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ひこにゃんに会う旅 ~彦根編④~ [日本の旅(関西&東海)]

無事ひこにゃんと対面し、天守閣に上った後は玄宮園で優雅にお抹茶一服と、
彦根城の半分以上は回ったと思われますが、まだまだ見所はございますヨ。

玄宮園から出口に向かって歩き、
 庭園とはお別れ
 白鳥さんと
 井伊直弼公にご挨拶して
お濠沿いをぐるっと歩いて再び表門から入り、
 彦根城博物館に入りました
現在「百花繚乱~彦根歴史絵巻」の展示中(11/25迄)。
彦根城内の表御殿を復元した建物で、井伊家ゆかりの品々が展示されているのですが
11/25迄は普段公開されていない木造棟も見学できます。。
 こういう屏風画や
 茶器?酒器?
 こういう器を見るとつい(笑)
 お酒なんか入れたくなるもので。。
 刀とか
 赤備えの鎧兜も勇ましく
 一方優雅に着物の数々も
 井伊直弼がたしなんだ芸術として
このような楽器や能面なども沢山展示されていました。
ここから、渡り廊下のようなところを渡って普段は非公開の木造棟へ。
 お茶室などの部屋の数々に
 きれいに手入れされた庭
 和はいいですな
 枯れ山水に心落ち着きました。。
前半ノンビリ回っていたので帰り時間が残り少なくなってまいりました。
博物館はこれで失礼と外に出て、
 がまの油って筑波山だけじゃないのね、と思いながら
 お濠の黒鳥さんカップルを観ながら
 埋木舎へ
ここは、井伊直弼が、11代彦根藩主直中の14男(!)として生まれたものの、
母は側室であり、正室の子(直亮)が12代藩主となっていた為、
他家に養子に出るか捨扶持で部屋住となるかの選択肢しかなく、
17歳で父を失うと同時に三百表の捨扶持を与えられ場外の屋敷に住んだのがこの埋木舎。
そして、将来の見えない自分のことを詠んだのが、

「世の中を よそに見つつも うもれ木の 埋もれておらむ 心なき身は」


という歌で、自らを花の咲かない埋もれ木と同じと詠んで屋敷を「埋木舎」と名づけて、
20歳で養子に出ることに失敗した後は、32歳で一転して彦根藩主になるまで、
この埋木舎で国学者の長野主膳に師事して国学を習うほかに、
和歌や絵、書、柔術などの武道や乗馬、茶道、能、と文武両道の生活を送っていたそうです。
現在の建物は数十年前に建て直されたそうですが、それでも↑のような話を聞くと
捨扶持を与えられた部屋住みとして15年も非常に小さい建屋に住んでいたとは、、
よよよよよ、、、、、と、切なくなるというか何だか感慨深いものを感じます。。
建物の中に入ると、
井伊直弼が実際使っていた駕籠 当時使われていた器や
 茶室
 庭もこじんまりしています
 長野主膳(左)と井伊直弼(右)
人形ではなく年季の入ったパネルで笑ってしまったのですが
こうやって日々お勉強していたのかしら、、と想像し。。。
また、今回初めて知ったのですが(その頃は生まれていないので、、、←本当)
井伊直弼はNHKの大河ドラマ「花の生涯」でも描かれているんですね。
 ドラマ様子のパネル展示
井伊直弼が尾上松禄、長野主膳が佐田啓二、正室が八千草薫、、、、だったそうで。
生まれて物心ついていれば観てみたかった。。。

で、この埋木舎で一緒に住んでいたのが
  志津(左)と里和(右)
お2人とも井伊直弼の側室らしいのですが、大老として江戸城に移るとき、
里和を連れていって子供も生まれた、、、と手前の説明に書いてありました。。
じゃ、正室はどうしたんでしょう、、というか、部屋住でも正室と側室がいた、、というのが
現代では今ひとつ理解できませんが、武士たるものそういうものだったんでしょうかね。。。

とここで、彦根城はほぼ一周見学終了。
かなり歩き疲れですが、、残り時間も少なくなってまいりました。
という訳で、ラストスパート、彦根城周辺の散策に向かいます。。。

(「彦根編⑤」につづく)

 


タグ:彦根
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コメント 8

kikuzou

どれも趣深いけど、ひこにゃんの前には全てぶっ飛びますね。
今、彦根行きの計画を考えているところです。
by kikuzou (2007-11-13 06:21) 

南雲しのぶ

綺麗に整備された庭園は本当に心が和みます。
ウチの庭も日本庭園作りなのですが、維持管理が大変でジャングル化してしまっています。
ただ、古い建物に入った時に照明(蛍光灯)がついていると違和感を覚えてしまいます。
明るく無いと見えないんですけどね。
by 南雲しのぶ (2007-11-13 11:54) 

"花の生涯"、NHKの大河ドラマの第1作目なんですね!
1963年だと、ウチもまだ生まれてないや・・・。
江戸城に移る時、志津と里和どちらを連れて行くか・・・モメなかったのかな(^^;)
by (2007-11-13 13:03) 

むむむむむ。やっぱりいいですね、日本庭園。
(博物館では、写真撮影可だったのですか?)
あまり良いイメージを持っていない井伊大老の人間らしさが学べたり、日本史を紐解きたくなったり、やっぱり国内旅行はいいですね。しかも京都などほどメジャーじゃないところが旅心をくすぐりますね。
次回も楽しみです!
by (2007-11-13 21:25) 

うつぼ

kikuzouさん、こんばんは。
>ひこにゃんの前には全てぶっ飛びますね
そのとーり!(笑) 
kikuzouさん、彦根旅行を計画されているとはビックリですが、実行された暁には電車&グルメ、紹介してくださいね!
by うつぼ (2007-11-14 21:19) 

うつぼ

南雲さん、こんばんは。
年をとるにつれ、庭を見て心が和むようになった気がします。(笑)
>照明(蛍光灯)がついていると違和感
天守閣にはなかったような気がするのですが、こういうところは点いてないと展示の意味が大幅減になってしまうからでしょうね。
by うつぼ (2007-11-14 21:24) 

うつぼ

うたにさん、こんばんは。
"花の生涯"は1作目なんですか。うちの上司に彦根城に行った話をしたら、「尾上松禄と八千草薫・・・」と即答していたので、リアルタイムな方には懐かしいのかもしれませんね。
>志津と里和
人形が仲良さそうに並んでいたものの、私もドロドロあったのかなあ、とか考えてしまいました。(^_^.)
by うつぼ (2007-11-14 21:29) 

うつぼ

bonheurさん、こんばんは。
博物館は皆写真を撮っていたので私も遠慮せず。。ホリヒロシさんの人形展だけは恐ろしいくらいスタッフが繰り返し繰り返し撮影禁止といっていましたが、後は比較的緩かったというか撮れるところが多かったようです。。。
私も、日本史が嫌いだったのにこうやって大人になって旅行すると歴史を知りたくなるもので、今回は楽しくベンキョウできました。
by うつぼ (2007-11-14 21:33) 

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