「伊勢長」で京懐石 [呑んだり食べたり(日本料理)]
高級忘年会と称し、帝国ホテル内の「伊勢長」に行く。 インペリアルタワー地下1階で、鮨源、ブラッセリーの近く。 静かな佇まい風の入口を通ると、意外にも雑な対応に吃驚。 席への案内がいい加減な上に、コートも預かってくれない。 大した客だと思われてないんだろうか。
滅多に来られない店ですが心外デス。
19時の店内は同伴出勤と思しき和装ホステスとオヤジの組合せ多し。
着席し、京懐石の「嵐山」コースを注文。
まずは、生ビールでカンパイ。寒い冬に暖房の効いた所で飲むビールは格別。 程なくしてコース料理が運ばれる。
「前菜」
千枚漬寿し、鴨ロース蒸し煮、鱚手綱巻柿餡添え、ブロッコリー黄味酢がけ、 蟹長葱巻、ごま豆腐。 どれも小ぶりで上品な味。 特に、鴨ロース蒸し煮はとても柔らかく肉汁がジュッと滲み出る美味さ。 ごま豆腐もチーズが入っているような洋風な味でビールが進む。
ビールを飲み終わり、次は「菊駒」の冷酒。京懐石の店に青森の酒?と思ったが、 きりっとしていて、適度にコクもあって、料理との相性は○。
「御吸物&御造り」
丸吸(丸豆腐、餅、焼葱、芽葱)と平目うす造り。 丸吸は玉子豆腐の上にコラーゲンたっぷりのすっぽんと柔らかい餅に香ばしい焼葱。 本当に美味で「お代わりしたい」味。(勿論お代わり出来ません) 平目のうす造りは、太公望の友人曰く「とても新鮮」で良い歯応え。
「焼物」
柳鰈雲丹焼。柳鰈の身はホクホクで、甘い焼雲丹とぴったり。 しかし、塩を振り過ぎたのか後味がかなり塩辛いのが残念。
「焚合せ」
かぶら蒸し。 焼穴子に蕪のすりおろし、椎茸、海老、銀杏、三葉をのせ、銀餡をかけた一品。 臭みを全く感じない蕪の食感を楽しめて、香ばしい焼穴子も美味。
「揚物」
くも子黄味揚。くも子とは鱈の白子。蜘蛛の子のように見えるからだとか。 出汁につけていただくと、ふわ~っ、とろ~ん、と口の中でとけてしまう。
「酢の物」
もずく、赤貝、とろろ、胡瓜、針生姜の酢の物。つるるんとさっぱり。
「御食事・果物」
白御飯、湯葉とナメコの赤だし、香の物。デザートは甘いラフランスといちご。
大変ご馳走様でございました。
満腹、贅沢な気分で店を出て、食後のお茶をと本館1階ランデブーラウンジへ移動、 着席すると、至近距離に見覚えのある顔が。
「和泉モトヤ」がセッチー&姉と談笑していた。目立っていた。
周りの客は気付いていただろうけど気付かぬ振り。ま、そうだろうな。
テレビで見るより顔は長く、背は低く。あれで空中モトヤチョップで勝利と言われても。
セッチーはテレビで見る通りド派手なおばちゃんという感じだった。
と、すっかり京懐石を堪能したことを忘れてしまうところだったが、 贅沢出来て満足満足の日比谷の夜。