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映画「ダラス・バイヤーズ・クラブ」を観る [映画(た行)]

主演のマシュー・マコノヒーは好きじゃないんですが(笑)
予告編を観て気になっていた作品です。


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あらすじはYahoo!映画さんより。


1985年、電気工でロデオカウボーイのロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)は、
HIV陽性と診断され余命が30日だと言い渡される。
アメリカには認可治療薬が少ないことを知った彼は代替薬を探すためメキシコへ向かい、
本国への密輸を試みる。
偶然出会った性同一性障害でエイズを患うレイヨン(ジャレッド・レトー)と一緒に、
国内未承認の薬を販売する「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立するが……。





実在のカウボーイの話だそうですが、まあ、観ていても全然楽しくありません。
ただ、HIV陽性、余命30日と言われた男が一生懸命生きようとする姿は
いくら性格悪そうな男であってもこの後どうなるのか、、と見ていて気になります。


自分が生きるために、と病院の清掃員にお金を渡して新薬(AZT)を手に入れて
服用し続けるもののよくならず、その清掃員にアドバイスを受けてメキシコの医者に会って
AZTの副作用やインターフェロンの有効性を知り、メキシコからインターフェロンを密輸して
合法の会員制組織(ダラスバイヤーズクラブ)を結成して、インターフェロンを販売する、
最初の内はお金を稼ぐことが目的だったロンは、自分と同じ病気の人たちを助けたい、
そんな気持ちになっていき、そのことが遣り甲斐につながるというか、で、
元気になっていくようにも見えました。

実際、裁判で戦いながらもインターフェロンを服用していたロンは余命宣告から7年間も生きた訳で、
国や製薬会社の敵ながらその活動が世の中を動かしたのかな、なんて観ながら思いました。

ロンの活動を理解し見守るのが、最初病院で余命宣告をした医師のイブ(ジェニファー・ガーナー)と、
病院で出会う同性愛者でHIV患者のレイヨン(ジャレッド・レト)なのですが、
その2人がロンに対して出過ぎることなく活動を支援していこうとする姿は見ていて心温まり。
特に、同性愛者(ゲイ)を心から嫌っていたロンがレイヨンとの間に友情の感情が芽生えていく様子は
何ともいえないというか。最期を看取るシーンなどはもう目頭が熱くなりましたねぇ。。。


と、全編通して非常に興味深く見られた映画でしたが、残念ポイントも。


それは、


間違った日本描写。(笑)




ハリウッド映画にありがちな、、それないでしょう、的なニッポン。



ロンがインターフェロンの仕入れをメキシコだけでなく、オランダや日本でも仕入れようとして
スーツ姿の医師を装って日本にはるばるやってくる場面で映るのが渋谷交差点。
ま、分かりやすくってことなんだろうと見続けると、研究所らしき場所にやってきたロンが
交渉する相手(日本人の設定のはず)の日本語がもうへたくそで。。。。(V)o¥o(V)

そして、そいつの名前は、


ヒロシ。


なんなんだよ、ヒロシって。(笑) 

おまけに、ロンが泊まる日本のホテルの部屋があり得ないくらい間違った日本。

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この作品でもジェームズ・ボンドが泊まるホテルが、ありない日本でしたが、
久しぶりにこの作品を思い出すような造りでした。。


と、本筋でないところの妙に突っ込みを入れてしまいましたが(笑)
マシュー・マコノヒーが20キロ減量したという役者魂(デニーロ先生みたいな)に驚きつつ、
これまでラブコメなどで色男だけど頭よくない、みたいなイメージだったのがちょっと変わりました。


HIV、同性愛に対する偏見や、製薬会社の売らんがする為の悪徳ぶり、
それに加担してしまう医師もいれば、イブのように患者にとって大事なことを考えて
最善を尽くそうとする医師の存在、色々考えさせられた「ダラス・バイヤーズ・クラブ」でありました。


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