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寿輔の「天狗裁き」 [落語・お笑い]

久しぶりの寄席ネタです。

海外住まいの長い友人が落語を聞きたいというので
寄席の番組スケジュールを調べたら、昼の主任が 

  なんと師匠♪
これは何か神様のお導き、、、と友人を連れていそいそと新宿末廣亭へ。

RIMG6511.JPGこんなに大きなのぼりが飾ってありました♪

末廣亭がいいな、と思うのは、
花番さん(結構若い女性が多いかな)が席まで案内してくれること。
左右のお座敷席なら、と言われて、友人はちょっと抵抗があったようでしたが、
(海外生活が長いと靴を脱ぐのも抵抗あるのかな、なんて思った)
椅子席だとバラバラだし、、てな感じで友人を説得して靴脱いで座敷席へ。

入ったところで最初に観たのは、
up_ph_b77.jpg 伸乃介さん 噺は「真田小僧」。
父親に遊びに行けと言われた金坊は小遣いをくれと父親に頼むがもらえないので
悪知恵を働かせ「おとっつぁんの留守中、おっかさんの所に男が来てた」と父親を動揺させ、
詳しい話は小遣いくれないと話さないよ、と小遣いをせびる。
男が一体誰なのか気になって仕方ない父親は金坊に小遣いを渡して話を聞くと、、、という噺。
女房と一緒にいた男が誰なのかさんざん心配したというのに、
男の正体が分かって「なーんだ」とガッカリする父親に対して、
まんまと小遣いをせしめた金坊の悪知恵の働かせぶりが対照的で何度聞いても面白い噺。

続いて、東京丸・京平の漫才 
写真はだいぶ若いですが今は60過ぎてるかな。
相変わらず私とは波長の合わない漫才で寝そうになってしまいました。(^_^;)

で、続いて夢太朗さん。噺は「替り目」の途中まで。
酔っ払って家まで帰った亭主が家でも呑みたいと女房に言うと、                                                                                                                              外で呑んできたのだから寝るようにと言う女房。                                                                                                              それでも酒が呑みたいと粘る亭主に押し切られて女房が酒を出すと、                                                                                                               今度はツマミが欲しいと言い出す亭主に「全部いただきました」と答える女房。 
・・・・・・・・・・・。
本当はこの後、仕方なく女房が外へおでんを買いに行っている間に
うどん屋を呼びとめて酒の燗を頼んで、、、、と続くのですが、
おでんを買いに行く前に時間切れ。  もちょっと先まで聞きたかったかな。

で、夢太朗さんも本当はこの順番ではないので、???と思っていたら、

もっと後半に登場するはずの米丸さんが登場。 
白いスーツで立って漫談みたいな噺をひとしきり。。
膝が悪くて正座できないそうですが、何を話しているのか全然聞こえず
途中で寝てしまったのはナイショです。

で、小天華さんのベタな寄席奇術。 
相変わらずネタが同じで、うーん。。。(-.-)

で、南なんさんが出てきて「幇間腹」
道楽者の若旦那、やることやり尽して、することがなくなってしまった。
次は何をしようと考えて、道楽で人生終えるのもどうかと思うし、
人の助けになるようなことをしてみようと、鍼灸を習ってみようと思い立つ。
早速弟子入りしてみるものの、なかなか実践でさせてもらえないので
家に帰ってから実際に鍼を打ちたくなった若旦那。
猫に鍼を打とうと思ったら逃げられてしまったし、
他に誰か練習台になってくれる者はいないかと、
考えてみて思い浮かんだのがタイコモチ(幇間)の一八。
五両もやれば文句は言わないだろうと早速一八の家に出掛けると、
若旦那を見た途端、相変わらず調子の良い一八。
「何百人も芸人とつき合ったが頼りになるのはお前一人」と若旦那におだてられ、
調子に乗って「若旦那の為なら命も惜しくない」と口走ったのが運の尽き。
若旦那の「一生の頼み」と聞いて仰天したが後の祭りで、
しぶしぶ五両で「鍼の実験台」を引き受けさせられてモー大変。。。という噺。

調子のいいタイコもちの一八の様子が面白くて大爆笑。。。

したところで仲入り。 
友人も私も洗手間にいってスッキリしたところで登場したのが、

寿輔師匠の唯一のお弟子さんの今輔さん。
大好きな中華十八番のマクラの後の噺は「飽食の城」。
多分、今輔さんのネタで一番聞いているかもしれません。

話の舞台は戦国時代の天正10年。
羽柴秀吉に城を包囲され兵糧攻めに合う、とあるお城、。
このままだど落城してしまう、、、と心配した殿様他一同で城をお菓子の城にしてしまう。
柱はカロリーメイト、床はフカフカのカステラ、壁はグリコのキャラメル、
ビスケットに、クッキー、せんべい、食べっこどうぶつ、スニッカーズ、小枝にぺロティ
とんがりコーン、チョコボールは手で溶けずにお口で溶けるm&m。。。。
城中がお菓子で出来た、正に「お菓子の城」は、お腹が空いたら城を構成するお菓子を食べて、、、
を繰り返し兵糧攻めに耐えること1年。。
いつまで経っても落城しない相手軍をおかしいと感じた羽柴秀吉だったが、
突然城が燃え出したのを観て驚く。火がついたかと思ったらたったの5分で城は全焼。。。
敵はみな餓死寸前かと思いきやどいつもコイツもデブと糖尿病ばっかりで。。。。。 という話。

この噺、何度聞いても笑えます。。

 続いて出てきたのが茶楽さん。噺は「紙入れ」。
世話になっている旦那の女房に誘われて間男に行った新吉が、
突然旦那が帰って来たので慌てて逃げ出し、 
女房から貰った恋文の入った紙入れを忘れて慌てる噺。
間抜けな間男とそれに気づかないダンナのやり取りが面白い噺です。

大好きなWモアモアで大爆笑し、

ジャグリングのような神楽系 ボンボンブラザーズ、
ちょっぴり内容リニューアルしていてビックリ。

そして、寿輔師匠。 噺は「天狗裁き」でした。 

えっと、内容はこちらで(手抜き)→ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%8B%97%E8%A3%81%


不景気な熊公、
ご近所さんが夢を見たらその後羽振りがよくなったときいた女房のお光に
何か夢でも見るように言われて寝たものの、夢も見ない内に女房に起こされ、
何の夢を見たのか問い質されるものの、見ていないと答えても信じてもらえず、
見たでしょ、見てないで大ゲンカ。

そこにやってきたのがお隣さん。
最初は夫婦喧嘩をなだめていたはずが熊公の夢が気になり「何を見たんだ?」と問い質し、
見ただろ、見てないで大ゲンカ。

今度は大家さんがやってきて。
お隣さんの仲裁に入っておさめたつもりが、「私には何を見たかいいなさい」と問い質し。
見ていないものは言えない、と大家に言うと怒った大家に連れられお白洲へ。。

お奉行様に無罪といわれてほっとしたものの、
誰もいなくなったところで「この奉行には何を見たのか言えるだろう」と問い質され。。。
「いや、何も見ていないんです」と答えたものの、怒った奉行に縄でグルグル巻きにされて
松の木に縛り付けられた熊公。

血のめぐりが悪くなって気が遠くなった熊公のところに風が吹き、
気づいたら山奥に連れてこられていたりして。

目の前にいたのは天狗。
私は他の者とはちがってオマエの夢を問い質したりはしないが、
どうしても話したいというなら聞いてやってもいいと言い出した。
いえ、本当に何にも見ていないですと必死に答える熊公の態度に怒った天狗に
ぐりぐりされて、あーたすけてー、、、と思ったところで目が覚めて。

あー、夢だった。 という噺。

 

師匠で聞くのは初めてかと思ったら2年前の独演会でも聞いていたネタですが、
ぐいぐい引き込まれて大笑いした私。


ああ、やっぱり師匠は素敵♪ 


途中イマイチな演目もありましたが、やっぱり寄席は楽しいし、
寿輔師匠を拝むと元気が出ます。(^_^)

一緒に行った友人も海外では経験できない寄席に大満足だったし、
師匠を拝めて私も大満足の末廣亭で「天狗裁き」でありました。

 

 

 

 

 


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lovin

こんなにたくさん観られるんですね。
師匠にも会えて、姐さんシアワセそうでうらやまし~~。(笑)
by lovin (2013-08-17 10:47) 

うつぼ

lovin姐さん、こんにちは。
いようと思ったら昼から夜までずっといられますから(9時間くらい)
費用対効果が高いかもしれません。(笑)
師匠の姿を見るとなんだか元気が出るんですよね。(^_^)
by うつぼ (2013-08-17 12:30) 

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