映画「エール!」を観る [映画(あ行)]
予告編を見て借りた作品です。
あらすじはYahoo!映画さんより。
フランスの片田舎の農家であるベリエ家は、
高校生の長女ポーラ(ルアンヌ・エメラ)以外、全員が聴覚障害者。
ある日音楽教師トマソン(エリック・エルモスニーノ)に歌の才能を認められ、
パリの音楽学校で行われるオーディションを勧められたポーラは喜ぶものの、
歌声を聴けない家族から反対される。
家族のコミュニケーションに欠かせないポーラは、考えた揚げ句……。
フランス映画なのでハリウッド映画ほどの感じはないのですが、
今回はハッピーエンドに向かっていくのが明らかに見えていたので、
最後のハッピーに向かってどうなるのかなと思いながら見ていました。
設定自体、家族(自分以外の家族、両親と弟)が耳が不自由で
両親が読唇できないので、娘であるポーラがいないと生活が立ち行かない、
農業で生計をたてているのでいろいろな業者さんなどの取引先、
市場でもやりとりできない、、というのが、最初に描かれているのですが。
今作の展開に必要だというのはわかりながらも現代で筆談でもなんでも読唇術でも、
娘がいなくてもコミュニケーションできないのかな、
そんなことを最初に感じてしまったので、その前提がないと話が進まないとはいえ、
娘一人に全て耳が不自由であることで負担をかけていたことってどうなんだろう、
どうもそのあたりがずっと引っ掛かってしまいました。
手話で会話する両親と娘の会話も、両親がちょっと子離れできていない感もあって、
お前がいないと困る、という展開にもあまり共感できませんでした。。。。
もちろん、歌いたいというポーラが今後の可能性を見出すために
オーディションに行く姿には頑張って!と、応援したくなったのですが、
最終的にはハッピーながら、ハリウッド映画ではない割にはちょっと邪念も入り
障碍者を扱う割にはちょっと描き方が浅いような感じもしてしまった
映画「エール!」でありました。
でもね。歌はいいですよ!