映画「アスファルト」を観る [映画(あ行)]
予告編を見て気になりヒューマントラスシネマ有楽町へ。
あらすじはYahoo!映画さんより。
フランスの郊外にある団地。
引っ越してきたばかりの落ちぶれた女優ジャンヌ(イザベル・ユペール)と
親しくなった少年シャルリ(ジュール・ベンシェトリ)は、
彼女にヒロインよりも90歳の役に挑戦するよう助言する。
一方、車いす生活を余儀なくされたスタンコヴィッチ(ギュスタヴ・ケルヴァン)は、
エレベーターの使用を禁止されていて、人目のない深夜にしか外出できない。
ある晩、彼は出会った夜勤の看護師(ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ)に、
職業はカメラマンだと偽り……。
ゆるゆる不思議。
テンポのよい展開を好む人には許せないくらいのユルユルです。
私も一瞬寝落ちしそうになったくらいですが(笑)
3組の男女の話が交差することもなく
(同じ集合住宅に住んでいるのが共通項というだけ)
ユルユルと続いていくだけ、、という映画です。
むさくるしいオッサンが、
2階に住んでいるからエレベータ交換にお金は出したくない、
どうせ使わないんだからと言っていたらひょんなことで車いす生活に。
あーあ、2階でも払っておけばよかったのにね、なんて思っていたら、
他の住民がエレベータを使わない時間を調べ続け(要は深夜)
その時間に出かけて食料を調達しようとするものの深夜にお店開いてないし、
なにやってんだこのオッサンと思っていると、そこからちょっとした展開。
現実的とは思えませんが、こういう出会いもあるのかな、なんて
くたびれた大人は思ってしまう展開。
誤って不時着した宇宙飛行士はNASAからこれが知られたら恥だと
迎えにいくまで隠れていろと指示されアルジェリア(だったかな)移民の
おばあちゃんの家に泊まらせてもらうことになるのですが、
言葉が通じないのにおばあちゃんがとてもいい人で、不思議な共同生活、
という展開。
落ちぶれ女優と向かいの部屋の青年(可愛くて個人的には萌え萌え♪)の
不思議なふれあいもこれまたユルユルしていて、
集合住宅なのに互いに干渉し合わない(日本と違う)文化というか、
そんな中で3つの不思議な話が展開していく、
現実的ではないどこかファンタジーのようなお話で、
笑わせてやろう、とか、泣かせてやろう、とかそういう嫌らしい演出もなく、
フランスの郊外、低所得者層の集合住宅ってこんな感じなんだな、なんて
どこか異文化学習みたいな側面もありつつ、
くたびれた中年には脱力しながら楽しめた「アスファルト」でありました。