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映画「コントロール」を観る [映画(か行)]

80年代の短い間に活躍したJoy Divisionを描いた映画ということで借りました。

コントロール デラックス版 [DVD]

コントロール デラックス版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD



あらすじはYahoo!映画さんより。

イングランド北東部の田舎町に育ったイアン(サム・ライリー)は、
やがて恋に落ちたデボラ(サマンサ・モートン)と結婚。
19歳の若さで家庭を築いた彼は、地元の職業安定所で働きながら、
バンド活動に精を出しはじめる。しかし、ロンドンで初ライブを行った1978年、
イアンは原因不明の大きな発作に見舞われ……。



Joy Divisionというと、

この曲のイメージしか実はなくて、
ボーカルのイアンが自殺して、残ったメンバーがNew Orderと名前を変えて、


これ、ちょっと暗いけどいい歌だなと思って聴いていたのが高校生の頃。

まさか、イアンの自殺でバンド名を変えて
(一人欠けても名前を変える約束をしていたと)
イアンの亡くなった月曜日をこうやって歌にして、、それがヒットして、
もう30年以上も昔のことを思い出しながら鑑賞しました。


映画では、イアンの内面を描くような演出はなく、音楽と家庭での様子を描いて
内面は映画を観る人が想像しながら映画が進んでいくという感じでした。

妻デボラに対する態度もバンドでの態度もどこかすっきりしないというか、
彼自身の気持ちが靄っていたのを描いていたのかもしれないのもしれませんね。
プロデューサーに見いだされメジャーになっていくと、それまでと生活も一変、

(この作品でもそうでした)→ http://utsubohan.blog.so-net.ne.jp/2016-07-19


癲癇の発作も出たり、バンドがメジャーになっていき、家庭不和、
イアンにはそんな状況で自分自身をコントロール(映画のタイトル)できず
自ら命を落としていきJoy Divisionとしての活動も終わる、と、
実話に基づいて描かれているのでハッピーエンドではなく、
モノクロの映像の中で淡々と描かれているので
見ていて楽しいかと言われるとそんなに楽しくはないのですが(笑)、
イアン・カーティスの短い人生を描く作品として、音楽で成功したとはいえ、
繊細な心を持つ少年のようなイアンの姿にどこか魅力を感じた
「コントロール」でありました。