SSブログ

NYで“A Chorus Line”を観る [舞台・ミュージカル]

NY滞在中4本目に観たのは“A CHORUS LINE”。
  
1975年5月に“CHICAGO”でも書いたSHUBERT劇場で初演を迎え、
1990年4月28日6137回の公演で終幕。
そして、2006年10月5日リバイバル公演初日を迎えた作品です。

 一番劇場数の多い45丁目Schoenfeld劇場。
 劇場内はこんな感じ(CHORUS LINE HPより)
舞台版は劇団四季でも何度か上演されているのですが(確か今も都内で上演してますよね)
実は一度も観たことなく、

コーラスライン

コーラスライン

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2001/10/25
  • メディア: DVD

映画版のみで予習してから劇場に向かいました。。。
劇場に入ると「この作品は途中の休憩がありません!!」と係の人が大声で言っているので
急いでトイレに行ったものの、トイレは暗くて数が少なくて長蛇の列。
やっと用が済んでから座席に向かう前にプログラムを買おうと立ち寄ると、
 “RENT”の時の同様、又もやギヤバッグ付の$20。
「バッグは要らないからプログラムだけほしい」と店員さんに言うと
「プログラムだけでも$20だよ、バッグ付けた方がいいよね?」と店員さん。
何だか半ば強引に売りつけられたような気分です。。
こんなバッグなんか要らないのにどーして付いてきちゃうんだよ。

今ひとつ気分が晴れぬまま着席。

前から5列目の真ん中ブロック。
この日もディスカウントで良い席が取れず「定価」で購入いたしました。。。

客層は白人多めでアフリカ系も結構いて、日本人もぽつぽつ。。。
劇団四季効果なのかなあ、などと思いました。
劇団四季のコーラスラインといえば、以前、会社の先輩が
「昔観た時に前田美波里(キャシー)と浜畑賢吉(ザック)が出てたんだよね」と言っていたのを
思い出します。それってかなり随分昔の話なんですが、想像してキャスティングに妙に納得。(笑)

あらすじは映画版と同じなので、この記事をご参照下さいませ。
http://blog.so-net.ne.jp/utsubohan/2006-09-03

(決して手抜きをしている訳では、、、そういう訳ではございませぬ。。。。。。)

かいつまんで書くと、
 コーラスダンサーのオーディションで 
 最終選考に進む17人が選ばれて
各人、履歴書に書いていない自分について語るように演出家のザックに言われて
 各々説明するのですが、
 映画版で一番気に入っていたリチー、 ダンスは良かったのですが
映画版で強力なインパクトだった“サプライズ”を歌う訳ないよなーと分かっていながら、
やっぱり歌わなかったのでヒジョーに残念無念でありました。
(リバイバル版で映画版のみの曲を取り上げる、なんてことはないのですね。。。)

各々の思いについて(ポール除いて)語った後は、 
 実際の舞台振付による最終選考
と、ザックが元恋人でトップダンサーだったキャシーに対して
 目立たず協調して踊るようにと
厳しく言うザックに対して
 自分はただ踊りたいだけと訴えるキャシー

オーディションは終了し男女8名が選ばれて。。。

 フィナーレは全員で“ONE”を
  
歌って踊るのですが、曲が終わるのに合わせて全員が袖に引いて、拍手し続けていると、、、
場内が明るくなってしまいました。

あれ、出演者も出てこずにこれで終わり?

確かに、最後の“ONE”が始まる時、まず男性ダンサーが一人ずつ出てきて歌い踊り
(女性ダンサーはキラキラストッキングを履いたりお着替えに時間がかかるので後から)
続いて、女性ダンサーが一人ずつ出てきて挨拶しながら男性ダンサーに加わっていくので
一生懸命拍手していたのですが、それでも曲が終わった後に再び舞台に出てきて
挨拶してくれるものと思っていたらそうではなく。 二度と出てくることはなかったよ。(:_;)

また、普通だと、お客さんが帰るときにオーケストラが〆の音楽を演奏してくれるのですが、
(私は終わるまで聞いていて曲が終わるとオーケストラに拍手をすることにしています)
この作品は、音楽も“ONE”ですっぱりと終わり、でした。。。

どうにもこうにも最後の最後でこの未消化な気分。。。。

ポールの独白部分が長くて後半ちょっとだれちゃったかな、という気がした点と合わせて
少々残念ではありましたが、全体的には良かったかな。

また、この作品に日本人の方が出演していました。
中国系アメリカ人コニー役の
 高良結香さん 
彼女のホームページはこちら↓ (英語版・日本語版)
http://www.harvest-f.com/takara/
http://www.yukatakara.com/

最初は映画版のイメージがあったので出てくる人全てに違和感があって
(特に30歳のシーラ役と整形美人のヴァル役)
コニー役の高良さんも映画に出ている女優ジャン・ガン・ヴォイドより小さいので
何となく違和感があったのですが、徐々に見慣れていくもので、後半は違和感もなく、
最終選考で落ちるのが分かっていながら“頑張って!!!”と心中応援する私でありました。  

そうそう、作品の様子は下のサイトから“View Show Video”をクリックして下さいね。 
http://www.newyorkcitytheatre.com/theaters/geraldschoenfeldtheater/theater.html

また、作品のオープン日やクリスマスイベント記事なども発見↓
http://www.broadway.dreamhosters.com/stage_notes/?cat=154

という訳で、最後の最後で演出上なのか少々ガッカリもしましたが、
ブロードウェイの厳しさとダンサーの熱い思いを感じた“A CHORUS LINE”でありました。

(“LOVE MUSIK”に続く)


タグ:NY
nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(1) 
共通テーマ:演劇

nice! 4

コメント 4

せっかくのフィナーレ、なにか歯切れが悪くて残念でしたね。
高良結香さんのこと、はじめて知りましたが、いろんなところで活躍する日本人も増えたのですね。
by (2007-06-02 17:29) 

うつぼ

cocoa051さん、こんばんは。
そうなんです、最後がちょっと残念で、いつも沢山拍手したい私としては、物足りなさが残ってしまいました。
最近はブロードウェイでも日本人が出演されているのを観る機会が増えた気がします。(“A Pirate Queen”にも一人出ていましたし) こういうのも楽しみの一つですね。
by うつぼ (2007-06-03 11:12) 

最後で気が抜けちゃいそうですね。ちょっと残念。
でもいいなあ、やっぱり。本場で観られるって素敵ですね。
by (2007-06-16 16:19) 

うつぼ

浦島太郎さん、こんばんは。
最後の最後であれ、、でしたが、全体的には良かったと思いますよ。
本場は出演者の層が厚いということで、脇役の人でも主役が出来るくらいの方が多い分、見応えがありました。。
by うつぼ (2007-06-16 19:37) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1