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「木村大」のコンサートで「威風堂々」 [音楽・コンサート]

本日、上野の東京文化会館小ホールにて、久しぶりに「木村大」のギターを聴きました。 

 一昨年暮れにお会いして以来でございます

前回のコンサートで私自身は少々モヤモヤが残ったのもあって
自らチケットを買う気にはなれなかったのですが、
同僚が優待価格でチケットが買えるけどどう?と誘ってくれたのでついつい。。。。

今回は、“HEXANOISE”という6人編成の弦楽グループと組んでの演奏です。

この“HEXANOISE”は、
大阪センチュリー交響楽団最年少コンサートマスターの太田雅音さん(ヴァイオリン)を中心に
編成されていて、その他のメンバーには、人気のヴァイオリニスト(らしい)石田泰尚さん、
吉田翔平さん(ヴァイオリン)、生野正樹さん(ヴィオラ)、向井航さん(チェロ)、
西本俊介さん(コントラバス)。 

昨年秋から「威風動々」というツアーをこの“HEXANOISE”と一緒に行なっているそうで、
今日でちょうど日程の中盤まできた、、とのこと。


「威風動々」というツアー名は、エルガーの「威風堂々」からとっているようですね。

で、演奏した曲目は、、、

第一部
①「威風堂々」 (エルガー)
②「アダージョ」 (アルビノーニ)
③「リブラソラチネ~フォーコ」 (ローラン・ディアンス)
④「弦楽セレナーデ」 (チャイコフスキー)
⑤「アメージング・グレース」 (スコットランド民謡)
⑥「ムーン・タン」 (アンドリュー・ヨーク)
⑦「グリーン・スリーブス」 (イングランド民謡)
⑧「タンゴ・アン・スカイ」 (ローラン・ディアンス)

第二部
①「アランフェス協奏曲~第二楽章」 (ロドリーゴ)
②「ユア・ソング」 (エルトン・ジョン)
③「天国への階段」 (レッド・ツェッペリン)
④「エチュード第12番」 (ヴィラ・ロボス)
⑤「タイム・トゥ・セイ・グッドバイ」 (サルトーリ)
⑥「四季~夏」 (ヴィヴァルディ)

アンコール
①「美しきロスマリン」 (クライスラー)
②「威風堂々」 (エルガー)

休憩挟んでアンコール込みで2時間弱。。

クラシックからポップスまで緩急取り混ぜての幅広い選曲で、
初めて聴く人にも多分面白い構成だったと思います。

私個人としては、ソロで弾いた曲(第一部の③⑥、第二部の④)が全て早弾き系で
しかも曲の途中から、とか、以前に比べて少々弾き崩し、、、のように感じられる場面もあり
これは彼が成長している証なのか、、、などと色々考えてしまいました。。

また、弦楽器と一緒に演奏しながらギターで主旋律を弾くとどうしても音量で負けてしまい
旋律が弦楽器の演奏の中に埋没してしまいそうな場面もあったりして、
「よくギターが聴こえない(ーー;)」などと心中不安に思ってしまったり。。。

驚いたのは、ソロで弾いた「ムーン・タン」以外は、アンプにつないで弾くギターを使っていたこと。
(色々調べたらヤマハ製のようです)
弦楽器と一緒に弾くに当たって、色々挑戦したい、といったようなことを言っていたので、
この楽器もその一つのようですが、アンプにつないでも音量が劇的に大きくなるという感じはせず、
時に高音低音で音が安定しない感じも見受けられ、、ちょっと残念だったかな。
大ホールでマイクを通じて弾くギタリスト(外国からやってくる超有名ギタリストなど)もいますが、
折角の繊細な楽器ですから、できればアンプなどを通さずに聴かせる方法もあるんじゃないかしら、
そんなことも考えました。。。

ギタリストというと、年をとるにつれ挑戦しながら演奏曲のレパートリーを広げていく、、、
そんなイメージを持っている私ですが、今回のコンサートを聴いていて
木村さんはレパートリーというより演奏スタイルを突き詰めていきたいのかな、
なんて思ったのですがどうでしょう。。。

前回も思いましたが、現在二十代半ばの木村さんは過渡期なのかもしれないですね。
弦楽器の音色も非常によくて(吉田さんのソロなどうっとりしてしまい・・・・)、
一緒の演奏もある意味実験的でよいのかもしれませんが、
もしかしたら、別々に聴いた方がよいのかも、
特に、次回は是非ソロ演奏を通しで聴いてみたい、と思った木村大のコンサートでありました。 


タグ:木村大
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