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映画「桃さんのしあわせ」を観る [映画(た行)]

久しぶりに香港映画を借りてみました。

桃さんのしあわせ [DVD]

桃さんのしあわせ [DVD]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • 発売日: 2013/05/09
  • メディア: DVD



あらすじはYahoo!映画さんより。

広東省生まれの桃さん(ディニー・イップ)は、
13歳から60年もの間梁家の使用人として4世代の家族の世話をしてきた。
今は、生まれたときから面倒を見てきたロジャー(アンディ・ラウ)が彼女の雇い主で、
彼は映画プロデューサーとして中国本土と香港を往復する多忙な日々を送っていた。
そんなある日、桃さんが脳卒中を起こして倒れ……。


 




人間、何を以て幸せと思えるのかな、なんて観ながら思いました。

60年間勤めた桃さんが脳疾患で倒れて、仕事を辞めて老人ホームに入ると
雇い主のロジャーに伝えると、ロジャーはお世話になった桃さんにと自ら老人ホームを探します。

とはいえ、観ていて酷いなと思ったところに入れてしまうわけですが。
(自分の知り合いが経営していると知り入れてしまうという次第)


冒頭で桃さんとロジャーの光景が映されるのですが、それがもう自然というか、
言葉を交わさずともお互い伝わる気持ちみたいなものを感じます。
牛タンが食べたいというロジャーの為に桃さんが翌日せっせと料理する姿などを観ても
お手伝いさんとお金持ちの坊ちゃん、という関係を超えたつながりを感じて微笑ましいのですが、
老人ホームに入ってからの桃さんは自分の居所を見つけられず
(痴呆のお年寄りがたくさんいたりして、そんな姿を観て居た堪れない気持ちになったりして)

リハビリして普通に生活できるようになってロジャーと出かけたりする、、
その光景はとても微笑ましいのですが、結局肉親ではない、ってことなのかな、って
見ながら思いました。

あたたかい気持ちでみてもらってもやはり所詮他人同士なのか。

そういう観方をすると身も蓋もない作品ですが。。。。


桃さんはおそらく60年間お手伝いさんとして生活し、その世界しか知らないわけで、
そこの中で幸せに最期を迎えられたのかもしれないと思えば、
幸せかどうかなんて本人が決めればいいことなんだし、なんて思いました。

インファナル・アフェア [DVD]

インファナル・アフェア [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD



全然本筋と関係ないんですが、胡散臭い老人ホームを運営する男を演じていたのが、
インファナルアフェアで最後に可哀相な殺され方だったアンソニー・ウォンで、
ああ、こんなところに出てるんだなあ、って思いました。。。


というわけで、桃さんの人生を幸せだったのか不幸せだったのか、、
なんてことを自分と照らし合わせて考えてみていると、それぞれ何が自分に幸せなのか、
そういうことが見えてくるような、、「桃さんのしあわせ」でありました。



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