていて噛み応えのある弾力。
にしんは、甘過ぎず辛過ぎず、ほどよく味がしみて柔かい。
そして、ぜんまいは、全然えぐみがなく、ぴりっと辛い味付けがお酒にぴったり。
ビールの後、菊姫のにごり、天狗舞の山廃純米を飲みながらつまみが進む。
とはいえ、遅い時間に着いたので、あっという間にラストオーダーの時間に。
私と友人②はせいろ2枚を、友人①はせいろ&かけそばを注文。
上品な盛りです。
お蕎麦がこんなに香り高い食べ物だったなんて。 と、驚きながら、あっという間に1枚、2枚と食べ終わる。
本当にオイシイ。
かけそばは、せいろの辛いつゆとは味が違って甘いと、友人②が感心していた。
お茶を飲んでほっとしたら閉店時間。
滞在時間1時間で一人4000円。天ぷらを注文していたらもう少しお高めかも。
ちょっと贅沢にお酒飲んでお蕎麦を食べたいと思ったら、こういうお店がよいんだろうなあ。 滅多に行けないけれど。