ニューヨーク旅行記～出発編その２～

まだ地上にいます。(笑）

成田空港で、「酒買えない＆アップグレード出来ない」ダブルパンチ状態のまま搭乗しました。

　サンフランシスコ行きUA838で機材はB-747

かなり後方の３人掛けの通路側の席を予約しておいたので、
「アワヨクバ３人掛けの真ん中が空いたりするとチョットは楽チンなんだけどなあ」と、
過去に何度かそういうことがあったので淡い期待を抱きながら着席すると、
ほどなくして覇気の無い小柄な中年オジサンが私の横を通り過ぎ、
すぐ後ろの頭上の荷物棚に荷物を入れようとして持ち上げながらアウアウ言っています。
そして、オジサンの力及ばず、棚に収まれなかった荷物が落ちてきて私をゴッツンと直撃。
しかし、オジサンは己の荷物に集中して私に気づかないのか、謝る気配がありません。
「痛いなー、もー」とムカつきながら「又ぶつかってきたら抗議しちゃる」と身構えていると
何とかオジサンは荷物を棚に収め、そのまま後ろの席に座ると思いきや、
「あ、あ、あのぅ、そ、そこ、わ、わ、わ、わたしの席なんですが。」と心細そうに言ってきました。

私の隣かよ。

立ち上がって(多分この時の私は般若顔）、「どうぞ」と言うと、
「あ、あ、すみません。。。。。」と消え入るような声で言いながら窓側の席に座りました。
すぐ隣の席ではなくて一つ空けて隣の席でよかった、と、ホッとしながら
「このまま真ん中の席が空きますように。。。。」と心中祈っていると、
今度は、年の頃は私と同じくらいで派手な柴田理恵といった趣のオバサンがやってきて
「エクスキューズ・ミー」と私の隣の席を指差してきました。

ええと、私は取敢えず日本人なんですが。　ナニ人に見えたんでしょうか。

いや、もしかしたらこのオバサンが日本人じゃないのかもしれないな、と、思っていると
オバサンは着席するや日本語の雑誌を取り出して読み始めました。

じゃ、私が日本人に見えなかったということなんですね。。。。。

更にオバサン、前の座席のポケットに５００mlのペットボトルを2本入った袋を入れてます。
昨年秋にJAL便でシカゴに行った時は搭乗口でも荷物検査があって
出国後に買ったペットボトルも機内持ち込みできませんよ、といわれたのですが
(同時期NWで上海に行った時も同様で友人は５００ｍｌのペットボトルを没収されていた）、
今回は搭乗口で荷物検査もないから隣のオバサンは持ち込めたのでしょうか。
それなら私も水買って持ち込めばよかったなあ。

飛行機は定刻より早めにドアを閉め、いざ滑走路へ、と思ったら、機長アナウンス。

急な大雨・大風の為、一本の滑走路の使用する向きを変えなければならず準備していること
（多分そういう風に言っていたと思うのですが、素人なので正確に聞き取れず）
エンジントラブルで成田に緊急着陸する飛行機を迎えばならないこと、
以上の理由で暫くゲートで待機するよう管制塔から指示がありましたので、
申し訳ありませんが機内でお待ち下さい。
一時的に空港が閉鎖状態となりましたので、少なくても１５～２０分はこの状態です。
当分離陸できる見込みはありませんので、トイレのご使用は可能です。。。。

知らぬ内に外は叩きつけるような大雨。　空港に来るまで晴れていたのに。。。

前の人は座席を目一杯倒してくるし、
斜め後ろの家族は初めての旅行なのか娘（２０代のオネエチャン）は大騒ぎだし。

いろんな点でイラついてます、私。

　乗務員の方が水を配ってくれた後、再び機長がアナウンス。

エンジントラブル機は無事着陸しましたが、
着陸待ちの飛行機に加えて、離陸待ちの飛行機もあり、当機は１１機目に離陸の予定です。
サンフランシスコで乗継ぎされる方も多くいらっしゃると思いますが、
米国の国内線は国際線の遅れに比較的柔軟に対応していますので問題ないと思います。
詳しいことはサンフランシスコ到着後、地上職員に問い合わせて下さい。

下線部、日本語アナウンスでは訳していませんでしたが、
国内線が遅れた場合、国際線が多少は待ってくれることはあるけれど（過去に経験あり）
国際線が遅れたって「次のフライトに乗ってね」と国内線は予定通り出発しちゃうだろうに。
過去に国内線に置いていかれた経験が何度もある私としては
機長のこのアナウンスは「信用出来ませんな」。

ドアが閉まってから早1時間。　
いつまで経ったら出発するのかなあ、乗継できるのかなあと心配に思って横を見ると、
隣のオバサンは腕組みしながら頭をガクンガクンさせながら爆睡中、
オジサンは「地球の歩き方～サンフランシスコ＆シリコンバレー編」を熟読しています。

その後２０分経ったところでやっとゲートを離れてほっとしたものの、飛ぶ気配なし。
そして、離陸許可が下りないからもうちょっと待っててね、という機長のアナウンスの後、
やっと離陸したのはドアが閉まってから２時間後のことでありました。

ほっとしたものの、これじゃ乗継便には乗れないだろうな、と既に落胆する私。

とはいえ、ゲートを離れてから離陸するまでの間、
「オーディオの９チャンネルで機長と管制塔のやりとりが聞けます」というアナウンスがあったので
聞いてみたのですが、かろうじて聞き取れるのは便名と航空会社名くらいで
あとは暗号っていうか呪文というか、専門用語というかで「何が何だかさっぱり」。

こんなやりとりを常に交わされつつ、今回のような事態にも的確に対処される機長とは
集中力と神経を非常に使うお仕事なんだなあ、と思うと
たまにご訪問いただく機長様にも頭が下がる思いでございます。。。。

と、やっと離陸したところなのですが、長々書いてしまいましたので続きは「その３」で。

引っ張るなあ、私。(笑）

タグ：ＵＡ 飛行機

コメント 10

あらら～大変でしたね。
うつぼさんはどちらの国の方に見えたんでしょうね？
なかなか離陸せず、いらいらしてしまいますよね。
やっぱり乗り継ぎ便には乗れなかったのかなぁ～と３が楽しみです！
by (2007-05-06 18:26) 

散々なJFK行きになってしまいましたね。管制機関との交信が聞けるのはUAだけだと思います。すべて英語で行ってますが、基本的には世界中で共通の用語を使用しています。
　今回のような気象状態があまりよくないときはかなりの神経を使います。私達は何か起きた時、飛んでいる場合は先ずそのトラブルに対処、そして余裕が出来た時に皆様に説明します。CABINに座っていて何も外が見えない、事情が分からない状態の皆様にタイムリーかつ正確に事情を説明することはきっとお客様を安心させられると信じています。
最近は教官業務でフライトは殆どしてません。今月は東南アジア方面に２回だけ。料理は楽しいですがフライトは神経を使ったりトラブルに対処したりと色々な意味でやりがいのある楽しいです。
by michael (2007-05-06 23:03) 

先行き不安な旅になりそうですね。
さて同席のオジサンとエクスキューズ・ミーのオバサンとの展開はいかに。・・・楽しみですよ。
by (2007-05-07 18:46) 

国際線だろうと国内線だろうと、エコノミー席の狭さは尋常じゃないですよね。体格の大きい外国の人はよくあれで耐えられるなあと思います。
私自身、身長があるので、前後にきついエコノミー席は嫌いなのですが、お金には換えられず、毎回エコノミーです。(苦笑)
by kou (2007-05-07 22:03) 

little_snowさん、こんばんは。
その時大変でもあとで思い返すと笑えたりするものですね。　と、思い出しながら書いていますが、なかなか乗継まで記事が辿りつきません。(笑）
＞うつぼさんはどちらの国の方に見えたんでしょうね？
欧米の人には「うつぼは韓国人に見える」とよく言われますが、韓国人も日本人も大差ないような気がするんですけれどね。
by うつぼ (2007-05-07 22:35) 

michaelさん、こんばんは。
帰国して数日経つと既に笑える思い出話になりつつあります。(笑）
＞管制機関との交信が聞けるのはUAだけだと思います
そうなんですか。どこの航空会社でも聞けるものだと思っていたので貴重な体験だったんですね。
実は、大学時代のクラスの同級生（体育会系の男子）がmichaelさんと同じ会社にいるんです。（没交渉なので確証はありませんが多分）
「俺はパイロットになって空を飛ぶんだ」と大言していたので、「Ｋ（←男子）が操縦する飛行機には絶対乗りたくないね」と同級生皆で言っていたのですが、michaelさんのような教官のご指導の下で学んでいれば、きっと素晴らしいパイロットになっていることと思います。(笑）
by うつぼ (2007-05-07 22:42) 

cocoa051さん、こんばんは。
過去にも色々と飛行機のトラブルは経験しているのですが、生命の危険を感じる、というレベルでなければ、旅行というものはトラブルがあった方が後々思い出に残るようですね。
＞オジサンとエクスキューズ・ミーのオバサン
２人共最近の旅行の中では突出している面白さでした。だから、天候・お酒などのトラブルに加えて、記事がこんなに長くなってしまうのかも。。。(笑）
by うつぼ (2007-05-07 22:45) 

kouさん、こんばんは。
エコノミーといっても、米国の国内線（や欧州大陸内の路線）の機材は、国際線に比べて意外と座席のピッチが広いと思いますが、それでも狭いかも。
そんな訳で、「新幹線くらいのピッチがあればもうちょっと楽チンなのになあ」と毎回思います。kouさんは、身長がある分、大変ですね。
by うつぼ (2007-05-07 22:48) 

おひさしぶりです。そうそう、私とうつぼさんはほとんと同じ時期にＪＡＬでシカゴへ行きましたよね。機内食もまったく同じで、ちょっと嬉しくなってしまいました。
今回はＵＡなのですね。７月にＢＡでロンドンまで行くのですが、出国後の売店でお水買ってみようかしら。前の記事で１万円でアップグレード（Ｃクラスではないですよね。）できるんですね。ＪＡＬはそういうインビは無かったような。
国際線はＪＡＬしか乗らないので、ひたすら謝っていることが当たり前だと思っていたのですが、お国柄でしょうか？のんきですね。
by (2007-05-08 21:29) 

好（ハオ）くんさん、こんばんは。ご無沙汰してます。
そうですね、昨年秋のＪＬ便で同じ機内食でしたね。(笑）
ペットボトルの持ち込みは本当は×なんですよね。隣のオバサンは知らずに買って持ち込んだのかもしれません。昨秋の第二ターミナルの売店には「当店でお買い上げのペットボトルは機内に持ち込めません」とわざわざ書いていたくらいなのですが、今回第一ターミナルの売店はどうだったのか見なかったので分かりませーん。。。。
ＵＡのアップグレードですが、あまりピッチの差に気がつかない、ような気がするエコノミープラスですので1万円で十分って感じですね。
by うつぼ (2007-05-09 22:37)