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アサヒビール「BARで聴く邦楽コンサート」に行く [音楽・コンサート]

「BARで聴く邦楽コンサート(其の八)」で
 アサヒビールアネックス4階の「月灯り」へ。 


火の玉ビル(フラムドール)と同じ敷地内にあります
以前から参加したいと思いながら応募しては毎回抽選で落ちていたのですが、
今回やっとのことで当選し、喜び勇んで会場へ。。。
因みに事務局の方のお話では、参加者25名に対して応募は1000名とか。
かなり狭き門です。。。

演奏は、「邦楽集団 大和」の皆さん。 メンバーは、
「鼓」&ナビゲーター の 西川 啓光さん 
「十七絃筝」 城ケ崎美保さん
「二十絃筝」 山田明美さん
「尺八」    川俣夜山さん
「三味線」  上原潤之助さん    の5名。

西川啓光さんは、邦楽打楽器奏者で
劇団四季(ジーザスクライストスーパースター等)や長野オリンピック聖火リレーの曲、
猿之助のスーパーカブキの音楽プロデュースなどを行っている方で
素人にも非常に分かり易い説明をしてくれました。

コンサートは三部構成で、ビール、ウィスキー、ワイン、ソフトドリンクを飲みながら楽しめます。
私は開演前から早速アサヒスーパードライを注文、
おつまみの生ハム&オリーブとぴったりでグビグビ飲み終わり、赤ワインをお代わりに。
でも、飲みすぎると肝心の演奏がよく分からなくなるので(笑)、
ここからはホドホドに、と飲んでいると18:30開演。

第一部は、「皆様よくご存知の曲を集めて」と題して、
♪夏の歌メドレー(夏の思い出、海、夏は来ぬ、七夕、我は海の子)、
♪「冬のソナタ~最初から今まで」
♪「剣の舞(ハチャトリアン作曲)」 
の3曲。

琴(筝)2面で奏でる「冬ソナ」は、意外やしっくり合っていてしっとり、
「剣の舞」も、三味線や琴でテンポよく奏でていて
「邦楽の楽器でここまで出来るのねぇ・・・・」と感心することしきり。

ここで一旦休憩。 赤ワインのお代わりをいただきながら、
新たにおつまみで登場したドライフルーツ(いちじく)を食べてリラックスリラックス。

第二部は、楽器の説明とその特性を生かした曲の数々。
♪鼓独奏「一陽来復」
♪尺八独奏「甲乙」
♪三味線独奏~粋な江戸の世界へ(並木駒形など)

鼓は、桜の木で作った漆塗りの胴に馬の皮を張ってあり、
麻ひもを引いたり緩めたりで音階を調節するということを今回初めて知りましたが、
鼓だけの独奏でも非常にドラマチックな曲で引き込まれました。。。
また、尺八は、一般的なサイズが「一尺八寸」で略して「尺八」と呼ぶことや、
根元から七節目のところに吹く部分を作っていること、
首を振りながらの奏法(一定の音で揺らす横振り、音の高低を出す縦振りなど)と、
尺八というと「与作」の出だし部分、というイメージが強い私には目からウロコ状態でした。

三味線だけは、寄席でよく俗曲などを聴いているので、そこそこ勝手が分かっていたというか、
隅田川、浅草のことを歌った歌でしっとり。。。。 したところで、再び休憩。
一緒に行った友人と譜面台に載っている楽譜を拝見させていただくと、
普通の五線譜に書かれている楽譜で、もっと特別な譜面かと思っていたのに、、と
少々拍子抜けしました。。。。

第三部は、よく知られている
♪「春の海」  からスタート。
お正月といえば「春の海」というイメージの私ですが、生で聴くのは初めてで
筝と尺八の音色にこれまたうっとり。。。。

続いて、二十絃筝による演奏で、
♪「白い風の下で」「雨ざんざん」の2曲。
一般的な筝の糸は十三本で、邦楽の音階(五音)に合わせて作られているのに対して、
二十絃筝は、西洋の七音階(ドレミファソラシド)に合わせて作られた筝で、
現代の曲や西洋の音楽を演奏しやすいそうです。
上の2曲は和服で弾くには右に左に前に後ろにかなり動いて激しい曲ながら
一般的な筝との違いを感じられる曲でありました。

コンサートの最後は
♪「冬の一日」
全員での演奏で盛り上がって拍手喝采の後は、お約束のアンコールで♪「木蓮の涙」。
ニッカウィスキーのCMソングで使われていた曲で和んだところで20:30お開き。。

一度当選して聴くと次は当たらないのかな、と思うくらいの高倍率のコンサートですが、
コンサートに来られなかった方々向けのコンサートとして、
12/6フラムドール(火の玉ビル)4階のアートスクエアで開催するそうです。
次回9月の邦楽コンサートも当たるか分からないので(というか二度と当たらないかも)、
12月のコンサートに足を運ぼうかな、と思ってはいるのですが、
今回の特定少人数向けのサロンコンサートのようなひと時に
ビールやワインのお酒を飲みながらゆったりのんびりまったーり、と、
邦楽を十二分に楽しめた「BARで聴く邦楽コンサート」でありました。 


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Catcat44

こんばんわ!
邦楽にはとんと疎い私ですが、普通の五線譜という件に、ひっかかっちゃいました。
高校生の頃、お琴を習ってる友人に譜面を見せてもらったら、縦書きの漢字だったから、五線譜を見慣れた私は、ちんぷかんぷんだった記憶があるのですよ。
にしても、お酒を飲みながらというのは、ステキです。トイレ行きたくなりそうですが(笑)
次も当選するといいですね~。
by Catcat44 (2007-06-15 23:16) 

西川 啓光

先日は、コンサートへお出かけいただきまして、誠にありがとうございました。

コメントを拝見し、楽しんで戴けましたご様子が伺えまして、嬉しい次第です。

ところで、五線譜の件ですが。
現代曲は洋楽系の作曲家が書いている物ですので、どうしても、五線譜での作曲になるようです。
しかし、邦楽器をやられている方の殆どは五線譜は読めません、そこで
現代曲でも、人気の曲は縦譜で出版されています。

先日のコンサートでも、何曲かは縦譜の譜面も有ったのですが・・・。

これからも、私のブログへ遊びに来て下さい。
色々と情報発信しております。

この度は、ありがとうございました。
by 西川 啓光 (2007-06-16 13:33) 

うつぼ

LICCAさん、こんちは!!
譜面については↑で西川様よりコメントをいただきましたが、本当は縦なのですね。(存じませんで・・) 
こういうコンサート、ありそうでないですよね。やはり途中の休憩中にトイレに行った私ですが(笑)、お酒も音楽も楽しめて(しかも少々薄暗い・・)、これで2000円なのです。アサヒビールさんには感謝感謝です。
by うつぼ (2007-06-16 15:01) 

うつぼ

西川様、ご訪問いただきありがとうございます。
まさかご本人にお出でいただくとは吃驚(@_@)しつつ、恐縮しております。
私自身はクラシックピアノを長いこと習っていたので五線譜は知っているのですが、邦楽が縦譜というのは初めて知りました。2部と3部の間の休憩中に三味線と尺八の方の譜面台を覗き込んで「邦楽も五線譜なんだ」と勝手に理解してしまいましたが、素人の勘違いということでどうぞご容赦下さいませ。9月のコンサートも応募するつもりですが当たるか分かりませんので、12月のコンサートは必ず拝見させていただきたいと思います!
by うつぼ (2007-06-16 15:05) 

こういう邦楽の音楽会、行ったことないですが、以前、雅楽を楽しんだことが一度だけ。邦楽は心が落ち着けていいと思いますね。うつぼさんのカテゴリーの広さに感服です。
by (2007-06-16 18:31) 

うつぼ

cocoa051さん、こんばんは。
たまたま友人から聞いて応募したのがきっかけなので、それまではあまり邦楽には興味がなかったのですが、やっと当選して行った&お酒を飲みながら、、というので本当に楽しく聴けました。年を重ねるにつれ、こういう音楽もしっくり聴けるようになった気がします。。(笑)
by うつぼ (2007-06-16 19:38) 

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