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映画「ハッピーエンドの選び方」を観る [映画(は行)]

珍しくイスラエル映画です。

ハッピーエンドの選び方 [DVD]

ハッピーエンドの選び方 [DVD]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • メディア: DVD



あらすじはYahoo!映画さんより。

発明が好きなヨヘスケル(ゼーブ・リバシュ)は、
妻のレバーナ(レバーナ・フィンケルシュタイン)と共にエルサレムの老人ホームに住んでいる。
ある日、彼は死の床にある親友マックスに、何とか自らの意志で穏やかな最期を迎えられる
装置を発明してほしいと頼み込まれる。
人のいいヨヘスケルはレバーナの反対にも耳を貸さず、新たな発明に挑む。




この邦題ってどうなんだろう。( `ー´)ノ


尊厳死を扱った映画です。原題はわかりませんが英語ではFarewell Party。
自分の死を自分で決めていいのでは、という話なのですが、
ハッピーエンドになるかどうか、、この邦題にはちょっと違和感。。


今の医療は長く生かすという点で発達していると思いますが、
人間としての尊厳を持って死ぬという点でどうかというのは
自分の父のときに感じたので、そういう点でも面白く見ました。

うつぼ父は2年前、脳疾患の長患いの後に亡くなりましたが、
脳にダメージをもったので、色々と訳の分からないことを発言され、
それに振り回され十数年。。でも本人はちょっと体が不自由なだけで、
死ぬならぴんぴんころりって思っていたのを思い出し。。。

今作では、アルツハイマーにかかった奥さんを観たダンナが、
最後には、、え????って結末で終わる映画でしたが、
何が正しくて何が間違っているのか、、こういう話って分からないと思います。


社会人になったころ、癌とたたかっている同じ部署のおじさんが、
病気で家族に迷惑をかけるのも嫌なんだけど、
アルツハイマーになって自分が何もわからないのに家族を傷つけるのは嫌だから
そういうときは施設に入れてほしいな、って言っていたのをこの映画で思い出しました。


確かに、記憶がなくなった本人より、家族が大変っていうのはわかるし、
今作でも奥さんのアルツハイマーが今後進むとわかっているとしても、
エンディングの展開にはちょっとビックリしました。。。
ここから見た人がいろいろ考えてね、ってことなのかもしれませんが、
日本でこういう映画を作ったら絶対メディアにたたかれかちゃうだろうな、って
思いながら見終わりました。。。


もちろん違法なことをしていいとは思わないのですが、
実際、自分の父親のことを観ていた上でこの映画を鑑賞すると、
誰しも寝たきりで管につながれて長生きしたいなんて思わないでしょうし、
自分の最期を決める権利もあるのではないかな、って思ったりしたのも確かです。


映画自体は、この段階で奥さんを、、という気持ちが強くてがっかりしたのですが、
(本人が多少意識があるうちは施設に入れるという決断もあったはず)
自分も人生折り返しているのを考えると自分の最期についてどうしたいのか、
考えるべきなのかな、と思った「ハッピーエンドの選び方」でありました。





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