映画「Everybody's Fine(一切都好)」を観る [映画(あ行)]
今年の夏休み、JALの機内で見た作品です。
が、日本未公開かもしれません。
あらすじはJALのオーディオガイドブックより抜粋。
妻に先立たれた初老の男が、中国各地で暮らす4人の子どもたちを
次々と訪ねていくロードムービー。
彼には秘密にされてきた子どもたちの現状が明らかにされる。
この映画、
Stanno Tutti Bene (1990) [Italian Edition]
- 出版社/メーカー: Medusa Video
- 発売日: 2010/11/10
- メディア: DVD
イタリア映画のリメイクですが、
以前こちらのリメイクを見てよかったので、今回も見てみました。
(デニーロ先生がよかった)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2011-10-01-2
ハリウッド版のリメイクを中国でさらにリメイク、どうかなと思いましたが、
中国ぽい設定に変えてしまったのか、中途半端な感じでした。
定年退職でリタイアしたお父さんがの見た目が若すぎる、
というのも見ていて違和感あり。(=_=)
実家にやってくるといいながらドタキャンで子供たちが全員帰ってこず、
じゃあ、自分から子供たちを訪ねようと、お父さんが子どもたちを訪ねる設定は
同じなんですが、亡くなった奥さんから聞いていた子供たちの職業などが
いざ訪ねてみると違う、というのも同じ設定でありながら、見ていてあまりピンとこず。
バレリーナと聞いていた娘が実はレストランで踊るダンサーだったり、
大学に通っていると思った息子が買い与えたアパートの部屋を又貸しして
怪しげな商売に手を出して、、という感じで、ハリウッドリメイク版のウソと
ちょっと違うというか、中国の今(の一端)を描いているのかな、と思いつつ、
お父さんを心配させたくないためのウソ、という思いやりという点で、
中国版はちょっと浅い感じがしました。
最後はほんわかした気持ちで見終わりましたが、
リメイクだとどうしても比較してしまうので素直に楽しめないというか、
元々のイタリア映画が小津安二郎作品のオマージュとして作った作品ときくと、
東京物語から見直した方がいいかも、、なんて思った
「Everybody's Fine(一切都好)」でありました。