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NYで“BLUE MAN GROUP”を観る [舞台・ミュージカル]

NY滞在最終日、観納め作品は“BLUE MAN GROUP”。 

 読んで字の如く、

 「青い人達」のパフォーマンスです。
ボストンで初めて観てからトリコになっている作品で今回で6回目。
劇場街よりかなり南のアスタープレイスという場所にある、
 駅前のオブジェ
 アスタープレイス劇場で
1991年4月8日の初演以来、17年目のロングラン公演中。
 オフ・ブロードウェイでもPLAYBILLを貰えます

 座席は6列目の右寄り。
5列目までが「ポンチョ席」と呼ばれるのですが、
座席においてあるビニール製のポンチョをかぶって鑑賞する席で、
パフォーマンス中に飛んでくる様々なものをポンチョでよける仕組み。
一度だけ前から2番目のポンチョ席に座ったことがあるのですが、
黄色いドロドロの物体(液体)が飛んできて(トウィンキーという場面で)、
物体がポンチョにかからずメガネにべっとりくっついたことがあります。
ポンチョは全く役立たずでしたが(笑)、黄色いベトベトを恐る恐る口にしてその味に納得。
(何味か書いても良いのですが実際に体験してほしいのでここでは書きませんね)

今回記事を書くのに念のためと思って調べたら、
ナント!wikipediaにも載っていて驚きました。
→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3

日本でもかなり浸透してきたということなのかと思ったら嬉しい。。。。

アメリカではインテルのCMにも出演してます

PLAYBILLに記載されている“ABOUT BLUE MAN GROUP”によれば、
音楽とコメディ、マルチメディアによる視覚的効果を合わせて
非常にユニークな形のエンターテイメントとして作り上げられたもので、
ライブでは最高に幸せな気分を味わえるのが特徴とか。
現在では、NYをはじめ、ボストン、シカゴ、ラスヴェガス(ここだけ大劇場)、
ロンドン(確か期間限定)、ベルリン、トロントで公演しています。
元々は、マット・ゴールドマン、フィル・スタントン、クリス・ウィンクの3人が、
様々なハプニングやサロン形式のミーティングから生まれた事を集めて作り上げた作品で、
様々な年齢層や文化の人々にエキサイティングな経験をしてほしいと3人は願っているとか。

因みに舞台に出てくるブルーマンは3人ですが、
この劇場でクレジットされている演者は9人、いずれも学校で演技や音楽を専攻された人ばかり。
セリフは一切なくジェスチャーや顔の表情で観客に訴えるのですが、

「一度観るとヤミツキ」。 だから今回も観ちゃった私。

狭い劇場内に入ると「ヘアバンド!」という掛け声と共に
スタッフから1メートルくらいにちぎられた紙テープをスタッフから渡されます。
事情が分からなくてもいいので取りあえず頭に巻きつけて開演を待っていると、
舞台上の電光掲示板に鑑賞中の注意が赤い文字で流れます。

「No Photograph, No Videotaping(写真禁止、ビデオ撮影禁止)」

英語で流れた後にスペイン語、ドイツ語、フランス語、ハングル語と共に

「SATSUEI KINSHI」 と日本語でも注意が流れます。何度も何度も流れて飽きていると、

「SKETCH IS OK.(スケッチはOK)」とお茶目なメッセージが流れて笑わせてくれます。

更に、観客のウォーミングアップで様々なメッセージを流して観客に声を出して読ませたり、
叫ばせたり笑わせたり、、、、そんな状態が10分くらい続いてから開演するので
観客全員が開演時からエンジンがすっかり温まっているというか、
初っ端から笑って拍手して盛り上がれます。。。。

実際のパフォーマンスは、どんな感じかというと、ロックの生演奏に合わせて
  電光掲示板をブンブン振ったり
 パイプで出来た楽器を靴べら状のスティックで演奏したり
 パイプを叩いたり(“DRUMBONE”という場面)
 パイプを伸ばしたり縮めたりしながら演奏したり
 ペンキを落としたドラムを叩きまくったり

嬉しいことに日本人のファンサイトがあるのですが(その名も“ブルーマン命”)、
そこにパフォーマンスの様子が紹介されています。
http://blueman.kir.jp/

そして、動画だとこんな感じ。(ブルーマンの日本版ホームページより) 
http://www.blueman.jp/

但し、画像と一緒に流れている音楽は舞台のものとは全く違います。

更に、最初に観たときと現在ではパフォーマンスの組合せや内容を変えています。
同じものをマンネリ的に続けず少しずつ変えていくあたりが人気の秘密なのかもしれません。

彼らはCDアルバム2枚と全米ツアー時のライブDVDを販売しているのですが、
舞台での音楽やパフォーマンス(の一部)はこれらでも楽しめます。

ザ・コンプレックス

ザ・コンプレックス

  • アーティスト: ブルー・マン・グループ, デイヴ・マシューズ, トレイシー・ボーナム, ジョシュ・ヘイデン
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2003/07/24
  • メディア: CD
ザ・コンプレックス・ロック・ツアー・ライヴ

ザ・コンプレックス・ロック・ツアー・ライヴ

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/04/21
  • メディア: DVD

1時間半ノンストップ(休憩なし)のパフォーマンスが終わると
(最後の最後に劇場内全体がトイレットペーパーに包まれるというスゴイ状態になります)
笑って拍手してアドレナリンがバンバンでてすっかり恍惚状態になっていた私。(笑)

帰り際、狭いロビーでは、
ブロードウェイを目指す若者の育成資金にご寄付を!と毎回バンドのメンバーの皆さんが
募金を募っているので毎回「$5」寄付して(少しくらいは役に立ちたいのです)、、

  ブルーマンの1人と記念撮影しました。 うふ。
9.11の翌年に行った時だけ(安全上の理由か)撮影できませんでしたが、
こうやって最後の最後までブルーマンに触れ合えるというのは小劇場ならではですね。

という訳で、NY滞在最終日の夜に相応しいというか、とにかく大満足で締めくくれた
ブルーマングループでありました。楽しかった!!!

(これにてNY旅行記&ミュージカル編すべて完)



※「ブルーマン命」のサイトによれば、
 日本での長期公演(専用劇場ができるとか)について来月アナウンスがあるようですね。
 1年くらいやってるんだったら毎月でも行きたいくらいですが、日本は大劇場でチケット代高そう。。。。


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コメント 6

これは観るというより体験するのですね。舞台と客席が一体。こういうのは好きですね。むかし情況劇場なんかでそれらしきことがあったのはうすうす記憶にありますがね。
by (2007-06-05 13:37) 

うつぼ

cocoa051さん、こんばんは。
この演目は筋書きは全くありません。とにかく矢継ぎ早に繰り広げられるパフォーマンスに参加したり圧倒されたりしている内にあっという間に1時間半が過ぎてしまう、、、、という作品ですね。自分ものめり込まなきゃ損損なので目一杯楽しんできました!
by うつぼ (2007-06-05 21:17) 

YaCoHa

こんにちは。
「青男団」・・・日本でいうと青い山海塾(今もあるのかな?)男3人組みというと、セコハン・ダンス・カンパニーを思い出しちゃいます。ジム・キャリーのマスクっぽさがなんともイイ感じですね!
by YaCoHa (2007-06-05 23:28) 

うつぼ

Yakohaさん、こんばんは。
青男、、、いずれ女性も演じてくれることを願って「青い人」と敢えて書いてみたのですが、やはり男性が演じた方が迫力はありそうですね。
山海塾は(ちゃんと観たことないのですが)シリアスなイメージがあるのですが、ブルーマンは全くそういうシリアスさはありませんよ。兎に角笑いっぱなしです。
因みに、初めてボストンで観た時、終演後一緒に写真を撮って貰ったら、興奮し過ぎてブルーマンに密着して寄り添った為に自分の髪の毛に青い塗料がベットリついてしまい、それに気づかずスキップしてホテルに帰り部屋の鏡で唖然としたのを覚えています。。(笑)
by うつぼ (2007-06-06 22:18) 

はじめまして

こんにちわ。いきなり失礼します。
私もブルーマン大好きなんですよ。うれしくてつい書き込んでしまいました。

今度ブルーマンが日本に来るみたいですね。
サマソニとか、エイベックスの20周年のプレスリリースにも書いてありましたし。
詳しくはわかりませんが、六本木に劇場を作っているみたいですし、期待大ですね!
公式サイトの更新が待ち遠しいです。
by はじめまして (2007-07-04 16:59) 

うつぼ

はじめましてさん(?)、こんばんは&はじめまして。
ブルーマンファンの方からのコメント、大変嬉しいですよ。
六本木に専用劇場が出来るということは1年くらいは公演してほしいですね。大劇場ではマシュマロキャッチはやらないかもしれないなーと思ったりして今から気になって仕方ありません。。。公式サイトに早く詳細が載るといいですね。
by うつぼ (2007-07-04 23:36) 

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