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「ブラストⅡ」を観る [舞台・ミュージカル]

東京国際フォーラムで 「blastⅡ」を観る。

 

1998年に誕生し、全米公演後、2003~2005年、日本で公演を行った
打楽器&金管楽器&ダンスのパフォーマンス 「blast」の続編。

2001年ブロードウェイでblast!を初めて観た時、
パーカッションの迫力と金管楽器の緩急自在の音色に感動して以来、
日本公演も毎年欠かさず観ていたのですが、3年連続で観て流石に飽きてしまい、
更に、最近のスポーツの国際大会同様、中途半端なタレントが「私が応援団長です」と
我が物顔でテレビの宣伝に出てくるのを観て気持ちが白けてしまい、
今回は全然観る気がありませんでした。 
が、3週間前にちけっとぴあで検索したら4列目が取れたので結局観る事に。

東京国際フォーラムホールCに到着したのが開演20分前。
この演目、出演者が舞台に下りてきたり座席通路から舞台に上がっていったりと、
めまぐるしく動くので舞台にスロープがついている分、1~3列は外した模様で、
4列目を探すと、なななんと最前列でした。

ララララッキーです。 
観に来てよかったとつくづく思っていると隣に座る男女2人の会話が耳に。。。

最近まで海外でクローン研究をしていたと自慢する中年男と、
誘われて取敢えずくっついてきたと思しき若い女性の組み合わせ。
自分が動物のクローンを作り出した一員だという話を延々と女性に説明する男性、
なのに適当に相槌を打つだけの女性。
まあ、男性の様々な自慢話、傍で聞いているとかなり面白いのですが、
話しかけられている女性にしてみればどうリアクションを取ってよいのか
悩むような内容で、「こりゃいかんなー」と心中思ってしまう意地悪な私でした。
せっかくプログラムを買って事前予習にと読もうと思っているのに
会話(というか男性が一方的に話している)が聞こえるのがおかしくておかしくて。。

壁に耳あり障子に目あり、大事なお話をするときは周囲に気をつけましょう。

などと思っていたら、13:05開演。

木管、金管、打楽器が登場して演奏する「Overture」から始まり、
テーマとなっている○、△、□をモチーフにしたバトンを使ったダンス、
木管がミニトランポリンで跳ねながら演奏する「Blue Rondo」、
高速早回しのバトンと超高速トランペット演奏による「くまんばちの飛行」、
打楽器総動員でド迫力の演奏「Tribal Towers」、
少人数の木管、金管、による静かな「The Rite Of Spring」、
「The Rite Of Spring」
ギターと歌、金管、ダンスで奏でる「アランフェス協奏曲」、
blast1でフィナーレを飾ったスペイン風「Malaga」

ここまでで約50分で一幕終了。

前回同様、幕間にも出演者数人によるパフォーマンスが行われる筈、と
席を立ち上がると、階段に向かってダッシュする人たち。
多分あの人達についていけば見られるだろう、といそいそと付いていき、
係員に誘導されて座ったのは、ロビーのパフォーマンス用ミニステージの最前列真横。

ララララッキーです。

トランペット2人とトロンボーン、チューバ、ドラムの5人による
ファンキーな演奏を堪能した幕間でありました。



フラッシュ禁止だったので私のボロデジカメで撮ったら写真ボケボケ。。。

20分の幕間の後、第二部スタートです。

金管、木管、ダンスによる少々スローな感じの「O2」、
「O2」
踊りながらクラリネットを吹く姿が印象的な「Slava」(ウェストサイド物語)、
アボリジニの楽器ディジリドゥを使った「Didge」、
「Didge」
木管、金管によるジャズに乗せてダンス全開の「Mid-East Suite」、
木管、金管がコミカルに楽しく演奏するビーチ・ボーイズの「Good Vibrations」、
フルートの演奏に乗せて男女2人がバトンで踊る「Lullaby for Nancy Carol」、
そして最後の最後は全員総出で演奏する「Swing Swing Swing」。

今回のblastⅡは、様々な色をテーマにした前作に対して、△、○、□をテーマに
(カンディンスキーやフランク・ロイド・ライトからインスピレーションを受けたとか)
楽器の種類も増やして内容も盛りだくさんに、更にパワーアップした内容で
臨んでいるのをひしひしと感じたのですが、
日本からツアースタートというのが売り文句だった反面、
(東京公演の前に、松本、大阪、名古屋で半月くらい公演を行なっているのも
慣らし運転しているのかと穿った見方をしてしまい。。)
まだ出演者達がこなしきれていない感もあり、これから回数をこなしていく内に
もっとしっくりくるのかな、と思いました。

また、前作で前面にフィーチャーされていたパーカッションが今回は殆ど裏方で、
ゾクゾクするような打楽器演奏が聴けなかった(観られなかった)のが非常に残念でした。
スネアドラム2人による演奏バトル、観たかったのですが。。残念。

といっても、バトンで参加している日本人の稲垣正司さんのバトンさばきや
(くまんばちの飛行で、3本のバトンをクルクルと高速で回す姿にビックリ)
飛んだり踊ったりしながら木管楽器を吹きまくる木管部隊の皆さん、
トランペットの早吹き(?)に鬼気迫るものを感じたアダム・ラッパさん、など
見所は非常に多く、全体的には満足しています。

終演後も2階のフロアで演奏しながら観客を見送ってくれた出演者の皆さんの
エンターテイナー魂を感じつつ、
やっぱり前作の方が個人的には好きかなあ、などと心の中で葛藤してしまった
「blastⅡ」でありました。


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コメント 2

これ、おもしろそうだなー、と思っていたんです。
生で見ると、きっと迫力あるんでしょうねー。
早く、子供の手が離れないかな・・・。
by (2006-10-02 17:47) 

うつぼ

浦島太郎さん、
ⅠがDVD化されているので、このⅡもその内DVD化されるのではないかと思います。といっても、こういうのはライブで観ないと感動半減って感じかもしれませんが。毎年来日している演目なので、当分日本公演は続けられるのではないかと思いますよ。
by うつぼ (2006-10-02 22:47) 

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