映画「国際市場で逢いましょう」を観る [映画(か行)]
これも夏休み旅行のJAL機内で見ました。
主人公のドクスは時代に翻弄された人の一人なのかもしれません。
船で韓国に逃げようとしたときに、妹の手を放してしまったドクス、
その妹を探しに行った父も生き別れてしまい、
自分(父)がいないときはお前が家長、家族を守れ、と言われたことを
一生懸命守って、母や妹弟を守ろうとします。
大学に入った弟の学費を稼ぐために最初に西ドイツの炭鉱に行くのですが、
このあたり、以前の勤務先にいた韓国人のおじさんに話を聞いていなければ
なんのことだかよくわからなかったかもしれません。
もう10年以上前の話ですが、ドイツの展示会で出張した時、
このおじさんとごはんを食べたのですが、行った先が韓国料理のお店。
ドイツに結構韓国料理のお店があって、店員さんも韓国人。
「ドイツって韓国の人がたくさんいるんですね」と何気なく言った私に、
おじさんが説明してくれたのが、戦後の韓国が西ドイツから借款する代わりに
炭鉱などへの労働力を送るという約束で、多くの韓国人が西ドイツに送られ
過酷な労働環境で働きながら母国に仕送りしていた話。
映画に出てくるドクスはビザが切れるときに韓国に戻りますが、
その後に送られた人たちは、労働でお金を貯めて母国に帰ろうとしたら、
その後貧しかった韓国は経済成長を遂げて稼いだお金を持って帰っても
豊かな生活ができないと、そのままドイツに残った人がたくさんいる、、、
ってそのおじさんが話していたのを聞いて、隣の国にいながら、
こういうことも知らずにいてごめんなさい、って言ったら、
いいんですよ、今はなして知ってくれたからそれでいいんです、って
そのおじさんが言ったのを、この映画の場面を観ながら思い出しました。
で、映画の中のドクスは、その後、生活費を稼ぎ妹の結婚資金を工面するのに、
今度はベトナムに志願して旅立ちます。
行った先でも生き別れになりそうな姉弟を助けたり、
それで大けがを負ったりするのですが、
どうしてそんなに頑張れるんだろう、と見ていて不憫に思えました。
結婚式を挙げたいという妹が、むかつくくらい我儘なんですが、
その妹も家長として守らねば、という気持ちでベトナム従軍って、
いったどこまで真面目なんだろうって思って。。
その後、戦争で生き別れた身内を大々的に探す会で、
なんとか妹は見つけられるドクス、老いてやっと穏やかな時を迎えながら、
映画は終わるのですが、テーマは家族の愛、韓国の歴史について少しでも
知ってから見るとその時代背景とそれに翻弄されたドクㇲのことを理解しながら
見ることができると思います。
主人公の真面目さに対して、身勝手な身内がたくさんいるものの、
家族の大切さを感じることができた「国際市場で逢いましょう」でありました。
あらすじはYahoo!映画さんより。
朝鮮戦争中、父親と末の妹と生き別れたドクス(ファン・ジョンミン)は、
母親と2人のきょうだいと一緒に避難民として釜山で暮らすことに。
まだ幼いながらも家長として家族を守ることを心に誓った彼は、
自分のことは後回しにしていつも必死に働いてきた。
その後、西ドイツの炭鉱で働き、ベトナム戦争に従軍するなど、
ドクスは何度も命の危険にさらされる。
主人公のドクスは時代に翻弄された人の一人なのかもしれません。
船で韓国に逃げようとしたときに、妹の手を放してしまったドクス、
その妹を探しに行った父も生き別れてしまい、
自分(父)がいないときはお前が家長、家族を守れ、と言われたことを
一生懸命守って、母や妹弟を守ろうとします。
大学に入った弟の学費を稼ぐために最初に西ドイツの炭鉱に行くのですが、
このあたり、以前の勤務先にいた韓国人のおじさんに話を聞いていなければ
なんのことだかよくわからなかったかもしれません。
もう10年以上前の話ですが、ドイツの展示会で出張した時、
このおじさんとごはんを食べたのですが、行った先が韓国料理のお店。
ドイツに結構韓国料理のお店があって、店員さんも韓国人。
「ドイツって韓国の人がたくさんいるんですね」と何気なく言った私に、
おじさんが説明してくれたのが、戦後の韓国が西ドイツから借款する代わりに
炭鉱などへの労働力を送るという約束で、多くの韓国人が西ドイツに送られ
過酷な労働環境で働きながら母国に仕送りしていた話。
映画に出てくるドクスはビザが切れるときに韓国に戻りますが、
その後に送られた人たちは、労働でお金を貯めて母国に帰ろうとしたら、
その後貧しかった韓国は経済成長を遂げて稼いだお金を持って帰っても
豊かな生活ができないと、そのままドイツに残った人がたくさんいる、、、
ってそのおじさんが話していたのを聞いて、隣の国にいながら、
こういうことも知らずにいてごめんなさい、って言ったら、
いいんですよ、今はなして知ってくれたからそれでいいんです、って
そのおじさんが言ったのを、この映画の場面を観ながら思い出しました。
で、映画の中のドクスは、その後、生活費を稼ぎ妹の結婚資金を工面するのに、
今度はベトナムに志願して旅立ちます。
行った先でも生き別れになりそうな姉弟を助けたり、
それで大けがを負ったりするのですが、
どうしてそんなに頑張れるんだろう、と見ていて不憫に思えました。
結婚式を挙げたいという妹が、むかつくくらい我儘なんですが、
その妹も家長として守らねば、という気持ちでベトナム従軍って、
いったどこまで真面目なんだろうって思って。。
その後、戦争で生き別れた身内を大々的に探す会で、
なんとか妹は見つけられるドクス、老いてやっと穏やかな時を迎えながら、
映画は終わるのですが、テーマは家族の愛、韓国の歴史について少しでも
知ってから見るとその時代背景とそれに翻弄されたドクㇲのことを理解しながら
見ることができると思います。
主人公の真面目さに対して、身勝手な身内がたくさんいるものの、
家族の大切さを感じることができた「国際市場で逢いましょう」でありました。
うつぼさん、ご覧になりましたか。
ボクは2回も観てしまいました。南北の離散家族の再会の場面では、思わず泣いてしまいました。
じつはボクももう少ししたらアップする予定です。
by cocoa051 (2015-09-12 14:31)
cocoa051さん、こんにちは。
この映画、、冒頭で、老けメイクが今一つで、あれーって思いましたが、
そこから過去に遡って描かれていて引き込まれました。
近くの国なのに知らない自分が残念でしたが、、知ることが
これから友好につきあっていける一歩なのかと思いました。
by うつぼ (2015-09-13 10:33)