馬るこの「まめだ」 [落語・お笑い]
以前ほど落語記事を書かなくなったのですが、
それなりに落語は寄席や落語会などに足を運んで楽しんでいます。
最近だと、今輔さんが得意の創作落語ではなく古典の「時そば」をやって
ビックリした記事を書きましたが、今回は馬るこさん。
(彼の落語会は毎回濃いめ)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/tag/%E9%A6%AC%E3%82%8B%E3%81%93
今回は、初めて下車する高円寺の「ノラや寄席」という小さい会場での落語会。
(ノラや寄席)→ http://www.noraya.jp/rakugo/
初めて降りる高円寺、迷子になったらいけないと物凄く早めにいったら、
ノラやさんが意外とあっさり見つかってしまい(笑)
時間つぶしで、その付近をぶらぶらしました。
ダジャレが微妙(笑)
500円台で食べられるなんて素敵
11月でしたがサンタさん発見
安い。。
こんなお店が近所にあったら週一は通います。
夜賑やかそうな通り
お水系のお店も結構並んでいます。(昼過ぎでも一部営業中だった)
渋めのカフェを観ながら
ガード下に入りますと
ノラや寄席
椅子席だけなら20席入るかどうかって感じのこじんまり寄席。
で、 ワンドリンク付きなので
斜め向かいのハコバーで
生ビールをいただきましたが
寄席の中が(入口が開いていたのもありますが)寒くて、
ぶるぶる震えながら開演前までに飲み切りました。
ここのビールは泡が細かくて美味しいと聞いていたのですが、
寒くても美味。ただ、寒かったので呑むのに時間かかっちゃった。(^-^;
で、14時に開演。
最初に馬るこさん、竹千代さん登場
2人とも明大落研出身で(馬るこさんが先輩)、マイミクの関係もあり
(といいながら、最近ログインしていないと馬るこさんが言って場内爆笑)
竹千代さんが弟子入りするときに相談された馬るこさんがアドバイスした内容が面白く。
有名で弟子がいない噺家にしろ、とか、立川流なら志の〇はやめておけ、とか、
(というか立川流は厳しい上に、彼は特に厳しいらしい)
自分の所属する協会は前座期間が(当時は)長いとか、、いろいろ言ったのもあって、
竹千代さんは馬るこさんと違う協会(落語芸術協会)に入ったとかとか。
ひとしきりウォーミングアップ的に(今回前座は出ないので)笑いをとったところで、
馬るこさんが下がり、竹千代さんの噺からスタート。
ネタは「豪華な粗品」。 創作落語です。
よく「つまらないものですが」と謙遜しながら品物を渡す日本人文化を
揶揄するようなネタですが、面白いかと言われると、若干中途半端に笑った感あり。
もらった方が、「つまらない粗品をありがとうございます」って答えてしまう、
今時の若者感を出したいのかなと思いましたが、ほんとにそういう人っているかな、
なんて思いながら見てしまい。。いるかもしれないけれど。
次に、馬るこさん。 ネタは初めて聞く「付き馬」。
(あらすじはwikiで!)→ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%98%E3%81%8D%E9%A6%AC
吉原の妓夫が知らない男にうっかり騙されちゃう話ですが、これを聞いたのは今回初めて。
他の噺家さんだとどういう話しぶりなのかわかりませんが、
馬るこさんは笑いを取りながら話をどんどん進めていくスタイルで、
この妓夫、どうせ騙されてるんだよな、って思いながらもわくわくしながら
聞くことができました。
まあ、今のご時世にこうやって人を騙していたら詐欺で捕まるけどね。(笑)
ここで仲入り、そして後半戦は再び馬るこさん。ネタは「まめだ」。
このネタも効くのは初めてです。
(狸の噺です)→ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BE%E3%82%81%E3%81%A0
前座時代の寄席の楽屋の話から、歌舞伎の大部屋役者の話にまくらが続いて、
ネタに入りましたが、ちょっと悲しい子狸の話で最後はしんみり。
狸というと恩返しするネタ(お札やサイコロに化けたり)ばかり聞いてましたが、
こういうしんみりしたのもあるのですね。。
で、最後のトリは竹千代さんで「親子酒」。
(これは何度も聞いてます)→ https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%AA%E5%AD%90%E9%85%92
これは、酔っ払い親子の酔っ払いぶりにどこまで笑えるか、ですが、
これまで聞いた中で一番好きなのはやはり寿輔師匠だったりして、
(気持ちいいくらいの飲みっぷりと酔っ払いぶりがツボ)
竹千代さんはまだ若いのもあるのか、ちょっとくど過ぎて見ていて飽きて。(笑)
という感じで、2時間の落語会終了でしたが、
久しぶりに見た馬るこさん、来年真打昇進も納得というか、
古典が改作とかになっていなくて、ふつうに古典なのに、
ちゃんと馬るこさんの落語になっているのが見ていて楽しく、
来年真打になったらまた進化しているのかな、なんて思った
高円寺のノラ寄席でありました。