映画「Re: LIFE」を観る [映画(や・ら・わ行)]
ヒュー・グラントが出ているだけで借りた作品です。
あらすじはYahoo!映画さんより。
かつてアカデミー賞を受賞するも、
15年間鳴かず飛ばず状態の脚本家キース(ヒュー・グラント)は、
破産寸前で妻子にも逃げられる始末。
人生どん底の彼は郊外の大学でシナリオコースの講師を引き受けるが、
乗り気でなく不真面目に振る舞う。
しかし、子育てしながら復学したホリー(マリサ・トメイ)をはじめ
真剣な生徒たちの情熱に接するうちに、
鬱屈(うっくつ)したキースの心に変化が生じ……。
邦題って、Re: LIFE (メールの件名みたいな、人生について、みたいな)
なんですけど、原題は“Rewrite”。 原稿を第三者が書き直す、って意味で、
なんでこういう邦題つけちゃうのかな、なんて思いました。
で、ヒュー・グラント。
劣化ぶりが切ない。
まあ、私自身も時の流れとともに劣化していますから(笑)
もちろん若いころから見ていたヒュー様が劣化していても不思議じゃなくて
この作品で、若かりし頃のポップスターを演じていたヒュー様の役者魂に
(デュランデュランとスパンダ―バレエを足したみたいなボーカル)
すっかり楽しませてもらったのですが、
今作はそういう演出はないとはいえ、ヒュー様の劣化ぶりが
とりたてて目新しさのない(笑)話の設定を盛り上げてくれました。
まあ最初はやる気がないとはいえ、最後はめでたしめでたしになるだろうし、
そんな目線で見ているので(笑)どう変化していくのかな、と思ったら、
ここで血も涙もない鬼教師を演じていたJ.K.シモンズが
情に厚い校長先生を演じていたり、
ジェイン・オースティン好きな倫理委員会のおばちゃんのちょっとした小ネタのヒネリ、
なにより、マリサ・トメイ演じるホリーの存在で作品が締まりました。
マリサ・トメイといえば、
この作品でいてから好きになった俳優ですが、
今作でも子育てしながら大学に戻って真剣に姿(と他の生徒もだけど)で
ヒュー様が心変わりしていくのが最初かったるいなと思って見ていたのが
ハッピーエンドに向けて私も気持ちが盛り上がりました。
まあ、ヒュー様以外が演じていたら陳腐な話だなとつまらなかったかもしれませんが、
ヒュー様の安定感のある演技と脇役の配役の妙で楽しめた「Re: LIFE」でありました。